奥野修司のレビュー一覧
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ネタバレ※石井光太著『本を書く技術』で紹介されていた一冊ですが、重いテーマなのでご注意ください
『嫌われる勇気』という本を読んだとき、他者の課題と自分の課題を分けるという考え方を学んだけど、この本を読んでる間、その考え方を思い出していた
被害者家族は、高校生の息子を殺されたときから時間が止まり、過去も未来もなくなり、何十年経っても傷が癒えることは無い
一方、加害者の少年Aは、少年法に守られ、社会に復帰して弁護士として成功し、被害者家族には一切謝罪もせず、賠償金も払わず、"立派に更生"している
著者と大人になった少年Aとのやり取りは、読んでいて腸が煮えくり返るけど、少年Aが反 -
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最初はタイトルに惹かれて、興味半分の購入でした。
最初は怖いかなと思ったのですが、読んでいくうちに鳥肌が立ったり、相手に対する愛する思いみたいなので泣いたりとしました。
私は、被災者ではないので、当時のこともニュースで見たぐらいで詳しくは知らなかったです。
ただ、この本を読んでみると、体験したことないはずなのにその現場にいるような気持ちになる、みたいな、言葉で説明するのが難しいですが、そのような気持ちになっていました。
また、本にも書かれていたように、この様な霊体体験をしたというのは、科学的には説明も再現もできないため、本人の気の所為や幻覚せん妄、偶然と言われてしまえばそれまでです。
ただ -
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丹野智文さんの素晴らしいパートナー、若生栄子さんは高校時代の同級生だと思う。
豊かな人生を歩んでいることを知って、嬉しい。僕も今も豊かな人生を送らせてもらっていて、そんなことを伝えたいなって勝手に思ったりなんかしてる。
勤務している学校の図書室で見つけたこの本。何かの「力」が入ってのこととしか思えない。
<本から>
「作り笑いでもいいから笑っているといいよ。そうすると本当の笑顔が出てくるようになるから」
「若年期認知症の方のつどい〖翼〗若生栄子
忘れていたことを無理に思い出そうとすると、私の脳は全然違うことを思い出してしまうのです。明らかにちがうのに、それが正解だとさっかくするのはどうし -
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以前から『生まれか育ちか』『血か情か』といったテーマには興味があったが、自分自身が子どもを授かったことで改めて向き合ってみたいと思い、読んでみた。厳密に言うと『そして父になる』を見返そうかと思っていたところ、この本の存在を知って思わず購入したもの。
このタイミングでこの本と出会えて本当によかった。
と強く思うほどに感銘を受けた。
実話であることに驚くほどの展開ですぐに読み切ってしまったが、とにかく智子さんの子どもを想う気持ちに圧倒されるし、親を冷静に見る子ども側の意見からは感じることが多かった。
親の教育の一貫性と教養、さらには親が自分自身をコントロールして、子どもから尊敬に値する人間で居 -
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ネタバレ科学的には説明のできない、根拠のない被災地でのエピソード。最初はちょっと読んだら怖いと思うのかなって思っていたけど、どの出来事にもちゃんとメッセージが込められているようで、胸にストンとおちていく感じがしました。恐怖よりも、ぬくもりを感じます。
「彼らが不思議な体験をするのは、亡くなったあの人を忘れたくないからであり、同時にそれが、死者の願いでもあることを知っているからだ。」
この一文がこの本を的確に表現しているなと感じました。
忘れたくないし、忘れられたくない。死にはつきものだと思うけど、突然訪れたからこそ、その想いは一段と強いのだろうなと感じます。 -
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英国のエリザベス女王がお亡くなりになり、様々な話題がニュースになっている。その中には英国王室の財産もある。
約280億ドルもの遺産があるとニュースになり、桁違いな額に驚愕した。
そう言えば、日本の皇室の財産はどうなっているのかなとふと思った。
そんなときに書店でこの本を発見。この本の興味深いのは戦前・戦後の皇室の財産の全貌が明らかになったことだ。
太平洋戦争後、日本を占領したGHQは、財閥解体と皇室財産の解体をすすめた。再び脅威の存在とならないようにするためだ。
戦前の皇室は、日本最大の「財閥」だったのだと指摘している。
驚いたことに皇室の財産目録のよ -
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(本から)
いまの農薬の特徴は浸透性
ビニールが柔らかいのは可塑剤を混ぜているから
劣化すると、可塑剤がパラパラと落ちてきます。
作物は根っこからこれを吸収。この可塑剤が今、内分泌撹乱物質(ホルモン作用を撹乱する物質で環境ホルモンともいう)として問題になっている
「残念なことに、日本のお茶からは100%、ネオニコチノイド系農薬が出ました」
ネオニコは、昆虫のアセチルコリン受容体にくっついて神経を興奮させ続けることで殺す仕組み
農薬の成分が全国の河川からも検出されることは、専門家にとっては常識でも、国民のほとんどは知らない。
脳細胞が”発火”する
環境脳神経科学情報センターの木村ー黒田 -
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戦前、戦後それぞれ態様の違う皇室財産、秘密資料が明らかにする皇室の意外史。
実に興味深く楽しく読めた本。著者は新書としては珍しく学者さんではなくノンフィクションの奥野修司氏。
皇室を収入と支出の観点から詳細に読み解いていく。
まずは、戦前の皇室の財産の多さには驚かされる。御料林からの収入を初め、各種国策会社への投資。GHQが最初、皇室を財閥の一つとみなしていたこど良くわかる。それだけ圧倒的な財産と収入。
一転して戦後、こちらは昭和天皇のお姿が良くわかるような詳細な支出の検証。各種儀式に遺された今日の公家文化の残滓が面白い。
戦前と戦後、あまりに異なる皇室の態様。財産という観点から見た隠 -
ネタバレ 購入済み
苦しむ魂にするべきこと
幸か不幸か私には生きていないものは見えない。読んでる間は、私自身が「この女性は医学的に精神を病んでいるのではないか」と思った。でも、東北で過ごした経験があり、確かに彼の地で人ではない何かが身近にいる気がした。
この世にいないはずの魂に和尚様やこの女性がしていたのは、苦しい気持ちを聞き、宥め、導くことだった。
それが目に見える見えないに関わらず、苦しむ人に対して話を聞くことの大切さを強く感じた。 -
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なぜこれがまかり通るのか?
水溶性で農作物に吸収されてしまう農薬。その規制値を引き上げた(緩和した)のは何故?
農薬ラウンドアップが小麦のプレハーベストに使われて残留し、小麦粉に入り込む。主成分のグリホサートが界面活性剤と結びつき、体内に接種される場合、相乗効果は不明。小麦粉に残留農薬が入っている以上、パンやパスタからも農薬を摂取することになる。それが蓄積したら。妊娠を通じ胎児にも入り込むことがわかっている。また、マウス実験では隔世で遺伝子が傷つくことがわかっているがそれが人間で起きたら?
週刊新潮に短期連載されたショッキングな記事を元にまとめられた一書。
自らの身は自らが守らなければな