奥野修司のレビュー一覧
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これは実際に沖縄県で起きた赤ちゃん取り違え事件の家族の話。
赤ちゃんが取り違えていたことが発覚して、その赤ちゃんたちが成人するまでを見守り続けた著者の記録でもある。
この事件は、子どもが6歳になるまで発覚しなかった上、その後子どもたちを交換してからも、様々な出来事が子どもや両親たちに巻き起こる。
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東日本大震災で、家族を亡くされた方の遺族が体験した不思議な霊的な話。夢であらわれたり、おもちゃのスイッチがかってについたり、遺体が見つかった場所に行くたびに、遺品が見つかったり不思議な体験がたくさん乗っていました。私が一番驚いたのは、津波で家族をたくさん亡くした人が避けられたり、たくさん保証金がでた...続きを読むPosted by ブクログ
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震災から年月が経ち復興が少し進んでも、生まれ育った街や失ってしまった人は元には戻らない。
あの日、一緒に逃げられなかった後悔にいまだ苦しむ残された人の夢に現れる今は亡きその人達。
もう触れる事も話す事も出来ないのに感じる。
想像でも妄想でも良い。そばにいる。Posted by ブクログ -
湖永さんの「オレンジランプ」のレビューを読んだのがきっかけで手にしました。ありがとうございます。筆者の丹波智文さんは、「オレンジランプ」のモデル、39歳で若年性アルツハイマー型認知症の診断を受けられれた方です。
著者の丹野智文さんは、車のセールスマンで仕事にやりがいを感じていました。同じ職場の...続きを読むPosted by ブクログ -
自分自身、第五感の様なものを見たり感じたり全く無いので読み終えても、何となくまだ信じきれない部分がある。
しかし世の中は自分の感覚とはかけ離れた世界もあるのではないかな…と少し思えた一冊。Posted by ブクログ -
被害者遺族の話。加害者が国から保護を受け前科もつかず普通に生きていて、被害者家族がずっと苦しめられる。心が痛くなって、ところどころ休憩をしながらでないと読めなかった。Posted by ブクログ
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正直なところ、震災当時は九州に住んでおり、関東の様な余震すら感じられなかった事、さらに10年以上の月日が経過し、記憶からはだいぶ薄れてきていた。勤めていた会社は本社が東京にあったし、同僚の親族や社員自身も数名が行方不明となり、家族も関東に暮らしていたから聴き伝わってくる情報はある程度はあった。しかし...続きを読むPosted by ブクログ
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「ナツコ 沖縄密貿易の女王」
「心にナイフをしのばせて」
「再生の島」
…
数々の名ノンフィクションを世に送りだしてきた
奥野修司さんが綴られた
その奥野さんの
ー3・11後の霊体験を聞く
だから、
手に取りました。
聞き取っておられる
そのお一人お一人の様子が
浮かび上がってきます
その方た...続きを読むPosted by ブクログ -
「被害者(遺族)は証拠に過ぎない。」本当にそうだ。それなのに驚いた。加害者を更生させるためのお金は国が出すのに、被害者には何もない。この国の法律がガバガバ過ぎて怖い。未成年の犯罪も前科扱いにしてほしい。前歴なんて機能してない。Posted by ブクログ
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被害者遺族の話。
被害者側の話がほとんどで加害者の話は触れる程度しかなく珍しく感じた。残された家族や知人、友人、それぞれの葛藤や苦悩が、宗教や自傷に縋る場面が生々しい。ニュースで事件や事故をみると遺族が報われたらいい、加害者には少しでも重い刑を…と感じることは多々あったがこの本を読んでそんな考えはお...続きを読むPosted by ブクログ -
当事者、その家族、サポーター、周囲の人、行政の人間などあらゆる人に読んで欲しい1冊。
これから、家族が、自分が、目の前の人が、認知症かもしれない世の中ではきっと読んでおいて損はないはず。Posted by ブクログ -
認知症になっても、前向きに生きている方々のルポを読みながら、そうであろうとなかろうと、人間誰しも助け合い、支え合う存在があってこそ生きる喜びを得られると感じました。Posted by ブクログ
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10000円選書本
幽霊は、たぶんいるんだろうなと漠然と思っている。
私は理系で科学の子(笑)だけど、世の中に幽霊がいた方が、世界への理解が進む気がするからだ。
ただ、幽霊が「良いもん」か「悪いもん」かの判断はつけかねている。稲川淳二の世界に出てくる幽霊は、きっと「悪いもん」。人を怖がらせる幽霊な...続きを読むPosted by ブクログ -
少年法について考えさせられる本。加害者が被害者よりもいい生活を送れるかもしれないっていうのはやっぱりなんか心情的にどうかと思ってしまう、不幸になれって言う訳じゃないけど。それはやっぱり被害者に赦しを得てから、だと思う。Posted by ブクログ
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東日本大震災以降、つぎつぎと亡くなった方の霊に憑依されたある女性の話。
その女性は小さい頃から霊感が強かったようで、自分で除霊のようなこともできていたようでした。それが震災後1年位してから次々と霊に憑依されるようになり、一度に何人もの霊に憑依される。
自分ではどうしようもなくなって、なんとかお坊さ...続きを読むPosted by ブクログ -
作話ではないそうだ。
死者を光に向かって送り出すことで除霊するというのは、アメリカのドラマの「ゴースト 天国からのささやき」を思い出した。これには国や宗教は関係ないのかも。
ただ、この本は臨場感を高めるために意図的なのか話が飛んだり、前後したり、何度も同じ話が出てくるので、少し読みにくいように思った...続きを読むPosted by ブクログ -
私はこういう世界を信じているけど、
大変だなぁと思う。
でも、訳もわからず死んだ人たちが
光に向かっていけるなら良い。
死んだ母が、よく死んだ動物を見たら
かわいそうと思わず、
光に向かって行きなさいって言いなさい
って言ってたこと思い出した。
人も動物も…一緒。Posted by ブクログ -
嘘みたいな話だけど、真実なんだろうな…と思う。
ちなみに、私は、夜寝る時に幽霊が怖くて、電気を消して眠れなかったのだが、逆にこの本を読んで、幽霊がさほど怖くはなくなった。
幽霊より、生きてる人間のタチの悪いヤツの方がよほど怖いよね…Posted by ブクログ -
熊本地震の時、今まで生きてきた中で感じた事の無い恐怖を、家族と抱き合って必死に耐えていた時間を思い出した。
本震後も、電気も水もなく寝床は車。
余震も頻繁に起きて心も体も限界な中支え合う家族が居たから乗り越えられた。
本書を読んで、同じ被災者として、本震だけでは終わらない余震の恐怖やいつまで続く...続きを読むPosted by ブクログ -
突如として親しい人を震災で失った人々は、その後にさまざまな不可思議な霊的現象を通して、故人と繋がっていることを意識していく背景がある。たくさんの人が色々なメッセージを遺していることを察すると、この書籍を読んでいくにつれて本当に泣けてくる。