奥野修司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大学の民俗学の講義で紹介されて読んでみた。
霊体験だけでなく、震災に遭った方々のそれまでの人生も書かれている。東北の古い信仰やあの世とこの世を繋がったものとしてとらえる精神世界が、この本で紹介される霊体験と深く関係している。
彼らにとって、震災での悲しみはまだ続いていて、私たちに復興なんてないという言葉は、震災を経験しておらず、震災は過去の出来事だという感覚だった私の心に深く突き刺さった。
亡くなった大切な人との物語は、生きていたときの物語から、死を境に、不思議な体験としての物語へと一続きになっている。大切な人の魂はまだ遺された人々のそばにあって、彼らをずっと見守り、ともにこの世を&q -
Posted by ブクログ
読後感は、気持ち悪い。
戦前と戦後の、皇室の予算資料を手に入れて、それを公開する内容。
戦前の皇室は独自の財源を持たれて独立しておられたが、戦後は、財政面では畏れ多くも首根っこ引っ掴まれてる状況で、確かにまあ、特に昭和天皇のお人柄が伺えたりするにはいいんだけど。
元々が、陛下に仕えられた方が個人で「持ち出して」いた資料。
マル秘であり、皇室のプライベートにあたるところもあって、話を振られた関係者が、ドン引きするほどのもの。
上皇陛下のご家族のプライベート、それこそ歯ブラシ何本買いたいんですがなんて内容、これ、たとえば宮内庁とか、許可とったんか。
皇室は存在自体が公だから、オープンにすべき -
Posted by ブクログ
ネタバレ筆者が取材した内容をそのまま記録した一冊という感じに思えました。
私は幽霊の類は、見えないしそんなに信じないタイプですが、
最愛の亡くなった人からの合図なんだと言われるとそれは確かに嬉しくてあったかく感じるようなものなのだなと思いました。
体験談の別れてしまう瞬間は泣けるものがありました。
一番辛いときに出てきてくれないのは辛いですね・・・!
続きの冬の旅も読みたいと思いました。
旅立ちの準備・・・筆者の執筆に向けてのあらすじみたいなもの
春の旅・・・5体験
夏の旅・・・5体験
秋の旅・・・6体験
旅のあとで・・・冬の旅についても語っている。ぜひ続きが出たら読みたい! -
Posted by ブクログ
ネタバレなんとも言えない気持ち。
被害者の無念はもちろん、被害者家族がこんなにも人生が変わってしまうのかという、やるせなさ。
加害者Aは、何もなかったように人生をやり直していることと対照的すぎて憤る。
少年法への疑問。
出版された本を読んで、初めて被害者の人生や気持ちが理解できたと、Aから謝罪したい旨の連絡があったようだが、それは真意なのか。
あとがき被害者の母親の手記より
『人はそんなに簡単に変われるのか』
本当に、そう思う。
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事件の真相が本当の意味で明らかになっていないので(Aからの一方的な供述しかないので)、なぜ事件が起きてしまったのかは分からないまま。
同時に、理由 -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯罪被害者家族のその後、法律では及ばない被害者の救済を考えさせられる。
被害者家族の苦悩と、加害者の成功が比較され、理不尽さが強調されているが、冷静に考えたい。
・被害者家族の苦悩は、何も少年犯罪だけではなく、その他の凶悪犯罪にも言えること。本著は、少年法について問題提起しているのではなく、犯罪被害者支援について問題提起している。
・加害者側のその後、加害者の考えや人生についても取材してほしかった。加害者が社会的制裁をあまり受けず、むしろ保護された中で弁護士として成功しているのは、少年法の成功例ではないか。加害者の主張も聞いてみたい。”なぜ謝罪がないのか。””あの事件について今どう考えている -
Posted by ブクログ
考えてみれば自分は、同居家族を亡くす、ずっと一緒に暮らしていた人がある日突然いなくなってしまうという経験をしていない。その悲しみがどれだけ深いものなのかを知らない。
なのでここに紹介されている霊体験を語る人々の話には逆に違和感がない。そういうものなのかもしれない、と思う。
P14 「お迎え現象は、臨終が近づくにつれて訪れる生理現象で説明できるが、幽霊は正常な意識を持ちながら、身体的にも異常がないのに発現する現象だ。それもおk人氏や宗教観は関係なしに出てくる。つまり脳循環の機能が低下したとかそういう生理現象ではないという事だ。おそらく、この社会が合理的ですべて予測可能だと思っていたのにそれが -