奥野修司のレビュー一覧

  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     大学の民俗学の講義で紹介されて読んでみた。
     霊体験だけでなく、震災に遭った方々のそれまでの人生も書かれている。東北の古い信仰やあの世とこの世を繋がったものとしてとらえる精神世界が、この本で紹介される霊体験と深く関係している。
     彼らにとって、震災での悲しみはまだ続いていて、私たちに復興なんてないという言葉は、震災を経験しておらず、震災は過去の出来事だという感覚だった私の心に深く突き刺さった。
     亡くなった大切な人との物語は、生きていたときの物語から、死を境に、不思議な体験としての物語へと一続きになっている。大切な人の魂はまだ遺された人々のそばにあって、彼らをずっと見守り、ともにこの世を&q

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    2025年04月13日
  • 野菜は「生」で食べてはいけない

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    野菜は加熱することで細胞壁が破れ、有用な成分を漏れなく摂ることが可能となる。その溶け出したものも残さず摂れる「汁物」が一番良い。

    繰り返しの内容とつぎはぎだらけな印象の本文。もっとなんとかならなかったのか。

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    2025年01月27日
  • 心にナイフをしのばせて

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    家族が殺人によって命を失い、残された被害者家族の心情やその後の生活をつらつらと綴った作品。
    正直、読んでいても救いはほぼないですし、いつまでも事件に囚われ続けている被害者家族とは裏腹に、
    加害者の少年は社会復帰し、弁護士として家庭も持っているという状況にやるせ無さを感じます。
    被害者家族へのサポートが薄すぎるのに
    なぜ少年加害者には手厚い社会なのか?
    罪を償う、事件と向き合うとはどういうことなのか?
    を淡々と事実を述べる本書を読む中で、考えを巡らせながら読み終わりました。
    少年法のあり方を考えるきっかけになる本です。

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    2024年10月14日
  • 極秘資料は語る 皇室財産

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    読後感は、気持ち悪い。

    戦前と戦後の、皇室の予算資料を手に入れて、それを公開する内容。
    戦前の皇室は独自の財源を持たれて独立しておられたが、戦後は、財政面では畏れ多くも首根っこ引っ掴まれてる状況で、確かにまあ、特に昭和天皇のお人柄が伺えたりするにはいいんだけど。

    元々が、陛下に仕えられた方が個人で「持ち出して」いた資料。
    マル秘であり、皇室のプライベートにあたるところもあって、話を振られた関係者が、ドン引きするほどのもの。

    上皇陛下のご家族のプライベート、それこそ歯ブラシ何本買いたいんですがなんて内容、これ、たとえば宮内庁とか、許可とったんか。
    皇室は存在自体が公だから、オープンにすべき

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    2024年03月18日
  • 野菜は「生」で食べてはいけない

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    ・野菜を生で食べるより野菜スープや鍋を毎日食べることを推奨。
    ・がん予防やダイエット、肌がキレイになるなどいいことづくめ。
    ・注意すべきは農薬。
    ・野菜は無農薬有機野菜を選ぶこと。

    何度も同じことが書かれているので飽きてしまったけれど、そのおかげでちゃんと頭に入った。毎日野菜スープを心がけてみようかな〜。野菜の入った味噌汁やカレーもオッケーとのこと。

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    2024年03月04日
  • 心にナイフをしのばせて

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    いろんな人間関係(犯人と家族、両親と娘、記者と家族)が一つ一つすごく生々しく書かれている。
    犯人を恨みはじめたらおわりというような感覚は、分かるようできっと遺族の方にしか分からないんだろうな

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    2023年12月30日
  • マコクライシス「眞子さんの乱」で見えた皇室の危機

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    この人天皇の憂鬱書いた人だね。あの本よりはいいかな。小室さんのこと悪く書いているけどどっちもどっちだよ。皇室出たいというのは眞子さんの後付けだと思うな。

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    2022年07月19日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    筆者が取材した内容をそのまま記録した一冊という感じに思えました。

    私は幽霊の類は、見えないしそんなに信じないタイプですが、
    最愛の亡くなった人からの合図なんだと言われるとそれは確かに嬉しくてあったかく感じるようなものなのだなと思いました。

    体験談の別れてしまう瞬間は泣けるものがありました。
    一番辛いときに出てきてくれないのは辛いですね・・・!
    続きの冬の旅も読みたいと思いました。

    旅立ちの準備・・・筆者の執筆に向けてのあらすじみたいなもの
    春の旅・・・5体験
    夏の旅・・・5体験
    秋の旅・・・6体験
    旅のあとで・・・冬の旅についても語っている。ぜひ続きが出たら読みたい!

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    2022年01月04日
  • 本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)

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    日本がいかに農薬王国か、それに対していかに国民が無知かよく分かった一冊。しかしそれに対してどう対処したら良いかの考察が驚くほど無かった。
    怖がらせるだけ怖がらして後は自分で考えろということ?
    それとも対策は無いということ?

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    2021年12月29日
  • 心にナイフをしのばせて

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    1969年高校生首切り殺人事件という、実在する少年犯罪の被害者遺族にスポットを当てたルポタージュ。
    この本の出版後、犯罪被害者支援制度を変える契機になったとの事。

    欠陥だらけの法律である少年法を振りかざし、加害者の更正に力を注ぐよりも、命も未来も日常も奪われてしまった被害者遺族の人権を損なう事なく、心のケアに重きを置いてほしいと願う。
    本当に守られるべきものは何かを、今一度深く考えていきたい。

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    2021年09月08日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    身近な人を亡くす体験はいつになっても癒されることはないのかもしれない。どういう形であってもそばにいてくれるという現象があると嬉しいものだ。震災の年に両親を病気で亡くした自分にもその気持ちは痛いほどわかる。

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    2021年06月02日
  • 本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)

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    規制の緩い日本では、世界で使われていない一部の農薬が使われることにより、その農薬が残留した日本茶や野菜、米、パンなどの危険性及び、それを食べることによる弊害について解説された一冊。水で洗ってもほとんど取れない野菜(食品の内部に侵食している為)など、危険な農薬が普通に使われている事実がエビデンスとともに紹介しており、読むと有機野菜しか食べたくなくなる…。諸外国と比べて農薬規制がいろいろと緩めなのは、政治的な闇が関係してそう。

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    2021年05月12日
  • 心にナイフをしのばせて

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    ネタバレ

    なんとも言えない気持ち。
    被害者の無念はもちろん、被害者家族がこんなにも人生が変わってしまうのかという、やるせなさ。

    加害者Aは、何もなかったように人生をやり直していることと対照的すぎて憤る。

    少年法への疑問。

    出版された本を読んで、初めて被害者の人生や気持ちが理解できたと、Aから謝罪したい旨の連絡があったようだが、それは真意なのか。

    あとがき被害者の母親の手記より
    『人はそんなに簡単に変われるのか』
    本当に、そう思う。

    ********
    事件の真相が本当の意味で明らかになっていないので(Aからの一方的な供述しかないので)、なぜ事件が起きてしまったのかは分からないまま。
    同時に、理由

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    2020年08月01日
  • 心にナイフをしのばせて

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    ネタバレ

    犯罪被害者家族のその後、法律では及ばない被害者の救済を考えさせられる。
    被害者家族の苦悩と、加害者の成功が比較され、理不尽さが強調されているが、冷静に考えたい。

    ・被害者家族の苦悩は、何も少年犯罪だけではなく、その他の凶悪犯罪にも言えること。本著は、少年法について問題提起しているのではなく、犯罪被害者支援について問題提起している。
    ・加害者側のその後、加害者の考えや人生についても取材してほしかった。加害者が社会的制裁をあまり受けず、むしろ保護された中で弁護士として成功しているのは、少年法の成功例ではないか。加害者の主張も聞いてみたい。”なぜ謝罪がないのか。””あの事件について今どう考えている

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    2020年07月25日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    考えてみれば自分は、同居家族を亡くす、ずっと一緒に暮らしていた人がある日突然いなくなってしまうという経験をしていない。その悲しみがどれだけ深いものなのかを知らない。
    なのでここに紹介されている霊体験を語る人々の話には逆に違和感がない。そういうものなのかもしれない、と思う。


    P14 「お迎え現象は、臨終が近づくにつれて訪れる生理現象で説明できるが、幽霊は正常な意識を持ちながら、身体的にも異常がないのに発現する現象だ。それもおk人氏や宗教観は関係なしに出てくる。つまり脳循環の機能が低下したとかそういう生理現象ではないという事だ。おそらく、この社会が合理的ですべて予測可能だと思っていたのにそれが

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    2020年07月04日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    やはり、産みの親も育ての親も、正しく愛情をもって育てなくてはいけない。そうすればいつからでも、母親、になれる。

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    2020年04月28日
  • 心にナイフをしのばせて

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    1969年に起きた高校生首切り殺人事件を長年の追跡調査によって明らかにしたルポ。一部、著者への批判があるものの、犯罪被害者等の心情を赤裸々にする。いじめ、更生、レジリエンス...。言い切れない事の重大さ。少年Aはその後、弁護士として活躍するもこの著書によって消息不明に...。自身が当事者となった時に迫られる決断。そう簡単に答えなど出せないが、考え、行動し続けるしかない...。

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    2020年04月04日
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

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    ネタバレ

    39歳で若年性アルツハイマーと診断された著者の自伝。
    割りと身近に感じていた認知症だが、当事者の本音というのは聞いたことがなかったので、興味深かった。近年、認知症に対する様々な行政的支援や民間サービスも耳にするが、どれもまだ不十分で、当事者からしたら、やっていることがずれているものも多いのだろうと思った。年代や病気の有無に関わらず、すべての人が生きやすい社会を考える上で、この中で取り上げられている「自立」の考え方はとても重要になると思う。

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    2019年05月14日
  • 天皇の憂鬱(新潮新書)

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    2019/05/01-05/05
    開かれた皇室もいいが、開かれすぎた皇室は滅びる。敬意は国民が形づけるからだ。タイトルにドラスティックな内容を期待したが、皇室の塀を乗り越えることはできなかった。

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    2019年05月05日
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品

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    空恐ろしい本。
    データのところ、審議はよく判らないし、ほんのちょっとでも可能性があったらそれは悪だという論調もどうかなと思うが、問題はその人の命に関わるものではなくて、金儲けのための工業製品であり、自分が食わなきゃそれでいいという発想と、それを判って判らないふりをしている我が国の規制当局。

    なんも食うもんない。

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    2018年02月13日