奥野修司のレビュー一覧

  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)
    身近な人を亡くす体験はいつになっても癒されることはないのかもしれない。どういう形であってもそばにいてくれるという現象があると嬉しいものだ。震災の年に両親を病気で亡くした自分にもその気持ちは痛いほどわかる。
  • 本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)
    規制の緩い日本では、世界で使われていない一部の農薬が使われることにより、その農薬が残留した日本茶や野菜、米、パンなどの危険性及び、それを食べることによる弊害について解説された一冊。水で洗ってもほとんど取れない野菜(食品の内部に侵食している為)など、危険な農薬が普通に使われている事実がエビデンスととも...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    なんとも言えない気持ち。
    被害者の無念はもちろん、被害者家族がこんなにも人生が変わってしまうのかという、やるせなさ。

    加害者Aは、何もなかったように人生をやり直していることと対照的すぎて憤る。

    少年法への疑問。

    出版された本を読んで、初めて被害者の人生や気持ちが理解できたと、Aから謝罪したい旨...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    犯罪被害者家族のその後、法律では及ばない被害者の救済を考えさせられる。
    被害者家族の苦悩と、加害者の成功が比較され、理不尽さが強調されているが、冷静に考えたい。

    ・被害者家族の苦悩は、何も少年犯罪だけではなく、その他の凶悪犯罪にも言えること。本著は、少年法について問題提起しているのではなく、犯罪被...続きを読む
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)
    考えてみれば自分は、同居家族を亡くす、ずっと一緒に暮らしていた人がある日突然いなくなってしまうという経験をしていない。その悲しみがどれだけ深いものなのかを知らない。
    なのでここに紹介されている霊体験を語る人々の話には逆に違和感がない。そういうものなのかもしれない、と思う。


    P14 「お迎え現象は...続きを読む
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年
    やはり、産みの親も育ての親も、正しく愛情をもって育てなくてはいけない。そうすればいつからでも、母親、になれる。
  • 心にナイフをしのばせて
    1969年に起きた高校生首切り殺人事件を長年の追跡調査によって明らかにしたルポ。一部、著者への批判があるものの、犯罪被害者等の心情を赤裸々にする。いじめ、更生、レジリエンス...。言い切れない事の重大さ。少年Aはその後、弁護士として活躍するもこの著書によって消息不明に...。自身が当事者となった時に...続きを読む
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―
    39歳で若年性アルツハイマーと診断された著者の自伝。
    割りと身近に感じていた認知症だが、当事者の本音というのは聞いたことがなかったので、興味深かった。近年、認知症に対する様々な行政的支援や民間サービスも耳にするが、どれもまだ不十分で、当事者からしたら、やっていることがずれているものも多いのだろうと思...続きを読む
  • 天皇の憂鬱(新潮新書)
    2019/05/01-05/05
    開かれた皇室もいいが、開かれすぎた皇室は滅びる。敬意は国民が形づけるからだ。タイトルにドラスティックな内容を期待したが、皇室の塀を乗り越えることはできなかった。
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品
    空恐ろしい本。
    データのところ、審議はよく判らないし、ほんのちょっとでも可能性があったらそれは悪だという論調もどうかなと思うが、問題はその人の命に関わるものではなくて、金儲けのための工業製品であり、自分が食わなきゃそれでいいという発想と、それを判って判らないふりをしている我が国の規制当局。

    なんも...続きを読む
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品
    食料自給率が30%前後の現代の日本では、中国産、アメリカ産の食品抜きではよほどのコストをかけない限りは食生活が成り立たない状況となっています。「中国産は危なそうだけど、輸入するときにきちんと検査されているから大丈夫」「中国産は嫌だけど、アメリカ産なら安心」と漠然と思いこんでいるケースが多いのではない...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    108円で購入本。

    こちらサカキバラ君ばりの連続殺人者の被害者の遺族の家族のルポタージュでした。

    加害者の家族の話や、犯人のその後の話などはよくフィクションでもあったりするけど、被害者遺族のその後はなかなかないなと読んでて思う。

    プラス、ものすごい大変なんだなと。残された人間のその後。すごい傷...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    「28年前の酒鬼薔薇」サレジオ高校生首切り殺人事件を追ったノンフィクション。

    加害少年の更生が優先された時代、遺族達は捨て置かれ、家族を惨殺された傷を癒す術もなく自分達でお互いを支え合わなければいけなかった。
    読むのが苦しくて、苦しくて。家族が殺されるって事がどれだけのものを壊すのか。感情を殺して...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    今から46年前に起きた酒鬼薔薇事件的な内容の事件のルポタージュ。残忍な手口で同級生である被害者を切りつけ、首を切断。そして、自らも傷を負うという偽装工作までやってのけ、反省の色が現在も無い。そんな、元少年Aが弁護士をしているという事実に驚きを隠せない。人を残忍な手口で殺めた人間が弁護士とは我が国の少...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    東名高速川崎インター 田園都市線鷺沼駅サバイバルナイフ 丹沢山 世田谷区カトリック喜多見教会 サレジオ高校 浅間山荘 渓流釣り 宅間守多摩川に飛び込みます 睡眠薬 胃を洗浄 生贄 目黒 南武線で国立 天国 後悔が毒に 山梨県身延山 反撥はんぱつ 墨田区向島 ボクサー犬ちょうさん 仔猫ちんぺいアリス ...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    神戸の「酒鬼薔薇」事件の28年前に起こっていた類似事件。
    被害者と加害者の少年は同級生だった。
    事件後の被害者家族の人生を取材した本書は、被害者側は何の保証もなく守られることもなく、ただ過去に苦しめられて生きてきたことが綴られている。
    一方、加害者の少年は少年法に守られ、弁護士になっていたという。
    ...続きを読む
  • 心にナイフをしのばせて
    被害者の家族に焦点を当てたノンフィクション。
    加害者の更生とはなにか。
    被害者の家族は、加害者を恨めるほど心に余裕がない。
    大切な人を失ったこと、それだけでもう十分だ。
  • 心にナイフをしのばせて
    個人的には、人を殺したならば殺したのと同じ方法でそいつも死ねばいいと思っている。しかしやむを得ずということも世には存在するだろうし、更正のチャンスを永遠に奪ってもよいのかという問いにわたしは答えを出せない。というかそもそも「やむを得ず」とか「更正」とか、誰が、何をもってそう判断するのだろう。結局、人...続きを読む
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年
    ドラマを見て興味を持ち、購入。映画「そして父になる」の参考図書でもある本書。実在の家族からは、映画に対して「内容が違う」という趣旨の物言いがついたというワイドショー的な好奇心もあって、読み始めた。


    内容は、赤ちゃん取り違え事件を記者の立場から書いたノンフィクション作品。

    取材を重ね、年齢を経て...続きを読む
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年
    沖縄で実際に起こった赤ちゃん取り違え事件。
    今話題の映画「そして父になる」の参考書籍だそうです。

    取り違えが発覚したのが、子供が6歳の時です。
    うちの娘がちょうど今6歳なんですが、どうしても自分ならどうか?と考えてしまいました。

    子育てにおける6年ってすごく長いですよね。
    しかも0歳~6歳って、...続きを読む