奥野修司のレビュー一覧

  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    映画 『そして父になる』が参考にしたという、赤ちゃん取り違え事件を17年追ったノンフィクション。作者は『心にナイフをしのばせて』 『密貿易の女王ナツコ』など面白い本を沢山書いてる奥野修司さん。

    映画がかなり面白かったので読んでみたのだが、そしたら映画の10倍くらいこっちの方が面白かった。映画は子供を交換して上手くいかず、元に戻すのかどうなのか・・・というところで終わっていたが、この本では子供が30歳になるまでを書いているので、様々なドラマがある。

    取り違えられた二人の女の子の葛藤はもちろん、その二組の親のなれ初めから浮気、酒浸りでネグレクトな母親、そんな嫁の姉とくっついちゃう夫など、取り違

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    2020年12月24日
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

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    当事者だからこそ書ける現実的な悩みや思い。非当事者として接し方を考えさせられると共に、認知症のある方の視点を知ることができる貴重な一冊。

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    2020年04月18日
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

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    39歳で若年性アルツハイマー病と診断された筆者の、診断から現在までの道のりを語る。

    認知症本人としての経験からくる発言は、こちらの浅い想像力を超えるものばかり。
    アルツハイマーの方々がどのように感じているか、その考えに触れられることがうれしい。

    病を宣告された時の、丹野さんの絶望。
    それは、知識がないことから、認知症=寝たきり、徘徊、廃人のような誤った考え方へ陥ってしまったこと。

    同じ病の明るく生きる存在の大きさ、サポートをしてくれる人々、お医者さん。
    みな、病と向き合い、足りない事を悔いるのではなく、今できることを見つめる。病とつきあう柔軟性を持つこと、それはあきらめることでもある。

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    2019年03月16日
  • ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人

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    認知症になったら人生終わる、は間違い。出来なくなることはあるけど、出来ることもある。何も出来ないと決めつけないで、何か出来ることを見つけること。本人も周囲も。
    自分や周りが認知症になった時への備えとして読むことをおすすめします。
    あと分かったのは、一人暮らしならいざ知らず、家族と同居している状況で家に何もせず(日がな一日テレビ見てるとか)は想像以上に辛いらしい。常日頃から働きたくない、引きこもりたいと思ってるけど、そういうのは早々に病むかも。

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    2019年03月12日
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品

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    改めて考えてみると、自分が口にしているものがどのようにして作られているのかを知らないという事実は恐ろしい。
    また、「海外で作られているものが日本に入ってくる」という地点でその食品は古いものが多くなるのは必然だろう。同様に、コンビニで売られている日持ちするお弁当、おにぎり、パン。これらも、冷静に考えてみれば、手を加えていなければ不可能である。
    学校給食にも平気で中国産が使われているという事実に驚いた。家畜の肥料など成分表示には現れていないものにこそ危険なものが多いのかもしれない。
    他人の「気にしすぎやろ?」という言葉になんの責任もない。自分のことは自分自身で守らなければならない。

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    2018年05月21日
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品

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    怖い中国食品、不気味なアメリカ食品。奥野修司先生の著書。これを読んだら中国食品、アメリカ食品を口にするのに恐怖を感じるようになった。自分で食材を買って料理するなら中国食品、アメリカ食品はなるべく買わないようにと意識できるけれど、外食やお弁当、お持ち帰りのお惣菜には怖い中国食品、不気味なアメリカ食品がたくさん使われているのが現実だから。

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    2018年01月28日
  • 心にナイフをしのばせて

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    2018年初読み。
    現実はお話よりも奇なりとはまさにこれ。
    残された家族、妹さんとお父さんがすい臓がんに侵されたところは涙涙。
    お母さんのもろさと、お父さんも妹さんも怒りやその他の感情のぶつけどころがないために、もし、日本にも被害者家族の心のケアが国から手当されていれば全然心と体の在りようが違ったのになと2018年に思う。
    もし今、こういう事件があったなら被害者家族の心のケアはどうなるのかな…と気になるところです。

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    2018年01月06日
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

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    ◆ 寝ていても頭が働いている/眠りが浅い/夢を見る
    ◆前向きになれたきっかけ
    ①仕事を続けられている、②地元で支えてくれる人がたくさんいる、③全国の当事者との出会い、④いつも笑顔でいる
    ◆できることまで取り上げるような介護ではなく、できない時にちょっとした助けをして欲しい

    車の営業職の醍醐味が面白かった。
    「できることまで取り上げない介護」、つい忘れがちなので大切にしなければ。

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    2017年11月08日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    考えさせられます

    「そして父になる」の映画が良かったので、原作が気になり購入しました。持って生まれた性格はあるにせよ、育った環境がその人の人格にも人生にも大きく影響するんですね。産みの親と育ての親、とても難しい問題だと思います。なかなか考えさせられます。

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    2017年09月23日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く― 無料お試し版

    購入済み

    私は霊的なものは信じていません

    でも、彼の信じるている希望は心に響きました
    俺もいつか父親に会えるのだとしたら…

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    2017年06月13日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    ネタバレ

    もっと早く読めたんだけど読み終わってしまうのが惜しくって
    城間家は複雑すぎ夏子も照光も親より♂♀が強かっったのかな…
    美津子ちゃんも真知子ちゃんも親から離れてからの人生のほうがずーと長いからこれからやでーこれからやー
    まだまだ色々あるからー

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    2016年12月09日
  • 再生の島

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     沖縄県久高島にある、山村留学センターでのドキュメンタリー。携帯やゲームのないセンターで、十数名の中学生たちが時にはぶつかりあいながら共に成長していく様子を描く。
     子供たちの中には、心に傷を負った子や一般の社会では排除されてしまうような感覚の鋭い子もいるが、この島では「特殊な子」として扱われることがない。それぞれが一つ一つの個性として受け止められ、理解あるスタッフ、温かい島の人々、沖縄の陽気な風土によって、心身共に健康を取り戻し、健全に育っていく。

     長期間に渡り、子供たちやスタッフに適度な距離感で寄り添いながら取材を続けた筆者に、敬意を表する。

     近年、「不登校」や「発達障害」が取り沙

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    2015年07月16日
  • 心にナイフをしのばせて

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    先日、川崎市で起きた中学生殺人事件の犯人は18歳の少年。彼は少年法によってプライバシーを保護され、国家による無償教育を受けて、数年後に社会復帰する。そして、どんな償いをしたのか、どのように復帰するのかは、社会にも被害者遺族にも明らかにされることがない。

    少年による凶悪犯罪が起こるたび、日本の少年法が被害者側の救済と加害者の更生に役に立っているのかが議論される。その参考となるのが、1969年に起きた高校生による同級生殺人事件の被害者、加害者側の30年後を追った本書。

    結論を言えば、加害者少年から遺族への謝罪はなく、少年の親も金銭的賠償を途中で放棄する。そして、少年は社会復帰し、結婚し、弁護士

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    2015年03月10日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    テーマが重くて読んでて辛かったが、間違いなく珠玉のノンフィクション。
    赤ちゃん取り違えから6年経っての交換、分かれる明暗、それぞれの家族模様、、、
    残酷な運命を受け入れそれぞれに必死に生きようとしたり、はたまた運命に耐え切れず自堕落になっていく関係者達の姿に読んでて釘付けになった。
    終章で2人の成長した姿が見られて少しは救われた気分。
    普通に親に育てられ、自分も普通に子育てできることは幸せなんだと気づかされる。

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    2014年12月19日
  • 心にナイフをしのばせて

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    足を踏んだ方は忘れることはある
    しかし
    足を踏まれた方は決して忘れられない
    ましてや
    ひとつしかない「命」である場合
    その 苦しみ 痛み は
    想像を絶するものがあるだろう

    一度きりしかない「生命」
    を 理不尽な「死」
    それも「殺人」という形で
    奪われてしまった遺族に
    ここまで 寄り添って
    書き上げてくださった
    奥野さんに頭が下がる
    本当に尊い仕事をされたのだ
    と 思う

    読み進めているだけで
    重くて切なくて
    途中で投げ出したくなるけれど
    今 私たちが生きている
    この世の中に 実際に起きていること

    読んだ私ができることは
    次の読者に手渡すこと

    決して忘れてはならないこと
    が ここにある

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    2014年11月25日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    映画の原案にもなったノンフィクション。
    取り違えられた子供とその家族の苦悩が描かれる。
    最も心を通わせるはずの親と子がそれを断たれ、再生しようともがく姿は切ない。
    ノンフィクションを読んで泣きそうになったのは、これが初めて。

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    2014年05月26日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    「そして父になる」の原作本として紹介されていたので読み始めたが、設定・結末ともに全然違うものとして描かれている。「取り違え」の根深さを知る1冊。

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    2014年05月12日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    沖縄県で発生した赤ちゃんの取り違えて事件をはじめとする17年(文庫本用の新章を含めると24年)にも渡って追いつづけた著者によるルポルタージュ。

    奥野さんの本は以前に『心にナイフをしのばせて』で衝撃を受けていたのだけど、こちらも本当に衝撃的。こんな困難な状況であっても、前を向いて子供と向き合い、立派に育て上げた両親の愛情に心を打たれる。

    読んで良かったと心から思える一冊。

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    2014年01月05日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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     いわゆる「取り違え」の家族にインタビューをした作品。
     自分の育てた子は、血縁的には他人の子どもだった。では、どうするのだ?

     読み進めてみると、最初予想のしていた展開とは全く異なる。たぶん、これを読むだれもが想像する「取り違えの物語」ではない。
     これは、家族の話であり、一人の人間がどう生きるかという戦いの物語でもある。

     読んでいてぞわぞわした。
     いや、もう、すごいものを読んだ。
     生まれは選べないけど、どう生きていくかは選べるのだな、と感じた。

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    2013年12月22日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    「そして父になる」観賞後に読みました。重夫と智子の子、美津子。照光と夏子の子、初子(後に真知子)。取り違えという悲劇にあってから後の15年以上を取材した奥野氏による渾身のドキュメンタリー。実話であるだけに、映画以上に重苦しく、読み進めるのが苦しいほど。美津子と真知子、それぞれが成人し、自立していく頃になってようやく、気持ちが晴れていく。それぞれがこの事件を消化したかのように見えた終盤。書き下ろしの新章こそがとても印象に残った。実の子である美津子に懐かれることのなかった、実の父、照光。彼が奥野氏に送った手紙で美津子への執着をのぞかせる。この章こそが、「そして父になる」の原案であり、父であるが故に

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    2013年11月21日