奥野修司のレビュー一覧

  • 死者の告白 30人に憑依された女性の記録

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    東日本大震災以降、つぎつぎと亡くなった方の霊に憑依されたある女性の話。
    その女性は小さい頃から霊感が強かったようで、自分で除霊のようなこともできていたようでした。それが震災後1年位してから次々と霊に憑依されるようになり、一度に何人もの霊に憑依される。
     自分ではどうしようもなくなって、なんとかお坊さんのところに助けを求めて転がり込む。そしてお坊さんに亡くなった人がどういう人が、どういう状況でなくなったのかをできるだけ伝えて(憑依されるとその霊の感じ方を共有できるようなのです。自分の体をその霊にあけわす。すると憑依した霊が女性の身体をかりて話しだす。
    お坊さんは既になくなっていること。未練を残さ

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    2022年05月06日
  • 死者の告白 30人に憑依された女性の記録

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    作話ではないそうだ。
    死者を光に向かって送り出すことで除霊するというのは、アメリカのドラマの「ゴースト 天国からのささやき」を思い出した。これには国や宗教は関係ないのかも。
    ただ、この本は臨場感を高めるために意図的なのか話が飛んだり、前後したり、何度も同じ話が出てくるので、少し読みにくいように思った。
    震災から11年経つのにまだ彷徨っている人たちがいるはずと思うと辛いです。
    また、憑依された女性も幸せに暮らしてほしいと思いました。

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    2022年03月11日
  • 死者の告白 30人に憑依された女性の記録

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    私はこういう世界を信じているけど、
    大変だなぁと思う。
    でも、訳もわからず死んだ人たちが
    光に向かっていけるなら良い。
    死んだ母が、よく死んだ動物を見たら
    かわいそうと思わず、
    光に向かって行きなさいって言いなさい
    って言ってたこと思い出した。
    人も動物も…一緒。

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    2022年03月07日
  • 死者の告白 30人に憑依された女性の記録

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    嘘みたいな話だけど、真実なんだろうな…と思う。
    ちなみに、私は、夜寝る時に幽霊が怖くて、電気を消して眠れなかったのだが、逆にこの本を読んで、幽霊がさほど怖くはなくなった。
    幽霊より、生きてる人間のタチの悪いヤツの方がよほど怖いよね…

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    2022年02月11日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    熊本地震の時、今まで生きてきた中で感じた事の無い恐怖を、家族と抱き合って必死に耐えていた時間を思い出した。
    本震後も、電気も水もなく寝床は車。
    余震も頻繁に起きて心も体も限界な中支え合う家族が居たから乗り越えられた。
    本書を読んで、同じ被災者として、本震だけでは終わらない余震の恐怖やいつまで続くか分からない現状だけでも耐えられないのに、最愛の家族がいない。本当に胸が締め付けられた。
    遺された人にとって"納得できる物語"が創れたらいいな。と心から思った。この地震を絶対に忘れない。

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    2022年02月02日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く― 無料お試し版

    購入済み

    泣ける

    突如として親しい人を震災で失った人々は、その後にさまざまな不可思議な霊的現象を通して、故人と繋がっていることを意識していく背景がある。たくさんの人が色々なメッセージを遺していることを察すると、この書籍を読んでいくにつれて本当に泣けてくる。

    #深い #泣ける

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    2022年02月01日
  • 本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)

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    ネタバレ

    本来、自然界に冬のイチゴは存在しない。季節に逆らって加温しながら育てるから、植物にとってはストレス。病気にかかりやすくなるから、農薬をたくさん使う。

    今の農薬の特徴は浸透性。内部に農薬が浸透している。

    ビニールハウスの劣化した部分が落ちてきて作物が吸収する。

    農薬の毒性があらわれるのは、10年先、20年先、半世紀も先。症状としてあらわれても、長い時間が経っているため、本当に農薬が原因かどうか調べようがない。

    スーパーの都合で陳列棚に並べやすいサイズの野菜が作られるようになった。均質で傷がなく、きれいな野菜こそ高級品という価値観。

    ネオニコチノイドは270度以上で分解されるため、焙煎が

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    2021年11月05日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    東日本大震災の津波で家族を喪った人々が体験した出来事であり、どこにでもある家族愛の物語であり、困難に向き合おうとする人間のしなやかさを綴った本でもある。
    怪談ではないので恐怖は覚えないが、切なさや愛おしさで目の奥が痛んでくる。

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    2021年10月24日
  • 心にナイフをしのばせて

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    犯罪被害者の家族の話でした。少年犯罪が起きるたびに議論になりますが、加害者の権利が守られるが被害者の情報などはいつもつまびらかにされます。この本を読んで、被害者の家族もやはり守られていないなと思いました。心にナイフを忍ばせているのは被害者の家族でした。

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    2021年09月18日
  • 心にナイフをしのばせて

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    こわいこわい。少年Aって人間を野菜に例えて有名だけど、その心を考える。野菜って当然自分以下だけど、調理によってはうまいんじゃね?栄養あるしさってかんじかね。わからんでもない。しかし、ダメだろ。自惚れにもほどがある。

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    2021年07月26日
  • 本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)

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    国産だから安全ではない。農薬、除草剤などが肥満、アレルギー、発達障害の原因となるという。あまりに低い日本の安全基準に警鐘を鳴らす。

    何を選んで食べたらいいのか分からなくなる。有機野菜なら安全なようだが、それもほんとうなのだろうか。

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    2021年07月25日
  • 本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)

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    ネタバレ

    農薬(ネオニコチノイド系)が、アレルギー疾患、生殖、肥満、発達障害と相関がある。日本での農薬の基準値は諸外国と比べて相当高い。世代も越えていくという。驚愕の情報だ。

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    2021年04月19日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    私の中では日本を代表するノンフィクション作家の一人として信頼している奥野修司が、東日本大震災で愛する家族を亡くした人々の身に起こった霊体験とも呼ぶべき不思議な事象をまとめあげた一冊。

    出てくるエピソードは第三者から見ればそれが真実かどうかを判断することはできない。しかし、本人たちが科学的には説明が付かないような事象を主観的に経験したという事実だけは残り続ける。

    科学的に正しいかどうかはある種どうでも良い。徹底的にその主観性のみにフォーカスし、その経験によって彼らが多少なりとも心の傷を癒すことができた、そういう事実を知れるだけで本書の価値は十分にあると思う。

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    2020年12月13日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    愛する人を失った哀しみを、過ぎる時は慰めてくれない。でも、もし魂があるなら、それは唯一の救いだ。

    私がそれまで縁もゆかりもなかった岩手の大学に進んだのは、柳田國男の『遠野物語』を読んで、「昔話とか言い伝えとかって、学問になるんだ」と、衝撃を受けて、民俗学を民俗学が生まれた地で学んでみたいと思い立ったからだ。
    卒業して東京に戻ってからも、岩手で出会った人たちとの交流は続けているし、遊びにも行っている。
    岩手は私の第2の故郷だ。

    だから、あの日、テレビに映された光景に、悲しみと不安と焦りと絶望が渦巻いた。
    何度もテレビで流された黒い波がガードレールを越えて道路を覆い被さるように襲う場面。
    岩手

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    2020年08月09日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    震災で家族を亡くした方々の貴重な体験談を集めたノンフィクション。それぞれの物語というより著者との対話を通じたナラティブな内容が胸に迫る。あの日をあの人を忘れない...。残された者たちの回復過程がここにある。「冬の旅」の発刊を待望。

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    2020年06月21日
  • ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人

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    12ケース14名の認知症当事者を描いたルポタージュ。当事者として今や代表者的な存在である丹野智文さんを始め、竹内さんの人脈から繋がっていった方々の貴重な声は当事者理解に資する貴重な体験、考え方がそこかしこに記されている。介護・医療従事者のみならず、様々な方々(特に行政職)に手に取って欲しい一冊。ステレオタイプやラベリングが招く弊害。我々はもっと互いを知る必要がある。

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    2020年04月26日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

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    奥野修司(1948年~)氏は、立命館大経済学部卒のフリージャーナリスト。2006年に『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2014年度より大宅壮一ノンフィクション賞選考委員(雑誌部門)。
    2011年3月11日の東日本大震災は、1万8千余人に上る死者・行方不明者(このように数字で書くのは憚られるが)を出した、日本の歴史でも稀に見る大きな自然災害であった。
    本書は、著者が、震災後3年ほど経った頃から3年半に亘り、震災による死者・行方不明者にまつわる「不思議な体験」をした人びと16人(組)に話を聞き、月刊「新潮」と別冊現代「G2」に掲載したものまと

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    2020年04月21日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    昭和40年代に起きた事件のノンフィクション作品。前半は取り違え発覚後から交換、裁判の行方がメイン。中盤は取り違えの起きる構造的な背景・状況の開示。後半は交換後の当事者心理状況を明らかにしていく。血か情か?親とは?子を育てるとは?昔ほどではないにしろ、日本はまだまだ血縁関係を重んじる社会であること、それが里親の委託率の低さにも影響しているように思う。正解は出ないだろうが、自分が当事者だったらどうしただろう...。

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    2020年03月17日
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品

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    読めば読むほど怖くなる、次々と出てくる怖い話に憂鬱になってしまった。
    読まなかったら幸せだった?
    人生も折り返している自分なので、今更遅いかもしれないけど、買い物の時に手に取った時一瞬考える、それだけでも少し違うかも。
    お金は払うから、安全なものだけを、と願わずにはいられない。
    子供達にも少しずつ伝えなくてはと思った。

    ジャーナリズム賞を受賞されたそうだが、せっかくここまで調べたのだからそこで止まらず、なんとか世の中を変えて欲しいと思う。
    また、少しでも一般消費者が出来ることを教示して欲しかった。

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    2019年09月29日
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

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    勇気と使命感を持って、当事者の声を発信する丹野さん。
    丹野さんの場合は、自分のために、そして同じく認知症と診断された人のために笑顔で生きることを自分に課している。

    認知症については、私たちはまだまだ知らないことが多い。認知症といっても、原病による症状のちがいや、個人による感じかたの違いがあるとはいえ、当事者から得られる情報は、周りの人達やこれから認知症になる人達にとって、貴重な情報であることは間違いない。

    認知症とともに、笑顔で生きられる世の中を、当事者とともに作っていこう。

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    2019年08月11日