奥野修司のレビュー一覧

  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    これぞノンフィクション言いたくなる作品。いったいどれほどの取材を行ったのか、時間も手間も相当にかけていることは想像に難くない。「ライターの仕事は調べること」と言った人がいたが、自称「ライター志望者」はぜひ本書を読んで、「調べること」とはどういうことかを知るべきだろう。

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    2018年08月16日
  • 心にナイフをしのばせて

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    本書でも酒鬼薔薇聖斗と比較してますが、同級生同士の殺しなのでもう少し両者の言い分と、学校自体に焦点を当ててもよかったのでは?と思いますが、とりあえず随分前とは言えど痛ましい内容ですね。。

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    2018年01月04日
  • 心にナイフをしのばせて

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    殺人事件の被害者家族のその後を追ったヒストリー。いかに事件の衝撃が10年後、20年後、半世紀たっても事件に翻弄されるのか、深い衝撃を感じた。心の傷をフォローに対応できる体制が社会にはなく、傷を抱えたまま暮らしていくことの残酷さを顕わにしていると思う。被害者の妹さんの「常識的な対応が、必ずしも心でこもったものとは限らないし、むしろそうではないことが多い」という言葉は、厳しい現実とともに歩んできたからこそ絞り出される見解だと感じた。

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    2017年12月03日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    なんとも数奇な運命に見舞われた二家族、筆舌に尽くし難い苦労があったことでしょう。正解が無いだけに赤の他人が意見することは憚られますが、病院の対応だけは憤りを覚えます。二度と繰り返されることが無いよう願うばかりです。

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    2017年10月04日
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品

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    普段の食事の買い物をしていると、中国産や、アメリカ産の食品をどれだけ購入しているか分からないだろう。

    なぜなら、それほど気を付けて見ている時間が無いと言うこともあるが、表示をしなければならない義務が無いものが多いためである。


    中国の加工食品の驚くべき実態は、視察に行っただけでは到底計り知れないであろう。ジャーナリストによる潜入レポートがもたらす情報は計り知れないと考える。詳細は本誌を取って読んでいただきたい。

    衛生管理の問題から、食品原料としてこれを使って良いのか?と思えるものまで、様々な情報が提供されている。


    実際、私も何度が中国に足を運んでいるが、日本の中央市場に当たる市場や、

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    2017年10月01日
  • 看取り先生の遺言 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」

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    これがすべて、ではないけれど、こんな手段もあるんだなと思った。本の帯通り、がんというか病気や死への向きあい方が変わった。もともと、延命処置に批判的だったけど、死への道標が具体的で、漠然とした恐れが緩和された気がする。

    在宅死が見えなくなっていて、看取りの文化が無くなってしまった弊害が出ているなんて、思いもよらなかった。「あの世」という存在が、人間の倫理観にも親密に結びついていることに対しても同じ。

    宗教を信じることで、生と死が肯定されることに、うらやましさを感じていたけれど、まったくその通りだったな。無宗教は、見えない先はすべて無だから、辛いな。

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    2016年02月28日
  • 心にナイフをしのばせて

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    大切な家族を、ある日突然誰かに殺されてしまったら。
    こういう想像を、軽くでなく真剣に我が事として考えてみるひとはいないだろうと思う。
    ひとは、殺人事件になど巻き込まれないと根拠もなく思い込んでいる。わたしを含めて。

    本書は、高校生になった少年が同級生に無残に殺された事件の被害者を丁寧に取材して書かれた一冊だ。
    こういった事件が起きると、わたしたちの関心は加害者の心情や背景にばかり行きがちだ。
    そういったものを知ることにより、自分や自分の関係者が加害者にならない術を見つけたい。わたしはそう思うことと、単純な好奇心から事件を扱うルポルタージュをよく読む。
    でも結局いつも、加害者の心情を知っても理

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    2015年09月06日
  • 心にナイフをしのばせて

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    最後まで読み、怒りを憶えました。
    少年法が以前と変わったといえ、いまだに被害者より加害者の更生のために、たくさんのお金が使われています。名前も報道されず、時期がくれば名前を変え、社会に戻ってきます。
    被害者家族のやりきれない気持ちはどこにいけばよいのでしょうか。
    この本の中では、被害者家族達はこの事件の後に崩れていきます。
    その保障も支援もされないのが現実なんですね。
    偉い人達には、少年Aは更生したと思われているんでしょうね。被害者側からの目線ですがもし更生していたらあの言葉は出てこないですよね。

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    2015年02月11日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    沖縄で起こった乳幼児取り違え事件を題材にしたノンフィックション。
    取り違えに気付いた5歳時から、子どもの交換を行った6歳時、成人時、そして大人になった後まで、当事者2名とその両家族を長期間取材したレポートである。子供の取り違えという病院を恨んだところで決してやり直しのきかない慄然とした事実に対し、人がどのように対峙していったのかが描かれている。

    本書を読んで感じたことは、家族の形というのは本当に一つ一つ異なっており、「こういうことが起こったらこうなるということは決して言えない」という当たり前のこと。
    そして同時に、そうは言っても、「家族や子供にとって絶対に重要なこと、絶対に欠かしてはいけない

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    2014年07月21日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    取り違えというのは、本当に難しい問題だ。◆沖縄医師会が、圧力をかけていたのか…◆◆情と血、どちらがどうというのは結論は出ないな。

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    2020年07月27日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    「そして父になる」の元本。沖縄で昭和50年代に起きた「赤ちゃん取り違え事件」を追ったノンフィクション。沖縄のある二つの家族に降りかかった運命。看護婦の手違いで2人の女の子は生物学的に親子ではない両親の元で6年間育てられた。結局2組の両親は6年間愛情を注いだ娘同士を交換する。その後、数十年に渡る2つ家族の苦悩の日々は想像するに難くない。血の繋がりか親子の情や絆なのか、この家族と取り違えられた女の子の半生を追体験することで、深く考えたい作品。

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    2014年01月11日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    昭和46年の沖縄で実際に起こった赤ちゃん取り違え事件、小学校入学前6才時の血液検査で発覚してから17年後まで追ったルポ。
    絶対に子供を手放さないと思っても、実の子がいると言われれば一目会ってみたいと思う親心。育ててきた子と似ている相手家族に会い、自分たちに似ているのに他人を家族と慕う実子を見て、親たちの気持ちは揺れます。そして、いつもとは違う何かを感じ情緒不安になる子供たち。
    子供への愛情はあれど子育ての考え方や優先順位の違い、子供同士のライバル意識、と何年たっても解決することができない家族関係は、読んでいて悲しくなりました。
    そもそも正解のない事件に巻き込まれ苦しむ家族に付き添い、長く取材を

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    2013年11月20日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    色々考えさせられた。
    夏子さんに個人的には同情する
    駄目な人とは思うけど
    物悲しくなる
    哀れだ。

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    2013年10月27日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    「そして父になる」の映画を見た後だったので、読んでみました。
    少し…かなり重い。現実はたやすくない。

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    2013年10月09日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    子ども取り違えの本。
    取り違えられた子は今40代。そんなに昔のことじゃないということが怖い。

    だいじに、だいじに育てよう。

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    2013年10月05日
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

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    ネタバレ

    「そして父になった」の福山さんの映画の原作の原作と聞いている。
    本当に沖縄で起きた赤ちゃん取り違え事件を取材したノンフィクション。
    6歳になった少女二人とその家族は、病院の取り違えから大きく揺らいでいく。ごく普通の家族に起きた事件は、全員に、これからの生き方と、家族のありかたをつきつける。途中読んでいてつらいことが多かったが、乗り越えていく人間の強さ、弱さに引き付けられた。特に智子さんというお母さんの娘たちへの思い、それを受け止めて成長した美津子さんには本当に感動させられた。柳田さんもあとがきで書いているが、程よい距離で、冷静に書かれた内容に、最後にはすがすがしさが残って良かった。

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    2013年09月30日
  • 放射能に抗う 〈福島の農業再生に懸ける男たち〉

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    ネタバレ

    原発事故後の福島で、農業の再生を目指す、稲田アグリサービスという企業がある。

    それは事故の前から革新的な農業の再生を実践してきた農業集団であり、その綿密な作物の管理体制がすでに存在していたことが、放射能汚染の検査をいち早く取り入れ、科学的に安全性を検証することが可能になっている。

    世界一うまい米をつくることを目標として、農協や既存の農家と過酷なせめぎ合いをしてきた彼らが、今度は放射能、更には風評被害という目に見えない敵と戦うことになる。

    神はいないのかとさえ思えてしまうその試練に、彼らは毅然として立ち向かう。その精神には感動を覚える。

    いち消費者として率直に言えば、他に選択肢があるので

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    2013年04月13日
  • 心にナイフをしのばせて

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    酒鬼薔薇事件に似た類の事件が他にもあったとは。しかも過去。

    おそろしい話。
    少年法って何なんだ
    少年Aどんな神経してんだ

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    2013年02月23日
  • 心にナイフをしのばせて

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    被害児童のご家族の生き様が事細かく書かれていて胸が苦しくなりました。
    どんなことがあろうと殺人だけは絶対にしてはいけないと心底思います。
    そして、この加害児童が本当に憎いです。
    また、マスコミについても考えさせられました。

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    2013年02月09日
  • ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人

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    ●2025年7月31日、シュリンク精神科医ヨワイの録画みてて「毒になる親」という本にたどり着き、メルカリの相場をみたら以前買ったことある方が「毒になる親」ともう1冊あわせて500円で販売してたので一覧みてたら、これを見つけた。300円。

    10冊買うのに、あと1冊足りなくて。とても豊かな考え方で、素敵だと思った。

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    2025年07月31日