
はりぞうさんのレビュー一覧

レビュアー
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悲しいです
ドラマになり、私は原作が大好きなので、ドラマで感じが変わっていたらショックを受けそうだから見なかったけど、それなりに注目され、喜んでいたのも束の間。作品の感じから、作者さんは強いこだわりがあるタイプで、ちょっと不器用な方なのかもとも思えて、そういうことがドラマ化するにあたり噛み合わなかなたのかもしれないとも感じています。でもタイトルを使い、作品を下敷きにする以上、作家さん自身が納得して世に出せるように、ドラマ化に関わる方も愛を持って制作して欲しかったです。制作の過程で、しかもかなり高い密度で、原作者に対して敬意がない人がいたように感じてなりません。そしてこれまで出版社でも、漫画家さんの作品の価
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購入済み
気持ちよく読める面白い作品
最近こちらで電子書籍を買う時はとりあえずお気に入りに入れてクーポンをが出た時に買う。ネットに作品紹介が出ていて、きっと面白いに違いないと思ったが、大々的に広告打つってことは高いだろうなって思ったら、やっぱりそれなりのお値段だった。どうせタレントさんなんでしょって気持ちもあったけど、丁寧かつユーモアのある文章で気持ち良く読めた。活躍する人はそれなりの才能と境遇に恵まれた人なのだと感じた。そりゃもう壮絶な境遇だか、強くて逞しい心があれば、どんな境遇も幸せに変えていけるのだなと感じた。私的にこれからの作品も注目したい作家さんになった。
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キラキラで元気出します
もともと緩い土木系孫会社にいたのですが数年前、本社の力の強い子会社に出向。最初は孫会社の社員しかいない部署にいたのですが、この春からその子会社の本社の人しかいない組織に異動になりました。エリート気取りの意気地なしが幹部、直属の上司は幹部に擦り寄り言われた面倒な業務は部下に丸投げのオラオラエリート(が、私よりひとまわり若い)で、要領は悪いけどコツコツやるのがうりのオババはいよいよ破滅しかかり、所詮清く正しく美しくは滅びる世の中と、泥々とした気持ちで迎えた連休。でもこの作品を読んで、元気でました。また落ち込んだら、この作品に逃避します。(50代だけど…。この作品を読み、キラキラした若かりし頃の気持
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胸が痛かった
下息子が中学校に行かなくなった。母である私も中学は居心地が悪くて嫌いだったが、この先きっとなんかいいことあると思ってなんとか通い続けた。現在職場でボッチ、ママ友も結局0精算。でも子ども達の学費を稼ぎたいし、今転職しても今より収入が下がるのは目に見えてる。この漫画の作家さんは小学校から行けなくなってしまった。実は下息子もこんなに辛い目にあったんだと思ったら、ただただ胸が痛かった。世の中こんな人ばかりなんだろうか?これから世の中を支配するのは作家さんが仲間に入れなかったような人たちなんだろうか?それとも、作家さんには悪者に見えただけで、実は作家さんを心配していた?下息子は普通の高校に通うことになっ
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理解が深まりました
作者自身、そして息子さんが実際に発達障害の当事者ということで、症例や対策に現実味があり参考になった。私自身もこれは発達障害によるものではないかと疑いを持ちつつ、騙し騙しなんとか社会生活が送れてしまっていたが、私の息子は小学校はなんとかやり過ごしたが、中学生でこれまでのストレスが爆発したように不登校になってしまった。思春期の息子はなかなか親にも本当のところを話さなくなってしまい、理解することも、いい方向に進むよう手助けすることも出来ずに困ってた。この本は作者自身が症状を理解し、また専門知識を学び、自分の息子さんの生活を支えた体験からの対応がまとめられていて、下息子を理解し、今後どうしていくか考え
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そこにあるのは光か闇か
ミュージカル「コーラスライン」のバレエにまつわるエピソードの少女と同じように、私にとって憧れても結局深くは関われなかったバレエの世界は、厳しい現実から切り離された美しく研ぎ澄まされた世界だった。だからバレエマンガは、結局バレエに深く関われなかった気持ちを紛わすことができるから読んでいた。でも昴の一連のストーリーは戦闘もののようにギスギスし、殺伐としていた。ギスギスや殺伐のために美しいバレエの世界を使うことに不満を感じていたが、そのギスギスや殺伐がどこにたどり着くのか知りたくて、読破した。青年誌の男性作家さんはバレエに愛があったのか?ただ己の美学とこの世の闇を嘲笑うためにバレエを利用し、バレエの
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この作品で何かが変われば
下息子が中学校で不登校になり、この漫画の診療所でお世話になるような、この漫画の主人公と同じタイプで何かヒントになることがあるのではないかと思い、読み始めました。かなり正確と思われるこの漫画の情報からわかったことは、親である私自身がグレーゾーンで、これまでなんとなく辛くて苦しかったことをするのはもうやめようと思い始めたところです。下息子は大学病院の心療内科に通ってますが、何をどう治療しようとしているのかよくわからず、しかもこちらが助けて欲しいことはきっと助けてもらえないことがわかっているので、なんだかなと思ってしまいます。この漫画も、ただ正常な人が興味本位でおもしろおかしくなるように展開するだけ
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購入済み
キラキラではなくしたたかに
女子として、1番キラキラしている年代だけど、それぞれの事情でキラキラできずに、それでもしたたかにギラギラと生きる女子たちの話。8巻は堅実な女子がホストクラブで恋に落ちる話の続き。女子も50代に入るとおばさんと煙たがられ、家庭もそれ以外も泥々してしまい、元オタクでもあるので非日常のマンガの世界でウサを晴らしたいけど、キラキラした少女マンガは無理だし、性の快感に溺れるだけのレディースコミックはバカバカしいけど、この漫画は心の底からキラキラ出来ないけど表向きのキラキラを失わず、したたかに、健気に生きる姿に救われる。
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参考になりました
下息子が中学校で不登校になりました。
女子からイジメを受けたらしいのですが、本人は真実を、語らず、体調不良もあり大学病院にも行きましたが、いろいろあって心療内科にも通うようになり、先生から「本人が話したがらないことは聞かないように。」と言われ、自分の育て方が原因だったのかと悩んでいました。一方で、私自身も生きづらさを感じていて、いろいろネットで読み漁っていたのですが、考えすぎなのかもと思ったりしていました。この作品はフィクションではありますが、実際の症状などを具体的に記述していて、これまでの下息子に対する漠然とした不安が線で繋がった気がしました。そして、現実世界で親である私がどう行動すべきか考 -
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今この瞬間も幸せでいますように
私は主人公の母親的な人と同世代だと思う。女性としてキラキラした時代、見た目が良くて深く考えないふわふわした女性がもてはやされ、チヤホヤされるのが当然だと思い、割りのいい男と出会い、結婚退職すれば当たり前のように幸せになれると信じていた時代の女性。私はキラキラしていなかったから、男の人は当てにしにない生き方を選んだが、これといって深く考えず、男が当然幸せにしてくれると思っていた同世代の女性は本当に本当に幸せになったのか気になっていた。本当に幸せになった女性もいるのだろうけど、この作品の母親的女性は、そうではない現実的な一例ではないかと感じた。そんな母親的な女性から産まれても、作者さんは知性を持っ
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ありがとう
下息子が中学に入り、不登校になってしまいました。今でいうワーママで、下息子を産んだ年齢もそれなりに高く、母体のせいで何かが足らない状態でこの世に産み落としてしまい、もしかしてちゃんと大人にならないのではないかと不安な日々を過ごしています。もつおさんの作品を読んで、もしかして下息子も、親があるべきだと思っているのとは別の人としての才能があり、今の生活に彼の素質が活かせる機会が無く、心身を消耗仕切っているのかもと確信することができました。下息子がこれ以上心身を壊さないですむ世界が見つかるように母親として見守りたいです。もつおさんも心身の健康を保ちつつ、ますますご活躍できることをお祈りしてます。
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購入済み
オババ共感
10代のころ白泉社の漫画を読み漁っていたマンガオタでした。動画はどうも馴染まず、腑抜けにになって現実逃避するには漫画がもってこいなのですが、キラキラした若いお嬢さん向きの漫画は眩しすぎるすれたオババは共感できない。レディースコミックの痴話話はもと夢見る系だとかえって気持ちが荒み寛げない。エロ漫画はやるだけは興味ないし、「気持ちいいだけじゃないでしょ!妊娠しちゃうんだよ、責任取れる?」と感じてやっぱりストレス。この漫画は「女子盛りにも関わらず、綺麗なお嬢さんが強かに」生きているのが静かに共感できてすっとします。オババは誰にも構われず、自分でも構わなくなり、どんどん醜くなりつつあるけど、「女子とし
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これからの作品も楽しみです
×華さんの作品は、「できない私」を描いたものが多いのですが、どの作品も確かに普通の人ができることが普通にできない人なのだと思いますが、いろいろ大変な環境で育ちながら、透明で綺麗な心と繊細な感情の持ち主であることがひしひしと伝わる作品だと思います。最初の頃は「絵も上手くない。」とご自身で言われてましたが、この作品からめきめき画力の美しさがまし、もう「絵は下手じゃない。」と思います。これまでの作品も、どんなに凸凹でも諦めず進む元気を貰っていましたが、この作品は何もかも0から、下手をすればマイナスからスタートしても、進み続ければ大きく花開くことを改めて強く感じた最終巻でした。これからも×華さんらしい
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ネタバレ 購入済み
私には参考にならなかった
医師は
「正両親揃い親子関係をきちんとすれば、不登校や問題行動がなくなる。」と述べていると感じた。
医師の助言により、関係や生活態度を改めてくれる家族や親族ならそれが可能だと思うが、世の中そんなちゃんとした人ばかりだろうか?
話せばわかる家族、親族がいるなら参考になる書籍だが、それが難しい家庭にとってはかえって落ち込むばかりだ。
子供を持つということは、親子関係、親族関係を正常に保つことを覚悟しての上臨むべきなのはもっともだが、私自身は動物的に適正な20代にそこまでは考えられなかった。
自分自身は親として子供に対して責任を持つつもりで母となったが、うまくいかなかった。
話してもわからない家族、 -
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私は夕と同世代
40半ば過ぎの元オタク夢見る夢子さんは、現実に争う気力も失う。しかも若い自分から全てにおいて地味に尽きるから、いよいよ誰にも相手して貰えなくなる。若い時分は気力でキラキラを夢見たけど、乳がんの薬物治療で早めの更年期が来てしまい、日夜変に因縁つけてキレまくる嫌なオババにならないように息を潜めて日常をやり過ごしていた。
28歳?まだキラキラしてるし、ウキウキできるでしょ!
6巻ぐらいまではナナメに凪さんを見て、
ケッ
て見下すことで、つまらない日常のうさを晴らしていた。
でも気になって、
面白いマンガほど新刊がなかなか出ないんだよね
と焦ったい気持ちになっていた。
(仕方ない。良い作品を生み出す方 -
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やっぱりペイマンガは凄い!
最近SNSの無料マンガをよく読む。
でもお金払って読むほどではないなと思えるのは、歳をとってつまらない人間になったからだと思っていた。
クーポンで割引きになることもあり、ババアになりキラキラとはほど遠くなった日常の憂さ晴らしのつもりでこの作品を購入した。
最近のSNSマンガの話題はセックスレスらしい。男は女が母になると抱けなくなるらしい。酷い話だ。だったら女も浮気すればいいのではないか?という私の仮説に、見事に回答をくれた作品。
歳をとり、浅い夢物語や物語のないえげつないエロマンガでは納得できない、元夢見るマンガ少女オババを夢中なさせてくれた凄い作品。 -
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オババもウキウキできる作品
人間50年も生きると、理屈があわないことや、考えが浅いことに気がつく回数が増える。普通そうなると少女的なキラキラ、ウキウキ、ワクワクはなくても生きていけるようになるのだが、自分は違う。ことオタクの私は少女漫画で満たされたい訳だが、ついつい若い作家さんの青臭さや浅はかさが鼻につき、なかなかはまれる作品がない。しかも自分が少女だった時代のオタク向けキラキラドタバタ少女漫画は絶版になったきり電子化されず、漫画家も廃業されてるらしい場合が多い。このマンガはキラキラしながらも、迷いながら、そして優しさを持ったキャラのドタバタやたくましさを楽しめる作品。続編が楽しみ。
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本を嫌いになっていなかった
20代のころ、世の中に置いてけぼりになった私は、小説に救いを求め、小説が大好きだった。子供が生まれたらゆっくり本は読めなくなったが反面、本の世界にしか自分の世界が持てなくなり、活字に飲み込まれそうな恐怖を感じ、小説からはなれた。そしたらどんどん語彙がなくなり、再び小説をよみはじめたけど、読んでも心がえぐられるような気持ちにしかなれなかったり、集中出来なくなったりして本が嫌いになったのかと思った。歳をとってしまったのかと思った。この作品は久しぶりに夢中になって読んだ。本が嫌いになった訳ではないし、老化で読めなくなったわけではないし、私が喜びや共感をかんじるものが、この世からなくなってしまったわけ