あらすじ
鳥山明先生と出会い、少年は生きる希望を見つけた。小~中学校時代、不登校だった著者の実体験を基にした物語。学校へ行けない日々、「9人の先生」との出会いと別れを通じて、喜び、傷つきながら成長していく少年の姿を描きます。
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Posted by ブクログ
主人公の苦しみと悲しみに共感できた。福満しげゆきの僕の小規模な失敗と並ぶ名作だと思った。
前半の苦しみがあったからか、鳥山明先生との出会いのシーンで凄く感動した。
マンガを見てもらっているシーンの主人公の言葉が、シンプルで美しくて凄く泣ける。
Posted by ブクログ
人にとっての作業の大事さがよくわかる本。
本人の好きなことを通して、何者かになる。それを通して、コミュニティも築けるし、将来の展望もできるようになる。
支援者にとって、大事なことを再認識した。
教えていただきました
読んでみて良かったです。棚園さんの講座を聞いたことがあり、対応がとても丁寧で、真剣に向き合ってくださる印象でした。この本を読んで棚園さんが子どもの頃から今と同じく真剣に物事に取り組んでこられた方なんだということもよく分かりました。自分も自分の身内も不登校経験がありません。でも何人もの友達が子の不登校に悩んでいます。自分には経験が足りない部分をこの本を読んで少しカバー出来るようになった気がします。もっといろいろ見聞きして自分の出来る範囲で友達の支えになっていきたいと思います。
胸が痛かった
下息子が中学校に行かなくなった。母である私も中学は居心地が悪くて嫌いだったが、この先きっとなんかいいことあると思ってなんとか通い続けた。現在職場でボッチ、ママ友も結局0精算。でも子ども達の学費を稼ぎたいし、今転職しても今より収入が下がるのは目に見えてる。この漫画の作家さんは小学校から行けなくなってしまった。実は下息子もこんなに辛い目にあったんだと思ったら、ただただ胸が痛かった。世の中こんな人ばかりなんだろうか?これから世の中を支配するのは作家さんが仲間に入れなかったような人たちなんだろうか?それとも、作家さんには悪者に見えただけで、実は作家さんを心配していた?下息子は普通の高校に通うことになった。やっぱりはみ出て撤退かも知れない。自分は騙し騙しやってきて、結果不完全燃焼なまま人生半分終わってしまった。この作家さんのように、地獄のような時間をすごしながら、いまは幸せと言えるように、下息子が心の底から幸せと思える生き方が見つかるといいなと思う。
素敵でした
私は、福祉施設を運営しております。そこへ見学に来た方が、小学生の頃から今に至り、引きこもっているということでした。
初めてお会いした時から私にはワクワクしていらっしゃるように感じ、この本をお勧めしてくれました。私はどちらかというとポジティブで気合い入れてなんでも乗り越えようとしてきたので、この様な状況にはならなかったのですが、(深くいじめられたことも、いじめたことも多々ありました)
とても素敵な本に出会い、その方とのコミュニケーションの大きな一つを手にすることができました。
ありがとうございます!
リアルな描写
ところどころ生々しい。
繊細で神経質で羞恥心が人一倍あって自意識が強くて心が弱い人が引きこもりになるのかな、て。
私も似たようなもんだから分かる。
こういうノンフィクションの引きこもりの話を何冊か読むと、引きこもり中の人も自分で答え探せて外に出れると思う。
読んで良かった。
Posted by ブクログ
不登校だった著者の、当時の心模様が描かれる。
子ども時代ならではの共感できるエピソードが多い。
最後には、ずっと心の支えだった『ドラゴンボール』の作者に会えるという、嘘のようなホントの話。
いろいろな面で、秀作。多くの皆さんにオススメしたい。
Posted by ブクログ
内容が重かった。不登校になってからの、「フツウにならなきゃ。」という呪縛が繰り返し描かれており、読んだ者の心にズシンとくる。
夕方、自宅2階の窓から近所の小学生を眺めて卑屈になる棚橋少年(著者)。不登校児(著者自身)の気持ちが事細かに描かれており、痛いほど伝わってくる。子供にとって親や他の大人の影響力がどれほど強いのかも。
行けなくなったきっかけは、小1のとき担任の先生にいきなりビンタされたから。そこから学校へ行けなくなり、行っても居場所がなかったり、いじめられたり。
小学校の担任も、心優しい先生もいれば、冷たい先生、豪快でほっとする先生、若さゆえに著者との関わりかたが分からずただニコニコするだけの先生、と様々。
相性のいい先生のときは棚橋少年も少しは学校へ行ける。でも逆もしかり。
親に心配かけまいと必死で教育テレビを見る。勉強する。親の勧める精神科に通ってカウンセリングを受ける。
何人もの家庭教師の先生。やたらと声の大きいフリースクールの女性の先生。本人には言えないからと、わざわざ母親を呼びつけて「子供が学校へ行けないのは親の責任」と言い放った先生。それを後で「本人を叱れないから母親を叱ってやった。」と、わざわざ著者に言い、自宅の母親はそんな素振りを見せないのがさらに著者を傷つける。
いつも学校へ行けない劣等感に悩まされ、追い詰められて下を向いたままだった著者。そんな著者が、憧れの鳥山明先生に会うことで「大げさでなく、生まれてきて良かったと思った」、「世界が今までより楽しそうに見えた」と感じた。
学校へ行かなくても漫画は描けるけど、行けば学校の話も描けるから得。ただそれだけのこと。この言葉が著者の呪縛を解いた。
著者は今、漫画を描いたり、漫画教室の講師をしたり、仲間もできて社会人として順調そうだ。
長い間苦しめられてきた著者のことを思うと道が開けて、本当に良かったと思った。
不登校児に送るエールとしての一冊。
Posted by ブクログ
小中学校で不登校になり、でもマンガがずっと好きで、マンガがきっかけで今社会人人生を歩んでいる方の実話マンガです。
大変な体験をして、頑張って今生きてきちんと生活していらっしゃるのは本当に尊敬します。
Posted by ブクログ
人と人との縁って大事だな、と思った。
作者さんは運が良かっただけとも言えるけど、「縁に恵まれていた」という言い方の方がしっくりくる。
小学校時代の、石原くんがとても良かった。自分の小学校時代はこんな大人びた対応は出来なかったなあ
Posted by ブクログ
繊細で感受性の強い少年だったんだなぁと思った。
発想力が高く、創造性が豊かな少年という印象を受けた。
大人の不用意な一言がこれほどまでに一人の少年を傷つけるということを私たちは胸に抱えて生きていかねばならない。
Posted by ブクログ
「憧れの先生と自分」という図式が好きなので、購入。
息苦しさを抱えて生きる主人公にはだいぶ胸が締め付けられる。
中盤、友人の失踪からの再会があり、それが綺麗なお話に着地しないところに読み応えがある。幼くして自分の本性の浅はかさに気付いたこと、大人になってから客観的な視点で物語にできるのはすごいと思う。
ただ正直、そのシーンのインパクトが強すぎた。
肝心の鳥山先生に会ってからの立ち直りの描写も早く、読後少ーしモヤモヤ……。
でも作者が初めて鳥山先生の生原稿を目にしたときのコマは本当に劇的で感動する。
そっくり美しい模写による描写で、作者がどれだけ鳥山先生を崇拝しているかが、読む側にも伝わり、まるで宗教画のようにも見える。尊い。
人間は嫌いだけど人間が作るものはどうしてこうも惹かれるのだろうなぁ……。
Posted by ブクログ
小学校の頃、よく学校に行く前にお腹が痛くなっていました。学校に行っても、お腹は痛くなりました。教室にいるのが苦痛に感じたこともありました。
この主人公のように、「普通」を演じようとしている部分もあったと思います。
中学校に入ると教室にはいけるけど、数人の友達とだけしか仲良く出来ず、保健室に通うのが多くなりました。
高校生になると、さらに酷くなって、ほぼ学校に行くことのない不登校になりました。友達とも仲が悪くなり、悪い噂を流されたり、学校に行こうとすると体が拒否して、お腹が痛くなり、電車に乗れずに家に引き返したりとして、担任の先生が家に迎えに来ることもありました。そんなことをされているのも嫌ではありました。
「普通」になりたい。
でも、どれが「普通」なのかわからない。
自分は「普通」じゃない。
この主人公は、幼い頃から「自分は普通じゃない」「普通になりたい」と思い続けて生きています。それが変わったのは、小さい頃から絵が大好きで、絵を描くことをずっと辞めずに書き続けたことがまず始めのきっかけ。そこがゴールではなく始まりで、そして、最後にずっと「普通じゃない」と思っていたことを「そんなことだったんだ」と実感します。
私も、学校という環境が大嫌いで、環境を変えたら何かが変わるのではないかとバイトを高校生のときに始めました。それがきっかけで「そんなもんなんだ」と思ったんです。
今まで私の世界は「学校」と「家」だけでした。
でもそこに「バイト」が加わって、友達でもない、でも一緒に何かをやり遂げたり、たまに遊んだりする「仲間」が出来て、「学校が全てではない」のだと感じたのです。
正直、この主人公が「そんなことだったんだ」と実感した瞬間を読んだ時は当時を思い出して泣きそうになりました。
不登校で悩んでいる人に、読んで欲しい一冊です。
それぞれの人にそれぞれの理があるとはいえ、
優しくないひとにだけは、なりたくない。
(優しくない人は、自分が優しくないことに気づかず自身を優しいと信じて疑わず、そしてそんな人ほど、いい人顔やサバサバものわかりのいい顔をアピールしている)
法律をやぶってなくても、ひとをめちゃくちゃに切り裂いてきた人たちは、世の中にくさるほどいる。
特定の誰かとつるむときだけ性格が変わるひと、昨日までと態度が変わるひと、
心ない言葉。
他人は混乱のもと。
普通にならなきゃ、と自分を追い込むほど、普通になれずギクシャクしてしまう。
それよりも、自分らしくいれるほうが、自然にいられるはずなのに、悪いことをしていなくても周りは普通と外れると放っておいてはくれない。
糾弾してきたり、逆にかまってきたり。
後半の作者本人の話は、作品としては特に感銘は受けなかったが(社会に馴染めないまま成人し、そのままのひともいるだろうから、実話としては、本当によかったことだと思う)、
普通にならなくてはならない、という自責の描写、
平日の昼間に外にいて、周りの目がこわいこと、
身体の病気になろうと画策したりこんなに痛むのに何故本当の病気ではないのか、という自問。
周囲の人間の言動がいかに本人を混乱させているか、
などの描写は、ものすごく突き刺さった。
ゲームのキャラのネーミングについて、大人が自分の意見を言わせたがっているところをウソをつかない、というシーンが特に好きだ。
周囲に、自分に、ウソがつけないから、「普通」の社会性格に適合しにくいのだろう。
そうした描写のひとつひとつに涙し、心かき乱されながら読んだ。
Posted by ブクログ
ある日を境に学校に来られなくなった同級生がいたけど、あの子もこんな風に辛かったのかなぁと思った。この本、自分が落ち込んでいる時に読むと動けなくなりそう…
Posted by ブクログ
周りの大人の理解の無さや、大人の利己的な考えに振り回されている主人公、普通にこだわり続け苦しみ続ける姿に心が痛くなります
子どもにとって大人とはどうあるべきかという問いが読者には投げかけられていると感じました
Posted by ブクログ
不登校の過去のある著者がその時の自分の気持ちを書いた漫画。
自意識が強くて、「普通」にしなくてはというプレッシャーから、余計に学校に行きにくくなるという悪循環をきたしてしまったところはリアルである。
結局何が言いたいのかわからない
タイトルの通りです。読み手の解釈に任せるにしてもこれはちょっと。。。誰にも理解してもらえない病気?発達障害?かはわかりませんが、そういった苦悩があり、学校にいかなくても、親が何かしらの手だてを探してくれて、なんとかかんとかしてれば将来的には自立して生きれるよ。だから読み手もがんばれ。ってなこと???結局9人の先生がなんなの???漫画の基本の起承転結学んでほしいです。あと、これを読んで人への優しくなりたいとか語るような勘違いにはなりたくない。それははき違えてます。