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中野のお父さんと五つの謎
あの文豪の、こんな謎も、お父さんが解決! 高校国語教師の父と体育会系文芸編集者の娘の“名探偵コンビ”が、 本や小説に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第4弾。 「日常の謎」の名手であり〈本の達人〉による5編。 【収録作品】 ●漱石と月 英国留学中の漱石が〈I love you〉を〈月が綺麗ですね〉と翻訳したのは 根拠のない都市伝説のようなもの。だがそのエピソードは独り歩きして、 多くの作品に影響を与えている。 いったいどうして、〈I love you〉と〈漱石〉が〈月〉に繋がるのか……。 ●清張と手おくれ 『点と線』といえば大ベストセラーにしてロングセラー、 松本清張の代表作のひとつだが、 本格ミステリファンからは「失敗作」だと評判が悪い。 『点と線』にまつわる知られざるエピソードとは? ●「白波看板」と語り 鬼平シリーズ前に初めて長谷川平蔵が登場したのは短編「白波看板」。 この作品はかつて、三遊亭圓生が人情噺として口演していたという。 そこに見られる言葉の“改変”。 これは作家によるものか、あるいは噺家の独断か……。 ●煙草入れと万葉集 若き日の圓生の間違いを指摘した久保田万太郎。 その間違いとは、“十二煙草入れ”についてだった。 どうやらその昔、“十二煙草入れ”というものがあったようだ。 しかしいったい、十二煙草入れとはどういうものなのか? ●芥川と最初の本 敬愛する漱石の本に使われていた書家を、自身の初めての本『羅生門』にも 起用したいと考えていた芥川龍之介。 その思いが強く表れた装丁はどういうものだったのか。 -
播磨国妖綺譚
美しく、時に切ない。播磨国で暮らす「陰陽師」の物語 律秀と呂秀は、薬草園をあずかりながら庶民と暮らす、心優しい法師陰陽師の兄弟。ある出来事をきっかけに、彼らは一匹の鬼と出会う。 ※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
ガラム・マサラ!
北欧、華文、韓国の次は……今もっとも熱い「インド・ミステリー」の傑作 手段を選ばず、お子さんを志望校に入れる。それが僕の仕事です―― 貧困の中からのしあがった青年ラメッシュがニューデリーで営むのは「教育コンサルタント」。依頼人を希望の大学に押し込むのが仕事だ。 今回の依頼は富裕な建設業者からで、息子ルディをインドの一流大学に入れてくれという。ルディはバカなドラ息子であり、手段は替え玉受験しかなかった。 受験は無事に終了するも、予想外の結末が待っていた。ラメッシュは全国トップの成績をあげてしまったのだ。インド最高の天才少年現る!とメディアは群がり、ラメッシュはマネージャーの地位に収まってカネを稼ぐが……。 -
僕が死んだあの森
『その女アレックス』の鬼才ルメートルが描く、戦慄の犯罪文学 『その女アレックス』で世界中を驚愕させた鬼才ルメートルが放つ、極上の心理サスペンス。 あの日、あの森で少年は死んだ。 ――僕が殺した。 母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。 死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。 十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。 『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。 文庫解説・三橋暁 ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
でぃすぺる
『屍人荘の殺人』の著者が仕掛ける ジュブナイル×オカルト×本格ミステリ 小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。 ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、“掲示係”に立候補する。この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。 優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。 マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。犯人はまだ捕まっていない。 捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。 マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。 そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。 死の謎は『奥郷町の七不思議』に隠されているのか? 三人の“掲示係”が挑む小学校生活最後の謎。 こんな小学6年生でありたかった、という思いを掻き立てる傑作推理長編の誕生です。 -
おれたちの歌をうたえ
幼馴染が遺した暗号、隠されているのは、金かそれとも…… 河辺のもとにかかってきたある電話。思い出すのは封印していた真っ白な雪と死体。あの日、本当は何があったのか? 大河ミステリー。 元刑事の河辺は、音信不通だった幼馴染の佐登志が死んだ知らせを受ける。彼が遺したのは、暗号めいた伝言。友からの謎かけに、河辺には封印していたはずの苦い記憶がよみがえる。40年前、故郷で巻き込まれたある事件――。追われるように都会に出た彼らが、歩んできた人生とは? かつての悲劇に迫る、大河ミステリー。 ※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
海の祭礼
日米の青年が見た「鎖国から開国へ」 ペリー来航五年前、鎖国中の日本に憧れたアメリカ人青年ラナルド・マクドナルドは、ボートで北海道の利尻島に単身上陸し、アイヌたちに発見される。不法入国者として長崎に収容されたマクドナルドから、若き長崎通詞・森山栄之助は活きた英語を学ぶ。オランダ語には通じていても英語を習得する者の少なかった通詞のなかにあって、森山はペリー一行の首席通詞を務めるなど、開国を迫る諸外国との交渉のほぼ全てに関わっていく。日本とアメリカ、森山とマクドナルド、鎖国と開国、交錯する運命は時代に翻弄されてゆく――。 彼らの交流を通し、開国に至る幕末期の日本の意外な史実が描かれた、傑作歴史長篇小説。 解説・曾根博義 ※この電子書籍は、2004年12月に刊行された文春文庫版を底本にしています。 -
映画の生まれる場所で
世界的名匠の目は、現場で何をみているのか? 世界的名匠の目は、現場で何を見て、何を考えているのか? 『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞後、 主演にカトリーヌ・ドヌーヴを迎え、全編パリで撮影された映画『真実』。 日仏合作映画の製作は、予想外の困難と発見の連続だった──。 臨場感溢れる撮影日記、手紙、画コンテなど貴重な資料が満載の 単行本『こんな雨の日に~映画「真実」をめぐるいくつかのこと』を改題し、待望の文庫化。 文庫版には、監督自身による渾身の大幅加筆と、女優の橋本愛さんによる解説が新たに付され、 『真実』の後日譚とともに、韓国で撮影され、 カンヌで二冠の偉業を成し遂げた『ベイビー・ブローカー』、 総合演出を務めたNetflixの『舞妓さんちのまかないさん』、 坂元裕二、坂本龍一とタッグを組んだ話題作『怪物』(カンヌ国際映画祭コンペ部門ノミネート)の制作秘話も語られる。 海外での撮影を通して自身に起きた「確変」とは? 韓国のエンタメ隆盛の裏にある、残酷な「イカゲーム」のごとき現実。 Netflixなど配信の台頭と、消えゆくフィルム上映──。 変わりゆく映画を見つめる監督の眼差しは、あくまで透徹している。 橋本愛さんによる文庫解説「映画の暴力と救済について」に横溢する映画への愛と才能にも刮目されたし。 この本は、すべてのクリエイター、何かを生み出したい人のためのバイブルだ。 ※この電子書籍は2019年9月に文藝春秋より刊行された単行本『こんな雨の日に 映画『真実』をめぐるいくつかのこと』を文庫化にあたり改題したものを底本としています。 -
幽霊ホテルからの手紙
〈中国のスティーヴン・キング〉が放つホラーミステリー! ある雨の夜、若い警察官・葉シャオ(イエシャオ)の家を、幼馴染の作家の周旋(ジョウシュエン)が訪ねてくる。 周旋は思いつめた様子で、木の小箱を取り出す。ある夜、バスで隣り合わせた血だらけの美しい女性・田園(ティエンユエン)から預かったという。しばらく仕事で上海を留守にしていた周旋が田園を訪ねると、警備員から彼女は心臓発作で亡くなったと告げられた。周旋が自宅に戻ると留守電に彼女のメッセージが入っていた。「あの箱を幽霊旅館に届けて。場所は……」と途中で切れており、発作を起こして電話をかけ、途中で亡くなったと思われた。 周旋は、小箱を届けたいので田園の身元を調べてほしいと葉シャオに頼む。葉シャオが調べてみると、田園は実力と美貌を兼ね備えた伝統演劇の女優で、一時は大変な人気だったが、3年前、公演中に心臓病の発作で倒れ、それ以来ひっそりと暮らしていた。病は悪化し、死を予感して苦しんでいたらしく、精神科にも通院していたことがわかった。 葉シャオの調べで、幽霊旅館は浙江省K市西冷鎮にあることがわかり、周旋は木箱を携えて旅立つ。やがて葉シャオはのもとに、周旋から手紙が届くようになる。幽霊旅館では電気も電話も使えず、近くの集落の郵便ポストから手紙を出すしかないが、旅館で手紙を受け取ることはできないから、一方的に書くことにするというのだ。 そこで語られる幽霊旅館での謎の人々との日々、やがて幽霊騒動が持ち上がり……。 累計発行部数1千万部を超える大ベストセラー作家が放つ、巧緻を極めたサスペンスホラー! -
星屑物語
お笑いが、僕の人生の全てを救ってくれた。 お笑いコンビ「パーパー」ほしのディスコ、初めての本。 死を意識するほどの絶望を感じていた少年時代の日々、赤ちゃんの頃から側にいてくれたキリンのぬいぐるみの思い出、人生のどん底で出会った『笑う犬の冒険』に救われた瞬間、高一のときに地元群馬に人気テレビ番組のロケがきて「芸人になる」と決意した日のこと、お笑い養成所時代の衝撃的な出来事、昔から大好きだった歌への想い、複雑な構成の家族のエピソード、捨て猫だったピーちゃん&現在の愛猫みゅう君との出会い、デビューCDの歌詞のモデルとなった彼女の話……。 マセキ芸能社の会員制サイトで連載した原稿を加筆・修正し、書き下ろしを大幅に加えて書籍化。 自身の生い立ちをはっきりと語ってこなかったほしのディスコが、これまで隠してきた素の自分をさらけだして綴った、愛とペーソスがきらめく自伝的エッセイ。 いつか自分の本を出すことが夢だったので、皆さんが元を取れるように精一杯書かせていただきました。「こんなおかしな奴もいるんだから、自分もまだ頑張れるな」と、少しでも思ってもらえたら嬉しいです。(はじめに より) 人が良過ぎて、一周回って逆に良い人。だからこの人には幸せになって欲しい。(クリープハイプ・尾崎世界観さんの帯コメント より) -
おもいでがまっている
「待つ」ことでしか、進まなかった人生がある。 今は古びた平成初期の新興マンション。 その一室に、ひとりの年老いた男が、孫とともに住んでいた。 男が訥々と語る、心温まる、この部屋の思い出。 孫はここで、ずっと母を待っている。 この部屋に残された母の愛に囲まれて。 しかし、男が語る思い出はすべて“嘘”だった。 かつてこの男は、とある幼い兄妹から、この部屋を奪った。 男には、そうしなければならない、痛切な理由があったーー。 風吹く部屋で、ずっと誰かを待ち続けた、ある家族と男の物語。 水野良樹(いきものがかり)が筆名で描く、渾身の書き下ろし小説。 ■著者からのメッセージ すぐに話せて、すぐに理解できる。 待つことが少なくなったそんな世界において、人に会えず、先が読めず、いつ終わるかわからない、待つことを強いられた3年間でもありました。今という瞬間を侵食する過去との向き合い方。そして場所に沈殿し、宿り続ける記憶。 人生という自分たちの時間を、前に進めようともがく人々の物語です。 なお、本小説のプロットから受けたインスピレーションを元に創り上げられた楽曲『ただ いま (with 橋本愛)』が、各種音楽配信サイト・ストリーミングサービスにて配信中。 本楽曲は女優の橋本愛が初めて作詞を手掛け歌唱を担当。 作曲は著者の清志まれ、編曲は鈴木正人が手掛けた。 -
一人称単数
人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。 ――8作からなる短篇小説集、待望の文庫化! ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。 同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、今も記憶にあるいくつかの短歌。 鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。 スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。 そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 驚きと謎を秘めた8篇。 「一人称単数」の世界にようこそ。 ※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪
北関東というのは独特の匂いのする地域である。大宅賞作家・安田峰俊の最新作は、その北関東に地下茎のごとく張り巡らされた、「移民」たちのネットワークのルポだ。 移民に「」がつくのは、日本には制度上、移民はいないから。しかし、悪名高い技能実習生制度のもと、ベトナム人だけでも実習生は20万人近く。その一部は低賃金や劣悪な環境に嫌気がさして逃亡、不法滞在者の「移民」として日本のアンダーグラウンドを形成している。彼らは自国の経済が発展し、出稼ぎに出なくても食えるようになると、日本になど来なくなる。 ベトナム人によるアンダーグラウンド社会が日本人に知られたのは、群馬県で起きた「豚窃盗事件」。養豚場から盗まれた豚は、彼らのアパートで解体され、彼らのネットワークの中だけで処理されたため、警察の捜査は難航した。このように、アンダーグラウンドで完結する犯罪は表に出にくいのである。桃などの果物も、かなり派手に盗まれているが、犯人はなかなか逮捕されない。 本作では、筆者と通訳の「チーくん」(彼は日本育ちのベトナム難民の2世だ)が、まるでホームズとワトソンのように、「移民」による事件現場を訪ね歩く。そして、北関東ベトナム人アンダーグラウンドのボス、「群馬の兄貴」にたどり着く。スキンヘッドに気合の入った刺青、見るからに恐ろしい「群馬の兄貴」が犯した真の罪とは……。 豚の窃盗から、誘拐、殺人と、あらゆる犯罪現場に、ベトナム人の好物である雷魚とアヒル、そしてビールを手土産に走り回る2人。恐ろしくて面白い、アンダーグラウンドレポート! ※電子書籍版では、本文中の写真が全てカラーになっています! -
参謀の昭和史 瀬島龍三
太平洋戦争中は大本営作戦参謀、戦後は総合商社のビジネス参謀、中曾根行革では総理の政治参謀。激動の昭和時代を常に背後からリードしてきた実力者の60年の軌跡を検証する。 陸大を優等な成績で卒業し、太平洋戦下の大本営作戦参謀を務め、戦後は高度経済成長期に商社の企業参謀、さらに中曽根行革で総理の政治参謀として活躍――激動の昭和を常に背後からリードしてきた瀬島龍三。彼の60年の軌跡を巡る数々の伝説を検証し、日本型エリートの功罪と歴史に対する指導者の責任を問うノンフィクション力作。 -
我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源
ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換える革命の書! 人類は、「産業革命」よりも「新石器革命」に匹敵する「人類学的な革命」の時代を生きている。「通常の人類学」は、「途上国」を対象とするが、「トッド人類学」は「先進国」を対象としている。世界史の趨勢を決定づけているのは、米国、欧州、日本という「トリアード(三極)」であり、「現在の世界的危機」と「我々の生きづらさ」の正体は、政治学、経済学ではなく、人類学によってこそ捉えられるからだ。 下巻では、「民主制」が元来、「野蛮」で「排外的」なものであることが明らかにされ、「家族」から主要国の現状とありうる未来が分析される。 「核家族」――高学歴エリートの「左派」が「体制順応派」となり、先進国の社会は分断されているが、英国のEU離脱、米国のトランプ政権誕生のように、「民主主義」の失地回復は、学歴社会から取り残された「右派」において生じている。 「共同体家族」――西側諸国は自らの利害から中国経済を過大評価し、ロシア経済を過小評価しているが、人口学的に見れば、少子高齢化が急速に進む中国の未来は暗く、ロシアの未来は明るい。 「直系家族」――「経済」を優先して「人口」を犠牲にしている日本とドイツ。東欧から人口を吸収し、国力増強を図かるドイツに対し、少子化を放置して移民も拒む日本は、国力の維持を諦め、世界から引きこもろうとしている。 -
大名倒産
〈大ショックの若殿vs.逃げ切りを目指す先代〉 天下泰平260年の間に、積もり積もった藩の借金はなんと25万両! この世のものとは思えぬ巨額の負債を知った嫡男はショックで急死してしまった。 丹生山松平家12代当主は、次男三男を飛び越えて 庶子の四男・小四郎に家督を継がせて隠居すると、 ひそかに「大名倒産」の準備を進め、逃げ切りを狙う。 何も知らずに大名家の家督を継いでしまった 21歳の小四郎は、クソがつくほどの真面目さ誠実さを武器に 最大の難関・参勤交代の費用をひねり出そうと必死に奮闘するが……。 万策尽きた時、人の世を眺めていた七福神たちが動き出す!? 笑いと涙がてんこ盛りの超豪華エンターテインメント。 2023年、映画化決定! ※この電子書籍は2019年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
AI新世 人工知能と人類の行方
AIは人間社会をどこまで変えるのか? 驚異的な速度でAIが発展し、社会に決定的な影響を及ぼす時代、「AI新世」。いまAIに何ができるかを網羅、人類の展望を示す。 はじめに 第1部 AIにできること 第1章 画像認識 第2章 画像生成 第3章 音声認識 第4章 音声生成 第5章 文章認識 第6章 文章生成 第7章 その他ありとあらゆる応用 第8章 未来のAIにできるかもしれないこと 第2部 AIは社会をどう変えるか 第1章 第一次産業はどうなるのか 第2章 第二次産業はどうなるのか 第3章 第三次産業はどうなるのか 第4章 AI技術との付き合い方 第3部 AIの歴史と未来 第1章 AIの歴史 第2章 深層学習の誕生 座談会 AIは人間にとって代わるのか おわりに -
サバカン SABAKAN
僕には【サバの味噌煮の缶詰】を見ると思い出す友だちがいる。小学校の運動場。放課後にサッカーボールを追いかけることだけが人生の全部だった、あの頃。そこにはタケちゃんがいた。小学校最後の夏休み、僕はタケちゃんと一緒に冒険の旅に出た――。 懐かしくて、じんと来る、笑いと涙の映画『サバカン SABAKAN』(2022年8月19日全国公開、出演は番家一路、原田琥之佑、 尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、草なぎ剛)。本書は金沢知樹監督が書き下ろした原作小説です。 「サバカン SABAKAN」「ガンダムの恋」「弟と少年ジャンプとプラネットマン」の三篇を収録。 -
日本人の真価
情報がかけめぐる現代にあって大事なのは、歴史の縦軸・横軸にそって物事を大局的に見ることだろう。 その稀有なる視点を有するのが藤原正彦氏である。 著者は『文藝春秋』誌上において、骨太な論考を寄せてきた。対国政、対コロナウイルス、対中国、対韓国について。あるいは、毎月の「巻頭随筆」においては、時機に則した軽妙なエッセイとなる。 著者に一貫して通底しているのは、「教養」と「品格」と「ユーモア」ということになろう。その言葉は、いかにも日本人の肺腑にズシンと響く。270万部売れた『国家の品格』のエッセンスは不滅なのである。 それらを一冊にまとめて、通読できる贅沢な体験ができるのがこの作品ということになる。 -
ヒノマル
昭和18年、戦時下の日本。国家のために死ぬことを夢見る軍国少年・勇二が出会ったのは、歴史学者の娘・涼子。 日本が戦争に負けると言い放ち、自由奔放に振る舞う不謹慎な彼女が、大学生の兄の恋人だと知ったのは、学徒出陣が近付く頃だった…。 「どうして俺が生き残っちゃったんだろうな」 「生き残ることは罪じゃないでしょう」 自由が統制され、夢を見ることさえ叶わない社会で、少年少女はどこへたどりつくのか。 秘密の図書館、真夜中の帝都、出征の朝、西へ向かう夜汽車、真っ白な日の丸。 『平成くん、さようなら』の著者による書き下ろし青春小説!! -
おやつが好き お土産つき
「和菓子のアン」の著者による初のおやつエッセイ! 日常の娯楽、おやつの時間。 銀座の名店から量販店のお菓子まで、甘いものもしょっぱいものも分け隔てなく食べ尽くします。 かりかりサクサク、こってりあっさり。読んだらすぐに買いに行きたくなる。 ページをめくるたびに、楽しいおやつの世界がひろがります。 単行本未収録のエッセイも掲載。さあ、召し上がれ! 少しだけ溶けてとろとろになったアイスを、生クリームと一緒に食べる。こっていとした旨味を味わったところで、 濃いめのコーヒーをひとくち(資生堂パーラー”ストロベリーパフェ) サクサクのホロホロ。口の中でかしゅっとほどけて、やさしく広がる。甘いけれど甘すぎなくて、遠くにひとつまみの塩を感じる。 奇跡のアンビバレンツスイーツ(ウエスト”ドライケーキ”) ふわんと漂う海苔の香り。臼井寒梅粉の衣で包まれたカシューナッツに醤油の味が香ばしい、香りのカーニバル。 海苔、醤油とおにぎり的な郷愁を誘う部分で攻めてからの、突然の油脂。カシューナッツという、うまい油脂の塊です。 あっさりとこってり、国産と外来種の奇跡の融合。ずっと食べ続けられるタイプです(風雅”風雅巻き”) ※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
女性失格
寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい―― 女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作! わたしの心が「寂しいの、なんとかして」と色目ならぬ物欲しげな瞳を駆使して、受動的に、男を付け狙っているわけです。(中略) 男に付け込まれるように、狙われるように、心がそういう風に巧みに振る舞っているわけです。 これがわたしの本性であるところの「受け身のストーカー」です。(本文より) これは、性にまつわるあらゆる体験を味わい尽くす「女」の物語。 女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか? 太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作! -
カルト村の子守唄
自由だった村は、どうして「カルト」化してしまったのか? 村の過渡期を描く、人気シリーズのエピソード0! 親子が離されて別々に暮らし、子供も朝5時半起きで労働をさせられ、布団はふたりで一組、食事は1日2回のみ、すべての物は共有で服もお下がり、男子は丸刈りで女子はショートカット、お金を持っていたら即没収、ビンタ・正座・食事抜きなど体罰は当たり前……。そんな「お金のいらない平和な社会」を目指す「カルト村」での驚愕の日々を描いた人気シリーズの最新作。 今回描かれた時代は、著者が生まれてから小学校に上がるまでの幼少期。このころの村はもっとゆるくて、のちにNGとなる「お酒、タバコ、テレビ、漫画、ゲーム」はすべてOKで、村の外の温泉に行ったり、デパートにクリスマスプレゼントを買いに行ったり、いち早く宇多田ヒカルのCDを手に入れたり……なんて思い出も。 ところがある日突然「新しい世話係さん」が現れて、漫画やゲームは没収され、テレビも禁止になり、髪を短く切られて、両親に会える回数も減っていき……。 のんびりしていた村が、過酷で理不尽なカルト村に変化していく転換期のエピソードを、丁寧な絵と手書き文字で描いた「実録コミックエッセイ」。 両親がなぜ村に入って結婚したのかを、著者自らが探る「カルト村で出会いました。私の両親編」も収録。 -
穴あきエフの初恋祭り
近づいたかと思えば遠ざかり、遠ざかると近づきたくなる、意識した瞬間にするりと逃げてしまうもの――。 十年ぶりに再訪したはずの日本(「胡蝶、カリフォルニアに舞う」)、重ねたはずの手紙のやりとり(「文通」)、何千何万年も共存してきたはずの寄生虫(「鼻の虫」)、交換不可能な私とあなた(「ミス転換の不思議な赤」)。 ドイツと日本の間で国と言語の境界を行き来しながら物語を紡ぎ、『献灯使』で全米図書賞(翻訳部門賞)を受賞するなど、ますます国際的な注目が集まる言語派作家・多和田葉子さん。「移動を続けること」が創作の原動力と語る著者が、加速する時代の速度に飲み込まれるように、抗うように生まれた想像力が鮮烈なイメージを残す7つの短篇集。 ※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
白墨人形
スティーヴン・キング強力推薦! 少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。 最終ページに待ち受けるおそるべき真相。 世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。 あの日、僕たちが見つけた死体。はじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、 悲惨な事故を目撃したときか。白墨のように真っ白なハローラン先生が町にやってきたときか。 それとも僕たちがチョークで描いた人形の絵で秘密のやりとりをはじめたときか――。 あの夏。僕には四人の友達がいた。太り気味のギャヴ、不良を兄に持つミッキー、シングルマザーの息子ホッポ、そして牧師の娘ニッキー。 不良たちに襲撃されることも、僕がニッキーへの恋に胸を焦がすこともあったが、この日々が終わるなんて考えもしなかった。 でも町では不和が広がりはじめていたのだ。僕の母の診療所への反対運動をニッキーの父が煽り、 ミッキーの兄に悲劇が降りかかり、少女の妊娠騒ぎが起こる。大人たちにも、僕たちのあいだにもヒビが入りはじめた。 そして、あの子が殺された。森で。バラバラになって。見つけたのは僕たちだった。でも、頭部は見つからないままだ。 30年が経った現在。白墨人形の絵とともに、あの事件が甦る。あの人が死んだことで、事件は解決したはずなのに。 20年ぶりに帰郷したミッキーは言った。「おれは真犯人を知ってる」。僕は友人たちとともに、あの夏の秘密を探りはじめる……。 第2作『アニーはどこにいった』も絶賛発売中! ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
苦汁200% ストロング
震えているのは自分の声なのに、まるで他人事だった。 悔しさも悲しみも、なかなか追いついてこない。 クリープハイプ・尾崎世界観の赤裸々日記、絶頂の第2弾。 文庫版では、『母影(おもかげ)』が芥川賞にノミネートされ、情熱大陸に密着される日々を綴った2万字の書き下ろし最新日記「芥川賞ウッキウ記」を収録。 日常から溢れたすべての記録。 2020年12月25日 とある小説を読んでいて、 色んなことを思い出した。 それまで届かなかった事、 悔しかった事、 腹が立った事、 今まであたかも自分が 被害者であるかのように 振る舞ってきた。 でも、今回思い出したのは 加害者としての記憶だ。 都合良く忘れていた記憶が 蘇ってきて、愕然とした。 何気なく、確信的に、 自分は人を傷つけてきた。 ※この電子書籍は2018年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
なんで家族を続けるの?
『週刊文春WOMAN』大反響連載がついに一冊に! 私たちは“普通じゃない家族”の子だった――。 樹木希林と内田裕也の娘として生まれ、家族団欒を知らずに育った内田也哉子。自身は19歳で結婚、三児の母として家族を最優先に生きてきた。 一方、中野信子は巨大なブラックホールを抱えてきた。その原点は両親の不和の記憶だった。 「樹木希林の結婚生活は生物学的にはノーマル?」 「血のつながりは大事なのか」 「貞操観念はたかが150年の倫理観」 「知性は母から、情動は父から受け継ぐ」 「幸せすぎて離婚した希林がカオスな裕也にこだわった理由」 「幼くして家庭の外に飛ばされた私たちは」 「脳が子育てに適した状態になるのは40代」 「私は「おじさん」になりたかった」 「惰性で夫婦でいるのがしっくりくる」ほか 幼い頃から家族に苦しんだ二人は、なぜ、それでも家庭を築いたのか? 家族に苦しむすべての人に贈る、経験的家族論! -
高原カフェ日誌
心の痛みに効く、とびっきりのカフェご飯! 東京の出版社をやめ、百合が原高原にカフェを開業した奈穂。 かつてペンションブームに沸いたが、今はやや寂びれ気味の高原にやってきたのは、離婚を承諾しないモラハラの夫に耐えかね、自分の生活を変えるためだった。 そんな背水の陣ではじめた奈穂のカフェには、さまざまな人が訪れる──。 離れた娘を思う父、農家の嫁に疲れた女性、昔の恋に思いを残した経済アドバイザー……。 「ひよこ牧場」のバターやソーセージ、「あおぞらベーカリー」の天然酵母のパンや地元の有機野菜など、滋味溢れる食材で作られた美味しいご飯は、そんな人々に、悩みや痛みに立ち向かう力を与えてくれる。 奈穂のご飯が奇跡を起こす6つの物語。 ジューシーなチキンのコンフィとモミジイチゴをのせたベビーリーフサラダ/ 高原野菜と鶏肉のチーズクリームシチュー/特製さくさくベーコンサンド/ “男前な口どけ”のイチゴ入り泡雪羹/5種類のお豆のカレー/ 蕪と水菜と胡桃のサラダ/百合根のポタージュ/薔薇のシロップに漬けたくずきり…etc. 女性を主人公に多くのベストセラーを輩出してきた著者が、自らレシピを試して「絶対においしいものだけ」がぎっしり詰まった連作集は、読者に栄養をたっぷり届けます。 解説は漫画家の野間美由紀さん。 ──人間の心の機微の中にはいつも謎が隠れている。そんな謎を優しい目線で描いたこの小説も、紛れもなく上質なミステリーなのである。(解説より) 料理研究家の高山かづえさんが作る高原カフェレシピも特別収録! -
リープフロッグ 逆転勝ちの経済学
経済大国だった日本は、なぜ中国に追い抜かれてしまったのか? その秘密は「リープフロッグ」にある。遅れてきた者が、先行者をカエルが跳ぶように追い越すこと。それが「リープフロッグ」だ。 中国でアリババをはじめとするテック企業が発展したのは、銀行や固定電話といった既存ネットワークが未発達だったため、eコマースとスマホを利用した新しいビジネスモデルが成長する余地があったからだ。 そして、世界の覇権争いの歴史を振り返ると、リープフロッグ=逆転勝ちの連続だったといえる。 ・紙、印刷術、羅針盤を発明して最先端の文明を誇った中国だったが、大航海で世界にうって出たヨーロッパに追い抜かれた。 ・ヨーロッパは「株式会社」というリスク分散方法を開発して発展した。 ・産業革命を果たして覇権を握ったイギリスだったが、電気の時代に立ち遅れ、ドイツとアメリカに追い越された。 ・インターネットの時代と「改革開放」がかみ合って、21世紀に中国が覇権を握ろうとしている。 リープフロッグの歴史に学ぶことで、日本経済復活の道を探る一冊! -
マンガ 生涯投資家
「お金儲けして、何が悪いんですか?」 「物言う株主」として日本経済に旋風を巻き起こした村上世彰。その波瀾万丈の半生と投資理念を綴ったベストセラー自伝を、ホリエモンこと堀江貴文氏の獄中記で知られる漫画家・西アズナブルが完全コミカライズ! 2006年、ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引容疑で逮捕された「村上ファンド」の村上世彰。表舞台から姿を消した村上氏だが、約10年の沈黙の後、シンガポール在住の個人投資家として株取引の世界に復帰する。 投資家である父の影響を受け、小学生の頃から株取引を始めた村上氏。通産省の役人を辞め、なぜ投資の世界に飛び込んだのか? 日本で初めて敵対的TOB(株式公開買い付け)やプロキシーファイト(委任状争奪戦)を仕掛けた意図とは? 東京スタイル、ニッポン放送、阪神電鉄などの投資において、一体何があったのか? 村上氏の投資家としての軌跡と投資哲学が、漫画を通じて明かされる。 本書では、アクティビストとして一世を風靡した村上ファンドの内実を赤裸々に描写。オリックスの宮内義彦氏、ライブドアの堀江貴文氏、フジテレビの日枝久氏など、村上氏と関わりの合った人々がどのように漫画で描かれるかも、楽しみの一つだ。 本書では、現在の村上氏が中高生を相手に金銭教育を講義するという体裁で、経済や株取引の仕組みを分かりやすく解説。 ○お金は寂しがり屋、一カ所に集まってくる ○「安く仕入れて高く売る」のが商売の基本 ○お金は経済の血液、循環しなければ意味がない ○株は上がり始めたら買え、下がり始めたら売れ 等々、お金儲けのプロ中のプロが教える実践的な投資哲学が満載だ。 -
安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル
人事介入の全貌が明らかに! 11月25日、衝撃のノンフィクション 緊急出版!! 【内容紹介】 2016年夏。官邸は検察庁が提示した「人事案」を拒否。かつてない異例の“人事介入”により、検察内には衝撃が走った。以来、4年間にわたり「官邸vs.検察庁」の人事抗争が勃発! 2020年黒川検事長の定年延長問題に至るまで知られざる暗闘が繰り広げられる。 安倍晋三、菅義偉、杉田和博……政権中枢による人事介入の全貌を、数々のスクープを放った検察取材の第一人者が極秘情報を駆使して描き出す衝撃のノンフィクション。 【本書で明かされる新事実】 ■「あいつは勘違いしている」菅首相が漏らした検事総長への怒り ■ 官邸と検察が結んだ“密約”と“裏切り”の真相 ■「きっと失敗するだろうな」賭け麻雀で辞職した黒川元検事長の本音 ■ 突然の追放劇! 検察のプリンスと法務大臣の確執 ■ 初めて明かされる「定年延長」閣議決定までの舞台裏 ■「甘利事件」「森友事件」を検察が不起訴にした本当の理由 ■ 周囲の説得を拒否! 検事総長の椅子にしがみついた男 ……など 【目次】 序章 毒が回った政権 第1章 黒川と林、そして稲田 第2章 16年夏――事務次官人事への介入 第3章 17年夏の陣――黒川続投 第4章 17年冬の陣――3度目の正直を拒んだ上川法相 第5章 官邸の守護神の実像 第6章 苦肉の策 第7章 河井捜査とコロナ禍騒動 第8章 法務・検察の迷走 第9章 「決着」と「総括」 あとがき -
キングレオ
京都を舞台にスター探偵が駆ける! ロジックとキャラクターの魅力を兼ね備えた新たな名探偵小説の誕生だ。 京都の街で相次いで起きた殺人事件。 なぜかすべて、シャーロック・ホームズ譚を模していた。 解決に乗り出したのは、日本探偵公社の若きスター・天親獅子丸と、助手の大河。 大河は獅子丸をモデルにした『キングレオ』シリーズのスクリプトライターでもあった。 無関係に思われた事件を追っていくと、謎の天才犯罪者の存在が浮かびあがってくる。 エスカレートする犯人の挑発。 獅子丸はついに、師である老獪な名探偵と対決することに! 有栖川有栖さんも「なるほど、これは名探偵だ。その推理は、速い、鋭い、面白い」と推薦。 京大ミステリ研出身の俊英がすべてのミステリファンに贈る自信作! 解説・円堂都司昭 -
シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡
「メイカーズ・シャツ・鎌倉」(通称、鎌倉シャツ)は立ち上げから25年で累計300万着を売り上げた。いまや、ニューヨーク、上海にも出店、海外でも支持される数少ないメイド・イン・ジャパンのアパレルとなった。 創業社長の貞末良雄氏はいかにして、この成功をつかんだのか? 1つめの要因は、一世を風靡したVANに勤めた経験だ。カリスマ社長の石津謙介からファッションの神髄について直々に教えを受けた上に、仕入れ担当として、在庫管理のノウハウを身につけた。 2つめは、不可能を可能にする信念である。創業当時、1着4900円という価格も、300万着という売り上げ目標も、だれも本気にはしなかった。ニューヨーク出店の際には、現地の不動産やから止められさえした。しかし貞末氏は、どんなに反対されても知恵と人脈を総動員して、信念を貫き通した。 そして3つめは、二人三脚で事業拡大をした妻の存在である。創業15年後に貞末氏は会長に退き、妻のタミ子に社長を譲った。営業面では彼女の社交性が武器となり、ニューヨーク店も彼女が事実上の店主として、客の信頼を得ることができた。 この3つの柱を軸に、“鎌倉シャツ”の成功の軌跡を振り返る――。 -
うつ病九段
プロ棋士がうつ病になり、将棋を指せなくなって……。 先崎学のベストセラー手記『うつ病九段』を完全コミカライズ! 人気プロ棋士の先崎学九段を“うつ”が襲ったのは、47歳の誕生日の翌日でした。 頭がどんよりと重く、将棋を指しても対局にまったく集中できない。 1日のうち、何度も電車に飛び込む自分の姿が脳裏をよぎるようになります。 「学、入院するんだ。このままでは自殺の恐れがある」 精神科医の兄からのアドバイスによって、先崎さんは精神病棟への入院を決意します──。 本書は、うつ病で1年間の休場を余儀なくされた先崎さんの闘病エッセイを、漫画家の河井克夫さんが漫画化したもの。文藝春秋のニュースサイト「文春オンライン」で連載され、累計564万PVを記録する大きな反響を呼びました。 朝起き上がれない。活字が頭に入らない。詰将棋も解けない……。そんなドン底の状態から、いかにして先崎さんは自分と将棋を取り戻していったのか。現役復帰を果たすまでの軌跡が、ユーモラスかつ繊細なタッチで描かれます。 「お見舞いには”みんな待ってます”の一言を」 「うつ病にとって散歩は薬」 「規則正しい日課で生活ズムを取り戻す」等々、 ”うつヌケ”のための実用的なヒントも満載です! -
知的再武装 60のヒント
人生で最も役に立つのは、達人が明かす極意です。本書は60の極意から成っています。 人は人生において、二つの大きな転換期を迎えます。一つ目は45歳の人生の折り返し地点です。そこで重要なのは「知的再武装」をすることです。「知的再武装」はよりよく生き、よりよく死んでいくための、人生の必須課題です。では、「知的再武装」で、何をどう学ぶべきか。その点について、二人の勉強の達人が、秘中の策を惜しげもなく教えてくれる。時間は有限な財産であるから、そこでやってはいけないこともある。それは何なのかも明言してくれます。もちろん、稀代の読書家の二人なので、厳選した読むべき書籍も推薦してくれます。二人が提案するのは、学び直しに当たって、何を準備すればいいのか、いかにして継続させるのかです。映画・小説は当然のこととして、時代劇ですら、どうすれば勉強の対象になるかを開陳してくれます。 二つ目に重要なのは、60もしくは65歳で定年を迎えてからです。実は、ここに人生の最大の正念場が待ち構えています。それを「60の壁」と二人は呼びます。ここでの対処を間違えると、その後の人生はかなり惨憺たるもにしかなりません。会社の再雇用は受けるべきなのかどうか。二人は受けるべきではないとします。そして最大の関門は、家庭です。ビジネスパーソンが家庭に入り込むのがどうして難しいことなのかを本書は明らかにします。それを乗り越えるには三つの対話術があります。定年から95歳までの長い長い第二の人生を、心の健全さを保ちながら生きていくためにどうすればいいのか、本書はその知恵を授けてくれます。 -
銭湯の女神
いとしい香港から戻ってみれば、違和感のなかに生きる私がいた。『転がる香港に苔は生えない』で大宅賞、『コンニャク屋漂流記』で読売文学賞を受賞した星野博美。銭湯とファミレスから透視した「東京」をめぐる39の名エッセイが、電子版で登場! 「銭湯に通っている。酔狂ではなく、切実に。三十を過ぎてから銭湯通いをするという将来を十年前には想定していなかった――」(本文より) 2年間にわたり香港に滞在していた著者は、1997年の中国への返還を体験した後、東京に戻り、中央線沿線でひとり暮らしを始める。 切なくも騒々しく、温かい街から戻ってみれば、違和感のなかに生きる私がいた。自分の存在そのものが異物になってしまったようだった――。 銭湯とファミリーレストランを周遊する暮らしから芽生えた思いを、鋭い観察眼と端正な文体で描いた39の名エッセイ。 解説・中野翠 ※電子書籍化にあたり、新章「地中に埋まっている部分」を収録。 -
東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法
「受験」「英語」「資格」「暗記」すべてに対応! いつでもどこでも誰でもできる! 現役東大生が明かす、スマホを駆使した超効率的なシン・独学術。 学習に特化した厳選勉強アプリ20を徹底紹介&解説! 〈スタディサプリ〉〈anki〉〈YouTube〉〈Studyplus〉 〈目標達成タイマー〉〈モノグサ〉〈reminDO〉〈abceed〉 ● 人工知能が「暗記」を超効率化! ●「世界一わかりやすい授業」が自宅で見れる ● 成績上位者の「勉強データ」が見れる ● 無理せずに勉強が続けられる 「塾や予備校に頼らず、独力で試験に合格したい」 そう考える人は、受験生にもビジネスマンにも多いと思いますが、実際にはかなりハードルが高いのも事実です。 全部一人でやると時間もかかるし、何が正しいかもわからない。集中力も続かない。 独学がうまくいかないのは、「独り」による弊害を乗り越えられないからです。 しかし、スマホを上手に活用すれば、その弊害をクリアして独学で成績をあげるために必要な「5つの力」が簡単に手に入るのです。 本書では、その自身の経験や周囲の東大生たちからの最新情報も踏まえ、誰でも簡単に無理せず独学し、そして成績を上げるためのノウハウを紹介します。 ――スマホは、勉強の「味方」だ。 -
死体は語る
偽装殺人、他殺を装った自殺、猟奇的殺人と見誤る奇妙な死体……。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。法医学は死体と語り合い、死をとおして人間の生き方を考える学問である。浅沼稲次郎刺殺事件、日航機羽田沖墜落事故、三河島駅列車事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数々とそれにまつわる人間ドラマ。映像化もされた法医学入門の大ベストセラー。 -
番犬は庭を守る
とてつもなく過激で痛快、そして悲惨――とにかく無類に面白い。 ページをめくる手が止まらない傑作長篇! 原子力発電所が爆発し、臨界事故が続発するようになった世界。そこでは、放射能汚染による精子の減少と劣悪化が深刻な問題となっていた。 優良精子保有者である「種馬」の精子は民間の精子バンクが高額で買い上げ、その一家には一生遊んで暮らせる大金が転がり込んでくる。 一方で、第二次性徴期を迎えても、生殖器が大きくならず、セックスのできない不幸な子どもたちは「小便小僧」と呼ばれていた。 「小便小僧」として生まれたウマソーは高校を卒業後、警備保障会社に就職をするが、 市長の娘に恋をした罰として、使用済みの核燃料や放射性廃棄物で溢れる、廃炉になった原発を警備することになる。 やがてウマソーの性器は徐々に失われ……。 超格差社会の最底辺を生きるウマソーは、次々と襲いかかる悪夢にどう立ち向かっていくのか。 岩井俊二が全身全霊を込めて書ききった、壮大で豊饒なエンタテインメント。 解説・金原瑞人 ※この電子書籍は2012年1月に幻冬舎より刊行され、文藝春秋より2020年1月に刊行した文庫版を底本としています。 -
まんまこと
ふうわり心が温まる畠中恵ワールド。ドラマ化もされた大人気「まんまこと」シリーズ第1弾! 江戸は神田、玄関で揉め事の裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。 ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか!? 「まんまこと(=真真事・ほんとうのこと)」を麻之助が解き明かす短編連作シリーズ。 解説・吉田伸子 ※この電子書籍は2007年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
だから荒野
“家族”という荒野を生きる――。そこにある、孤独と希望。 新聞連載時、大反響を呼んだ話題作。 こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。 会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。 日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、息子たちは「キモいおばさん」扱い。 46歳の誕生日、朋美はついに反乱をおこす。自分を軽んじる、身勝手でわがままな家族たちとの決別。レストランの席を立って、夫の愛車で高速道路をひた走る――。家出した妻より、車とゴルフバックが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが……。 解説・速水健朗 ※この電子書籍は2013年10月に毎日新聞社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
水の眠り 灰の夢
オリンピック前夜の熱を孕んだ昭和38年、東京。連続爆弾魔を追う週刊誌記者・村野は、女子高生殺しの容疑者にされてしまい、やがてとある疑惑へと辿り着く――。 地下鉄爆破に遭遇した村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材していた。村野は女子高生・タキとの出会いを通じ、殺人事件に巻き込まれていく。高度成長の歪みを抱えたまま変貌する東京を舞台に、炙り出されたおぞましい真実とは。孤独なトップ屋の魂の遍歴を描いた傑作ミステリー。 解説・武田砂鉄 ※この電子書籍は1995年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を新装版として刊行したものを底本としています。 -
僕のなかの壊れていない部分
「どうして自分はあのことを忘れることができないんだろう?」 剥きだしの叫ぶが響く、著者の初期傑作。 美しい恋人・枝里子をサプライズで京都に誘った。 それは、昔の男が住む京都で枝里子の反応を見ようという悪意だった――。 東大卒出版社勤務、驚異的な記憶力を持つ「僕」は、同時に3人の女性と関係を持ちながら、誰とも深いつながりを結ぼうとしない。 その「理屈っぽく嫌味な」言動の奥にあるのは、絶望なのか渇望なのか。 彼の特異な過去を知った枝里子は。 「自分の人生にとって本質的なことからは決して逃れられない」 切実な言葉たちが読む者の胸を貫いてロングセラーとなった傑作が文春文庫に登場。 解説・窪美澄 -
上機嫌な言葉 366日
人生で一番すてきなものは、上機嫌! 生きること、恋、人間の面白さ――田辺聖子が生んだ数々の作品から、珠玉の言葉たちをぎゅっと凝縮。 人生を面白く愉しむ達人・お聖さんのチャーミングな366の〝上機嫌な言葉〟。 「コセつかず、咎めだてせず、目を三角にしないこと」 「相手の知らぬことを言うときは、羞じらいをもっていうべき」 「男は犬に似ている」 「人間を洞察すると、ゆるすほか、なくなる」 「一月 人生をおいしくする」など、月ごとのテーマと、1日ひとことの言葉は、日々の暮らしを豊かなものに見せてくれます。 白黒つけない曖昧な部分にこそ宿るオトナの智恵が、硬い頭と心を解きほぐしてくれる、常に傍らに置きたい一冊。 ※この電子書籍は2009年4月に海竜社より刊行された単行本を、文春文庫より2019年10月に文庫化したものを底本としています。 -
猫脳がわかる!
人の心を見透かしているようでもあり、まったくわかっていないようでもあり……。猫の心を知るには、猫の脳を知るべし! ベストセラー『ざんねんないきもの事典』シリーズ、『わけあって絶滅しました』の監修者としても知られる動物学者の今泉忠明さんが、解剖学、動物行動学の知見を駆使して、猫脳の謎に迫る。かわいいイラストも満載! 第1章 猫脳はこうなっている ・人と猫の脳はよく似ている! ・優れている短期記憶 ・レム睡眠が多い理由 など 第2章 猫の感覚はこうなっている ・視覚…なぜ暗闇でもよく見えるのか ・聴覚…パラボラアンテナの耳で超音波を感知 ・触覚…ヒゲ、肉球は驚異のセンサー など 第3章 猫脳が示す習性と行動 ・猫は孤独なハンター ・母猫から教わる4つのルール など 第4章 猫の「ココロ」 その世界を覗くと… ・知能は2歳児より上? ・猫にあるのは喜怒「愛」楽 ・瞬時に入れ替わる4つの気分 など 第5章 猫と人はどうしたらうまくやっていけるか ・人の言葉はわかっている? ・犬のようなしつけができない理由 ・猫が気まぐれにもワケがある など -
真面目にマリファナの話をしよう
なぜアメリカは解禁に踏み切ったのか? バブル前夜のマリファナ・ビジネスの最前線を追う。 2014年、全米で初めてコロラド州で嗜好目的のマリファナ使用が合法化された。 これを潮目に業界は急成長。 マリファナ観光から栽培学校まで誕生、 関連株は「ビットコイン並」に急騰し、 シリコンバレーの超エリートやセレブが続々参入するなど マリファナ・ビジネスは4兆円の巨大市場「グリーン・ラッシュ」となった。 連邦政府が“悪”とこだわり、 長い間非合法ドラッグとして扱われてきたマリファナが なぜ世界市場を席巻するほどのムーブメント化したのか? 合法化にいたるまでのアメリカの歴史と解禁後のいまを追うと ガン、エイズ、緑内障などの医療使用解禁派の存在や、 政治家の思惑、リーマン・ショックによる行政の財政難も見てきた――。 日本人の知らないアメリカのマリファナ事情を解き明かす 前代未聞のノンフィクション。 第一章 マリファナ・ロードマップ 第二章 なぜアメリカはマリファナを解禁するのか 第三章 もしも自分が患者だったら -
2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム
自宅を片付けたら、幸せな毎日がやってきた! 勝間和代の人生を変えた、一生リバウンドしない片付け術 気付けば我が家は収納破産状態。使わないもので溢れかえった自宅から目を背け、片付けを放棄していた著者が一念発起して、「断捨離」を敢行する。 すると、睡眠、仕事、料理など生活全般の質が向上し、さらにはダイエットにも成功、恋人もゲット! ビジネスで培った目標達成のための「仕組み」作りの力を存分に発揮して構築した、勝間式片付けメソッドを大公開します。 汚部屋脱出プログラム書き込み式付き。 ※この電子書籍は2016年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
内閣調査室秘録 戦後思想を動かした男
内閣調査室は本当に謀略機関だったのか……謎のヴェールを剥がす第一級の歴史史料! 松本清張は、昭和36年に「文藝春秋」に連載した『深層海流』で、「内調の役目がその辺を逸脱して謀略性を帯びていたとなれば、見逃すわけにはいかない」と書いた。あれから60年たっても、内調については関連する公文書も公開されなければ、組織の正史も作られておらず、依然としてその実態は謎のままだ。 本書は、昭和27年に吉田茂首相が、旧内務官僚の村井順に命じて内閣調査室が発足したときの、4人のメンバーの1人、志垣民郎氏の手記である。この手記のポイントは、内調は日本を親米反共国家にするための謀略機関だったのか、という問いに明解に答えているところにある。 志垣氏の主な仕事とは、優秀な学者・研究者に委託費を渡して、レポートを書かせ、それを政策に反映させることだった。これは、結果的に彼らを現実主義者にし、空想的な左翼陣営に行くのを食い止めた。そして本書には、接触した学者・研究者全員の名前と渡した委託費、研究させた内容、さらには会合を開いた日時、場所、食べたもの、会合の後に出かけたバーやクラブの名前……すべてが明記されている。まさに驚きの手記だ。 100人を超えるリストの面々は豪華の一言に尽きる。時代を牽引した学者はすべて志垣氏の手の内にあった。とくに重要なのが藤原弘達。「時事放談」で知られる政治学者は、東大法学部で丸山真男ゼミに所属した俊才であった。「彼が左翼に行ったら、厄介なことになる」。そこで志垣氏は、彼を保守陣営に引っ張り込むために、あらゆる手立てを尽くす。戦後思想史を塗り替える爆弾的史料である。 -
社長の条件
経団連会長、初の著作にて大胆提言! 「社長とは何か?」「これからの時代に求められる社長の資質とは?」 デジタルトランスフォメーションや地政学的変化など。 大変革の時代を乗り越えるには、いままでのような社長選びでは難しい。 これからは「社長の定義」が変わる、ガバナンスと後継者選びが変わる ――そして、就活が変わる、キャリアが変わる、教育が変わる。 【目次】 はじめに 新しい時代に、新しいリーダーが求められている 第1章 ◆「社長の定義」が変わる 大変革の時代には、いったい何が起こるのか?/経営トップに求められる資質は、昔とどう変わったか?/これからの経営に本当に必要なマインドとは?/日本には、まだポテンシャルはあるのか? 第2章 ◆コーポレートガバナンス改革と理想のサクセッションプラン なぜコーポレートガバナンス改革が必要なのか?/これから「社長の候補者」に求められるものは何か?/社内の仕組みはどう変わっていくべきか? 第3章 ◆採用が変わる、キャリアが変わる、教育が変わる 大企業でも、若手を抜擢する仕組みは作れるか?/企業の採用は、どう変わっていくべきか?/海外の人材と伍して戦っていくには何が必要か?/外国人のマネジメントはいかに行うか? 社長交代・わが社の場合 みずほFG/コニカミノルタ/アサヒグループHD おわりに 令和の時代、社長の選び方も新時代へ -
まほろ駅前番外地
映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。ルルとハイシー、星良一、岡老人、田村由良ら、お馴染みの愉快な奴らも健在。多田・行天の物語とともに、曾根田のばあちゃんの若き日のロマンス「思い出の銀幕」や岡老人の細君の視点で描く「岡夫人は観察する」など、脇役たちが主人公となるスピンアウトストーリーを収録。 ※この電子書籍は、2012年10月に文藝春秋より刊行された電子書籍の表紙を変更したもので、内容に変更はありません -
十代に共感する奴はみんな嘘つき
「絶対めんどくさい女になってやると思ったけれど、それもめんどくさい」 いじめも自殺も恋愛もセックスもすべて日常――17歳の濃密な二日間 「感情はサブカル。現象はエンタメ。 つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。私は生きているけれど、女子高生であることのほうが意味があって、自殺したどっかの同い年がニュースに流れて、ちょっと羨ましい……。」(冒頭部分) 女子高生の唐坂和葉は17歳。 隣のクラスの沢くんへの告白の返事は「まあいいよ」。 いつもヘッドフォンをつけていて「ハブられている」クラスメイトの初岡と、沢の会話を聞きながら、いろいろ考える。 いじめのこと、恋愛のこと、家族のこと。 十代のめまぐるしく変化する日常と感情と思考を、圧倒的な文体で語る新感覚の小説。 -
世界史の新常識
ローマ帝国を滅ぼしたのは難民と格差だった、イスラームはなぜ台頭できたのか、明朝を揺るがした日本の火縄銃、イギリス料理がまずい理由とは──知っているようで知らない世界史のエッセンスを凝縮した一冊。激動の時代を生き抜くには、歴史を学び直す必要がある。世界史の教養をこの新書一冊で身につけることができる! 日本を代表する23人の論者による世界史入門。テーマ別ブックガイドも収録。 カエサル暗殺の理由とは 佐々木毅 なぜ釈迦は仏教を開いたのか 呉智英 ムハマンドのリーダーシップ 山内昌之 モンゴル帝国支配力の秘密 杉山正明 イギリスで産業革命が始まったわけ 中野剛志 ルネサンス期は魔術の最盛期だった 樺山紘一 史上「最も幸せな国」はどこ? 出口治明 世界史から何を学ぶか 野田宣雄 ほか -
火と汐
八月十六日、京都“大文字”の夜。興奮にざわめく人混みのなかを、一つの情事が進行していた。しかしその最中、人妻は送り火に見とれる男の前から姿を消した。 同じ時、油壺と三宅島の間では、人妻の夫が参加するヨットレースがおこなわれていた。女を見失い、呆然と東京に戻った男の耳に飛び込む夫のヨットでのクルーの死亡事故、そして男の家のすぐ近所で人妻の遺体発見。鉄壁のアリバイ崩しに挑む本格推理「火と汐」。 ほかに「証言の森」、「種族同盟」(映像作品「黒の奔流」原作)、「山」の計四篇を収録。 ※この本は1976年2月に刊行された文春文庫の新装版です。 解説・大矢博子 -
ママがやった
或る家族の半世紀を描いた、愛をめぐる8つの物語。 小料理屋の女主人・百々子(79歳)と、若いころから女が切れない奇妙な魅力をもった夫・拓人(72歳)。半世紀連れ添った男を、ある日水で濡らしたタオルを顔にかぶせ、その上に枕をおき全体重で押さえ、殺した。 急きょ集まった三人の子供たちに向かって「あんたたち、お昼食べていくんでしょう」と、百々子は米をとぎはじめる。 「ママはいいわよ。べつに、刑務所に入ったって」警察に連絡するしないでもめている三人に、のんびりした口調で話す。 死体処理の相談をする姉たちは弟・創太にブルーシートを買ってくるよう命じるが、創太の足は父親との思い出の店・小鳥屋へ向いていた―― 表題作ほか、「五、六回」「ミック・ジャガーごっこ」「コネティカットの分譲霊園」「恥」「はやくうちに帰りたい」「自転車」「縦覧謝絶」の全八篇。 解説:池上冬樹 -
ムーンナイト・ダイバー
慟哭の夜から救済の光さす海へ。 3・11後のフクシマを舞台に、鎮魂と生への祈りをこめた著者の新たな代表作。 ダイビングのインストラクターをつとめる舟作は、秘密の依頼者グループの命をうけて、亡父の親友である文平とともに立入禁止の海域で引き揚げを行っていた。 光源は月光だけ――ふたりが《光のエリア》と呼ぶ、建屋周辺地域を抜けた先の海底には「あの日」がまだそのまま残されていた。 依頼者グループの会が決めたルールにそむき、直接舟作とコンタクトをとった眞部透子は、行方不明者である夫のしていた指輪を探さないでほしいと告げるのだが……。 巻末に著者によるエッセイ、「失われた命への誠実な祈り(文庫版あとがきに代えて)」を収録。 -
「空気」の研究
昭和52年の発表以来、40年を経ていまだに多くの論者に引用、紹介される名著。 日本人が物事を決めるとき、もっとも重要なのは「空気」である。 2018年3月にも、NHK Eテレ「100分deメディア論」で、社会学者・大澤真幸氏が本書を紹介し、大きな反響があった。 日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定している……。 これは、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものではないか! 山本七平は本書で「『気』とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。 それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。 「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。 そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。 『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』を併録。 日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った名著である。 解説・日下公人 -
強父論
「俺が死んでも讃える追悼記など書くな」という父・阿川弘之の遺言に、「お父ちゃんがいかに無茶苦茶な人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出すかぎり、精根込めて書いてみる」とエッセイストの娘が綴る、前代未聞の追悼記。 94歳で大往生した破天荒な父の「強父語録」を挙げてみると──。 ・老人ホームに入れたら自殺してやる! ・のたれ死のうが女郎屋に行こうが勝手にしろ ・勉強なんかするな。学校へ行くな ・結論から言え、結論から ・今後、誕生日会を禁止する! ・大学でサムシングを学んでこい ・戦後教育が悪いからバカが育つ ・お前の名前はお墓から取った ・知ったかぶりをした文章を書くな ・朝日の手先になりやがって ・お前は俺にそっくりだ あまりの暴言に震え、時折のユーモアに笑いつつ、いつしか父と娘の不思議な情愛に胸が熱くなる。 解説・倉本聰 -
AIが変えるお金の未来
いま「お金」の現場で何が起きているのか。 すさまじいスピードで変化している状況をリアルに伝える。 デジタル革命がもたらしたフィンテック--AI(人工知能)を利用したビッグデータ分析、仮想通貨、中央銀行が発行するデジタル通貨、進むキャッシュレスレス化など――は、私たちの生活を大きく変えつつある。 仮想通貨がブームとなり、各国の中央銀行はデジタル通貨の発行を検討している今、世界では現金が消えつつある。キャッシュレス大国のスウェーデンや中国では、すでに現金を使う機会は激減している。 現金は消え、「お金」はデジタル情報となってネットの世界を駆け巡っている。 スマホとインターネットを通じて常に誰かとつながる時代、個人のあらゆる購買や行動は記録され、そのデータを企業が奪い合う時代に突入した。 こうした変化は必然的に銀行や保険会社のビジネスモデルにも大きな影響を与えている。 もはや銀行の競争相手はプラットフォーマーだ。単純な事務作業はロボットが担う時代、銀行員の本当の仕事とは何か。 保険会社もデジタル化によってビジネスモデルが変わってしまった。もはや「まさかのときの保険」という時代ではない。 いま「お金」の世界で何が起きているのか、そして未来はどうなるのか。経営者、投資家、金融関係者、学識者ら100人以上の取材をとおして、いま私たちが置かれている状況を描き出す。 -
ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる
なぜモーツァルトは就活で苦しんだ? ベートーヴェンが「市民」をつくった? ワーグナー「勝利の方程式」とは? 19世紀に質量ともにピークに達したクラシック音楽は、大都市の市民階級という新しい消費者に向けられた最新の文化商品でもあった。誰が注文し、いかにして作られ、どのように演奏され、どこで消費されたか。クラシック音楽を知れば世界史がわかる! といっても過言ではない。最高の音楽とともに、歴史の流れを明快に解き明かす画期的音楽史。 【目次】 序章 クラシックを知れば世界史がわかる 第一章 グレゴリオ聖歌と「神の秩序」 第二章 宗教改革が音楽を変えた 第三章 大都市と巨匠たち 第四章 ベートーヴェンの時代 第五章 ロマン派と新時代の市民 第六章 “怪物”ワーグナーとナショナリズム 第七章 二十世紀音楽と壊れた世界 おわりに -
世界を売った男
一夜にして6年間の記憶を失った刑事が“昨日まで追いかけていたはずの事件”の真相に迫る。 『13・67』で華文ミステリーの時代を切り拓いた陳浩基の、島田荘司推理小説賞を受賞した長篇デビュー作! 車の中で目覚めた刑事。つい先日起きた夫婦惨殺事件を捜査していた……はずが、警察署に向かえば建物も仲間の顔ぶれも全く変わっている。 そこに現れた女性記者から、事件は6年前に起きたもので犯人は逃走中に事故死、事件はすでに解決していると知らされる。 「自分は6年間の記憶を失っている?」 しかし、刑事にはなぜか確信があった。「死んだ男は、真犯人ではない!」 事件の真相を求め、女性記者とともに香港島、九龍、新界と、かつての事件関係者を訪ね歩く。 次々に出くわす意外な事実、そして不可思議な違和感、そして自分は何者なのか? 最先端と前近代の町並みが混在したエネルギッシュな過密都市を、「記憶を失った男」が、事件の真相を追って疾走する。 第2回島田荘司推理小説賞受賞作。 解説・恩田陸 -
捏造の科学者 STAP細胞事件
iPS細胞を超える夢の万能細胞として、華々しく発表されたSTAP細胞。そのニュースに日本中が熱狂したのも束の間、論文には次々と疑義が浮上する。一流科学者が揃いながら、なぜ捏造が起きたのか。そしてSTAP細胞の正体とは。独自取材を重ねた記者が掴んだ全貌。大宅賞受賞作に新章を追加した完全版。解説・緑慎也 -
日本4.0 国家戦略の新しいリアル
内戦を完璧に封じ込めた「1.0」=江戸、 包括的な近代化を達成した「2.0」=明治、 弱点を強みに変えた「3.0」=戦後。 そしていま、日本は自ら戦える国「4.0」に進化する! 世界的戦略家による緊急提言! 日本に核武装はいらない。 必要なのは「先制攻撃能力」と「作戦実行メンタリティ」だ。 [ルトワック語録より] ●日本のチャンスは北朝鮮の非核化が本格的に開始されてからだ。 ●戦争で必要なのは、勝つためになんでもやるということだ。そこにはズルをすることも含まれる。目的は「勝つこと」であり、「ルールを守ること」ではないからだ。 ●見事なパレードを行う軍隊は、ほぼ実戦で役に立たない。無駄なことにコストを使っているからだ。 ●米中の対立の主戦場は、もはや軍事的な領域から、地経学(ジオエコノミックス)的領域に移りつつある。 ●もし日本が本当にリアルな戦略を考えるならば、最優先されるべきは少子化対策だ。
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