作品一覧

  • 工藤會事件(新潮文庫)
    3.5
    クラブ襲撃、建設事務所への発砲、見せしめとして射殺。「血の掟」で結ばれ、一般市民への攻撃を繰り返す指定暴力団・工藤會。その暴走は止まることなく、北九州市は「修羅の街」と化していた。この状況を打破するべく警察と検察はタッグを組み、全国から精鋭を集結、史上最大の頂上作戦を展開する。紆余曲折の舞台裏からトップ逮捕まで、前例のない捜査の全貌を描く圧巻のノンフィクション。
  • 自民党と裏金 捜査秘話
    -
    1巻1,870円 (税込)
    久々に東京地検特捜部の本格的な動きが注目された自民党安倍派の裏金キックバック事件。しかし、立件されたのは陣笠議員3人だけ。安倍派の幹部たちは逃げ切ろうとしている。なぜ安倍派5人衆は捕まらないのか。 かつて日本中を騒がせた「政界のドン」金丸信元副総裁の闇献金事件をいま一度掘り起こすことで、古くて新しいテーマ「政治とカネ」の生々しい舞台裏と捜査の限界を、検察取材の第一人者である元朝日新聞記者が鋭く描き出す。 まさにタイムリーな全国の有権者必読の一冊! 検察捜査と報道が政権を揺るがしている自民党派閥のパーティ券裏金事件。国民を裏切りながら自浄作用が働かない政治。真相解明を国民から期待されながら派閥幹部の容疑を詰めきれない検察。国民の不満と幻滅は募る一方だ。どうしたら、この「負の構造」を解消できるのか。そのヒントになるのが、検察が初めて本格的に治資金規正法を使って政治とカネの闇に切り込み、同様に政変につながった金丸事件である。改めて32年前の事件に光を当てる。 5億円もの闇献金を受けながら罰金20万円で終わった金丸事件では猛烈な検察批判が巻き起こり、東京地検特捜部は最大の危機に追いつめられた。その顛末を、東急電鉄株事件、皇民党事件、金丸脱税事件を織り込みながら、捜査記録と証言でつづる。 金丸事件から今回の派閥裏金事件にいたる間の制度の転換と政治資金事件史に触れ、新たな政治資金監視システムを提言する終章はとくにインパクト大。
  • 安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル
    3.9
    1巻1,599円 (税込)
    人事介入の全貌が明らかに! 11月25日、衝撃のノンフィクション 緊急出版!! 【内容紹介】  2016年夏。官邸は検察庁が提示した「人事案」を拒否。かつてない異例の“人事介入”により、検察内には衝撃が走った。以来、4年間にわたり「官邸vs.検察庁」の人事抗争が勃発! 2020年黒川検事長の定年延長問題に至るまで知られざる暗闘が繰り広げられる。  安倍晋三、菅義偉、杉田和博……政権中枢による人事介入の全貌を、数々のスクープを放った検察取材の第一人者が極秘情報を駆使して描き出す衝撃のノンフィクション。 【本書で明かされる新事実】  ■「あいつは勘違いしている」菅首相が漏らした検事総長への怒り ■ 官邸と検察が結んだ“密約”と“裏切り”の真相 ■「きっと失敗するだろうな」賭け麻雀で辞職した黒川元検事長の本音 ■ 突然の追放劇! 検察のプリンスと法務大臣の確執 ■ 初めて明かされる「定年延長」閣議決定までの舞台裏 ■「甘利事件」「森友事件」を検察が不起訴にした本当の理由 ■ 周囲の説得を拒否! 検事総長の椅子にしがみついた男    ……など 【目次】 序章 毒が回った政権 第1章 黒川と林、そして稲田 第2章 16年夏――事務次官人事への介入 第3章 17年夏の陣――黒川続投 第4章 17年冬の陣――3度目の正直を拒んだ上川法相 第5章 官邸の守護神の実像 第6章 苦肉の策 第7章 河井捜査とコロナ禍騒動 第8章 法務・検察の迷走 第9章 「決着」と「総括」 あとがき
  • バブル経済事件の深層
    4.0
    1巻902円 (税込)
    バブル崩壊がきっかけとなって発生した数々の経済事件。それらはやがて、日本の金融・行政システムをも揺るがし、長年にわたって日本経済を苦しめることになった。「平成」が終わろうとする今、そこから何を未来への教訓とすべきか。新証言や新資料を発掘し、新たな視点から重要な事件を再検証。背後にある深い闇の奥へとわけ入る。

    試し読み

    フォロー
  • 田中角栄を逮捕した男 吉永祐介と特捜検察「栄光」の裏側
    4.0
    ロッキード事件、リクルート事件などで次々と巨悪を追いつめた「特捜の鬼」吉永祐介。その意外な素顔と捜査の裏側を元特ダネ記者が鼎談で明らかにする。「総理の犯罪」とは何だったのか!? 検察はかつての栄光を取り戻せるのか!? 秘話満載!
  • 検察―破綻した捜査モデル―
    3.3
    なぜ検察の不祥事はかくも続いているのか。その背後には、属人的な問題では片付かない「構造問題」が隠れている。司法取引などの手段を擁さないまま、自白を引き出すための「取り調べ」に全力を傾けるという捜査モデルが時代に合わなくなってきたのだ。特捜検事の犯罪が生まれる理由、メディアとの関係、「国策捜査」が行われる事情まで、検察取材経験三十年以上の第一人者が徹底解説。

    試し読み

    フォロー
  • 工藤會事件(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    警察小説でよくある検察と警察の足の引っ張り合いみたいなのが、本当のことなんだなぁと実感。
    報復を恐れて被害者すら証言したくないって言う恐ろしい状態が改善されて良かったなぁ

    0
    2025年01月13日
  • バブル経済事件の深層

    Posted by ブクログ

     経済の知識もなく、バブル経済事件と言われても、何のことか具体的に思い起こされることもない経済オンチである。しかし、この本を読んで、複雑で難解な事件の一端を知ることとなり、時代の大きなうねりの中で人生を狂わされ、大きな代償を払うことになった人々の人間ドラマに大きく感情を揺さぶられた。バブル絶頂期に放漫経営で銀行に多くの損失を積み重ねた経営陣は、巨大な利益を手に逃げおおせ、たまたま悪い時に、いるべきでない場所にいたと言うだけで、多大な犠牲を強いられる理不尽に、怒りが収まらない。
     ひとつ新鮮に感じたのは、大蔵省や政権の腐敗と失政に国民が怒り、為政者の決断に変更を迫っていたということだ。不正を怒り

    0
    2024年11月24日
  • 安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル

    Posted by ブクログ

    久しぶりに面白い政治モノを読んだ。推測だが事実の積み重ねで確かにそうかもと思わせる筆力、取材先への食い込み。確かに政治とはこういうアヤの中で動いていくのだろう。

    0
    2021年01月04日
  • 安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル

    Posted by ブクログ

    すごく面白くてあっという間に読み切っちゃいました。芸能人もTwitterのハッシュタグを使ったいわゆるオンラインデモで反対されたとされる検察庁法改正案、その舞台裏が垣間見える手に汗握る内容でした。著者は今回の人事騒動は、「安倍政権の、安倍政権による、安倍政権のための人事劇」であって当事者であった黒川さんはもちろん、名古屋に転出された林さん、法務事務次官で人事を握った辻さんは被害者であったという結論を下しています。確かにその認識は正しいと思いますし、長年不文律であった検察の人事を破り、介入してきた安倍政権はかつての戦前の軍部政権すらの様相すらも覚え、戦々恐々ですが、検察も政治に対して隙を見せすぎ

    0
    2021年01月01日
  • 安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル

    Posted by ブクログ

    これまでは官邸vs一部マスコミ(+世論)で見聞きしてきた一連の流れを検察庁という視点を通してみると
    違った感覚が沸き上がってきて自分事ながら驚いた
    なんか切なさすら感じた

    0
    2022年09月14日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!