【感想・ネタバレ】安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクルのレビュー

あらすじ

人事介入の全貌が明らかに!
11月25日、衝撃のノンフィクション 緊急出版!!

【内容紹介】
2016年夏。官邸は検察庁が提示した「人事案」を拒否。かつてない異例の“人事介入”により、検察内には衝撃が走った。以来、4年間にわたり「官邸vs.検察庁」の人事抗争が勃発! 2020年黒川検事長の定年延長問題に至るまで知られざる暗闘が繰り広げられる。
安倍晋三、菅義偉、杉田和博……政権中枢による人事介入の全貌を、数々のスクープを放った検察取材の第一人者が極秘情報を駆使して描き出す衝撃のノンフィクション。

【本書で明かされる新事実】
■「あいつは勘違いしている」菅首相が漏らした検事総長への怒り
■ 官邸と検察が結んだ“密約”と“裏切り”の真相
■「きっと失敗するだろうな」賭け麻雀で辞職した黒川元検事長の本音
■ 突然の追放劇! 検察のプリンスと法務大臣の確執
■ 初めて明かされる「定年延長」閣議決定までの舞台裏
■「甘利事件」「森友事件」を検察が不起訴にした本当の理由
■ 周囲の説得を拒否! 検事総長の椅子にしがみついた男 ……など


【目次】
序章 毒が回った政権
第1章 黒川と林、そして稲田
第2章 16年夏――事務次官人事への介入
第3章 17年夏の陣――黒川続投
第4章 17年冬の陣――3度目の正直を拒んだ上川法相
第5章 官邸の守護神の実像
第6章 苦肉の策
第7章 河井捜査とコロナ禍騒動
第8章 法務・検察の迷走
第9章 「決着」と「総括」
あとがき

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

久しぶりに面白い政治モノを読んだ。推測だが事実の積み重ねで確かにそうかもと思わせる筆力、取材先への食い込み。確かに政治とはこういうアヤの中で動いていくのだろう。

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2021年01月04日

Posted by ブクログ

すごく面白くてあっという間に読み切っちゃいました。芸能人もTwitterのハッシュタグを使ったいわゆるオンラインデモで反対されたとされる検察庁法改正案、その舞台裏が垣間見える手に汗握る内容でした。著者は今回の人事騒動は、「安倍政権の、安倍政権による、安倍政権のための人事劇」であって当事者であった黒川さんはもちろん、名古屋に転出された林さん、法務事務次官で人事を握った辻さんは被害者であったという結論を下しています。確かにその認識は正しいと思いますし、長年不文律であった検察の人事を破り、介入してきた安倍政権はかつての戦前の軍部政権すらの様相すらも覚え、戦々恐々ですが、検察も政治に対して隙を見せすぎたこと、そもそも法の番人とされる検察がコロナ禍で世間が揺れる中で賭博に手を出している(確かに物凄いストレスのかかる仕事ではありますが、それを言い訳にすることは許されません)ことそのものも大きな問題があります。黒川さん以外にも多くの検察関係者はその常習であることを匂わす発言も本書中にはありました。
そして官僚(公務員)の複雑怪奇で驚きました。本来トップであるはずの法務事務次官が検察総長になるためのステップの1つなんですね・・・。人が集まると集団化し、組織が生まれ、いづれ官僚組織化するといいますが、(特に検察組織の場合)まさにその好例をみています。
いづれにしても検察には、世論を支えとして「桜を見る会」や「河井夫妻の買収騒動」、「モリカケ」に関しての徹底追求を続けて欲しいと思います。こんな昭和の政治汚職のような頻発した安倍政権がいかに異常だったか分かります。この数の多さからみても戦後最大と言っても過言でもない政治汚職・政治腐敗を徹底的に調べ上げることを希求します!

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2021年01月01日

Posted by ブクログ

これまでは官邸vs一部マスコミ(+世論)で見聞きしてきた一連の流れを検察庁という視点を通してみると
違った感覚が沸き上がってきて自分事ながら驚いた
なんか切なさすら感じた

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2022年09月14日

Posted by ブクログ

政権による検察への人事介入が疑われた、黒川弘務氏と林真琴氏のいずれが検事総長のポストに就くかということを巡る一連の騒動について、著者の取材メモをもとに過去の経緯から解き明かしている。
関係する本人たちはいずれも取材拒否だったとのことだが、ここまでよく取材して一連の流れを再構成したな、という内容だった。黒川氏と林氏の人となりもよくわかり、黒川氏はある意味被害者であると感じた。

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

ここでも学術会議と同じように菅と杉田が関わっているんだ。何だか戦前のようで背筋が寒くなるね。
本書を読むまでは、黒川氏が検事総長を狙って官邸と一緒にこの騒動を引き起こしたと思っていた。そして賭け麻雀で失脚して溜飲を下げた。(市井の一般庶民の大半はそう思ってるだろうね)
でも黒川氏は一番の被害者だったんだね。一旦は黒川氏の勤務延長を承知していた稲田の責任も重い。新聞だけを読んでいてもこう言った事は分からない。
黒川氏と賭け麻雀をやっているような近しい新聞記者がこう言う政府の驕りを真っ先に追及しなければならないのに、文春砲の尻馬に乗るようでは恥ずかしいね。

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2021年05月23日

Posted by ブクログ

組織の中で働き続けるというのは大変なことで、「人事」は一筋縄ではいかないものだということがよくわかった。
著者は、かつては大手新聞社におられた。その時から地道に取材を続けてこられたことが、この著作に繋がった。検察と政府の「暗闘」がわかりやすく、興味深く描かれている。

新聞社やテレビの力は今でも大きいはずなのに、自分たちで自分たちの首を絞めているかのような、どちらを向いてるの?というような記事や番組。
マスコミがしっかりしてくれないと国民が真実を知れなくなってしまう。怪しいネット記事に騙されてしまう。お願いだから、笛美さんや文春に負けずにしっかりして!

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2021年02月24日

Posted by ブクログ

黒川さん問題だけでここまで話を広げて書けるのは、さまざまな取材の賜物だと思うけど、いかんせん長く、それほど痛快な内容ではなかった。。
官僚機構の闇、旧態依然の政治家、その辺のところは事前に知っていたので、、、若干期待外れ。。

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2021年07月18日

Posted by ブクログ

表面に見えたことだけしかわからない新聞やテレビの報道と比べて、深く、歴史的な因縁まで解き明かす迫力ある記述だった。
が、繰り返しが多いのが気になる。もっと簡明に書けたのではなかろうか。

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2021年02月10日

Posted by ブクログ

2020/12/13検察庁vs安倍菅政権
黒川vs林の検事総長争いより政権の検察庁支配
黒川も犠牲者 本人は希望せず 
政治に近い存在はマイナス
現政権=安倍と菅が必要とした 

総長人事権と捜査指揮権は一体
検察庁独立の揺らぎ 検察の信任
安倍一強政権の権力欲と驕り
内閣法制長官 日銀総裁
そして検察庁総長、学術会議、マスコミ
人事支配でオールマイティを目指す
安倍は「日本国の王」たらんとしたのか

権力のチェックシステムをいかに構想するか?

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2020年12月28日

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