プロ棋士がうつ病になり、将棋を指せなくなって……。
先崎学のベストセラー手記『うつ病九段』を完全コミカライズ!
人気プロ棋士の先崎学九段を“うつ”が襲ったのは、47歳の誕生日の翌日でした。
頭がどんよりと重く、将棋を指しても対局にまったく集中できない。
1日のうち、何度も電車に飛び込む自分の姿が脳裏をよぎるようになります。
「学、入院するんだ。このままでは自殺の恐れがある」
精神科医の兄からのアドバイスによって、先崎さんは精神病棟への入院を決意します──。
本書は、うつ病で1年間の休場を余儀なくされた先崎さんの闘病エッセイを、漫画家の河井克夫さんが漫画化したもの。文藝春秋のニュースサイト「文春オンライン」で連載され、累計564万PVを記録する大きな反響を呼びました。
朝起き上がれない。活字が頭に入らない。詰将棋も解けない……。そんなドン底の状態から、いかにして先崎さんは自分と将棋を取り戻していったのか。現役復帰を果たすまでの軌跡が、ユーモラスかつ繊細なタッチで描かれます。
「お見舞いには”みんな待ってます”の一言を」
「うつ病にとって散歩は薬」
「規則正しい日課で生活ズムを取り戻す」等々、
”うつヌケ”のための実用的なヒントも満載です!
Posted by ブクログ 2021年03月14日
本編もおもしろかった(この言い方は違う気がするが)が、コミカライズによってさらに読みやすい。
よく練られた構成だと思う。
特に終盤、羽生さんとのやり取りから、千崎さんがうつ病になった顛末をかくくだりまでは素晴らしいと思う。
千崎さんの文は、いつも明るくておもしろかったので、中卒ならぬ自称「小卒」の理...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月04日
マンガですらすら読みやすい。実際にうつ病になった人がうつ病と闘ってる自分について書いた本を読んだことがない上に、それがプロ棋士なのだから興味をそそられあっという間に読み終わった。面白かったし、自分がもしうつ病になったらどうなるんだろうかとか、周りにうつ病の人がいたらどう接すべきなのかとかのヒントが満...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月28日
原作は読んだことがない。
というか、このマンガの存在も初めて知った。
ウツ病回復期の方が本を書くというのは珍しい。
と、本書でも精神科医のお兄さんがおっしゃっていたが、本当にそうだと思う。
ウツ病と一言で言っても、症状を想像するのはなかなか難しいと思うが、この本はわかりやすい。
ウツ病とは言わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月13日
うつ病があまりに辛そうで、心底なりたくないと思う。時々鬱々とした気分で、何をやっても全然面白くないし、何もやりたいことがないなどとうつ病気分になることがあるのだけど、本当のうつ病はそんなレベルではなくて、そう感じたことが恥ずかしくなる程だ。
河井克夫さんのビジュアルセンスが炸裂しているかっこい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月25日
直属の部下を始め、うつ病になって休職する人を何人も見てきたけど、こんな症状があるんだなというのは初めて知った。もちろん人によって違うんだろうけど。
絶望も退屈も感じない、というのが驚き。でも、氏もいうように、ほんとに人間喉元過ぎれば熱さを忘れる、なかでこれだけ克明に描けているのは読んだ価値あり。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月12日
原作は読んだことがなく、漫画から。
先崎さんが、日常のなかで突然うつを発症してから、どのような状況でどのような気持ちで、そしてどのように回復していったかが手にとるようにわかり一気読みしてしまった。
考えてみると、小説からの映画化作品については、両方に触れて、監督は原作をこう解釈したんだなぁと振り返...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月23日
プロ棋士がうつ病になってしまったお話。
うつ病で出来なくなったこと、回復を始めて出来るようになったことの一つひとつが興味深かった。
将棋を指せなくなったときは、どれだけショックだっただろう。しんどさは計り知れない。
原因は何だろうと考えたけど、原因よりも渦中での不安な思いや少しずつ回復していくところ...続きを読む