作品一覧

  • シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡
    3.9
    1巻1,500円 (税込)
    「メイカーズ・シャツ・鎌倉」(通称、鎌倉シャツ)は立ち上げから25年で累計300万着を売り上げた。いまや、ニューヨーク、上海にも出店、海外でも支持される数少ないメイド・イン・ジャパンのアパレルとなった。 創業社長の貞末良雄氏はいかにして、この成功をつかんだのか? 1つめの要因は、一世を風靡したVANに勤めた経験だ。カリスマ社長の石津謙介からファッションの神髄について直々に教えを受けた上に、仕入れ担当として、在庫管理のノウハウを身につけた。 2つめは、不可能を可能にする信念である。創業当時、1着4900円という価格も、300万着という売り上げ目標も、だれも本気にはしなかった。ニューヨーク出店の際には、現地の不動産やから止められさえした。しかし貞末氏は、どんなに反対されても知恵と人脈を総動員して、信念を貫き通した。 そして3つめは、二人三脚で事業拡大をした妻の存在である。創業15年後に貞末氏は会長に退き、妻のタミ子に社長を譲った。営業面では彼女の社交性が武器となり、ニューヨーク店も彼女が事実上の店主として、客の信頼を得ることができた。 この3つの柱を軸に、“鎌倉シャツ”の成功の軌跡を振り返る――。

ユーザーレビュー

  • シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡

    Posted by ブクログ

    この本には、
    時代がどれだけ最新技術や効率化で変わろうとも、
    良いものを世に作り届ける、
    ど真ん中の商人道があります。

    そして鎌倉シャツには、
    「世界で戦う日本人をシャツで応援したい」
    という、思いが込められていることがよく分かります。

    ファッションに疎い私だけれど、
    弱虫と綴られ、弱いものを助けたいという貞末さんに
    深く共感し、困難に立ち向かう勇気をもらえました。

    0
    2024年01月26日
  • シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡

    Posted by ブクログ

    行動力と発言力、決断力があるからこその成功のように感じた。サラリーマンのときから自分の意思を持ち、発言し、立ち向かう人間だったからこそ、人の信頼を得て成長した会社のよう。利益ではなく、成し遂げたいことに対し、周りの人を大切にした話。震災の時に福島の工場の発注をストップするのではなく、残業代払うから作ってというのも印象的だった。成し遂げるためには、粘り強く、小さなきっかけも見逃さないのが大事。

    夫婦で会社を作り上げ、強い絆を感じる家族だった。

    成功者の行動を見れる本だ。

    0
    2021年05月27日
  • シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡

    Posted by ブクログ

    経営者の伝記的な話が好きなために、この手の話をよく読んでしまう。
    貞末社長はスゴイわ。創業したのが53歳だったのか。
    チャレンジする年齢としては遅いと思うが、この物語を読むと年齢は関係ないように思えてくる。
    そして、さらに言うとタミ子夫人もスゴイ。
    よく夫に付き合って商売を始めたものだ。
    そこからメキメキと会社を成長させ、これだけのブランドに仕立て上げる。
    接客、営業面ではタミ子夫人の功績が大きいという。
    ニューヨーク出店までが大きな流れとして描かれているが、最後は良雄氏とタミ子夫人との夫婦愛で終わっている点が、この著者の特徴か。
    前半部分は貞末氏が、VANなど会社に所属し、鎌倉シャツを立ち上

    0
    2021年10月02日
  • シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡

    Posted by ブクログ

    「鎌倉シャツ」は昔、たまたま第一号の店舗に行ったことがあり、今もなにかと気になる企業だ。創業者の貞末良雄氏は、日経MJなどにもたびたび登場する、ファッション界の論客だ。

    鎌倉シャツの成功ストーリーは、よく知られるところだが、個人的に面白かったのは創業以前の物語。

    VANが傾いていく過程は、企業倒産の格好の事例である。営業部門と管理部門の力関係などは、どの会社でもアルアルだろう。

    伸び悩んで商材が、高い伸び率を記録するーー。それが特定の人物「できる○○の貢献」とされているなら、とくに注意したほうがいい。

    「社長賞」も要注意。VANが売上げ至上主義に走りはじめた頃、内部の管理を無視して密か

    0
    2020年09月06日
  • シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡

    Posted by ブクログ

     メーカーズシャツ鎌倉の創業者、貞末良雄氏の伝記。1978年に倒産したVANの出身者だったということを初めて知った。ヤオハンやアパレルを経て、53歳で創業。鎌倉駅の近くのコンビニ2階で、妻タミ子氏が一人で立つ店舗から出発。こだわった縫製と4900円という低価格で、雑誌に取り上げられ、創業15年で年間30万着を売る店に成長する。当時の日本のシャツ屋は大手は7社ほどで、その全てが赤字だった。その業界に一石を投じたわけだ。
     鶴岡八幡宮の横に移転した鎌倉本店には、オープンしてすぐにVANの石津謙介が訪れ、「庭があってコーヒーも飲める。服だけでなくライフスタイル提案型のショップはまだ日本にはない。画期

    0
    2022年04月30日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!