作品一覧

  • AIが変えるお金の未来
    3.9
    いま「お金」の現場で何が起きているのか。 すさまじいスピードで変化している状況をリアルに伝える。 デジタル革命がもたらしたフィンテック--AI(人工知能)を利用したビッグデータ分析、仮想通貨、中央銀行が発行するデジタル通貨、進むキャッシュレスレス化など――は、私たちの生活を大きく変えつつある。 仮想通貨がブームとなり、各国の中央銀行はデジタル通貨の発行を検討している今、世界では現金が消えつつある。キャッシュレス大国のスウェーデンや中国では、すでに現金を使う機会は激減している。 現金は消え、「お金」はデジタル情報となってネットの世界を駆け巡っている。 スマホとインターネットを通じて常に誰かとつながる時代、個人のあらゆる購買や行動は記録され、そのデータを企業が奪い合う時代に突入した。 こうした変化は必然的に銀行や保険会社のビジネスモデルにも大きな影響を与えている。 もはや銀行の競争相手はプラットフォーマーだ。単純な事務作業はロボットが担う時代、銀行員の本当の仕事とは何か。 保険会社もデジタル化によってビジネスモデルが変わってしまった。もはや「まさかのときの保険」という時代ではない。 いま「お金」の世界で何が起きているのか、そして未来はどうなるのか。経営者、投資家、金融関係者、学識者ら100人以上の取材をとおして、いま私たちが置かれている状況を描き出す。
  • フランス現代史 隠された記憶 ──戦争のタブーを追跡する
    5.0
    1巻880円 (税込)
    一国の今は過去を抜きに語れない。華やかに語られることが多いフランスも例外ではない。第一次大戦の激戦地では現在も、不発弾と兵士の遺体で住めない村がある。第二次大戦中のユダヤ人の強制連行への加担の事実は、その重さゆえに負い目としてフランス人の心にのしかかる。アルジェリア戦争を戦った現地兵「アルキ」への冷たい処遇は人権の国の根幹を揺るがす。それらが「悪に抵抗した少数の英雄」レジスタンスの記憶にすがりたい心情につながっている。歴史に苦悩するフランスの姿を、多くの証言から紐解くルポルタージュ。
  • 独仏「原発」二つの選択
    3.5
    東日本大震災後の原発事故は、世界の原子力政策に大きな影響を及ぼした。欧州を牽引するドイツとフランスも同様。ドイツは二〇二二年までに全原発の停止を決め、フランスは原発依存の低減を目指しながら依然、国策として重視する。廃止を目指すにしても存続するにしても激しい対立と軋轢が起こる。日本ばかりでなく、世界が直面するジレンマである。特派員として両国で取材した記者二人が見た、独仏国内のルポルタージュ。欧州連合(EU)加盟の隣国同士ながら、対応が両極端に分かれたそれぞれの苦悩に迫る。

ユーザーレビュー

  • AIが変えるお金の未来

    Posted by ブクログ

    人が人を評価する社会からAIが人を評価する社会になる。
    「情報が漏れたりする危険はあるけれど、便利さを求める社会のうねりは誰にも止められない」中国人の王さんの言葉ですが日本でもそう考える人は少なくないと思います。
    日本人は正解がわかれば対応は早いです。
    AIの答えがデファクトスタンダードになればそれに合わせる家庭教育が行われることが考えられます。
    そうなると社会は高学歴同士の結婚から高スコア同士の結婚にシフトするんでしょうか。
    管理社会を恐れる人も多いですが治安に人数が割ける時代は終わってるんですけどね。
    一部の金持ちはゲートシティで守ればいいんでしょうけど社会の治安は誰が?何が?守るんでしょ

    0
    2019年02月02日
  • AIが変えるお金の未来

    Posted by ブクログ

    マネーフォワードやウェルスナビ、海外のキャッシュレス化の紹介を通じて、ここ数年のフィンテックによる金融の大きな変化が感じられた。

    デジタル通貨だろうが、現金だろうが、自分の資産をどう活用をして、どうやって豊かな人生を実現するかを考えるのは自分自身。
    AIが提示した結果に対して、疑いを持てるようなお金に対してのアイデンティティを持つことが、これから先は重要だと思った。

    0
    2019年01月06日
  • フランス現代史 隠された記憶 ──戦争のタブーを追跡する

    Posted by ブクログ

    20世紀フランスの歴史の暗部をたどるルポ。
    一次大戦の不発弾処理で今も犠牲が出ていることや,ナチ占領下の対独協力,ノルマンディー上陸作戦後に皆殺しにされた村,アルジェリアからの撤退で見捨てられ,虐殺の憂き目に遭った現地協力者たち…。

    知られざる歴史,思い出したくない,否定したい歴史がある。
    今と未来が過去の延長にある以上,歴史問題というのは世界のどこにもあるのだし,それぞれ真摯に向き合っていかなくちゃいけないんだなと感じた。

    0
    2017年11月06日
  • フランス現代史 隠された記憶 ──戦争のタブーを追跡する

    Posted by ブクログ

    戦争は良いことなんてひとつもないと心底思う。人を殺すのと同じ。フランスは華やかな憧れの素敵なパリだけじゃなく、たくさんの見えない過去を持っている、当たり前だけれど。ナチスに自ら協力しユダヤ人を絶滅収容所に送ったペタンや、アルジェリア戦争のことはこの本を読むまできちんとは知らなかった。見えないふりを、見ないふりをしても過去は消えないし、それならば直視してそこから良い未来へ踏み出すのが人間の賢さなのではないか、と思う。世界から戦争やテロや、差別をなくしたら何が残る? ほっといても地球は温暖化していて終わりに向かっている今、私たちがしなくてはいけないことは争ってばかりでうんざりする世界を変えることじ

    0
    2017年09月29日
  • 独仏「原発」二つの選択

    Posted by ブクログ

    タイトル通りの内容で、記者さんの渾身の取材結果が原子力問題を直視するための材料を提供してくれている。
    ただ、出版当時から時間が経ち、取り巻く状況はかなり変化しているので、アップデート版が読みたい。

    0
    2024年04月06日

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