宮川裕章のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人が人を評価する社会からAIが人を評価する社会になる。
「情報が漏れたりする危険はあるけれど、便利さを求める社会のうねりは誰にも止められない」中国人の王さんの言葉ですが日本でもそう考える人は少なくないと思います。
日本人は正解がわかれば対応は早いです。
AIの答えがデファクトスタンダードになればそれに合わせる家庭教育が行われることが考えられます。
そうなると社会は高学歴同士の結婚から高スコア同士の結婚にシフトするんでしょうか。
管理社会を恐れる人も多いですが治安に人数が割ける時代は終わってるんですけどね。
一部の金持ちはゲートシティで守ればいいんでしょうけど社会の治安は誰が?何が?守るんでしょうね。
僕は体内マイクロチップが解禁されたら間違いなく入れると思います。
きキャッシュレス社会に早くなってほしいと思ってますし今も出来る限り現金は使わないようにしています。
「日本をキャッシュレス化すると10兆円の経済効果がある」
これは真実やと思います。
コンビニ店員さんもレジ打ちがなくなったらポスシステムで何を入荷するかとかディスプレイとか知識と経験を活かした仕事に集中できるんですよね。
僕はそのためには日銀がデジタル通貨を発行するのが一番やと思うんですよね。
マイナンバーと紐付けて日本人全員が口座を持って決済をする。
民間銀行は貸付だけするような。
どこまで現実的かは経済学素人の僕にはよくわかりませんがσ^_^;
エピローグはシャレにならないのでご自身でご確認願いますσ^_^;
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Posted by ブクログ
戦争は良いことなんてひとつもないと心底思う。人を殺すのと同じ。フランスは華やかな憧れの素敵なパリだけじゃなく、たくさんの見えない過去を持っている、当たり前だけれど。ナチスに自ら協力しユダヤ人を絶滅収容所に送ったペタンや、アルジェリア戦争のことはこの本を読むまできちんとは知らなかった。見えないふりを、見ないふりをしても過去は消えないし、それならば直視してそこから良い未来へ踏み出すのが人間の賢さなのではないか、と思う。世界から戦争やテロや、差別をなくしたら何が残る? ほっといても地球は温暖化していて終わりに向かっている今、私たちがしなくてはいけないことは争ってばかりでうんざりする世界を変えることじゃないかと強く強く考えた。
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Posted by ブクログ
ドイツ第七代首相ゲアハルト・シュレーダーは、ドイツのエネルギー史で重要な役割を果たした首相だ。
ドイツではその前任のコール政権(一九八二~九八年)時代の一九九一年、再生可能エネルギ―普及を目指す重要な法律が施行されている。再生エネ事業者が発電した電力を、電力供給事業者が買い取るよう定めた「再生エネの公共送電網への供給に関する法律(通称・電力供給法)」だ。
この法律により、風力や太陽光などで発電した電力を、きちんと電力会社に「売る」ことができるようになったため、分かりやすく言えば一般市民の間にも「発電はカネになる」との意識が生まれたのだ。だがこの法律では、買取価格が一律ではなく、発電する人々の収入は不安定だった。
シュレーダー政権が着手したのはこの法律の改定で、二〇〇〇年には新たに「再生可能エネルギー法」を施行した。新法では、買取価格を固定化しているところが重要だ。これにより、再生エネを発電すれば「安定収入」が見込めるようになったため、ドイツの風力や太陽光発電は一気に普及した。太陽光パネルを屋根に設置する家庭などが爆発的に増えたのだ。
さらに同年に、大手電力会社との間で、将来的に原子力発電から撤退するという歴史的な「脱原発合意」を取り付けた。確かに画期的な決定ではあったが、具体的な期限は二二年ごろと曖昧で、それまでには原発の減価償却も進む。つまり逆にその頃まで原発を運転させてもらえれば、電力会社として採算は合う。そんな計算があったとの指摘もあり、「シュレーダー政権は電力会社側に配慮した」という批判も起きた。このため、強硬な脱原発論者や緑の党の一部からは必ずしも評価されなかったが、とにかくこの合意に基づき、ドイツはようやく二〇〇二年には脱原発を法制化し、二二年ごろまでに原発を全廃する方針を決めた。
シュレーダー政権は二〇〇〇年、反対運動の絶えないゴアレーベン最終処分場計画についても一つの決断を下す。地下探査活動を一○年間、凍結することを決めたのだ。
ドイツでは、エネルギー転換の大きな柱の一つである「省エネ」も日常風景の中にある。もちろん、限りある資源の有効活用については今やどの国でもその重要性を認識しており、日独ともこの点は同じだ。ただ、ドイツで明らかに「日本とは違う」といわば皮膚感覚で体感するのは、
例えば「明るさ」だ。空港も駅もオフィスの照明も、日本では考えられないくらい暗い。建物も節電が徹底しており、集合住宅の廊下では照明が一定時間で自動的に消える仕組みが定着している。
夜間でも二四時間営業のコンビニが煌々と明かりを灯す日本から見ると、ドイツの店の営業時間の「割り切り」にも最初は戸惑う。ドイツでは一九世紀に起源をもつ法律「閉店法」があり、商店の営業時間を制限している。法改正を経て最近は規制がかなり緩和されたものの、今も病院や駅を除いて原則として日曜に商店は営業していない。このため、小さな町では日曜がまるでゴーストタウンのようになる。もちろんこれは労働者の長時間労働を防ぐための法律で、省エネを第一の目的としたものではないが、それでも「節電」意識はおそらくドイツ人にはかなり定着している感覚ではないか。日本に滞在した経験のあるドイツ人はたいてい「日本は便利だが、明るすぎる」と口をそろえる。世界の照明事情に詳しいデンマーク・オーフス大学のヴェルナー・オスターハウス教授(照明学)は「大事なのは、夜は遅くまで仕事せず早く寝ること。何をノーマルと思うか。節電は結局、人生観の問題です」と話す。
ドイツでは全エネルギー消費の四割が暖房など」「建物」に使われており、住宅・建築分野での省エネの取り組みも進む。たとえば窓ガラスを三重にしたり、壁や床に断熱材を使って熱を逃がさない工夫をしたりする断熱効率のいい「パッシブハウス」などの導入にも熱心だ。だが単純に日本と比較できないのが、ドイツでは築年数がかなり長い住宅が一般的だということだ。地震がほとんど起きないドイツでは、度重なる地震で家屋が傷んだり、倒壊したりする不安ともほぼ無縁で暮らすことができる。
ドイツ交通・建設・都市開発省のライナー・ボンバ事務次官は、ドイツの住宅について、「二○世紀の二度の大戦にもかかわらず、ドイツには築一〇〇年を超す建物が珍しくありません。ドイツでは今も新築の際、一〇〇年以上持続可能な家を想定して建てています」と話した。ドイツでは頻繁に家の建て替えはせず、むしろ部分的なリフォームが盛んだ。
ドイツでパッシブハウスを建てた人に実際に聞いてみると、「家が数千万円と高くても、十分に元は取れる」と話すが、根拠はだいたいこの持続可能な期間の長さだ。日本のような地震国では、いくら近年は耐震性に優れた建物が増えているとはいえ、さすがに築一〇〇年以上が一般的とはならない。自然・気候条件の違いもあり、建物の単純比較は難しい面もある。
興味深かったのは、「情報・教育」の討議で、市民委員から「なぜ最終処分場問題は十分報道されないのか」という質問が出たのに対し、壇上に上がった「リベラシオン」紙、「エスト・レビュブリカン」紙、インターネット紙「メディアパート」の各記者が答えた場面だ。確かに福島事故当時の、この世の終わりであるかのような報道とは対照的に、フランスで最終処分場に関する問題が新聞、メディアで大々的に取り上げられるのは、まれだ。
折しも日本では、フィンランドの最終処分場を見学した小泉純一郎元首相が、日本に最終処分場がないことなどを理由に「原発ゼロ」を主張し、都知事選で「脱原発」を訴える細川護熙元首相を支援し、連日紙面を賑わせていた。
メディアパートの女性記者は「報道が少ない二つの要因」として、一つ目に「問題が専門的で複雑である点」、二つ目に「事件、事故の発生と比べてニュース性が乏しい点」を挙げて説明した。だが、もちろん、これは納得できる理由ではない。
専門的であればあるほど、分かりやすく伝えようと努力するのが報道機関の役目であり、また一〇万年にわたる巨大プロジェクトの動向にニュース性がないなら、ニュースなどなくなってしまう。フランスの記者もそんなことは分かっているはずだ。おそらく、せっかく進みつつある最終処分場計画を、世論を刺激して頓挫させたくないとの思いが、どこかにあるのではないか。そう感じた。 -
Posted by ブクログ
AIの台頭はあらゆる既存世界のルールをひっくり返していく。
その中で最も生活に影響があるのが「お金」だ。
今の人は生まれた時からお金を使っているから、お金そのものの存在について「なぜ?」という疑問すら持たない。
所詮は人間が作り出したルールに過ぎないのに。
それを疑問にも思わずに「信用」しているだけなのだ。
信用が崩れれば、お金の価値は紙くず以下になる。
日本で暮らす限りそういう事象にあったことがないから、あまりピンと来ない。
しかも治安がよく、現金決済においても、日常不便を感じることがほとんどない。
世界では自国通貨が信用度が低いために、結局米ドルで取引されていたり。
たとえ米ドルとしても、ニセ札の発生率は、日本円の650倍ということ。
日本にいる限り、現金を持ち歩いても、街中で盗難にあうことがほとんどない。
そういう事情もあって、日本では「お金」=「紙幣」の信用は非常に高かった。
世界は、そこまでお金が信用されていない。
逆にそのことが、世界を「フィンテック」=「デジタル通貨」に向かわせる。
中国では現金決済がほとんど姿を消し、アリペイ決済が主流だ。
IT立国スウェーデンでも、現金でなく、スウィッシュというアプリ内のキャッシュレス決済が主流だ。
これにビットコインなど別の概念の通貨が出てきている。
お金の考え方が変われば、銀行や保険などの金融業は大きく姿を変えねばならない。
その姿は、もはや「銀行」なのか?
とにかく世界は大きく変化している。
(2019/4/17) -
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フィンテックについて書かれた本。
毎日新聞記者が書いているから、新聞記事的な記載。
そんなに突っ込んではいないけど、だいたいの現在の動きが分かる。
銀行以外のIT職種が金融業種のライバルになるというのは、GAFAのプラットフォーマーたちがライバルになっている他の職種と同様。
メガバンクが脅威に感じ、フィンテック企業と協業したり、人員の削減をしようとしている。
メガバンクですら安泰としていられない。
世の中の大きなうねりを感じる。テクノロジーの進化によるビジネス形態の変化のスピードはより速くなっていくのだな。
ITを活用した保険サービス「インシュアテック」
健康状態の改善度合から保険料を割り引いていく「健康増進型保険」
保険は健康でいてもらうことでコストを抑えられるので、理にかなっている。
ただし、この考え方が進むと、健康でない人はよりお金がかかり、健康な人はお金がかからない。
相互扶助の基本精神から大きくはずれていく。
世界のキャッシュレスの広がり、スウェーデンではほとんどスウィッシュ(スマートフォンでの決済アプリ)での支払いとなっているとのこと。
日本は安全だからこそ、現金を持ち歩けるけど、海外は偽札も含めて現金でのやりとりよりも電子決済の促進さえる環境にある。銀行や店舗もキャッシュレスによりコストを大幅に下げることができる。
また金の動きがより分かりやすくなり有用な情報からの分析が高まる。
お金の情報化による大きな変化。
身近にも見られる変化は、大きな変化が始まっていることだと、身に染みて感じた。 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
フィンテック(金融"Finance"と技術"Technology"を組み合わせた造語。金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動き)によるお金の概念、価値に対する変化を、著者の体験や開発者のインタビューなどを通して「リアルタイム」で描写したもの。
ディープラーニングによる消費者の傾向・分析によって消費者の購買意欲(経済活動)を促進できる、その“情報”が担保(価値)となった。
今まで国や国家間、国際機関によって発行された、その価値の担保が図られてきたものとは全く異なる“お金”の存在の受け止め方を模索している。
金でも土地でもない、情報という脆弱な担保に対しての不安、不審を著者はにじませている。
ビッグデータ(おそらくそれを活用するディープラーニングを指している?)やブロックチェーンの仕組みについては特に語られていない……というよりも、ブラックボックスすぎて、わからないのだ。ここで言われている“AI”とは、そうしたもののようだ。それゆえの不審。
……これはAIの技術的な話ではない。
ただ、その根拠不明な分析が私たちを“格付け”し、お金の借り方などに影響を与える可能性は否めないことを指摘している。
世界や日本で用いられている様々なキャッシュレス、仮想通貨、保険会社に、元来お金を扱ってきた銀行の新たな試みなどを紹介。
利便性と顧客獲得、時代の変化に乗り遅れないようしのぎを削る金融関係者とベンチャー企業(必ずしも対立している訳ではない)。
保険の成り立ちや、定義についても紹介。その上で、現代のケースではそれが成り立たないことも言及。面白い。
広く浅く読みやすい内容。
フィンテックの現状の問題と課題を知る。