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入社2年目の女性編集者が週刊誌に配属された!
殺人事件に、アイドルのスキャンダルに、東奔西走のお仕事小説。
老舗出版社・千石社の入社2年目社員、信田日向子24歳。
体調を崩した同期社員のかわりに、急遽「週刊千石」編集部へ異動が決まる。
「絶対無理!」
怯える気持ちを押し隠し、未解決の殺人事件やアイドルのスキャンダル写真のたれ込みなど、ハードな取材に挑戦する日向子。
日向子は毀誉褒貶かまびすしい週刊誌の仕事に、自分なりの意義を見出していくことができるのか?
週刊文春編集部に徹底取材!
同じ千石社の女性誌編集部を舞台にした『プリティが多すぎる』が2018年10月からドラマ化!
話題のお仕事小説です。
解説・大矢博子
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
2021/08/16
あの文春砲を日々ぶっ放しまくってる文春系列の文春文庫から出版されている週刊誌の記事が出来上がっていく過程を小説にした話。
本の紹介では作者の大崎さんが綿密な取材に基づいて書いたとあり、おそらくこの話の中に描かれているそれぞれの話にも多少のフィクションなどはあると思うけど、モデルとなる人物がいたり、モデルとなる出来事があったりするのだろうなと思うくらいにリアリティがあった。
自分自身の感覚だと正直、「ある事無い事噂程度の話でも大した取材もしないで芸能人や政治家などのよろしくない話を脚色をつけまくって雑誌を作ってる」「訴えられたって雑誌が売れれば資金は回収できるしオッケーよ!」みたいな感じで、人間の心を持ってるのかも怪しい集団がこういう雑誌とか作ってるんだろうなぁって思ってました。
そうした部分は大きく誤解だったんだと思わされる本でした。主人公はどちらかというと、そんな誤解を抱いている人の立場に立っている設定だし、取材活動がどのように行われて、どのように記事が出来上がっていくのかをこの小説を読むことで見えてくるものがあります。
Posted by ブクログ
大手出版社に入社した二年目の女の子が、
けっこうえげつない記事で知られる
「週刊誌部門」に配属された....というお話。
初年度にいたフリーペーパーとは全く環境が違い、
刑事ばりの張り込みやら突撃インタビューやら、
心と体がすり減る毎日に放り込まれる。
ジェットコースターのような日々に揉まれつつ、
悩み、考え、成長していく主人公。
「興味本位で人のプライバシーにずけずけ立ち入り、
隠しておきたいものを白日の下にさらして
恥ずかしいと思わんのか」みたいな罵倒も受け、
そもそもの「雑誌の存在意義」みたいなことから
悩む主人公。
それでも、この場所で、自分でできることを模索し、
悩みながらも少しずつ前に進んでいく内に、
周りの信頼も徐々に得ていく様が見て取れる。
最後の「大ネタ」の展開が、ややバタバタしてるか。
後半急に「ページ数が足りなくなった」印象(^ ^;
あと、主人公を取り巻く会社の同僚や先輩が、
みな「いい人過ぎ」な印象(^ ^;
そこちょっとリアリティなさ過ぎな(^ ^;
現実はもっとドロドロしてるはず...(^ ^;
その辺が惜しくて☆一個マイナス(^ ^;
Posted by ブクログ
文芸出版の老舗である総合出版社。
そこで出版される週刊誌の編集部が舞台となるミステリー…かと思って読み進めたらちょっと困ったことになる。
あくまでも、これはお仕事小説。
いや、正直、かなり緻密に書かれたミステリーだと思い込んで読んでいたのだが、それが最後で見事に裏切られる。
だって、連続殺人事件まで出てきて、真相は示唆されるものの、解決までは描かれないのだから。
文芸出版で出発し、週刊誌を抱えているというと、週刊Sか週刊Bだがどっちかな。
あとがきで大矢さんが週刊文春だと明かしていた。
みんな大好きなくせに、表立っては眉をひそめて語る、あの週刊誌だ。
作者の大崎さんご自身が編集部を取材したとなると、悪いことは書いていないだろう、とは予想がたつ。
『プリティが多すぎる』同様に、最近編集部に配属された「ニューカマー」が主人公。
本作では、入社二年目の信田日向子だ。
右も左もわからない取材に翻弄され、イエロージャーナリズムに携わる自分の仕事にもためらいを感じている。
こういう人物を通して描かれると、週刊誌の編集もずいぶんとイノセントな感じになる。
百戦錬磨のデスクや、脛に傷を持つ身のベテラン記者を通して描かれる世界なら、さぞや大変なことになりそうだ。
アイドルの元カレを名乗る人物からのタレコミ。
実直そのものの経理担当者の横領事件に関わる謎の女性。
女子高生失踪事件と、それぞれ接点のない女性たちが相次いで不審死を遂げたことの間に、なぜか同じ人物が目撃される事件。
こんな事件を日向子は、先輩や上司の指示を受けながら追いかける。
日向子自身も、週刊誌にできることがあるという確信が持てるようになっていく。
事件が解決するカタルシスではなくて、日向子の成長や、週刊誌を作る人の矜持のようなものに触れられるところに、この本のよさがある。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。