塩野七生の作品一覧
「塩野七生」の「ローマ人の物語[電子版]」「ローマ人の物語(I~XV)合本版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「塩野七生」の「ローマ人の物語[電子版]」「ローマ人の物語(I~XV)合本版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
アレクサンドロス大王については、興味がありながら正直、名前くらいしか知らなったので、彼の生涯が分かったのは収穫。いつの世にも時代を変える英雄が出るものだが、ローマのスキピオにしろカエサル、オクタビアヌスにしろ、中世のフリードリッヒ二世にしろ、既成概念を崩すことでは変わらないし、敗者に対して寛容でありむしろ敗者をも最終的に味方にする点が共通している。そこは現代でも通じる気がする。
グラニコス
イッソス
ガウガメラ
ヒダスペス
の4つもの会戦でしかも相手有利の状況にありながら全て快勝をして、しかも味方の損害を最小限に抑えるというのはハンニバルが最高の司令官として褒めたたえるだけのことはある。
Posted by ブクログ
誰が国家を殺すのか 日本人へⅤ
著:塩野 七生
文春新書 1386
辛口のエッセイ、塩野七生が世界を見る目は、冷静で、まるで期待がない。
気になったことは以下です。
夏のローマ
・日本からは悪いニュースしか入ってこないので、日本からのニュースがないだけで安心する
・肉体の眼よりも心の眼でみること
①短時間に何もかも見ようとはしないこと
②観光客が殺到する場所としない場所の違いは、ガイドブックが点数をつける重要度と比例関係にはない
監督には二種類ある
①選手たちを育てながら一年を通じてまあまあの成績を残す人
②持ち駒を駆使することで勝ちを重ねていく人
歴史
智者は歴史から学び
Posted by ブクログ
塩野先生の最後の歴史長編、最終巻の主人公はメーガス(大王)、アレクサンドロス。
財政難の国家を引き継ぎ、25歳でギリシアを統一、26歳でペルシアを制覇、32才でこの世を去る・・・
この英雄の物語が面白くないわけがなく、読み終わった時には軽い喪失感があり、すぐに再読してしまったほど。
また、本書には読者への手紙ともいうべきあとがきが収録されている。
「・・・これまで私が書きつづけてこれたのも、あなた方がいてくれてからでした・・・」
読者への感謝を示してくださる先生方は多いが、この一文は特に響いた。
塩野先生の目に触れることはないが、「歴史長編は最後でも、まだまだ新刊を楽しみにしていますからね」と
Posted by ブクログ
歴史を題材とした物語というよりは、8割方が歴史書のような感じで、物語性を求めると少々物足りなく感じる人もいるだろう。個人的にはもう少し登場人物の性格を表現したり人間関係を詳細に記してくれた方がのめり込みやすいし、特に途中でオルシーニがアニトニオに滔々と説く場面はあまりにも劇画らしくわざとらしさを感じたものである。
しかし、物語調になればなるほど、史実に作者の恣意は反映されて事実と乖離する可能性も高くなる。そう言う点から考えると非常に良書である。
と、まあここまで書いておいてなんだが、私の推しはオルシーニである。
そこまで人間性を書き込んだ表現を詳細にしているわけでもないのに、何故この人はここ