塩野七生のレビュー一覧

  • ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V

    Posted by ブクログ

    ユリウス・カエサルを描く間の後半。
    ルビコンを越えて、元老院派といよいよ訣別して以降の姿が描かれる。
    その後、ギリシャを制し、エジプトを制し、中近東を制するという、まさに世界をまたにかけた活躍。
    それでも最終的には、暗殺されてしまう。考えが突出していると、周囲からの理解を得るのが難しいということか。

    0
    2026年08月01日
  • ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV

    Posted by ブクログ

    歴史上、あまりにも有名なユリウス・カエサルが主人公となる巻。
    なにゆえに、カエサルのガリアでの戦いが描かれ、内政・外征をどう展開したかということが描かれる。それにしてもすごい活動範囲だ。

    0
    2026年08月01日
  • 十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    歴史の授業で習ったことはありますが、十字軍について深掘りしたのは初めてでした。
    宗教戦争の通史と聞くと身構えますが、読み始めて感じたのは宗教論より、理想や大義を掲げた人間がどこまで愚かで、どこまで魅力的かという生々しさでした。
    第一次十字軍からその終焉までを追いながら、英雄でも悪でもない人間たちが、判断と欲の積み重ねで歴史を動かしていく様子に引き込まれます。
    物語として読ませる力は強く、遠い中世の話が妙に生々しく迫ってくる一方で、著者の視点がはっきりしている分、評価の切れ味に引っぱられている感覚になる場面もあります。
    それでも、読み終えたあとに残るのは戦争の勝敗ではなく、「正義」は簡単に暴走す

    0
    2026年07月30日
  • 十字軍物語 第三巻―獅子心王リチャード―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    歴史の授業で習ったことはありますが、十字軍について深掘りしたのは初めてでした。
    宗教戦争の通史と聞くと身構えますが、読み始めて感じたのは宗教論より、理想や大義を掲げた人間がどこまで愚かで、どこまで魅力的かという生々しさでした。
    第一次十字軍からその終焉までを追いながら、英雄でも悪でもない人間たちが、判断と欲の積み重ねで歴史を動かしていく様子に引き込まれます。
    物語として読ませる力は強く、遠い中世の話が妙に生々しく迫ってくる一方で、著者の視点がはっきりしている分、評価の切れ味に引っぱられている感覚になる場面もあります。
    それでも、読み終えたあとに残るのは戦争の勝敗ではなく、「正義」は簡単に暴走す

    0
    2026年07月30日
  • 十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    歴史の授業で習ったことはありますが、十字軍について深掘りしたのは初めてでした。
    宗教戦争の通史と聞くと身構えますが、読み始めて感じたのは宗教論より、理想や大義を掲げた人間がどこまで愚かで、どこまで魅力的かという生々しさでした。
    第一次十字軍からその終焉までを追いながら、英雄でも悪でもない人間たちが、判断と欲の積み重ねで歴史を動かしていく様子に引き込まれます。
    物語として読ませる力は強く、遠い中世の話が妙に生々しく迫ってくる一方で、著者の視点がはっきりしている分、評価の切れ味に引っぱられている感覚になる場面もあります。
    それでも、読み終えたあとに残るのは戦争の勝敗ではなく、「正義」は簡単に暴走す

    0
    2026年07月30日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    歴史の授業で習ったことはありますが、十字軍について深掘りしたのは初めてでした。
    宗教戦争の通史と聞くと身構えますが、読み始めて感じたのは宗教論より、理想や大義を掲げた人間がどこまで愚かで、どこまで魅力的かという生々しさでした。
    第一次十字軍からその終焉までを追いながら、英雄でも悪でもない人間たちが、判断と欲の積み重ねで歴史を動かしていく様子に引き込まれます。
    物語として読ませる力は強く、遠い中世の話が妙に生々しく迫ってくる一方で、著者の視点がはっきりしている分、評価の切れ味に引っぱられている感覚になる場面もあります。
    それでも、読み終えたあとに残るのは戦争の勝敗ではなく、「正義」は簡単に暴走す

    0
    2026年07月30日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    世界史の教科書を開けば、必ずその名が登場する。マケドニアの若き王、アレクサンドロス。ナポレオンやハンニバル、シーザーといった後世の英雄たちが、こぞって彼を「真の英雄」と崇め、その背中を追い求めた事実は、彼の存在が単なる征服者の枠を超えていることを示している。
    彼の人生は、まるで夜空を切り裂く花火のようだ。強烈な光を放ち、一瞬で消え去る。だが、その残像は数千年の時を経てもなお、我々の心を捉えて離さない。少年漫画の主人公のような人生だ。
    アレクサンドロスの卓越性は本人の資質もあるが、贅沢な教育によって培われた部分も多分にあろうと思う。万学の祖アリストテレスから論理と哲学を学び、スパルタ人レオニダス

    0
    2026年05月06日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    受験世界史でヨーロッパ史がお気に入りだったので本屋で"十字軍"というワードに惹かれて買いました。読み進めてびっくりしたのは教科書では30分程で済んだ内容がここまで1人1人にドラマがあったこと。
    第1巻丸々使っているにも関わらず現時点で知れたのは第八次中の第一次十字軍の詳細だけだった。僕は特にタンクレディの豪胆かつ冷静な性格に物凄く惹かれました。また年長でありながらタンクレディを理解し共に行動したボエモンドも魅力的な人物です。記憶が正しければここからはイスラーム勢力が体勢を整え反撃に出るパートになると思うのでより客観的に物語を読み進めていきたいです。第二巻も楽しみ!

    0
    2026年04月13日
  • レパントの海戦

    Posted by ブクログ

    塩野七生先生の戦記物三部作の一つ。
    いつも通り塩野七生先生は最高だった。
    個人的にはコンスタンティノープルの陥落の方が、正真正銘、ローマの最後ということで感動はあった。コンスタンティノープルの鉄壁ぶり、トルコの強さと分かりやすい興奮があった。
    レパントの海戦は地中海世界の最後である。我々日本人には、少し分かりにくいといえば分かりにくい。海の都の物語を読む前、もしくは読んでから読むとおもしろい。
    塩野七生は最高だ。

    0
    2026年04月12日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イタリア統一の野望に燃え淡々と行動に移していくチェーザレを見ていると人生は好戦的であるこそ成功するのだと改めて思い知らされる。私が真に欲する永劫の平穏のために平穏は常に捨て続けねばならないのかもしれない。
    久しぶりに強く心を動かされる作品に出会った。チェーザレが討死したとき、「野望は達成される」という希望を託していたからなのか、あれほど残虐非道な主人公でも少しは肩入れしていたからなのか、はっきりとした喪失感のようなものがあって、それは今でも感じている。

    0
    2026年04月09日
  • チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―

    Posted by ブクログ

    本作のように、歴史上の人物を丁寧に調べた上で著者の考えを加味した小説は面白い。対象は異なるが司馬遼太郎氏の小説とある意味同じような性質なのではと思う。
    冷酷さと人を引き付ける魅力を持つチェーザレのような人物は日本の織田信長など戦国時代の武将にも共通の性質が見て取れるのではと感じた。
    一方で、昨今の世界情勢をみるに、人間社会は太古の昔から戦が絶えないものだなとつくづく思う。人間の性なのかもしれないが世界全体が平和になる日は訪れるのでしょうか。

    0
    2026年03月14日
  • 人びとのかたち

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら塩野七生という聡明でユーモラスで品格のある女性をこの本で初めて知った

    同じ女として、映画を愛する一凡才として共感と尊敬の念を抱く

    他の本も読みたい

    0
    2026年02月10日
  • 十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    真打登場!第6次十字軍をキリスト教破門の身ながら、血を流さずにイェルサレムを奪還したフリードリヒ。リチャードとサラディン、フリードリヒとアル・カシールのように、両陣営に柔軟な思考ができるリーダーがいると友好的に話は進む。
    第七、八は熱い宗教心をもつルイ9世の独り相撲の感があり、それ故、2度も完全失敗をしたにもかかわらず、死後、聖人に祭り上げられた。
    十字軍の終焉のアッコン陥落は壮絶な戦いだった。それを思うと命を賭して戦ったテンプル騎士団の最後は悲しい。逆に聖ヨハネ騎士団が、ロードス騎士団、マルタ騎士団さらには現代まで生き残るのは、非常に逞しい。イスラムのマムルークたちが破竹の勢いのモンゴルを破

    0
    2026年01月19日
  • 誰が国家を殺すのか 日本人へⅤ

    Posted by ブクログ

    2017年から2021年にかけて書かれたエッセイを2026年の正月に読む。5年以上前に今の日本が見えているなんて。それを艶っぽく快調に筆を飛ばしていて、、心地よかった!今ではコロナの頃がよかったというくらい、毎日世界が悪くなる中で、歴史家ってきわどいところがあるけど、今回は素直に読めた。チェーザレ・ボルジア・・・以来、ローマ人も完読できていない私だが、残りの人生で、どれだけ著書を読めるだろうか・・・意欲だけは高まっている。

    0
    2026年01月07日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    アレクサンドロスが戦場でどう立ち回って勝ち抜いてきたのかを、当時の地理的状況と情勢を想像しながら読めて面白かった

    0
    2026年01月07日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    塩野七生先生の本をこのシリーズで初めて読んだが、非常に面白かった。ローマの前にその文化の継承者であるギリシャの話を読みたかったが、非常に楽しく読めた。アレクサンダーがただ戦闘がうまいだけの若者ではなく、兵站や適材適所の人材配置もよく考えて実行する稀代の英雄であるとよくわかった。

    他の方も言及されているが、塩野先生の文末の読者へのコメントにも、グッとくるものがあった。

    0
    2026年01月02日
  • ギリシア人の物語4―新しき力―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    華々しい。歴史に名高いアレクサンドロス三世の物語は、小説よりも面白い。ギリシアの歴史としては4作目にはなるけれども、この一冊だけ単体で読んだとしても良いくらい。ギリシアの歴史がアテネを中心に繁栄から衰退へ辿っていく前回の方が頁数は少なかった。しかし内容が辛く読むのに時間がかかった。それに比べると今回はサクサク読める。内容も連勝に続く快進撃なので気持ちが全く違った。アレクサンドロスが持つ才能だけではなく若さ故の無鉄砲さ、また若いまま燃え尽きるように表舞台から消えてしまう儚さが、歴史の主人公として出来過ぎている。そして後継者争い、分裂。これほど典型的なのに惹かれる史実も無いだろう。

    アレクサンド

    0
    2026年01月01日
  • 十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最高に面白い十字軍の物語。
    今回は第一次十字軍の話だが、カノッサの屈辱でグレゴリウス7世が雪の中に皇帝ハインリヒに教皇の有利を示したあと、皇帝の反撃により教皇の権力は地に落ちていた。ウルバン二世が再度、教皇の威を示そうとヨーロッパの諸侯に呼ぶかけた聖地解放。
    隠者ピエールの貧民十字軍を皮切りに、フランス王弟ユーグ伯、ノルマンジー公ロベール、ブロア伯エティエンヌ、フランドル伯ロベール。そして、この話の主役たち、ロベーヌ公ゴドフロア、弟ボードワン。ノルマン人のブーリア公ポエモンドと甥のタンクレディ。トゥールーズ伯、サン・ジル。名前を羅列しただけで、読んでいた時のワクワクが蘇って興奮してくる。かれら

    0
    2025年12月05日
  • コンスタンティノープルの陥落

    Posted by ブクログ

    トルコに行く予定があるので、読んでみました。歴史を物語として読むことができてすごく楽しめました。戦いはどのように進んでいくのだろうとワクワクドキドキ。
    イスタンブールの地名も登場するので楽しい!
    行く前にもう一度読みたい!

    マホメッド2世と同い年!!

    0
    2025年10月16日
  • ギリシア人の物語2―民主政の成熟と崩壊―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読むのが苦しかった。
    繁栄と衰退はセットではある。比較対象となるから。ペロポネソス戦役までは良かったアテネも、ペリクレスを欠けば凋落の一途。口も回れば気も回せる人物は得難い存在。民主政体であっても、同一人物が政治を長く回せるだけの力を持っている時代の方が繁栄しているアテネ。強力な伴奏者がいなくなるとデマゴーグの時代へ。足を引っ張っても責任は持たない。これは古代の話か?

    0
    2025年10月12日