わたしが慣れ親しんできたローマの皇帝たちで“夢の内閣”をつくってみたら──指導者とは、どうあるべきか。すぐれた戦略がなぜ重要か。いま日本が突き当たっている問題は、過去の歴史にすでに明確な答えがあるのだ。そのほか、小沢一郎ら日本の政治家に思うこと、日本の技術を世界にアピールする方法、執筆とワインの親密な関係、ブランド品について知っておくべきことなど、しなやかな知性があなたを鍛える、大好評『日本人へ リーダー篇』続篇。
Posted by ブクログ 2014年07月24日
塩野七生さんが書いた自由気ままなエッセイ。一度も日本から出たこともない自分からすれば海外からみた日本はこんな感じなのだろうと思ってしまう。はっきりとした文体は、カッコいいし心に響く。
このエッセイが書かれたのは2006年10月~2010年4月といった自民党政権崩壊から民主党政権に移った時期らへんでや...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月10日
前作である同タイトル「リーダー編」と同様、なるほどと思えるところはたくさんあったけど同じく要約できないので、特に気になったポイントを羅列。これほど横着した書評もないもんだ。
「(靖国神社参拝や戦争に関する展示をそれぞれの視点から見ていくことで)これをつづけていると、人間への見方が暖かくなる。ムキに...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月18日
「なぜリスクをとるリーダーが出ないのか―危機の時代こそ歴史と向き合え!」この台詞をテレビに映っている政治家にぜひとも言いたい。
この本を最初に読んだのは「日本人へ 国家と歴史編」とあわせて読んでいたような気がします。最近、この人の書いた大作、『ローマ人の物語』を読んでみようと思っています。しかし...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月26日
とにかく、なぜ今まで塩野七海という人物に目を向けてこなかったのか。
目から鱗の、ローマ人論と日本人論。
これを知らなかった私と、知った私とでは、確実に日本人を見る目が違う。
国交とはかくあるべき。が、わかる。すべての政治家よ、読んでみよ。政治的戦略、が分かる。ローマの皇帝たちよ。ローマの繁栄の秘技...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月27日
文藝春秋に連載されたエッセイをまとめたもの。普段イタリアに住む著者が、海外から見た日本について辛口の批判をしており、納得できる記述が多い。記憶に残る部分を記す。
「戦争とは、良い悪いの区分がないだけではなく、防衛のための戦争か侵略のための戦争かの区分さえもむずかしい。いや、戦争は、ほとんどとしてよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月10日
外から日本を見る。国政に携わる人は自国を国外から見るという経験を必須にした方がいい。ヴェネツィア共和国は商人の国で、国民の大半が国外へ出ている。
エッセイの中で何度か出てくる、国の外から見た日本。
極東の島国である日本が、大した国力もない自給自足の小国であったなら、自国の外に出る経験を持つ必要などな...続きを読む