Posted by ブクログ 2023年04月02日
めちゃくちゃ面白かった!
高校の世界史ではただ長く存在していた国という程度の認識しかできなかったのが、急に『ローマ人』が鮮やかになった。
作中で時間が前後しやや分かりづらいこともあるが、それは著者がローマに変革を迫った複数の事象やそれによる影響を一つ一つ細やかに解説しているためである。共通の出来事が...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月05日
世界史を知らない理系人間が古代ローマを知るために読んでみた。ローマの誕生から第一次ポエニ戦役までの500年を書いたそうだ。歴史学者が書くよりも、小説家が書いた歴史叙述の方が圧倒的に面白いのではないだろうか?作者のローマ愛の強さと文体の読みやすさが相まって一気に読破してしまった。
最後の結びの部分で...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月04日
言わずと知れた超大作、塩野七生の代表作。
第1巻は、紀元前753年建国されたローマが前270年にイタリア半島の統一を実現するまでの500年間。「ローマは1日にして成らず」の副題のとおり、ローマが興隆するまで長い長い年月がかかっている。ローマ人の多神教。異邦人を同胞として取り込む包容力。ギリシア人に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月19日
全能は他者排除 キリスト教もイスラム教もユダヤ教も全能神で他宗教の神を認めない。体力でも技術力でも文化力でも劣ったローマ人ではあるが、システム構築力はバツグン。そこに価値を見出すところが歴史的天才集団と思う。
帝国という言葉だけを真似て実体は真逆の全能そして他者排除に突き進んだナチス。どこに分岐点が...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月21日
『ローマ人の物語』、シリーズ自体は1992年から始まってますので、
存在自体は大学生のころから知っていましたが、
初めてきちんと読んだのは文庫版が出始めた、2002年のころでした。
確か、ちょうど仕事で金沢に入ることが多く、そちらのお供に、
羽田空港の書店で買い求めていたのを覚えています(新幹線が...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月08日
1992年から年1作ずつ刊行され書き下ろされてきたローマ人の物語の初回本。原史料等を丹念に渉猟しながら再現されていく歴史スペクタクルとして圧巻。第1巻では紀元前753年のローマ建国から紀元前270年のイタリア半島統一までが流れるように書き紡がれている。ローマの強固な仕組みが構築されてきた要因として、...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月03日
第1巻では、紀元前753年と言われているロムルス(ローマの語源)によるローマの建国から紀元前270年のルビコン川以南のイタリア半島統一までの約500年の期間を扱っています。著者をして「後にローマが大をなす要因のほとんどは、この五百年の間に芽生えはぐくまれたのである」と言わしめているように、後にローマ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月31日
一生に一度は読むべき本。第1巻はローマの創成期。塩野氏のユーモアある筆のおかげかローマ人のおおらかさにクスリと笑える部分がある。このはじめの巻は、教養として知っておくとよい事項がたくさん書かれているので一度読んでおくとよい。オススメ。
自分達の安全は自分たちで守る。侵略者を征服するのではなく、他...続きを読む
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