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歴史・時代 5位
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ガリアを制圧したカエサルは、軍の即時解散と帰国を命ずる元老院の最終勧告を突きつけられ、国賊と呼ばれるのを覚悟でルビコン河を渡った。その勢いのままかつての盟友ポンペイウスを制し、イタリア半島、ついで地中海のほぼ全域を掌握。迫りくる暗殺を予知したかのように、新秩序樹立のためにあらゆることを為しとげたカエサル。彼のみた帝政という理想――、その真の姿を描き出す意欲作。 ※当電子版は単行本第V巻(新潮文庫第11、12、13巻)と同じ内容です。
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Posted by ブクログ
ユリウス・カエサルを描く間の後半。 ルビコンを越えて、元老院派といよいよ訣別して以降の姿が描かれる。 その後、ギリシャを制し、エジプトを制し、中近東を制するという、まさに世界をまたにかけた活躍。 それでも最終的には、暗殺されてしまう。考えが突出していると、周囲からの理解を得るのが難しいということか。
カエサル編終幕!まさに激アツ、古代ローマが産んだ稀代の天才政治家にして天才司令官にして天才文学者。現代のリーダーが見習うべきマネジメント、戦略思考、グローバルコミュニケーションのエッセンスが山ほど詰まっていたなー。アントニウスとクレオパトラの物語も面白い。そしてここから始まるオクタヴィアヌス、アグリ...続きを読むッパ、メチェナスによる帝政ローマ、そしてパクスロマーナ!次官もとても楽しみだ。
ルビコンを渡って以来のカエサル動きから、暗殺、混乱を経てアウグストゥスが派遣を確立するまでの物語。 実質20年に満たないが、内容の濃い時代。カエサルの類稀なるリーダーシップ、固定観念に囚われない決断力、人間的魅力、これらが制度疲労を繰り返共和政の中で彼が台頭した原因。しかし、民衆に愛されたカエサル...続きを読むも共和政エリートの中ではそうでは無く、独裁を強めた結果、凶刃に倒れる。 その後、カエサルの後継者を自認するアントニウスとオクタヴィアヌスが、ブルータスら下手人を討ち果たし、最後は西と東に別れて対決姿勢を強めていくが、ここで光彩を放つのがエジプト女王のクレオパトラ。アントニウスを絡め取るのは良かったが、アントニウスがこれで堕落し、女にうつつを抜かしたダメ男の典型のように部下やローマ人の信頼を失っていく。クレオパトラについては、特に女性の目からか塩野さんの視線は厳しいが、それにしても他の同盟諸国のようにローマ内の主導権争いを静観せず、肩入れしてしまったがためにプトレマイオス朝を滅びに追いやることになる。これに対して、オクタヴィアヌスはアントニウスの失点を冷静に利用して地歩を固めていく。現実の世渡りを考えても示唆に足る二つの対称的な生き方である。 これによってオクタヴィアヌスが、アウグストゥスとしてパックスロマーナを確立する基盤が整ったことになる。
ローマ人の物語は、塩野ファンのみならず、どなたにもお勧めしたいシリーズ。この巻は、このシリーズで、最も面白い。もしかしてクライマックスかも。
カエサルは、歴史上の人物の中でも最も好きな人物である。 以下は、この巻と前巻に記述された「カエサルの思考、行動」について。 ・生涯を通じて彼を特徴づけたことの一つは、絶望的な状態になっても、機嫌の良さを失わなかった点である。 → 楽天的でいられたのも、ゆるぎない自信があったからだ。 ・カ...続きを読むエサルは、自分の考えに忠実に生きることを自らに課した。 それは、ローマの国体の改造であり、ローマ世界の新秩序の樹立であった。 ・失敗の挽回には、二つの方法があるが、カエサルは後者の代表格であった。 1)失敗に帰した事態の改善に努めることで、不利を挽回する人。 2)それはそのままで、ひとまず置いておき、別のことを成功させることによって、情勢の一挙挽回を図る人。 ・人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は見たいと欲する現実しか見ない。 (カエサルの言葉) 失敗の挽回法は参考になる。
いよいよ、ルビコン渡河以降のカエサル(シーザー)。ポンペイウスとの戦い、ローマ掌握、暗殺、クレオパトラとアントニウスまで。 ローマの版図が拡大し元老院による共和制の限界が見えた状況の打破としての専制政治、帝政への移行。ローマが辿った政治制度の分析に納得。塩野七生のシーザー大好き感もたっぷり。プロヴィ...続きを読むンスはそもそも属州のこと、等、イタリア愛、フランスへの対抗意識も見えて面白い。
ルビコン川を渡る。 サイは投げられた。 ブルータスお前もか。 来た、見た、勝った。 クレオパトラの鼻が。。。 ガリア戦記。 などなど、昔から聞いていた有名な言葉がすべて ユリウス・カエサルに起源している。 古代ローマが生んだ最高の天才。 これまでのカエサルを見る目がガラッと変わった。 カエサルの言葉...続きを読むで印象に残ったものをもうひとつ。 「人は見たいものしか見ない」 そうであってはならないという逆説的言葉だ。
誰も見なかった、新しい世界観を見据え、ルビコンを渡ったカエサル。彼の身上であった「寛容」故に暗殺されたが、後継者を含め先を見通すカエサルは死後も自らの構想した世界を実現していく。 心に残ったのは、「何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである。」というキケロ...続きを読むへの手紙の彼のコトバ。
なんでカエサルを殺してしまったのか、というのを同時代から見たら意味があったんでしょうけど、後から見たら無意味もいいとこという感じ。 それにしてもカエサルという人は実に素晴らしい人だったのではないかと思います。塩野さん自身がそう解釈されているんでしょうけど、ともかく自分ではなくローマのために生きた人だ...続きを読むったんだと思います。 そのカエサルを無意味に殺したローマ人たち。そしてその報い。それはさておき、続きはパクス・ロマーナ。ちょっとここで休憩しよう。
第5巻は紀元前49年「ルビコン」からカエサルの勝利、カエサル暗殺、アントニュウスとクレオパトラ、オクタヴィアヌスの勝利、紀元前30年帝政ローマのスタートまで。 たった19年間だがめまぐるしい展開でローマ世界が動く、歴史が動くときは、一気に世の中が変わるのだろう。 西洋の歴史は、帝政から共和制へ進ん...続きを読むだとばっかり思っていたら、ローマは王政から共和制、帝政へと進んでいる、共和制が正義ではない。 多神教のローマがなぜキリスト教を国教とするのか、興味は尽きない。 「カエサル・・・何ものにもまして私が自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである。だから他の人も、そうあって当然と思っている」 「オクタヴィアヌスにはカエサルにはなかった資質があった。それは、偽善だった」 「失敗した場合、人は二種に別れる。失敗した事態の改善に努めることで不利を挽回する人、それはそのままでひとまずは置いておき、別のことを成功させることによって、一挙挽回を図る人である。カエサルは、後者の代表格」 「カエサル『内乱記』・・・パニックが起きると、人は自分個人のことしか考えなくなる」 「憎悪とは対等かでなければ上位にある者に対して抱く感情である」 「苦境は友を敵に変える」 「カエサル・・・アレクサンドリアで、ポンペイウスの死を知った、小林秀雄・・・大理石に刻まれた、文章というよりは古代の美術品」 「クレオパトラとカエサル・・・女とは理によったのではなく、自分の女としての魅力によったと信じるほうを好む人種なのである」 「カエサル・・・自己制御能力とは、緊張の張りとゆるみを自ら制御する能力でもある」 「筆者・・・歴史は、勝者が自分たちに都合のよいように書いたものだという、思い込みがまかり通って久しい。そうとは限らない。カエサル暗殺時のキケロの書簡集こそが、現場証人の証言集である」 「なぜカエサル下の高級将校が、カエサルの暗殺に参加したのか・・・王政への移行を阻止し、元老院主導の共和制に戻すこと・・・人間ならば誰にでも、すべてが見えるわけではない。多くの人は、自分が見たいと欲することしか見ていない」 「ひとかどの女ならば生涯に一度は直面する問題、優れた男は女の意のままにならず、意のままになるのはその次に位置する男でしかない」 「歓待とは、客人が無意識かで望んでいたものを提供することである。ただし、それだけでは充分ではない。満足してもいつかは飽きるからだ。ゆえに、思いもしなかったものを提供することで。プラスアルファする必要がある」 「他者の文化を、自分のものにはしなくても尊重することこそ、知性である」
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