無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
ルビコンを渡って以来のカエサル動きから、暗殺、混乱を経てアウグストゥスが派遣を確立するまでの物語。
実質20年に満たないが、内容の濃い時代。カエサルの類稀なるリーダーシップ、固定観念に囚われない決断力、人間的魅力、これらが制度疲労を繰り返共和政の中で彼が台頭した原因。しかし、民衆に愛されたカエサルも共和政エリートの中ではそうでは無く、独裁を強めた結果、凶刃に倒れる。
その後、カエサルの後継者を自認するアントニウスとオクタヴィアヌスが、ブルータスら下手人を討ち果たし、最後は西と東に別れて対決姿勢を強めていくが、ここで光彩を放つのがエジプト女王のクレオパトラ。アントニウスを絡め取るのは良かったが、アントニウスがこれで堕落し、女にうつつを抜かしたダメ男の典型のように部下やローマ人の信頼を失っていく。クレオパトラについては、特に女性の目からか塩野さんの視線は厳しいが、それにしても他の同盟諸国のようにローマ内の主導権争いを静観せず、肩入れしてしまったがためにプトレマイオス朝を滅びに追いやることになる。これに対して、オクタヴィアヌスはアントニウスの失点を冷静に利用して地歩を固めていく。現実の世渡りを考えても示唆に足る二つの対称的な生き方である。
これによってオクタヴィアヌスが、アウグストゥスとしてパックスロマーナを確立する基盤が整ったことになる。
Posted by ブクログ
カエサルは、歴史上の人物の中でも最も好きな人物である。
以下は、この巻と前巻に記述された「カエサルの思考、行動」について。
・生涯を通じて彼を特徴づけたことの一つは、絶望的な状態になっても、機嫌の良さを失わなかった点である。
→ 楽天的でいられたのも、ゆるぎない自信があったからだ。
・カエサルは、自分の考えに忠実に生きることを自らに課した。
それは、ローマの国体の改造であり、ローマ世界の新秩序の樹立であった。
・失敗の挽回には、二つの方法があるが、カエサルは後者の代表格であった。
1)失敗に帰した事態の改善に努めることで、不利を挽回する人。
2)それはそのままで、ひとまず置いておき、別のことを成功させることによって、情勢の一挙挽回を図る人。
・人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。
多くの人は見たいと欲する現実しか見ない。 (カエサルの言葉)
失敗の挽回法は参考になる。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。