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Posted by ブクログ
「ローマ人の物語」も、とうとうこの15巻で完結。第一巻の発行が92年(だったと思う)ので、だいたい15年かけて完結に至ったということになる。私自身が読み始めたのは、文庫化されてからのことなので、それほど前のことではないが、ここ何年かは、決まって年末に発行されるこの本を買い、年末年始に読むということを続けてきた。とにかく面白くて、読みごたえがあり、自分自身の生涯ベスト10に必ずはいる本だ。ローマ帝国の誕生から滅亡までを、物語風に記録し、著者自身の考えをあらわした本。歴史本というと、事実(のみ)を記述した無味乾燥なものか、あるいは、歴史上の特定の人物や出来事に焦点をあてたフィクション等が多いが、この本は歴史を、興味を持てる形の物語にし、とても面白く読めるようにしたところに、人気の理由があったのだと思う。とにかくお勧めです。
Posted by ブクログ
塩野七生 「ローマ人の物語」最終巻 テオドシウスからのローマ帝国滅亡まで。
ローマ帝国が 何を失って滅亡したのかを伝えている
著者の最後の言葉〜地中海の役割の変化〜が印象的
「多民族、多宗教のローマ帝国にとって、地中海は内海(つなぐ海)であったが、地中海が、つなぐ海でなく、異なる宗教や文明をへだてる境界に変わったとき ローマ世界は終わった」
カエサルやアウグストゥスと比較すると ローマ帝国末期は皇帝の資質が低い。キリスト教の王権神授説により、人意でなく 神意で 皇帝を決めたことが 資質の低さとなり、市民の参政意識や国家防衛の士気は薄れた原因とする論調
ローマ帝国隆盛時にローマ市民が持っていた寛容の精神には未来を感じる。寛容=降伏した敵に対する寛容。異なる宗教、文化の許容
名言「人間社会は活力を失うと閉鎖的になる」
Posted by ブクログ
ローマ人の物語は、塩野ファンのみならず、どなたにもお勧めしたいシリーズ。ついに「ローマ人の物語」が完結。西ローマが滅びついに永遠の都ローマが、ローマ人以外のものの手に落ち、ここにローマ帝国の滅亡をみる。キリスト教から発生したイデオロギーに最後の活力をそぎとられたローマの終焉はあまりにもあっさりしすぎて、なんの感慨も起こらない。実にあっけないものであった。第一巻の出版は、私がまだ大学生だったことを考えると、一時代が終わったような寂しさを覚える。当時、これを手にしながら、これが完結するころ、世の中はどう変わっているんだろうかと考えたものであるが、大して変わらないなー、自分の肉体以外は。
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