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歴史上比類なき一大強国を築き上げ、数百年以上にわたり、維持・発展させたローマ帝国。その統治の基礎はどこにあったのか。帝国をすみずみまで繋いだ街道、橋、水道などのハードなインフラ、そして医療、教育などソフトなインフラまで、「インフラの父」と呼ばれたローマ人の最大の強みを解明したシリーズ番外編。 ※当電子版は単行本第X巻(新潮文庫第27、28巻)と同じ内容です。
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Posted by ブクログ
塩野七生によるローマ人の物語の第10巻。この巻はシリーズの他の作品と異なりインフラというテーマに絞って書かれている。ローマ人のインフラへの考え方から、なぜローマ帝国は人類史上類をみないほどの成功を納めたのかを探っている。インフラはハードなものとソフトなものに分けられており、前者は街道や橋、水道などで...続きを読む後者は医療と教育についてである。シリーズのこれまでの内容を総括する上でも、今後の内容を先取りする意味でも意義深い一冊となっている。
現代では約2,000年前のローマ人を『インフラの父』と呼んだりするらしい。 そしてこの巻では、色んな本の中では地味であまり出てこない、『全ての道はローマに通ずる』の語源とも言える、『街道の建設』『上下水道の建設』などの生活のインフラについてのみ、書かれた本。 はじめ書きには、著者が自ら読みづらい...続きを読む本。しかし、どこにもない著者著しての挑戦の本でもあるということ。 現在でも道や水の確保が難しい地域がある中で、約2000年前に何も無い状態からこれを作り整備したのはとても凄いと思います。 これに近い方法を行なったのは、織田信長で楽市楽座や道を大きく広げた所が似ています。 まず『街道』には、戦略上軍団の行動スピードを高める為と、他の街との交流を盛んにする為、また道を広く創り、一定の距離の木々を切り見晴らしよくする事で、敵の奇襲や、盗賊などの被害を減らし、事件が起こっても短時間で援助に迎える整備された道ということです。 これは知ってか知らずか、織田信長も同じ目的で同じような行動に出たのだと思います。 また、水道に関しては水道橋などを創り、質の良い水源を何万キロから持ってくるという凄い事を行い、それにより清潔な水の確保は元より、今と違って水に殺菌作用を行なっているわけではないので、流しっぱなしの状態なんですが、それにより下水環境が整えられて衛生面でも大きく向上したとの事です。 ローマに行きたい。 ローマの歴史を感じたい。 帝政ローマ最高です。
この第10巻は「インフラストラクチャー」編である。独立した、建築・土木・治水などに特化した内容である。先にこれを読み、次に1巻から読み始めるべき。 道路の舗装、上水道、橋梁・建築・・・目を見張るばかり。また、現在も同じルートに道路があり発掘できない所も多数あるという。
「賢帝の世紀」でなんとなく気分も一段落してしまうのだけれど、塩野さんはここで一気に歴史を遡り、再び下りと行き来してローマ帝国を帝国たらしめたインフラを改めてまとめてくれる。他の巻と違って主人公は登場しないのだけれど、道、防壁、水道などまさに帝国を運営するのに必要だったものがどのようにして築き上げられ...続きを読むたのかの物語。今の時代にもなおそのままで残っていると思ったら、それはその後メンテナンスの行き届かなくなった廃墟に過ぎないことがわかる。これ読んでからヨーロッパを旅するのはきっと有益なんだろうなと思う。
第10巻はハードなインフラ(街道・橋・水道)とソフトなインフラ(医療・教育)、各地の遺跡の写真と地図など。 「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ、歴史は知識だがそれに血を通わせるのは経験」 「パレスチナ・コソボ・マケドニア・・・民族間の紛争の解決は、民族自決を唱えてしまった現代、ますます遠くなりつつあ...続きを読むるのかもしれない」 「神頼み、人間誰でも身体の具合が悪くなると不安になるもので、頼れるものがあれば何にでも頼りたいという心境になる」 「神頼みだからといって非科学的と断定できない。休暇・体力面でのふるい・粗食による清浄化・温泉・同病相憐れむの環境」 「人間とは無意識にしても、意外と利己的な存在である、不幸に絶望していた人でも、右にも左にも病人がいる環境の中では、軽症であることだけでも幸せに思えてきて、力がわいてきたりする」 「キリスト教帝国・・・あるひとつの考え方で社会は統一されるべきと考える人々が権力を手中にするや考え実行するのは、教育と福祉を自分たちの考えに沿って組織しなおすこと」 「人間の生活にとって最も重要なことは、古今東西ひとつの例外もなく、安全保障なのであった。現代でも、戦乱の続く地帯に住む人々の苦しみを見れば、このことを納得できる。ローマ史を書くことは軍事史を書くことにならざるをえない」」
手抜き工事をするな。インフラ整備をけちるな。安全衛生と維持管理が生活水準を高めるのだ。土木建築の歴史入門書として楽しい名著である。
本巻は、インフラ特集で、街道、橋、水道、そして、医療、教育について、豊富なイラスト、マップ、写真等が盛り込まれた、たのしい巻です。
古代ローマのインフラについて取り上げた巻。 街道、橋、水道、医療、教育といったハード・ソフト両方の基盤を紹介してくれる。 特にハードなインフラの方はレベルの高さに驚かされる。今から2000年以上前とは思えないクオリティで作られ、維持されていたとのこと。 例えば水道は長いもので全長90キロメートル以上...続きを読むで、場所によって高架橋であったり地下を水が流れる。垂れ流しにすることで腐らないようにしていて、水質が良かったとのこと。そして一人当たりに供給される量は現代の主要都市と変わらなかったらしい。 こんなことを当時やっていたのはローマ人だけで、属州への普及には骨が折れたらしい。 こういったインフラを大事にする民族性が、長きに渡る帝国を作り上げたのかもしれないと思った。
この巻は今までのと違うから、あんまりおもしろくないかもしれないと、前書きに書いてあったのですが、そんなことはなかったです。著者の古代ローマへの愛が感じられます。古代ローマ人はスゴイ!!すすんでます。現代の政治家の方々に見習ってもらいたいです。
文庫版では27・28に相当。この巻はこれまでのように時系列や皇帝の歴史に沿うのではなく、ローマのインフラについての巻で、いわば番外編。 しかしこのインフラについてまとめるという視点はよかった。わかりやすいし、教訓もたくさん。 インフラはローマ人の定義では「人間が人間らしい生活をおくるためには必要な...続きを読む大事業」ということで、現代の政治家よ国策よ、そうしておくれ。
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