完全版 ローマ人への質問

完全版 ローマ人への質問

880円 (税込)

4pt

4.0

20万部のベストセラーを全面改稿!
流入する異民族、広がる経済格差、しのび寄る衰退……すべてはローマに学べ!
「塩野ローマ史」のエッセンスが一冊に!

「ローマは一日して成らず」の格言を生んだ古代ローマが西欧各国の〈歴史の手本〉とされたのは、その一千年が危機と克服の連続であったからだ。
カルタゴとの死闘に勝ち抜いたあと長い混迷に苦しんだ共和政時代。天才カエサルが描いた青写真に沿って帝政へと移行し、〈パクス・ロマーナ〉を確立したローマ帝国時代。
崇高と卑劣、叡知と愚かさ――かつて文豪ゲーテも言ったように、人間の営みのすべてを示してくれたローマは、われわれと同じ生身の人間が生きた国でもあった。まさに人間の歴史のすべてを凝縮しているのがローマ史だ!
古代ローマは、現代の日本人にとっても、まさに「人間の生き方」「リーダーシップ」「国のありかた」を学ぶ宝庫だ!

質問
1ローマは軍事的にはギリシアを征服したが、文化的には征服されたとはほんとうか?
2ローマ人の諸悪なるものについて
3都市と地方の関係について
4富の格差について
5宿敵カルタゴとの対決について
6古代のローマ人と現代の日本人の共通点
7〈パクス・ロマーナ〉とは何であったのか
8ローマの皇帝たちについて
9市民とは、そして市民権とは何か
10多神教と一神教との根元的なちがいについて ほか

【本書は、『ローマ人への20の質問』(文春新書2000年刊)を全面的に改稿したものです。】

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完全版 ローマ人への質問 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月19日

    ローマ時代の歴史と言えば塩野七生さんをおいては語れないだろう。
    多くの著書を出版していらっしゃるし、ご自身のお住まいまでこうしたことに合わせているスペシャリストだ。

    今までもこれからもローマについての本は読むことになると思う。これまで読んできたものも一つ一つ違う角度から丁寧に記してあることは勿論の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月01日

    ルビコン川を渡り、内乱へと突入してしまったユリウスカエサルの偉大さを示す、カエサルよりキケロへの手紙には、改めて感動を覚えました。
    降伏した将兵を捕虜にせず、もちろん殺しもせず、その後の行動は彼らの自由にした事。
    なんと言おうと、ユリウスカエサルは、偉大であり、この現代においても、見る事のない、偉大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月15日

    古代のローマとギリシア世界を研究し物語として綴ってきた著者による、古代ローマに対する様々な疑問が纏められた一冊。
    古代ローマにおける個人的なものから国家としての課題などが扱われています。
    この時代のこの場所で確立された物事が現代でも通じる点の多いことに驚きを隠せませんが、さてしかし何故これほど高度な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月11日

    ロムルスの建国は紀元前753年。共和制から独裁制。ギリシア、カルタゴを征服しガリア遠征。領土拡大が落ち着き、パクスロマーナへ。キリスト教を迫害した後、国教にする。東西分裂。西ローマ帝国の滅亡は476年。千年以上続いた巨大国家も滅びた。多神教にお風呂好き。他民族のよいものを柔軟に取り入れ我が物にする。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    著者が「ローマ人の物語」を書いていた2000年当時の加筆・修正版。ローマ人の物語の中で書かれていることや、著者がほかの場所でローマと現代を対比しながら書いてきたことのうちのいくつかを対話形式にして”復習”した感じ。歴史家の中にはさまざまな意見があるのだろうが、著者がローマに向かう姿勢や視点というのは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月27日

    本当に久々の塩野さんでした。かつて若い時、ローマ人の物語を読んで感激していたのを思い出しました。また久しぶりに再読したいと思いました。「塩野さんの日本語ってなんか読みずらい」と言う友人がいましたが、今回、それを少し感じたのはどうしてなのか。

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    Posted by ブクログ 2024年02月22日

    架空?のローマ人に作者が質問をしていく問答の本。
    塩野七生の「ローマ人の物語」を描く上での縛りを意識させながら、各テーマへ探求していく。
    作者はギリシャもルネサンスもヴェネチアも十字軍も取り上げてきたが、一番好きなのはやはりローマだと感じた。キリスト教に支配されるまでの、明るく、陽気なローマの空気に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月24日

    塩野さんのローマ人への20の質問を改訂したものです。内容については変わっておらず、対話形式になっております。改訂版を出されることになった事情は、冒頭に「読者に」としてまとめられています。

    個人的には改訂版を出されるのであれば、ローマ人への20の質問ではローマ人の物語の第VIII巻までの内容だったと...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年07月23日

    古代ローマ人の家に迷い込んだ塩野先生が彼への質問を通してローマへの理解を深める形式で描かれている。
    どの質問も聞きたくなる質問で、厳選された問答だった。また、対話形式になっているため読みやすさもあるとともに反対意見等もすっと描いており良かった。
    また、読み進めるにつれて、もっと詳細を読みたくなり、ロ...続きを読む

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