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ホメロスが謳うオデュッセウスの漂流譚はでっちあげだ! と糾弾する妻ペネロペ。不器用で世渡りが下手な夫を嘆くダンテの妻。サロメの乳母、キリストの弟、聖フランチェスコの母、ブルータスの師、カリグラ帝の馬……歴史上の有名人の身近にいた無名の人々が、通説とはまったく違った視点から語る英雄・偉人たちの裏側。「ローマ人の物語」の作者が想像力豊かに描く短編小説集。
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Posted by ブクログ
面白かった。 歴史上有名な人物を、その人物の身近かつ自身は有名じゃない人の目線から語る、という形式が好きだから、よりおもしろい。 最後の饗宴・地獄篇も凄く面白かった。こういうメタなのも面白い。 第二夜までしかなかったけど第三夜以降はないのかなぁ
歴史は必ずしも事実とは限らず、後世の人がどのように受け取るかによって左右されるものだろう。学校で教えられる歴史は、歴史はただひととおりの道でしかないような印象を与えがちだが、史実をもとに、どのように考えるか、ということが歴史の本当の面白さなのだろうと思う。『サロメの乳母の話』は言うなれば、西洋史で誰...続きを読むもが知っている人物の意外な素顔をその人物に近しい人の口に語らせた外伝的な物語の数々だ。
イエスやユダ、アッシジのフランチェスコ、サロメ、ネロ帝など、有名な歴史上の人物の伝聞を「ほんとうはこうだったんじゃないか?」といろんな視点で語る物語です。 真面目な話もあり、思わず笑っちゃうような展開もあり… ユダの母親の話が一番面白かったです。
オデュッセウスの妻、サロメの乳母、聖フランチェスコの母…歴史上の英雄・偉人たちの周辺人物が語る舞台の裏側。 ワイルドの『サロメ』を最近読んだのをきっかけに表題作に惹かれて。どの章も20ページ程で、原作を読んだ後に本作を読むとイメージが付きやすいです。 オデュッセウス編では、妻のぼやきにも似た語り口...続きを読む調は軽快で、あくの強すぎる原作の主役を思い起こせばこんな想いも抱えるだろうと想像できます。狂気が注目されがちなサロメも、乳母の目から見ると賢い女性像が浮かびます。また、舞の描写は見事でした。最後の「饗宴・地獄篇」は、まぁ著者の悪ノリみたいなものでしょうか(笑) イメージが固まりがちな名主役たちも、塩野七生さんの想像力にかかれば知られざる新鮮な一面が見えてきます。原作のスピンオフ的に、気軽に楽しめる1冊。
歴史上の有名人について、その人をごく身近で見ていた人の視線、という設定でお話が進められる。 今まで持っていた歴史観や、歴史上の人物へのイメージがこんなにも簡単に塗り替えられるとは、自分の想像力のなさに驚きます。 楽しく読める一冊です。
知人からすすめられて塩野さん初読(のはず)。おもしろいです!ジェンダー思想、ウーマンリブ世代バリバリ!!コレを読むと、歴史なんて男が都合よく語ってきたものから作られてるんじゃ?と思わずにはいられなかった。
イタリアといえば、の塩野七生さん。 夏にイタリア旅行を計画していたため、ここはイタリアについて勉強せねば!と手にとりました。 英雄カエサルを殺したブルータス、イエスをユダヤ人に売った裏切り者ユダ、預言者ヨハネの首を所望した王女サロメ、など 世界史にはめっぽう弱い私でも知っている超有名人について、そ...続きを読むの周辺の人間が語る、という形の小説集。 さくっと読めて、初級編という感じ?他の塩野さんのどっしりとしたイタリア歴史本に入る前にちょうどよかったかも。 ちょっとゴシップっぽい視点も面白いし、世界史を勉強してる中高生にすすめたい。
歴史上の有名人の身近にいた人たちから語られる人間像。 「ユダの母親」は文字通りイスカリオエテのユダの母が語るユダ像。こんな母親だったらユダも可哀想に・・と思ってしまいました。また「キリストの弟」も興味深い話。 これまでと違った視点で楽しめる短編集です。さすが塩野さん!! ぜひ一読下さい。
なまなましい本だ。 やっぱ凄いよ塩野先生。仰々しい文章でもなんでもないのに、迫りくるあの高揚感。 うっかりサロメに共感しかけた自分に、ちょっとだけ危機感。
もしかすると真実はこうであったのかも…と思ってしまう。歴史小説と言われるようなものを読む時にはいくらか構えてしまうが、この本は大変読みやすかった。
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サロメの乳母の話
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