小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―(新潮文庫)

小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―(新潮文庫)

1,100円 (税込)

5pt

4.0

オリンピアの故郷ローマにたどり着いたマルコはシスティーナ礼拝堂の天井画を完成させたミケランジェロと知遇を得たり、古代の遺跡をめぐる日々を楽しむ。オリンピアの悲しい過去を知るが、ついに立場を越えた結婚を決意するものの、ヴェネツィアとトルコの関係が風雲急を告げ、二人の運命はふたたび歴史の波に翻弄されていくのだった。華麗なるルネサンス物語第3巻。『黄金のローマ』改題。

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小説 イタリア・ルネサンス3―ローマ―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年01月19日

    2021/01/19塩野七生イタリア・ルネサンス
    ①ヴェネツィア②フィレンツェ③ローマ④ヴェネツィア
    1571年10月07日レパントの海戦に至る16世紀ヴェネツィア興隆史

    サイズは小さいヴェネツィアもローマ法王、スペインに次ぐ地位を確保していた
    東にトルコと争いつつ、長く「地中海の覇権」を保持した...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月19日

    シリーズの中で最も悲劇的ではある。舞台が宗教都市ローマということで季節の変わり目を気候ではなく宗教行事で感じているローマの描写が面白い。マルクス・アウレリウスについての描写が今作品と上手くリンクさせていて感動する。

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    Posted by ブクログ 2021年03月25日

    ローマ漫遊編。
    時代考証が凄すぎてどこまでが史実かわからなくなる様は、まさにイタリア版司馬遼太郎。
    登場人物たちが皆どこかさばさばして、話にエグいところが無いのは、作者の性格故か。

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    Posted by ブクログ 2021年02月20日

    塩野さんの唯一の連作小説。
    ヴェネツィアとフィレンツェは朝日文庫で読んでいたが、
    『黄金のローマ』は品切となり読めていなかった。今回、新潮文庫で関連するローマの写真と絵画を加えて復活。
    ローマを訪れた際に見たマルクスアウレリウス(『自省録』も読書中)の騎馬像の運搬の話は面白かった。

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    Posted by ブクログ 2021年02月20日

    運命とはなんと残酷なことだろう。

    ローマを見るためには2つの目が必要になる。
    人は物事を見る目である。
    もう一つは、過去の歴史をみるための心の目である。

    主人公はこの2つの目でローマを見る。今のローマと過去のローマを。
    盛者必衰の理はローマだけではなく、祖国ヴェネツィアもなのだろうか。

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    Posted by ブクログ 2021年01月04日

    ローマはやはり法皇を中心としたキリスト教の中心地。そこに地を移したマルコだったが、すぐにその法皇の孫に当るファルネーゼ枢機卿と仲良くなる。そこで本来の地に戻ったオリンピアとも仲が戻るが、ただそこにはオリンピアの過去が。
    ファルネーゼ枢機卿は実はオリンピアの息子で合ったことが最後にわかる。 特にこの地...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月07日

    ローマ編は文化的な描写が多く歴史書のよう。投げ出しそうになった矢先に訪れた転機。副題から全て察することができてしまったのが甚だ残念なのだけど衝撃の展開でラストスパートを一気に盛り上げた。加速が半端なかった勢いで次巻も読破したい。

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    Posted by ブクログ 2021年02月04日

    悲劇が起きて余韻を残す。終わり方は1、2巻同様。しかし、そこに至る趣はかなり違う。退屈なまでの落ち着き。事件は起きない。主人公はダンドロ自身。研究に没頭する道の選択。愛人との結婚も果たして。一回休みを強いられている間に見出した深淵。戻れる場所に戻るための努力を止め、脇道の探求に勤しむ人生。魅かれる生...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年08月09日


    3巻の舞台はローマ。オリンピアの故郷ローマにたどり着いたマルコはシスティーナ礼拝堂の天井画を完成させたミケランジェロの知遇を得たり、古代の遺跡をめぐる日々を楽しむ。オリンピアの悲しい過去を知るが、ついに立場を越えた結婚を決意するものの、ヴェネツィアとトルコの関係が風雲急を告げ、二人の運命はふたたび...続きを読む

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