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「俺が死んでも讃える追悼記など書くな」という父・阿川弘之の遺言に、「お父ちゃんがいかに無茶苦茶な人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出すかぎり、精根込めて書いてみる」とエッセイストの娘が綴る、前代未聞の追悼記。
94歳で大往生した破天荒な父の「強父語録」を挙げてみると──。
・老人ホームに入れたら自殺してやる!
・のたれ死のうが女郎屋に行こうが勝手にしろ
・勉強なんかするな。学校へ行くな
・結論から言え、結論から
・今後、誕生日会を禁止する!
・大学でサムシングを学んでこい
・戦後教育が悪いからバカが育つ
・お前の名前はお墓から取った
・知ったかぶりをした文章を書くな
・朝日の手先になりやがって
・お前は俺にそっくりだ
あまりの暴言に震え、時折のユーモアに笑いつつ、いつしか父と娘の不思議な情愛に胸が熱くなる。
解説・倉本聰
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Posted by ブクログ
この本が出た頃とても話題になったけど、結局は有名人の父親自慢かなぁと手に取らず…。最近ちょっと親子関係について考えることがあり、読んでみました。
まず思ったのは著者の記憶力、子どもの頃から観察力があったんだなぁと関心。しかし大変なお父さんだったのだなぁと。読みながら、えっなんで⁉︎と憤ったり、可哀想でため息が出たり…。
きょうだいの中で著者にだけ強く当たってるのは、やはり似ているからなのか愛着ゆえなのか…。
原稿の依頼が来始めた頃、お父さんの添削(無理矢理みたいですが)が入ってたのはなるほどと。
「お父さんにそっくり」と言われるのは娘にとって何より心外なこと。ウン、わかるなぁと。死してなお影響力を放つ父親力。
Posted by ブクログ
この人、文章が力強くて、でも、面白さもあって好きだなぁって思っていたら、小説も書いていたんですね……。
テレビタックルの司会の人ってイメージだったから、タレントの仕事しかしていないと思って勉強不足でした……。
内容はよく佐和子がグレなかったなというぐらい、破天荒、悪く言えば自分勝手な無茶苦茶な父親……。
でも、佐和子がグレなかったのは、父親の裏側に見える寂しさと哀愁とかを感じとり、それが恨みきれず佐和子は愛情を感じていたのではないのかなと思ったり。
あと、この父娘との関係は向田邦子を思い出す。
一気に読んでいくと、なんだか同じエピソード続き飽きてくるので、ちょっとずつ読むのがオススメかも。
Posted by ブクログ
佐和子さんは好感度なインタビュアー・タレント、エッセイストでもあられる
言わずと知れた作家阿川弘之さんのお嬢さん
作家の身内に依頼される「故人について書かないか」に
唯々諾々で書かされた由、だからか、強烈な悪口満載の父親の思い出
友人はこの本を読んで可笑しくてたまらなかったそう
ユーモアあふれた本だと貸してくれた
そうかなあ
読みはじめは気分悪くて本をほり投げたくなった
とにかく癇癪もちで横暴な父親の描写にもろ、腹が立った
こんな人、今時いるのか
うそみたいな「男尊女卑」男の見本の父像
「誰のおかげで暮らせるのか!」「子供はうるさい!」などね
でもね
途中から、こんどは涙なしには読めなくて
ああやっぱりいい本だと思った
何につけてもいちゃもんばかりの父なのに
娘が文章をものにし出すと、真っ当なアドバイス
内容には一切口出しせず、ただ文法的な注意のみ
娘が書けないで行き詰っていると、ほんと同業の優しい慰めが
そこに父親の誠意を感じる娘
まあ、思い出は美しくなるのは必定だけども
向田邦子さんも「強父」だったので上手い作家になった
だから阿川佐和子さんも上手くならざるを得ないのだろう
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