【感想・ネタバレ】強父論のレビュー

あらすじ

「俺が死んでも讃える追悼記など書くな」という父・阿川弘之の遺言に、「お父ちゃんがいかに無茶苦茶な人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出すかぎり、精根込めて書いてみる」とエッセイストの娘が綴る、前代未聞の追悼記。
94歳で大往生した破天荒な父の「強父語録」を挙げてみると──。

・老人ホームに入れたら自殺してやる!

・のたれ死のうが女郎屋に行こうが勝手にしろ

・勉強なんかするな。学校へ行くな

・結論から言え、結論から

・今後、誕生日会を禁止する!

・大学でサムシングを学んでこい

・戦後教育が悪いからバカが育つ

・お前の名前はお墓から取った

・知ったかぶりをした文章を書くな

・朝日の手先になりやがって

・お前は俺にそっくりだ

あまりの暴言に震え、時折のユーモアに笑いつつ、いつしか父と娘の不思議な情愛に胸が熱くなる。

解説・倉本聰

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ほのぼのと読みました。おのろけの一種です
TVの「サワコの朝」復活して欲しいな!
まだ独身でらっしゃる?

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2024年03月08日

Posted by ブクログ

阿川佐和子さんの親父さんがこんな人とは阿川さんの人柄からは全く想像できませんでした。
これをきっかけに阿川さんのエッセイ読んでみようと思いました。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

娘である著者から見た小説家の父の普段の姿。
男尊女卑だし怒りっぽいし偉そうだし、今の時代のいい父親像からはかけ離れたことをいっぱいしているんだけど、文章が軽妙だから暗くならずにすごく楽しめた。
奥さんが自分から見えない所にいると、近くにいてもらわなきゃ困る!と言いだすところは少し可愛いなあと思ったり。自分の夫だったら絶対いやだけど。

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2022年08月18日

Posted by ブクログ

この本が出た頃とても話題になったけど、結局は有名人の父親自慢かなぁと手に取らず…。最近ちょっと親子関係について考えることがあり、読んでみました。
まず思ったのは著者の記憶力、子どもの頃から観察力があったんだなぁと関心。しかし大変なお父さんだったのだなぁと。読みながら、えっなんで⁉︎と憤ったり、可哀想でため息が出たり…。
きょうだいの中で著者にだけ強く当たってるのは、やはり似ているからなのか愛着ゆえなのか…。
原稿の依頼が来始めた頃、お父さんの添削(無理矢理みたいですが)が入ってたのはなるほどと。
「お父さんにそっくり」と言われるのは娘にとって何より心外なこと。ウン、わかるなぁと。死してなお影響力を放つ父親力。

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2022年02月19日

Posted by ブクログ

阿川さんの著作が好きです。

お父様の阿川弘之さんがかなりおそろしいお父上だというのは他の著作から知っておりましたが...
いやはや、佐和子さんに感情移入すればするだけ心がギューーっと苦しくなる場面が多かった!

私の父も感情爆発型の怒り方ですが、上には上がいるのね...とちょっと元気も出ました。笑

怒りのメーターが大きく振れる人は、家族愛のメーターの振り幅も大きいのかもしれない、表にはっきり出ないだけで。と思ったらお父様がなんだか憎めなくもなりました。

軽快な文章が心地よくて、読後感も内容の割にはすっきりです!笑

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2021年05月22日

Posted by ブクログ

この人、文章が力強くて、でも、面白さもあって好きだなぁって思っていたら、小説も書いていたんですね……。
テレビタックルの司会の人ってイメージだったから、タレントの仕事しかしていないと思って勉強不足でした……。

内容はよく佐和子がグレなかったなというぐらい、破天荒、悪く言えば自分勝手な無茶苦茶な父親……。
でも、佐和子がグレなかったのは、父親の裏側に見える寂しさと哀愁とかを感じとり、それが恨みきれず佐和子は愛情を感じていたのではないのかなと思ったり。

あと、この父娘との関係は向田邦子を思い出す。

一気に読んでいくと、なんだか同じエピソード続き飽きてくるので、ちょっとずつ読むのがオススメかも。

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2020年03月12日

Posted by ブクログ

佐和子さんは好感度なインタビュアー・タレント、エッセイストでもあられる
言わずと知れた作家阿川弘之さんのお嬢さん

作家の身内に依頼される「故人について書かないか」に
唯々諾々で書かされた由、だからか、強烈な悪口満載の父親の思い出

友人はこの本を読んで可笑しくてたまらなかったそう
ユーモアあふれた本だと貸してくれた

そうかなあ
読みはじめは気分悪くて本をほり投げたくなった
とにかく癇癪もちで横暴な父親の描写にもろ、腹が立った
こんな人、今時いるのか
うそみたいな「男尊女卑」男の見本の父像
「誰のおかげで暮らせるのか!」「子供はうるさい!」などね

でもね
途中から、こんどは涙なしには読めなくて
ああやっぱりいい本だと思った

何につけてもいちゃもんばかりの父なのに
娘が文章をものにし出すと、真っ当なアドバイス
内容には一切口出しせず、ただ文法的な注意のみ
娘が書けないで行き詰っていると、ほんと同業の優しい慰めが
そこに父親の誠意を感じる娘
まあ、思い出は美しくなるのは必定だけども

向田邦子さんも「強父」だったので上手い作家になった
だから阿川佐和子さんも上手くならざるを得ないのだろう

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2020年02月13日

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