篠田節子の一覧
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ユーザーレビュー
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最初はごく自然を愛するやれハーブだの持たない暮らしだのから始まり、徐々に宗教チックな物語化と思ったらすごく壮大な話だった。
戦時中~近未来までの話がまさか、ここまでつながっているとは。
あと岬って何のことだろうかと思ていたら製薬が関係していたなんて…とか
とにかく予想以上にスケールがでかい。
薬物中
...続きを読む毒等でもう人間として終わってると言ってしまっても過言ではない人々が
欲望を全て失う代わりに聖人のようなある種の廃人間になっていく様、という言葉がぴったりなのかもしれないけれど。
読み進めるうちに、ふと原作版ナウシカの「清浄と汚濁こそ生命だ」というセリフと読みながら思い出した。
人間ってまさに清浄と汚濁だ。
Posted by ブクログ
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認知症と乳癌と、想像されるフィクションではなく、実際のリアルが語られてるエッセイ。
いい事も悪い事も、包み隠さず、筆者の気性かおおっぴらに語られていたのが好印象でした。
Posted by ブクログ
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すでに今年の3冊を選んでしまったあとだったので、ベスト5に入れようかと読み終わった今、思っています。
新型コロナが中国で発生した頃、遠くの出来事だと思っていたこと、ワクチン接種券の送付に関して、全国でどこが早いとか遅いとか住民は言いたい放題だったこと、ワクチンの開発認可に入手、複雑な事情がこれを読
...続きを読むんで少しは理解できた気がします。
海堂尊さんの文庫版解説にあるように、各々が主義主張を持つ登場人物がよかったです。
Posted by ブクログ
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あ~楽しかった!
「自分ファースト」私自身が、まさに今現在、大好きな言葉です。
篠田さんの「爽やか系」(私の中での呼び名)のお話。「女たちのジハード」系列という感じかな?
ホラー、ミステリー、SF、宗教、テクノロジー、民族、芸術、などなど、篠田さんの作品群も、本当に幅広い。そして、どんなジャンルであ
...続きを読むっても、登場人物たちが、自然というか、私達の生活の中で、すぐそばにいる人達というか、そんな感じがあるので、スイスイ読めてしまうのです。
今作の主人公・麻里。風邪で倒れても、お見舞いをいただくと布団の中で、お礼はどうしようか?と考えてしまうような女性。お若い方には「イタイ」とか言われてしまうかもしれないけど。
私はねえ…ちょっと分かる気がしたんですね。もちろん、麻里の考え方や行動、全てに同意~ということはありません。麻里は独身ではあったけど、親や親戚、そして法事や地域の行事など「当たり前にやるべきことだと思って、ちゃんとやってきた」という女性。こういう感じ、自分がこの年代になってみると、ああ~~~と共感してしまう部分もあり、なんだかしみじみしちゃったのです。
そして、こういう女性だからこそ、ちゃんとやらないと、本人もストレスになっちゃったりするんだよあなあ~と、そんなこともじんわり感じて。
「わかるよ~!でもそこまでやらないでもいいよ~」という、麻里の友達の千尋(彼女がとっても良い!)の気持ちにもなったりしました。
今作は、麻里が水泳教室に通い始め、戸惑いながらも、コーチや仲間たち(これまた、様々な人がいる)との交流で、少しづつ変わっていく様子が、あっけらかんと現実的に描かれていきます。
人は急には変われないけど、一歩踏み出すだけで、ちょっとずつ変わっていける、そんなことに勇気をもらえた作品でした。終わり方も良かった〜!
私自身は、OL、結婚、出産、子育て、PTA、パート、夫や両親を見送り…と、一般的には普通、といわれるコースかもしれないけど(普通じゃないとこいっぱいあるけど)さてと、ここまで来て、60間近になり、やっぱり何かと寂しくつまらないと感じることが多いです。子育ては楽しかったけど、これからは「自分ファースト」でいきたい!ってちょうど感じていたので(私は水泳は出来ないけど)いろんな意味でエネルギーをもらえた作品でした!
Posted by ブクログ
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あゝ感情移入。中高年スイマー必読。健康上の理由でスイミングスクールに入会することにした51歳の麻里。顔を水につけるのすら怖い初心者だが、コーチや仲間に励まされ熱心に通うようになる。麻里は優しく消極的な少女おばさんといった風情だが、思ったよりメンタルは弱くないので応援したくなる。私も今年から近所のプー
...続きを読むルに行くようになり自己流でバッチャバッチャ泳いでいたが「ちゃんとプロに習いたいな」と思っていたのでまさにタイムリー読書。作中のスイミングスクールに通いたいかといえば微妙だが、モチベーションはアップ。面白かった。
Posted by ブクログ
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