篠田節子のレビュー一覧

  • 家鳴り
    やどかり、の中学生、智恵のずる賢いところ、用意周到なところ、吐き気がする。

    青らむ空のうつろのなかに
    これが1番よかった。400万円で厄介払いされた子どもの行方。

    真梨幸子のイヤミスとは違う、深い見えない底のあるイヤミス。
    篠田節子って、こういうものも書くのね。
  • インドクリスタル 上
    インドが舞台のビジネス冒険小説。冒頭の地図にある都市のプリーまでは行ったことがあるし、日本の水晶機器メーカーにも何回か訪問したことがあるので、インドや水晶デバイスのことを少しは知っているつもりでいたが、なんとも奥が深く勉強になることばかりだ。多様な価値観がぶつかる場面では、自分の常識が普遍的ではない...続きを読む
  • 女たちのジハード
    登場する女性たちがみんな個性的でキャラが立っている。それぞれの意志があり、長所と短所があり、人生は上手いこといかなくて、それでもなんとか足掻いて前に前に進んでいこうとする。
    人生設計が急展開すぎて、えっ?と思ってしまう場面もあったけれど、とにかく全員の前向きなパワーに魅了された。
  • 夏の災厄

    リアルすぎて鳥肌がたった

    まるで現在の状況を予言したかのような小説、と聞いて読んでみましたが、あまりにも現実とリンクしていて驚きました。だいぶ前に書かれたお話なのに古さはあまり感じられず、一気読みでした。少し専門用語が難しいところもありましたが、今こそ読むべき一冊だと思います。
  • インドクリスタル 下
    地方の水晶振動子メーカーの社長が、インドで高品質の水晶を買い付けようとする話だが、主人公はインドでのビジネスに四苦八苦するだけではなく、そこで知り合った不思議な力を持った先住民部族の少女に翻弄されていく。
    カースト制、男女差別、部族差別などの外国人には理解し難いインド社会の構造まで深く掘り下げており...続きを読む
  • インドクリスタル 上
    地方の水晶振動子メーカーの社長が、インドで高品質の水晶を買い付けようとする話だが、主人公はインドでのビジネスに四苦八苦するだけではなく、そこで知り合った不思議な力を持った先住民部族の少女に翻弄されていく。
    カースト制、男女差別、部族差別などの外国人には理解し難いインド社会の構造まで深く掘り下げており...続きを読む
  • 夏の災厄
    感染が広がる様子、人々の反応、それらの生々しい記述に背筋が凍った。いま自分は医療の進歩の恩恵を受けて安全地帯にいると思っていたが、今日の平穏が明日も続くとは誰も保証できないのだと気付かされた。
  • 家鳴り
    家鳴り
    若く結婚して男性不妊により子供は諦めた夫とレスを気に病んでいる妻。夫は無職になり妻の趣味の成功からの報酬で養われ、ゲーム三昧で妻は完璧に家事もこなし収入も妻のみ。現実だったらこの辺りでポイされそうな夫。。なんだけど。妻が太っていく様がゾッとする。
    高卒証券マン、というより株屋がバブル崩壊で...続きを読む
  • 女たちのジハード

    篠田節子の最高傑作

    篠田節子は当たり外れが大きい(と思ってる)のですが、これは文句なしに大当たりです。
    20年前の小説なのでもちろん色々と古いところはあるのですが、出てくるキャラクターが皆生き生きとしていて、古臭さを感じさせません。
    何より読後感が素晴らしいです。
  • 神の座 ゴサインタン
    篠田節子ブームの中で読んだ、たぶん初の長編。

    長いけど、一気に読めます。
    読んでから、だいぶ時間経ってるので、登場人物名とか
    キレイさっぱり忘れちゃってますが。

    地方の農村の旧家の跡取りが、発展途上国(ネパール?)から
    嫁さんを「買って」くるところから始まる、
    なんだろう、破壊と再生...続きを読む
  • インドクリスタル 下
    いやー面白かった! 故・船戸与一を彷彿とさせる、女性作家とは思えない骨太なストーリー展開。 ロサの幸せを願わずにはいられない。
  • ハルモニア
    ハルモニア。
    それはまるで世界をすべる黄金率にも似た調べ。
    神聖で崇高な侵しがたい神の旋律。
    凡庸なチェリスト東野は音楽療法のスタッフとして通った高原の精神医療施設で、凄まじい才能を数奇な運命を秘めた一人の浅羽由希と出会う。
    東野は彼女の秘めたる才能を引き出そうと悪戦苦闘の個人レッスンを開始するが…...続きを読む
  • 夏の災厄
    一度は制圧したはずの日本脳炎がなぜか近年になって復活し、法と制度の狭間で奮闘する保健センター職員面々のホラーサスペンス・ヒューマンドラマ。
    2009年に新型インフルエンザが流行し大騒動になったが、それを予見するかのように執筆されていたのが驚きだ。
    はるか昔に制圧したはずの病気が今になって流行した場合...続きを読む
  • インコは戻ってきたか
    女性雑誌の編集者がキプロスで取材するだけの話かとおもいきや、内戦状態にある現状や巻き込まれていく様が描かれていて興味深かった。戦争には縁遠い日本人を良く表していた。
  • 女たちのジハード
    分厚い本だけどどんどん読まされてしまう。面白い! タイトルと装丁と篠田節子の他の作品からしてとっつきにくいイメージだけど、内容はそうでもない。唯川恵が好きな人なら絶対楽しめると思う。ストーリーが丸く収まるかと思いきや、そう簡単には行かないところが何度も出てきてリアル。
  • 神の座 ゴサインタン
    大きな農家の長男が、ネパールの女性と結婚します。
    この男、最悪です。仕事と周りとの付き合いなどはこなしますが…妻の出身地ネパールがどこにあるのかも分からず、妻の気持ちなど考えず腹が立つこと間違いなし。
    彼女がそうなったのは、素質もあったのでしょうが、追い詰められたからだと思います。

    この話はどこに...続きを読む
  • 聖域
    篠田節子さんの著作は「女たちのジハード」に続き、2作目。「女たちの」も面白かったが、こちらはもっと迫力がある。先がどうしようもなく気になり、一気に読んでしまった。案外評価が低いようで、驚いている。
    個人的にこういった不気味な話が大好物である。日本(特に地方)固有の暗さ・怖さがある。ストーリーは、出版...続きを読む
  • 女たちのジハード
    初篠田節子!面白かった。解説に直木賞選考委員の男性の間で1番人気だったのは紀子だって書いてあったけど信じられない。なにもできなくて現実を直視しようとしない態度にめっちゃ腹立ってたのに1番人気か。守りたくなる女ってこういう女のことなの。理解できない好みだわ。
  • 女たちのジハード
    20年くらい前の話だが、女性は今よりはるかに働きにくかったと思うと同時に、役立たずの男たちが会社でなんとなしにエスカレーターで役職についていたであろう姿も、日本沈没の原因として蓄積された過去の負の遺産だろうと思わせてくれる。
    ただ、女性が抱く幸せの考え方にかわっていないと思わせる部分もある。5人のO...続きを読む
  • 女たちのジハード
    良書。20代30代の損保会社一般職の群像劇。仕事や結婚に対する価値観や、年齢に応じた価値観の変化がとてもリアルでぐいぐい読まされた。