篠田節子のレビュー一覧

  • 埼玉マンション物語

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    独身の小坂香織(36歳)は、長期ローンで3LDKの分譲マンションを購入した。
    だが、隣人の自殺に始まり次に入ったのはヤクザで、ドタバタとうるさく何度も通報することに…
    何人も出入りがあり、挙げ句に出て行った後は、身体ひとつで入ってきた先生と呼ばれる陽気な老人。

    マンション掃除のタケコさん情報も凄いが、強盗を追っ払ってくれたりと助けてくれたりもする。

    輪番制で回ってくる管理組合の理事長をするハメになり、そこからは次々と持ち込まれる難題に四苦八苦する。
    そして、手抜き工事では…という自分たちでは手に負えないトラブルも…。

    長期ローンを背負っている身で、そう簡単にはマンションを手離すことなんて

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    2026年08月29日
  • 夏の災厄

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    めちゃくちゃおもしろかった。
    医療ミステリー、パンデミック、パニック、社会派…どの枠組みにも属しているのにシンプルに小説として面白さが勝ってる感じ。
    読みやすい上に、展開も凄まじい、だが大袈裟でもなく情緒的すぎず、淡々としているようで常に緊迫している。出てくるキャラクターも全て良い。95年の日本なので時代錯誤的な部分はあるだろうが、95年の日本を色濃く出してるからこそできる展開がそこかしこにある。この500ページの本を簡単に人に勧めてしまいそうになる。

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    2026年08月23日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    素晴らしい小説でした。

    「家守娘」「ファーストレディ」は、自立していた女性が40代で母親の介護に携わると言うストーリーに、自分の年齢とも重なり、介護と、母親としての女性の心理について考えさせられました。母親の世代は〝自分〟を押し殺して結婚生活を送っていただけに、年齢を重ね、守る存在から守られる存在に変わった時、今までの苦労や悲しみを理解してほしい、尊重してほしい気持ちからか、娘に醜い感情を押し付けてしまっている状況が、息苦しくも切なかったです。

    「ミッション」は、文明が発達していない地での医療から、死生観を問う話。

    この3つの作品から、40代独身と言う自分と重なる状況に、世間一般から求め

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    2026年08月22日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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    金儲けのために始めた宗教が いつしか金儲けのためではなくなっていく、心にじんわりくるストーリー。タイトルや表紙のデザインから、おどろおどろしいグロテスクな小説かと思って読んだら いい意味でだまされた。

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    2026年08月09日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

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    金儲けのため、とその卑俗な動機を自覚しているところからして 本質的に いい人なのであって だから 悪人になりきれず 金にならない人助けに奔走したりする。桐生慧海、なかなか愛すべきキャラクターだ。宗教、ということだけじゃ無しに、人を救うって 支えになるってどういうことだろう? と考えさせられる。

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    2026年08月09日
  • 青の純度

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    バブル期を経験した身として、心がざわめきながら読み進めた
    街角にいくつもあったあの絵画売りのスペース
    友人が、大金はたいて買った大きな青い絵を思い出した

    真実は、どうかわからないが、思い出と重ね合わせた

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    2026年06月25日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    <poka>
    女性が描いた女性の話は信用できます。男が描いた女性の話は信用できないので読みません。
    <だいこんまる>
    私、長女です。

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    2026年06月07日
  • 青の純度

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    面白かった。
    ●非常によく練られた物語だった。
    ●当時のラッセンの絵を思い出す。
    ●まさか、それをモチーフに、こんな壮大な嘘の物語なんて、話の冒頭では想像出来なかった。
    ●この物語は個性的なキャラクターが多くいて、特に最初は、主人公の年老いたキャリアウーマン、凄く地味なキャラクターだと思っていたら、巧みな取材能力でヴァレーズに関する核心に迫り、海玲の大麻クッキーなど巧妙な手口を見破るなど、想像できないキャラクターで、対する大麻クッキーなど、巧妙な手口を使う海玲やゴーストライターのグラントササキなど、癖のあるキャラクター盛り沢山で、ストーリーを終盤まで盛り上げている。
    ●ラストも最初は物足り

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    2026年04月16日
  • 四つの白昼夢

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    タイトル通り不思議な世界に連れ込まれる四遍の白昼夢のお話。「多肉」だけが不穏な空気感で、ゾワゾワした。アガベに取り憑かれた男が、妻、息子、母を失い、仕事、金、人との繋がりも全て遮断しアガベとだけの世界で生きていく。その先に待ち受けていた最後は?

    篠田節子さんといえば「女たちのジハード」。
    若い時に読んで共感と感動の嵐だった!
    そして、2年前のこの一冊。気づけば篠田節子さんも70歳をこえている。描く世界のなんと深淵で慈悲深いことか!円熟した作家さんというのは、こういう文章とストーリーが書けるのか!
    今回は、また違った感動に震えた。

    「屋根裏の散歩者」
    お気に入りの賃貸戸建に住み始めたが、屋根

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    2026年04月14日
  • 四つの白昼夢

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    「屋根裏の散歩者」の題からホラーを想像していたけれど、全然違う結末に微笑ましさすら感じました。
    「妻をめとらば才たけて」ピアノのプロの女性の私生活と、ヴァイオリンのアマチュア男性の一人暮らしの部屋が印象的。
    「多肉」「みつばちハッチ」のウツボカズラの回を思い出しました。
    「遺影」義母の介護をしてる嫁の心の声が切ない。猿山のサルに寄り添われる義母の人生はは幸せだったのだろうかと考えさせられました。

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    2026年03月20日
  • 青の純度

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    謎を解くキーワードは分業、虚像、混乱。
    真由子がヴァレーズの絵画を冷静なジャーナリズムの魂で見つめ、粘り強く真実を手繰り寄せる。

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    2026年02月26日
  • 女たちのジハード

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    小説の中にこの小説の話題が出てきて、そういえば読んでいない気がして読んだ。
    等身大のOLたちを描いていて面白かった。

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    2026年02月10日
  • 青の純度

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    ネタバレ

    よくできてる!うっとりしました。

    青の純度というタイトルからして、
    文学的な、詩的な物語を予想して読みはじめましたが、実はミステリー。
    しかも良質。読後感もすっきりさわやか(?)

    ハワイの話がたっぷり入っていて、
    不器用な自分にとって「2冊目として読むハワイ本」でした。勉強させていただきありがとうございました。

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    2026年02月01日
  • 女たちのジハード

    匿名

    購入済み

    最初はよくある女達の結婚にいたるまでの物語かと思ってましたが、話は壮大になっていき、それぞれに強く輝かしい未来がありとても楽しかったです!昭和のバブル時代の話しだけれど、学ぶところは沢山ありました。

    #ドキドキハラハラ #タメになる #感動する

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    2026年01月12日
  • ハルモニア

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    タイトルも著者の名前もど忘れしてしまい、やっとなんとか思い出せましたˆˆ;

    何年前かに母の知人から頂き勿体ないからと読んでみたらとても面白くてスルスル読めたのと、時にゾクゾクさせられる描写など引きこまさせられる内容で、活字が苦手な私が読むくらいだから相当面白かった本。

    もう一度熟読したい!

    ・クラッシック
    ・少しホラー
    ・ファンタジー

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    2025年12月30日
  • 鏡の背面

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    ネタバレ

    膨大なボリュームだが読む手が止まらない。自分とは比べ物にならない強靭な人物にすり替わることで半田明美は崩壊していった。
    女性たちに対する容赦ない描写はこの著者ならではで本当にうまい。
    キリスト教の「神は貧しく小さくされた者とともにある」という教えが通底している。

    P424 「親身」が通用しない場合もある。時には腫れ物にさわる慎重さや冷めた視線、そして必要と判断したら白百合会を通して専門家に助けを求める臨機応変さも必要だ。

    P629 矛盾に引き裂かれても、立場と行動は簡単には変えられない。自分の思考と感情を行動と立場に合わせて変えるほうがはるかにたやすい。【中略】それが極限まで行けば、思考と

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    2025年12月21日
  • 青の純度

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    ミステリー仕立てで読者を惹きつけて読みやすい上に、アート、ビジネス、出版、日系人などの世界についても知ることができて興味深い。フィクションだが実際にこういうことがあるのかもと思わせる筆力。
    この著者の書くデキる女性がいつもカッコよくて好き。

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    2025年11月29日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    現代の「親問題」が浮き彫りになった中編集。食生活の向上や医学の発展から長生きが普通になった世の中で、苦労を強いられるのは長女たち。

    母親として、子供に迷惑をかけずに、ボケる前にポックリいきたいな…と思わずにいられない。

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    2025年11月27日
  • 田舎のポルシェ

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    ネタバレ

    中編集。
    いつも読んでいなかったパターンだったけれど読後感、サイコ〜!
    ドライブ好き、冒険好き、もちろん本好きの方々にお勧めしたい。
    「田舎のポルシェ」いいえ、軽トラです。
    「ボルボ」まさかの◯さんに出会った〜
    「ロケバスアリア」コロナ禍の…

    どれも一緒にドライブ楽しめました。
    リアル恐い思いも、◯さんや病やら。

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    2025年10月31日
  • 恋愛未満

    購入済み

    切ない

    篠田節子さんの作品は、ほぼ読んでいます。壮大なスケールの話も良いけど、恋愛小説も切なくて素敵です。

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    2025年10月18日