インドクリスタル 下
  • 最新刊

インドクリスタル 下

792円 (税込)

3pt

4.3

〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉

山峡ドルジェ社長・藤岡は、開発用水晶をインドの村から入手する手筈を整えたが、やがて納品物の質は落ち、すり替えも発生。
現地に飛んで村組織を問いただすも、採掘に関わる人々に死や病など災いが生じていると突き返され、日本流の交渉が全く通じず難儀する。
かつて「生き神」だった少女ロサと再会するが、彼女は藤岡に負の予言を告げるのだった。「ここの水晶は、掘り出す人にも、持ち出す人にも、持っている人にも、良くないことが起こる」
そして更に事態は悪化。ロサは以前雇い主に「邪な種」と称されていたことを藤岡は思い返す。
州の役人により採掘が禁止され、窮地に陥った藤岡は……。


連続死、監禁と凌辱、反政府集団による襲撃…
「処女神」だった少女の運命は。

とてつもない密度の混沌と耀き
一気読み必至、圧倒的筆力で描く社会派エンタメ超大作!


解説=温水ゆかり

...続きを読む

インドクリスタル のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • インドクリスタル 上
    836円 (税込)
    〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉 社運を賭け、巨大ビジネスとなる惑星探査用の高純度人工水晶開発のためマザークリスタルの買い付けを行う山峡ドルジェ社長・藤岡。 インドのある町から産出された高品質の種水晶を求め現地に向かう。 宿泊所で娼婦として遣わされた少女ロサ。彼女は類稀なる知力を持つ不思議な存在で、更に以前地方の村で目撃した「生き神」だった。 鉱山からの帰途に遭難した藤岡はロサの能力に助けられることになる。 ロサを通訳兼案内人として村人との交渉に挑む藤岡だが、商業倫理や契約概念のない先住民相手のビジネスに悪戦苦闘する。 直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造──まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。 鉱物ビジネスを巡る命を懸けた駆け引き。 古き因習と最先端ビジネスの狭間で蠢く巨大国家の闇に切り込む、超弩級のビジネスエンタメ!
  • インドクリスタル 下
    792円 (税込)
    〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉 山峡ドルジェ社長・藤岡は、開発用水晶をインドの村から入手する手筈を整えたが、やがて納品物の質は落ち、すり替えも発生。 現地に飛んで村組織を問いただすも、採掘に関わる人々に死や病など災いが生じていると突き返され、日本流の交渉が全く通じず難儀する。 かつて「生き神」だった少女ロサと再会するが、彼女は藤岡に負の予言を告げるのだった。「ここの水晶は、掘り出す人にも、持ち出す人にも、持っている人にも、良くないことが起こる」 そして更に事態は悪化。ロサは以前雇い主に「邪な種」と称されていたことを藤岡は思い返す。 州の役人により採掘が禁止され、窮地に陥った藤岡は……。 連続死、監禁と凌辱、反政府集団による襲撃… 「処女神」だった少女の運命は。 とてつもない密度の混沌と耀き 一気読み必至、圧倒的筆力で描く社会派エンタメ超大作! 解説=温水ゆかり

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

インドクリスタル 下 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月10日

    面白かった!

    ロサが思ったより登場せず、水晶ビジネスにボリュームが割かれていたのが、ちょっと意外でした。
    甲州商人、インドで大奮闘です。
    インド人ののらりくらりとした交渉術、全くどうしたらいいやら読んでいるこっちまで頭抱えました(笑)

    生き神として讃えられてきた少女ロサとインドとクリスタル。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月09日

    地方の水晶振動子メーカーの社長が、インドで高品質の水晶を買い付けようとする話だが、主人公はインドでのビジネスに四苦八苦するだけではなく、そこで知り合った不思議な力を持った先住民部族の少女に翻弄されていく。
    カースト制、男女差別、部族差別などの外国人には理解し難いインド社会の構造まで深く掘り下げており...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年04月30日

    いやー面白かった! 故・船戸与一を彷彿とさせる、女性作家とは思えない骨太なストーリー展開。 ロサの幸せを願わずにはいられない。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月20日

    人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴いた藤岡。宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく…。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月20日

    上巻と同じ熱量をキープしたままフィニッシュ。
    強いて言うならもうひと盛り上がりあるとなおよかった。
    ただ最後まで面白く読めた。
    外国人がインドで商売するのってすごく困難。
    藤岡さんもインディジョーンズ的な大冒険をしたわけだが普通なら懲りてもう行かないよね。

    慈悲深くもあり、冷酷でもあるロサの運命が...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年02月04日

    精密通信機起用の水晶発振子の水晶の種終章を求め、インド奥地まで行く社長の藤岡。そこでロサというインド人の女性に周りは振り回されながらもコヨドリ村から出る不純物の無い水晶を求めて滑動をする。現地の地主と村長、共産主義ゲリラと警察との深い争いに巻き込まれながら、なんとか、かなりの数を入手壽他ものの、直ぐ...続きを読む

    0

インドクリスタル 下 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

篠田節子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す