アクアリウム

アクアリウム

555円 (税込)

2pt

遭難したダイビング仲間を探すため、奥多摩の地底湖に潜った正人は複雑に枝分かれした水中洞窟に迷い込む。命綱は切れて酸素の残りもわずか。死を覚悟した正人を出口へと導いたのは、直接頭に入り込んできた“彼女”だった。体の奥に響く衝撃とともに浮かぶイメージ。あれは一体何だったのか。正体を明らかにしようと再び正人はその地へと向かう――。著者の原点となった傑作ファンタジー小説。

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アクアリウム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年04月21日

    篠田作品の中でも最も印象に残る小説の一つ。表現力がすごいためなのか、洞窟の中にまるで自分も入ったような不思議な体験をしてしまった。(篠田作品からそういう影響を良く受けるのだが…) 自分勝手に動いていく主人公の狂気にも吸い込まれて一気に読める。
    好みの作品です。

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    Posted by ブクログ 2012年10月25日

    スーパー林道が、
    東京と山梨の接点で開発される。
    その中における「環境を守る。」ということは、
    重要なことであるが、
    その運動の質はいかなるものか?
    環境を守るためには、シンボルがいる。

    内封性クジラがいた。
    目がなく、白色化し、内蔵まで見える。
    「不思議な力」を持ち、
    人間とコミュニケートできる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月02日

    物語の焦点や世界観が度々変わり、思いもよらない結末になったため不思議な気持ちになった。幻想小説のような雰囲気を出しながらもリアルな泥臭い社会の現実を描き出している点に独自性を感じた。私が幻想小説が好きなこともあるのかもしれないが、物語めいた結末を予想していたため面食らった。主人公のその後を思うとやり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月27日

    熱帯魚趣味のオタクな公務員正人が、ケイブダイビングの友人の死の探索に行った事から、不思議な生物と出会い捕われて行く。少し不気味な香のする、環境問題をも扱った、一人の戦い。

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    Posted by ブクログ 2014年06月21日

    水中洞窟に生息していたイルカに似た哺乳類。彼女を助け出そうとする主人公。
    話がなんとなくじめじめしていてグロテスク。

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    Posted by ブクログ 2012年01月15日

    あっという間に読めてしまいました。奥多摩の地底湖で25年前に行方不明になった学生の話がヒントになったのかな。最近発見されて又話題になりましたよね。

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    Posted by ブクログ 2017年11月09日

    サイエンスパニックホラーを得意とする作者の初期の頃の作品。熱帯魚の飼育が趣味という真面目な会社員の青年が遭難したダイビング仲間を探すために、奥多摩の地底湖に潜るところから物語は始まります。主人公の青年が湖の底で遭遇した大きなイルカのような未知の生物。水死した仲間の死因探しからいつしかこの生物の救出作...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月05日

    日常系ともファンタジー系ともいえる日常と非日常の境目。
    主人公正人が、ある生物を守るため過激派環境保護を展開!
    伏線の回収が下手、ってか回収されないまま終わってしまった。
    ストーリーの骨組みからして、不確かなものを題材にしている以上、
    あやふやに終わらせるしかないか。

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    Posted by ブクログ 2011年08月17日

    物語にグイグイ引きこまれて
    この後どうなるんだろうと、
    ハラハラしながら読みました。

    イクティが愛おしく切ない。

    ただ主人公が物語最初の孤独な世界から
    運動にかかわっていくことで
    展開が変わりすぎで小説として中途半端な印象です。

    ラストも悪くはないけれど
    話の途中で、なんだか放り出されたように...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年02月27日

    森の中の地底湖に、一人で友人の死体を探しに行くという設定からして最高に怖い。真っ暗な水の中での一挙一動と心理状態の描写に病みつきになった。お気に入りの一冊。

    友人の死因はあえて答えを2通り用意しているのだろうか。藪のなかみたいな感じで。イクティに謎を残すために。私はそういうのは好きでないな。
    後半...続きを読む

    0

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