インドクリスタル 上

インドクリスタル 上

836円 (税込)

4pt

4.1

〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉

社運を賭け、巨大ビジネスとなる惑星探査用の高純度人工水晶開発のためマザークリスタルの買い付けを行う山峡ドルジェ社長・藤岡。
インドのある町から産出された高品質の種水晶を求め現地に向かう。
宿泊所で娼婦として遣わされた少女ロサ。彼女は類稀なる知力を持つ不思議な存在で、更に以前地方の村で目撃した「生き神」だった。
鉱山からの帰途に遭難した藤岡はロサの能力に助けられることになる。

ロサを通訳兼案内人として村人との交渉に挑む藤岡だが、商業倫理や契約概念のない先住民相手のビジネスに悪戦苦闘する。
直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造──まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。


鉱物ビジネスを巡る命を懸けた駆け引き。
古き因習と最先端ビジネスの狭間で蠢く巨大国家の闇に切り込む、超弩級のビジネスエンタメ!

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インドクリスタル のシリーズ作品

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  • インドクリスタル 上
    836円 (税込)
    〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉 社運を賭け、巨大ビジネスとなる惑星探査用の高純度人工水晶開発のためマザークリスタルの買い付けを行う山峡ドルジェ社長・藤岡。 インドのある町から産出された高品質の種水晶を求め現地に向かう。 宿泊所で娼婦として遣わされた少女ロサ。彼女は類稀なる知力を持つ不思議な存在で、更に以前地方の村で目撃した「生き神」だった。 鉱山からの帰途に遭難した藤岡はロサの能力に助けられることになる。 ロサを通訳兼案内人として村人との交渉に挑む藤岡だが、商業倫理や契約概念のない先住民相手のビジネスに悪戦苦闘する。 直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造──まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。 鉱物ビジネスを巡る命を懸けた駆け引き。 古き因習と最先端ビジネスの狭間で蠢く巨大国家の闇に切り込む、超弩級のビジネスエンタメ!
  • インドクリスタル 下
    792円 (税込)
    〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉 山峡ドルジェ社長・藤岡は、開発用水晶をインドの村から入手する手筈を整えたが、やがて納品物の質は落ち、すり替えも発生。 現地に飛んで村組織を問いただすも、採掘に関わる人々に死や病など災いが生じていると突き返され、日本流の交渉が全く通じず難儀する。 かつて「生き神」だった少女ロサと再会するが、彼女は藤岡に負の予言を告げるのだった。「ここの水晶は、掘り出す人にも、持ち出す人にも、持っている人にも、良くないことが起こる」 そして更に事態は悪化。ロサは以前雇い主に「邪な種」と称されていたことを藤岡は思い返す。 州の役人により採掘が禁止され、窮地に陥った藤岡は……。 連続死、監禁と凌辱、反政府集団による襲撃… 「処女神」だった少女の運命は。 とてつもない密度の混沌と耀き 一気読み必至、圧倒的筆力で描く社会派エンタメ超大作! 解説=温水ゆかり

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インドクリスタル 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年10月12日

    インドが舞台のビジネス冒険小説。冒頭の地図にある都市のプリーまでは行ったことがあるし、日本の水晶機器メーカーにも何回か訪問したことがあるので、インドや水晶デバイスのことを少しは知っているつもりでいたが、なんとも奥が深く勉強になることばかりだ。多様な価値観がぶつかる場面では、自分の常識が普遍的ではない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月09日

    地方の水晶振動子メーカーの社長が、インドで高品質の水晶を買い付けようとする話だが、主人公はインドでのビジネスに四苦八苦するだけではなく、そこで知り合った不思議な力を持った先住民部族の少女に翻弄されていく。
    カースト制、男女差別、部族差別などの外国人には理解し難いインド社会の構造まで深く掘り下げており...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月20日

    人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴いた藤岡。宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく…。

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    Posted by ブクログ 2018年02月03日

    水晶発振子のために必要な種水晶を探しにインドまで行く水晶屋の社長の話。ただインドの暗黒部分について語っているが、やはり深い。物語は水晶の単結晶の不純物のない塊をいかに集めるかにかかっている。藤岡社長はインドの中に突き進む。結構波乱もあり、面白いため下巻に直ぐ突入!

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    Posted by ブクログ 2022年07月17日

    騙す方じゃなく騙される方が悪い…ハッタリや嘘は当たり前のインド人いてのビジネス。
    タフじゃないとやってけない、かけひきたっぷり展開が面白い。
    加えてインド社会の闇も垣間見える。
    読み応えがかなりある。そして、妖しい魅力を放つ少女娼婦ロサ。彼女の正体が気になる。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年02月15日

    本書を読んで『神の座-ゴサインタン』の淑子の不可解さが、ようやく理解出来た。
    この作品に登場するロサも「生き神/処女神」だった経験があり、ロサが語る生き神の生に衝撃を受けた。
    彼女らは「生き神/処女神」として選ばれると、幼い頃から、現実の世界と隔絶され、祭文を覚える等以外は、人としての教育は何一つ受...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年07月30日

    ウーン。何と言っていいか。インドのカースト制度を見せられ日本人の冒険活劇を見せられたような。でも、この年の人が仕事とはいえこんなにのめりこむのかな。日本の家族はたまったものじゃない。

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