秋の花火

秋の花火

580円 (税込)

2pt

今度の恋は、低く静かな旋律

人生の秋を迎えた男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。
閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短篇集

彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染み込んできた――。
人生の秋を迎えた中年の男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。
閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短編集。
表題作のほか、「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」を収録

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秋の花火 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    篠田節子の小説には、いろいろな世界があるけれど、それを凝縮させた一冊という印象の短編集。
    どの話の中にも「人生の秋」が根底に流れている。
    諦めや寂しさ。やがてくる冬への漠然とした不安と嫌悪。
    そんな感情が静かに語られている。
    モテないまま中年を迎えた男とオンナ。天性の才能を持つものとそうでないものの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月14日

     五つの短編集、特に『観覧車』と『灯油が尽きるとき』に惹かれる。観覧車は明るい未来に一歩踏み出し、灯油~は現状から離脱するために一歩踏み出したわけである。人の人生には慣性の法則が働く、一時的な成功を手にしてもしばらくすると自己のイメージに逆戻りするのである。観覧車の二人に幸あらんことを願う。

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    Posted by ブクログ 2015年01月09日

    久しぶりに篠田さんの作品読みましたが、やっぱりいいですね!閉塞した日常にあらわれた転機が表現されています。
    5つの短編集ですが、後味のいい「観覧車」の話が一番好きです。篠田さんの作品が好きな方は是非!

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    なんだか、ちょっと寂しい感じのタイトルです。

    作者の本は、いくつか読んだことがあるのですが、人物に対する細かい描写が気に入ってます。

    そしてわざとらしい感じでない、もの悲しさ、人生の悲哀、ちょっとした感情の動きなど… 絶妙です。

    年をとるということって、いろいろ辛いな…と思います。

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    Posted by ブクログ 2022年10月24日

    5つの短編。趣きはどれも違ったもので著者の幅広い作風が味わえる。短編ながらも落ちがちゃんとあるから一つの作品を読みおえた感があり短編というのを忘れてしまう。

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    Posted by ブクログ 2022年10月14日

    5話の短編集。

    のっけから、おいおいと突っ込みたい展開でした。
    学生服を着ていたから、というほどの要望を知りたい。
    暴走族も、ちょっと考えろ、とも言いたいです。

    一番印象があるのは、4話目の話。
    この落ちには驚きでしたが、写真まで取られているのに
    同じ手がこの先使えるのか? と聞きたい。
    なかな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月15日

    内容(「BOOK」データベースより)
    彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染み込んできた―。人生の秋を迎えた中年の男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短篇集。表題作のほか、「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月15日

    閉鎖した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短編集…

    まさしくその通りの5つの話。
    「秋の花火」はオトナの静かだけど胸が苦しくなるような切なさを感じた。

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    Posted by ブクログ 2009年12月21日

    0912 初篠田節子作品の短編集。各主役の心理描写が時に寂しく時に明るくリアルに描かれている。
    暗い話より明るい話の方が好き。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    閉塞した日常に訪れる転機を冷静で繊細な筆致で描いた短編集。
    バラエティーに富んだ5編が収録されており,
    どの作品も設定やプロットがよく練られている印象を受ける。
    女性が理論的に男を見るとこういう印象なのかと思わされる。
    わざと蔑んだような面もあるが,示唆に富んだ視点は興味深い。
    初めて著者...続きを読む

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