今度の恋は、低く静かな旋律
人生の秋を迎えた男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。
閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短篇集
彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染み込んできた――。
人生の秋を迎えた中年の男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。
閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短編集。
表題作のほか、「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」を収録
Posted by ブクログ 2009年10月04日
篠田節子の小説には、いろいろな世界があるけれど、それを凝縮させた一冊という印象の短編集。
どの話の中にも「人生の秋」が根底に流れている。
諦めや寂しさ。やがてくる冬への漠然とした不安と嫌悪。
そんな感情が静かに語られている。
モテないまま中年を迎えた男とオンナ。天性の才能を持つものとそうでないものの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月14日
5話の短編集。
のっけから、おいおいと突っ込みたい展開でした。
学生服を着ていたから、というほどの要望を知りたい。
暴走族も、ちょっと考えろ、とも言いたいです。
一番印象があるのは、4話目の話。
この落ちには驚きでしたが、写真まで取られているのに
同じ手がこの先使えるのか? と聞きたい。
なかな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月15日
内容(「BOOK」データベースより)
彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染み込んできた―。人生の秋を迎えた中年の男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短篇集。表題作のほか、「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
閉塞した日常に訪れる転機を冷静で繊細な筆致で描いた短編集。
バラエティーに富んだ5編が収録されており,
どの作品も設定やプロットがよく練られている印象を受ける。
女性が理論的に男を見るとこういう印象なのかと思わされる。
わざと蔑んだような面もあるが,示唆に富んだ視点は興味深い。
初めて著者...続きを読む