【感想・ネタバレ】秋の花火のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月05日

短編5話
観覧車
ソリスト
灯油の尽きるとき
戦争の鴨たち
秋の花火

いかんとも、篠田節子らしい、斜に構えた話が多い。
幸せな終わりではなく、悲惨な終わりでもない。
思わぬ落とし穴に嵌まるが、恐怖のどん底ではない。

人間らしさと皮肉屋さんらしさといえばいいかもしれない。
「戦争の鴨たち」はある意...続きを読む味笑える。
戦場の近くで、戦場を模擬する商売があろうとは。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

篠田節子の小説には、いろいろな世界があるけれど、それを凝縮させた一冊という印象の短編集。
どの話の中にも「人生の秋」が根底に流れている。
諦めや寂しさ。やがてくる冬への漠然とした不安と嫌悪。
そんな感情が静かに語られている。
モテないまま中年を迎えた男とオンナ。天性の才能を持つものとそうでないものの...続きを読む心情。
篠田節子独特のホラーやミステリーをちりばめたストーリーはもちろん素晴らしいのだが、ラストに収められている表題作「秋の花火」が不思議な余韻を心に残した。

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Posted by ブクログ 2016年10月14日

 五つの短編集、特に『観覧車』と『灯油が尽きるとき』に惹かれる。観覧車は明るい未来に一歩踏み出し、灯油~は現状から離脱するために一歩踏み出したわけである。人の人生には慣性の法則が働く、一時的な成功を手にしてもしばらくすると自己のイメージに逆戻りするのである。観覧車の二人に幸あらんことを願う。

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Posted by ブクログ 2015年01月09日

久しぶりに篠田さんの作品読みましたが、やっぱりいいですね!閉塞した日常にあらわれた転機が表現されています。
5つの短編集ですが、後味のいい「観覧車」の話が一番好きです。篠田さんの作品が好きな方は是非!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

なんだか、ちょっと寂しい感じのタイトルです。

作者の本は、いくつか読んだことがあるのですが、人物に対する細かい描写が気に入ってます。

そしてわざとらしい感じでない、もの悲しさ、人生の悲哀、ちょっとした感情の動きなど… 絶妙です。

年をとるということって、いろいろ辛いな…と思います。

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Posted by ブクログ 2020年05月15日

内容(「BOOK」データベースより)
彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染み込んできた―。人生の秋を迎えた中年の男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短篇集。表題作のほか、「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争...続きを読むの鴨たち」を収録。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月03日

「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」「秋の花火」の5編からなる短編集。
どの物語も短編ながら奥の深い、密度の濃いものになっている。設定も、主人公たちの抱える問題もそれぞれ別物でありながら、行き詰まり、鬱屈しているという点で共通している。
「観覧車」は最後に感じる小さな希望にホッ...続きを読むとし、「灯油の・・・」はつらい結末に気分が塞ぐ。
「戦争の・・・」はどこかコミカルでありながら、痛烈に現実をえぐるところが篠田さん的で、タイトルの「鴨」にニヤリ。
そして、秀逸なのが標題作「秋の花火」。秋の花火は夜空に大きく開いて消える夏の花火とちがい、手元で闇を一層際立たせながらそっと横顔を照らす。そんな花火に、ひそかに心を通わせる男女の姿を映す物語は静かで、だからこそドキドキするようなエロスがある。
篠田作品、堪能しました。

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Posted by ブクログ 2017年01月15日

閉鎖した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短編集…

まさしくその通りの5つの話。
「秋の花火」はオトナの静かだけど胸が苦しくなるような切なさを感じた。

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Posted by ブクログ 2009年12月21日

0912 初篠田節子作品の短編集。各主役の心理描写が時に寂しく時に明るくリアルに描かれている。
暗い話より明るい話の方が好き。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

閉塞した日常に訪れる転機を冷静で繊細な筆致で描いた短編集。
バラエティーに富んだ5編が収録されており,
どの作品も設定やプロットがよく練られている印象を受ける。
女性が理論的に男を見るとこういう印象なのかと思わされる。
わざと蔑んだような面もあるが,示唆に富んだ視点は興味深い。
初めて著者...続きを読むの本を読んだが,導入作には適した本だったと感じる。
個人的には,「ソリスト」,「戦争の鴨たち」が良かった。

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Posted by ブクログ 2011年09月12日

最近、心おだやかになるような本ばかり、読んでいたのですが、桐野夏生の「I'm sorry, Mama」とこの本を読んで、冷たい隙間風が心にぴゅーぴゅー。いや、そういう本も嫌いじゃないんですけど、ちびっこのいる母として、なんとなく心穏やかでいたい気持ちもあったりして。って本の内容とは関係ない...続きを読む・・で、内容。一番印象的だったのは、「灯油のつきる時」なんとなくラストが想像できてしまうのですが、うまいなあと感心。寂しいときのやさしい言葉ってすがりたくなるものなのですよね。何げないひとことでも。「観覧車」は個人的にどっちにも感情移入できず。「秋の花火」は、老人の性について考えさせられました。いや、こういう人いっぱいいると思うんだけどなあ。(指揮者の先生ね。)自分の親なら許せないけど、知人なら、かわいいと思えるかもしれないです。誘われたら思いっきり拒絶ですけど。

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