篠田節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
篠田さんの新刊と思って、手にしたこちら。読み始めてみると、なんだか違和感があって、調べてみると、なんと!1997年の作品。
舞台は、2075年の東京。
SFですよね。すごい世界。これを1997年に書いているのがスゴイ!衝撃的な作品。
人々はランク付けされ、住む場所も子供の数も決められてる。
斎藤さんは特Aランクの男。奥さんは・・・、悲惨だなぁ。
ワタシはもっと下ランクの男と結婚して自由に生きたいわ。
今って、すごい少子化が問題になっているけれど、結局少子化を解消して子供を増やすには、家長制度復活や母親の犠牲しかないのだろうか。
魅力的なキャラ巨大児 小夜子。最後は悲しい。
義母が活き活き -
Posted by ブクログ
ネタバレ紘子の考え方は決して間違ってはいない。ダメなものはダメで、ダメなことから目を背けずどんな立場の人にでも構わず正論を突きつける。ただ、私も最近感じているのだが、正論を突きつけることが果たして正しいことなのだろうか。思ったことがあっても、建前上関係を崩さないためにも正論を言わない、ニコニコと同意をして、自分の本心を隠してごまをすって生きていく人こそ、この世の中ではある意味正解であるように感じる。「能ある鷹は爪を隠す」という言葉があるように、本当に頭がいい人こそそうやって生きている気がする。しかし、紘子のような人に助けられ、支えられた人もいる。どんなに価値観が偏っていても、どこかで味方になってくれる
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Posted by ブクログ
久しぶりに篠田作品を読んだ
日常に起こりそうな
不思議なストーリー
引っ越したお気に入りの一軒家で
不思議な音が聞こえる
なんと 隣のオタクの男性が
育てる亀だったワシントン条約違反のチチュウカイコハクガメ
人間に懐いている
動物園には相談したくない
結果的にはそのままになるが
その人間模様が面白い
他の作品も日常に起こりそうな
出来事で考えさせられる作品
離婚しピアノ奏者と再婚した男
コロナ禍で経営がうまくいかず
もらったサボテンに夢中になり
最後はサボテンに食べられる男
認知症の母と一緒に写っていた男性は
猿だったのではないかという推測
あっと言う間に読んでしまった
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Posted by ブクログ
ホラーとファンタジーが無理なく日常に混じって練り上げられている。
他人から見たらホラーでも、本人にとっては、現実からの幸せな解放だったかもしれず、
あんな人とは釣り合わない、うまく行ってないに違いないと外野は勝手に思い込んでいるが、ちょっとやっかみが入っていないか、とか。
ほんとうはしあわせなおはなし。
『屋根裏の散歩者』
すぐに連想するのは、江戸川乱歩の同名の小説。
ボタニカル系の人気イラストレーター祥子は、生活の拠点を自然の中にある郊外の借家に移す。
庭に自然の植物が繁り、ナチュラル嗜好の祥子の趣味にぴったり。
ところが夜中に天井裏から、ずるずると何かを引きずる音や、ズシン、という響き。 -
Posted by ブクログ
刊行されたのは、1995年ということだが、今はいくらか落ち着いた現代のコロナ渦の勃興期を思わせるような作品。
作家の想像力の凄さを感じさせる。
埼玉県の郊外の街で、住民が次々に病魔に襲われる。
日本脳炎と診断されるが、撲滅したはずの伝染病が何故?
感染イコール発病、ウイルスが体内に入ったら必ず発病してしまうという事態に、異変を気づいた保健センターの職員やベテランの看護師、診療所の医師たちが真相に迫るべく行動を起こすが、彼らはけっしてヒーロー的な活躍をするわけではない。
次第に無害化するのがウイルスの特徴なのに、このウイルスは進化の仕方がおかしいと、ますます悲惨な状況に。
隔離、封じ込め、さらに