篠田節子のレビュー一覧

  • ゴサインタン 神の座

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    20代の頃に「女たちのジハード」を夢中になって読みました。それより前の作品だということを読み終わった後に知りました。
    作品に入り込んでしまいあっという間に読んでしまいましたが、30年前から日本は変わったのかなぁ、、、と考えさせられました。
    時代を超えて読み継がれる作品ですね。

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    2024年02月26日
  • 田舎のポルシェ

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    星4.5
    ロードノベル3編からなる。
    わたしと年齢が近いからか、やはり篠田節子は面白い。どの作品も、平凡に終わったりはしないが、奇をてらうようなストーリーではない。続きが気になり、あっという間に読んでしまった。
    若い人でもおもしろいと思ってくれそう。

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    2024年01月30日
  • 田舎のポルシェ

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    「ポルシェ」「ボルボ」「アリア」と、車名を題名にしたロードノベル中編3作。
    『田舎のポルシェ』は、軽トラックで岐阜から東京、そしてまた岐阜へと高速道路や田舎道をひたすら走る話。
    実家で収穫した150キロの米を運ぶため、助力を依頼した主人公翠の前に現れたのは、坊主頭に紫色のツナギを着た巨漢の男。喉元からは金の鎖が。
    この男との千キロのドライブは、台風が接近し、警察の検問には引っ掛かりと、波瀾万丈の展開が。
    他2作も、それぞれ面白く、読者の心を揺さぶる。

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    2024年01月27日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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    金儲けのために宗教を始めるには、正彦は真っ当過ぎ、矢口はお人好し過ぎたんだろうな。全てを奪い尽くされてそれでも奪ってこようとするものから逃げる、教祖と幹部と信者5人が辿り着いたところとは。圧巻でした。
    作り上げられた宗教は暴走して教祖の正彦の手には負えなくなり、狂信的な信者たちとの逃避行のなかで正彦も呑み込まれてしまう。
    お人好し矢口の最期は凄かった…それを菩薩行、と錯覚してもおかしくない極限状態で正彦は真の宗教家になってしまいました。
    マスゴミか、と思ってたルポライターの安藤がずっと味方なのが唯一の救いです。ほんと、唯一の…だけれど、ジャーナリズムとはこれだ。ビジネスライク増谷も良い人だった

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    2023年12月21日
  • 冬の光

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    これを書いているのが女性だというのが不思議でならない
    不倫の話をここまで男に寄り添った視点で書けるものだろうか

    結局は家族を想って亡くなったという、最後は優しい話でした

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    2023年11月30日
  • 弥勒

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    これほどに重厚感のある小説を書ける作家はそんなにはいないのではないか。
    パキスムという小さな国でのクーデター。クーデターが起こった中、そこに閉じ込められた極限状態の人間から浮かび上がる、人間の愚かさや醜さが重厚感を持って描かれている。人間の心を救済するものは果たして何なのか。
    600ぺージを超える小説でしたが、一気に読み進めることができました。

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    2023年11月21日
  • ドゥルガーの島

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    大手ゼネコンに勤務していた49歳の加茂川一正は、インドネシア出張の折にネピ島という小さな島の海底に聳え立つ仏塔らしきものを発見する。
    一正は遺跡の保護活動を自らの使命とし、日本の考古学者、民俗学者を巻き込んでの遺跡調査に乗り出す。
    ネピ島の殆どを占めるムスリム、開発を最優先する地元の大地主、そして独特の文化を守り続けながらも首狩族などと野蛮人扱いを受けてきた先住民たちは、何故か外部の人間との関わりを受け入れない。
    一正の積極的な性格は良いのだが、ちょっと空気を読めない癖がたまたま功を奏したのか、あっという間に先住民の青年ケワンと知り合い、その一家に溶け込んで調査をするためのベースをネピ島に確保

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    2023年11月01日
  • 田舎のポルシェ

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    どこかでこの装丁を見かけたとき、「田舎のポルシェ」こと、スバルサンバー、に最近乗り始めた自分は思わず手にとらずにはいられなかった…、尤も、自分が乗っているのはこの絵のようなトラックではなくバンタイプではあるが、その小さなクセにせいいっぱいブルンブルンと走り回ってくれる姿にはいずれも変わらないものがあると思う…

    …私自身の個人的なクルマへの思いはさておき汗、この書籍は表題作を含む3編からなる。いずれもクルマを主題としたロードムービー的な小品であり、いずれもどこかハラハラとさせてくれていずれも幸せな結末に至るものである。またいずれの作品の主題たるクルマも、決して高級車ではなく、さりとて欠陥車など

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    2023年10月31日
  • 田舎のポルシェ

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    「混迷する日本社会の今」を背景に「昭和の時代から懸命に生きてきた人たち」と「今の社会は生きづらく先は見えないけれど、少しだけ光明が見えるかもしれない」という微妙な情景を描き出した中編三作を集めた作品集。なかなか読み応えがありました。というか結構重かった。(決してホンワカする、ハラハラ・ドキドキするとかグラグラ感動するといった作品ではありません。でも、読み終えてから、シミジミと社会の有り様について思い巡らす様な作品も良いものです。)

    一作目は表題作「田舎のポルシェ」

    少子高齢化の波がどんどん押し寄せて来る日本。特に地方へ行くと老人ばかりが目立つのは事実です。作品の中では農業の衰退状況が背景に

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    2023年10月22日
  • 夏の災厄

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    既にパンデミックを経験した今読むとまた描写のリアルさに気付いたりする。
    90年代の作、最近のではもうみなくなった、おばちゃんが遠慮なくおばちゃんとして描かれていて、すごく頼もしくどっしりしたベテラン看護師!が魅力的。

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    2023年10月21日
  • 女たちのジハード

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     当初は、" 何なの男も女も" と目くじらを立てたいような・・・、呆れて、ため息が漏れたり・・・。 上手に読者の感情を右へ左へと揺さぶる。 篠田節子さんの小説は、面白い。 上手いなあーとワクワクしなから読んだ。
     そして、物語は二転三転・・・。 だけど、彼女たちの、アレもコレも可愛く見えてくる。 結局のところ、女たちは逞しいのだ。 それぞれの逞しさに魅了され、気が付かぬ間に、ホロリとさせらせている。 ほんとうに、上手い小説だと想う。

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    2023年10月02日
  • 寄り道ビアホール

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    日常のホンワカした出来ごとを柔らかい文体で綴ったエッセイではなく、自分のポリシー(流儀?)や物事の評価に対するクライテリアがキッチリ、しかも嫌味なく織り込まれており、作者の生身の人間としての魅力にあふれた作品だと思う。
    女性が書くエッセイとしては、他の書評の通り若干辛辣(ストレートという意味で)な部分もあるが、よく読めば決してそれは男性的ではなく、成熟し達観した女性の深みを感じる。

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    2023年09月26日
  • 家鳴り

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    真面目な筒井康隆
    という感想を持った。
    パニック小説から恋愛ホラー、近未来SF、他、何のジャンルに入れて良いか判断できない作品。
    どの作品も構成があり、小説として面白い。特に冒頭のパニック小説「幻の穀物危機」はリアリティーがあり、情景が迫って来る。戦中の食糧危機を体験したのだろうか。


    ・幻の穀物危機
    東京直下型地震で大量の難民が山梨に向かう。地元住民と避難民の間で食料争奪戦が起きる。移住者の主人公は微妙な立場で様子を見るが…。

    ・やどかり
    教師が女子生徒と関係を持って破滅する話。

    ・操作手
    ボケた母親がロボットの介護士に恋をする話。

    ・春の便り
    ・家鳴り
    病んだ妻が病的に太る話。

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    2023年08月28日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    文章が秀逸。証券会社のエリートビジネスマンの青年期から壮年期を淡々と描いている。淡々と…なのだがなかなかの紆余曲折があり先が気になり一気読み。小説なんだけれどちょっとリアリティあり「へ〜!」と感心してしまった。想像していたエンディングとは違っていたけれど、それすらも感心。良い読み物でした。

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    2023年08月14日
  • 百年の恋

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    小柄でちょっとぷっくりとしている独身の真一は、女性たちから関心を注がれる男性とは程遠い存在だった。
    そんな真一に、美人でスタイリッシュな高嶺の花ともいえる独身エリート行員の理香子への取材の機会を与えられる。
    真一は、理香子のあまりにも神々しい存在感に萎縮しながら、何とか無事に取材を終える。
    その後、ひょんなことから梨香子とお付き合いの機会に巡り合うことになり、真一の操縦で梨香子をセスナに搭乗させ、なんと大空へと飛び発ってしまう。
    冴えない真一が何故にセスナを操縦し、エリート梨香子を搭乗させて空に飛び発つことができたのか⋯
    そんな誰が見ても不釣り合いな二人が、信じられないことに結婚をすることにな

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    2023年07月15日
  • 肖像彫刻家(新潮文庫)

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    好きな作家さんでしたので、構えずに読みはじめました。
    面白い! 主人公が魅力的です。オットにはしたくないけど、友達になりたいなぁ。

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    2023年07月07日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    主人公と同じ世代を生きた身として、様々なシーンで共感できました。
    じんわり感動。
    一気に読みたくなる面白さは、30年前に読んだ「女たちのジハード」を再読したくなります。

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    2023年06月13日
  • 女たちのジハード

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    バブル期が終焉を迎えようとする時代、実績でしか評価されない厳しい状況のなかで自立を目指す5人の物語。結婚、企業、海外留学などいろいろなエピソードが語られ読み応えがあった。

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    2023年04月20日
  • 弥勒

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    仏教美術の保護のため、ヒマラヤの小国「パスキム」に潜入した新聞社員・永岡英彰が直面したのは、壮絶なる政変という現実であった。この世に「救い」は必要なのか⋯

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    2023年04月20日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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    スキャンダルの末、財産を失った教団。だが、残った信者たちの抱える心の傷は、ビジネスの範疇をはるかに超えていた。さまよえる現代の方舟はどこへ向かうのか-。

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    2024年06月03日