篠田節子のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった。電車で読みながらめちゃくちゃニヤニヤしてしまった。
明らかにやばい雰囲気の漂う梨香子に真一が舞い上がる様子、梨香子のあまりにも酷過ぎる生活能力、同業者仲間に軽んじられて当然と思わされる真一のコミュニケーション能力のまずさ加減。
篠田さんは書くことが極端過ぎるがそれでこちらが冷めることが無くむしろもっとやれと思わせる独特な魅力がある。
しかし梨香子はなんで真一と結婚したのだろう。子供が欲しかったから主夫をやってくれそうな男を探していたのだろうか。それにしてももうちょっとまともな男が他にいる気がする。
知性があり稼ぎと男らしさの無い男が理想だったとか?最後に「あなたのここが好きで結婚し -
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ネタバレ精密通信機起用の水晶発振子の水晶の種終章を求め、インド奥地まで行く社長の藤岡。そこでロサというインド人の女性に周りは振り回されながらもコヨドリ村から出る不純物の無い水晶を求めて滑動をする。現地の地主と村長、共産主義ゲリラと警察との深い争いに巻き込まれながら、なんとか、かなりの数を入手壽他ものの、直ぐ反乱が起き、藤岡は命からがら生還する。 村の水晶鉱山はウラン鉱山と交差しており、掘り起こす事で放射能がまき散らされ、死の待ちとかする事を食い止めたいロサが共産主義勢力を先導して、地主や藤岡らから事業を断念させようとした。最後は事業は失敗、水晶は最初二期多分だけとなったが、なんとか技術革新は進み種水晶
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篠田節子『インドクリスタル 下』角川文庫。
大作ではあるが、不満の残る作品だった。インドの辺境の村で採掘される高品質天然水晶の謎がそういうことで良いのか、そういうことをエンターテイメント作品の材料にして良かったのだろうか。東日本大震災の被災者で、現在は福島県民となった自分としては疑問を感じた。
上巻までは不可思議系の冒険小説と思いながら、夢中になって読めたのだが、天然水晶の謎が判明したくだりで一気に冷めてしまったのだ。
良質の天然水晶を原料に高純度人工水晶開発に取り組む中小企業も方向転換、不思議な少女・ロサもアッサリと流行りのサイコパスで片付けられ、何とも無難な大団円。
読んでみる価値 -
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篠田節子『インドクリスタル 上』角川文庫。
不可思議系の冒険小説といったところだろうか。インドの高品質天然水晶を探す日本人社長と、苛酷な運命を背負った不思議な少女との二つの軸で物語は展開する。日本とは全く異なる文化・風習を持つインドという国の奥深さを描きつつ、ミステリー、ホラー、サスペンス、アドベンチャーの要素を兼ね備えた作品。
良質の天然水晶を原料に高純度人工水晶開発に取り組む中小企業の社長・藤岡はインドのとある町から産出された高品質の水晶を求めて現地に向かう。取引相手の経営する宿泊施設で娼婦として遣わされた不思議な少女・ロサの類い稀なる知力を知った藤岡は…
果たして結末は?下巻が気に -
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タイトル通り、「死」をテーマにした短編集。最初の作品は純文学と言った部類だが、その他の作品は篠田節子らしい怪談じみた話。怖い話ってわけでもないけど。
夫の死、伯父の死などの死を契機に、様々な出来事がフラッシュバックするというようなところが6本それぞれの共通点か。中間部はバブル経済とその崩壊、最後は大戦の終戦間際という、動乱を軸にしているところが篠田節子らしいっちゃあらしい。
6本サラリと読んで、どれが好きかと言われると、結構どれも好きな作品である。バブル前にお告げを受け、バブル後にまた同じ救いを求める女性、貧してもトラサルディのスーツは譲れない不動産屋など、心機一転できそうなのに、枠組に縛 -
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日本の輸入会社で働いていた美貴は、男女関係のトラブルでレバノンに飛ばされ、何とかビジネスをモノにしようとするも内戦でベイルートから脱出、アテネに逃げ込んだ。そんな中たまたま巡り合った白い蜂蜜をビジネスチャンスにできないかと生産地の村を訪れた美貴だったが、廃院となったメサポタモス修道院の壁に描かれたミカエルの絵を見てからというもの、不思議な現象が起こり始めるー。
冬のギリシャの鬱屈とした感じの中に閉じ込められそうになるけど、出てくるギリシャ人がみんなすごくギリシャ的にいい人たちでほっこりする。アトス山については村上春樹の雨天炎天で読んでいたので、より想像ができて良かった。 -
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公立高校から国立大学、証券会社に就職し結婚、ニューヨーク勤務。ここまでは順調な人生にみえた主人公。妻の病気、ここから人生の軸がブレ出す。
離婚、経営破綻、再就職、鬱病、リストラ、転職、老老介護、認知症、再婚、年の差婚、大学受験、浪人、セクハラ、できちゃった婚、ケアマネージャ・・・・。現在、よく耳にする言葉が溢れてくる。だからこそ、リアルに感じて引き込まれていく。
タイトルの銀婚式ってこの離婚男にどう結びつくのだろう?再婚予定の年下の女性から、銀婚式が迎えられるまで一緒に生きていく、って言われた箇所か?なんて思ったが・・・。
周りの人に影響を与え、与えられながら人は生きていく。そうして、自分の運 -
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ネタバレとにかく長い。上下巻をあわせると1200ページを超える長編である。
長いの飽きさせない。ページ数の多さに負けない中身の濃い物語だった。
失業しこれといった夢もなくなった二人の男が軽い気持ちで立ち上げた「宗教」。
教義のもとになったのは、正彦が書いていたゲームブック。
その場しのぎの対応を続けた結果、いくつものトラブルに巻き込まれることになる。
宗教にハマったことがないので、雅子たちが暴走していく心情がよくわからなかった。
それなりの理由はもちろん理解できるのだけれど。
何でも一番いいのは「ほどほど」なのかもしれない。
絶対的な存在としての「教義」。
雅子たちの狂気は、やがて偽宗教家の正彦をも喰