篠田節子のレビュー一覧

  • 竜と流木

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    美しい島に突如現れた凶暴な捕食者。真っ黒で俊敏、どう猛でトカゲのようなその生き物は、口中にさらに恐るべき武器を隠し持っていた…! 生物パニックミステリー。

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    2023年04月20日
  • 絹の変容

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    日本人は絹アレルギーを発症する人は少ないが、欧米人には発症する率が日本人よりも多い。この事実がストーリーの核となるストーリー。

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    2023年04月20日
  • インドクリスタル 上

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    人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴いた藤岡。宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく…。

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    2023年04月20日
  • 百年の恋

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    20年以上前に出た本。
    当時読んだら100%夫を応援するが、子育てをしている今、どちらにも共感できる。
    配偶者は他人であるという前提と、何事もお互い当事者意識を持つということが、幸せな家庭を築くことにつながると思う。
    20年以上前にこれを書いた作者の思い。

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    2023年03月08日
  • コミュニティ

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    人間の欲深さや狂気をあぶり出すブラックユーモアに溢れた短編集
    初めは嫌悪を抱いていたのに徐々に慣れていってしまうおぞましさを体感できる「コミュニティ」
    幻想的で残酷なポケットの中の晩餐がお気に入り

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    2023年02月14日
  • 女たちのジハード

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    「貴様いつまで女子でいる問題」などという本を読んだ後にこれである。時代にして、こちらは15年前なんだけど、女性はかくあるべき、みたいな気持ちと、自立した女性、みたいなのの狭間で大変ちゃあ大変。
    しかし欧米のいつ捨てられても良いように、というスタンスで自立を目指す世界の大変さよ。日本の男性は甘すぎなんじゃねーか、とも思ったり。いやしかしそんな善悪二元論で語りだしたら炎上間違いなしですな。
    皆さん頑張るぞとなる中で、圧倒的な存在感を示すのは紀子さんで、ていうか紀子さま?嫌いなんか、偶然か、ともかく異彩を放ちつつも、こういうのも現実の一部であろうところが、いや苦しい。

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    2023年01月14日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    あー、迫力すごい…

    畳み掛けるようにこれでもかこれでもかと突きつけられるかんじ。的を得ていてリアルで容赦ない。

    あっという間に読んでしまう。

    長女としては思い当たる節もたくさんあるし…なんか怖かった。

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    2023年01月05日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    ネタバレ

     さすが、篠田節子さん‼︎ シャープで面白い。
    わたしも長女なので、大いに共感しました。

    『家守娘(いえもりむすめ)』
     認知症の母の介護に悪戦苦闘する長女。 恋も仕事も、次から次へと・・・。 しかし、最後は期待通り。 力強く生きていく姿に安堵します。

    『ミッション』
     舞台は、ヒマラヤ奥地の貧しい村。
    生と死、医療、生への巡礼・・・わたしたちにとっては残酷な現実を教えてくれます。
    なので、涙とともに心には苦い味が広がりました。
    しかし、その苦味を味わい尽くした後には、不思議とほのかな甘味が広がるような味わい深い素晴らしい物語です。

    『ファーストレディ』
     『ミッション』(シンプルな生と死)の余韻のなか読み進めると、否応無く、日本の家庭・医療を見る目は、冷ややかなものになりました。 それでも、葛藤し頑張る長女には共感してしまうのです。
    糖尿病を患う母に対する長女の立ち位置は、弟とも父とも大きく違います。 それは、家庭の構造と長女自身によるものか? 理性と情の狭間に不必要な罪悪感も加わり・・・。
    そして、母が舅姑に仕え見送った過去の様々な思いにも気づき、母に臓器を提供しようと思うのですが・・・。

    『お父さんの臓器なんか、死んだってもらうのは嫌だ。』(母の夫への思い)
    『病気ではない体にメスを入れさせて、万一のことがあったら・・・』(母の息子への思い)
    『あんたのなら自分の体と同じだもの』(母の長女への思い)

    ラスト、長女の選択は?


    感慨深い小説です。 わたし自身、高齢の親がいる身です。 そんなわたしに覚悟の二文字を与えてくれました。 
    " 明るい気持ちで淡々とシンプルに受け止める "
    それほど、心に響きました。
    特に、『ミッション』は。

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    2022年12月02日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    1人の平凡な男性が、挫折や苦労を味わいながらも、ひたすら人生に対し真剣に向き合って生きる姿を描いた小説ですが、サスペンスでも推理小説でもないはずなのに、なぜか、あっという間に読み終えることができました。

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    2022年10月29日
  • 本からはじまる物語

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    本が好きな人には是非読んでほしい!
    本と人との関わり方、大切な本の思い出、ファンタジーな物語もあり、、、

    色々な方のストーリーをいっぺんに楽しめる欲張りな本です!!

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    2022年10月15日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    現代の日本人が抱える高齢者介護の問題を考えさせられました。親子の関係性が密だと言われる現代。その先にある問題でもあるように感じました。
    3つの物語で構成されている作品ですが、介護に答えがあるとしたら、真ん中の作品の中に見出せるのではないかと、考えさせられました。世界には、死を日常の一部として捉える…そんな日常を送る世界があり、現代医学の進歩の副作用的な結果としての高齢者介護問題に苦しむ日本社会との対比が鮮烈でした。
    現代の日本(西欧社会に影響を受けた)の価値観が本当に幸せなのか…そんなことを深く考えさせられました。

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    2022年10月12日
  • 竜と流木

    ネタバレ 購入済み

    小島の生態系は流木がつくる

    太平洋ではないが、そこにある島の地元民に教えてもらったことを思い出した。たしかイブキ島とかいう意味の名前で呼ばれていた。イボク島とも言うんですよとその島の異名を教えてもらったりもした。小説の舞台となった太平洋の小島のように周辺の海流の流れは少し海岸線から離れるとすごく早い。また季節と月の位置による潮の流れの変化は想像を超えて自然界に宿る力のようなものも感じた。この小説を読み終えて、生命の息吹というのはやはり人知を超越したところで発生し、異形の流木がながれ着く地形では不思議なことがことがあるものだということを再認識させられた。小説の中に登場する人間と文明の進化論学者フェルドマン教授などは、その後この島の生態系のことをどういう風に作品に仕上げるのか。米国軍人を父に日本人を母に持つ混血のかわいらしい外見の主人公男性はその後どうなったのか。天に向かってタバコの煙を吹きあげてた女医さんがタバコをやめて主人公男性の影響を受け、その後どうなったか。いろいろ気になるが、本当に気になるのは、主人公ウァブが今後島でどう変化するのかだ。しかし、それは次世紀のダーウィンを待つしかないかもしれない。

    #ドキドキハラハラ #怖い #ダーク

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    2022年09月20日
  • 肖像彫刻家(新潮文庫)

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    「生きているような、魂がこもった彫刻」を作れる彫刻家のとほほな体験談。

    「魂がこもった」というのが比喩的なものではなくて。生きていた時よりもリアルに心の裏側までも語り出す。
    50代の彫刻家のそれまでのアーティスト人生や家族との関係がとてもリアル。

    篠田節子さんの小説は大作が好きで今まで読んできたけど、この連作短編集も重い設定を軽く描いてくれてとても読みやすかった。

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    2022年09月09日
  • コンタクト・ゾーン(上)

    ネタバレ 購入済み

    東南アジアからウクライナを想起

    架空の国の多民族が割拠する南方の島での物語.作者の篠田節子は昔からすごい!と思っている.何十年か前のことだが東京に住む知人と喫茶店で翌日の打ち合わせというか雑談をしているときに篠田節子はスゴイと盛り上がったことを思いだした.その当時もコンタクト・ゾーンは出版されていたような気がするが,最近ロシアによるウクライナ侵攻がはじまってから電子書籍で上下巻を読み切った.舞台となるのは島の中でも豊かな農作物地域がある古くからの農村である.政府軍と民族解放戦線と称する世界の紛争地帯で養成された兵士たちが幹部となり村でかき集められた雑兵達を使って巻き起す権力闘争の真っ只中で,その古い農村の長老や村長らが老獪な知恵でどこまで村のシステムと村人らを守ることができるかのあたりが大変に興味深い.足首と膝を打ち抜かれた村の長が息子に言う.「いいか,我々の前に,最良の選択などない.できるのはよりましな方を選ぶことだけだ.……」.この多少ともコッチの方がましという感覚は,最良のものなど我々のところにはありはしない.見切りをつけなければならないときの大事な心得でしょうか.この紛争のど真ん中に観光客として入ってしまった日本人OL三人が主人公ではあるが,この小説を読んでいると今の世界の紛争地域の政治地勢的な背景をあれこれと考えさせられた.小説の舞台となる豊かな農作物の環境に恵まれた農村との比較としてか,ウクライナの国名が豊かな世界の穀倉地帯の代表として登場している.あと作品レビューとは違うが,誤植と思われる箇所が電子書籍に二箇所くらいあった.「村の雑貨屋は品薄になっているのて,」と「もかしてスンニ派と」が気になりました.

    #深い #感動する

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    2022年08月10日
  • 夏の災厄

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    行政の鈍さ、見えぬ医学界、デマ、ワクチン不足…。
    あ、これもこれもと、このコロナの時代、まじまじと思い当たることがらがのオンパレード。

    「そんなことより、最前線に弾と兵隊と兵糧を送ってきやがれ」
    小説の中でも現実でも、現場の方たちには本当に頭が下がる。

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    2022年08月05日
  • カノン

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    ホラーというホラーではなく
    読み始めると
    独特な世界に
    引き込まれて行きました。
    各々が過去に縛られてたんだなぁと
    いう風に感じました。

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    2022年07月23日
  • 肖像彫刻家(新潮文庫)

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    もうひと波乱、何かが起きることを期待したまま終わってしまった焦れったさが、「後を引く面白さ」とか「余韻」とかいうものなんだろうと思う。

    レオニダスとニケも、田んぼの中できっと何やら呟いているに違いない。

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    2022年07月13日
  • 夏の災厄

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    ネタバレ

    刊行が1995年だという事に驚く感染症パニック小説。ガツガツ読まされました。30年近く開きはあるのにこの頃も現在も組織の上の方の対応の遅さに暗澹とした気持ちになります。
    篠田節子さんどうやら市役所のそういう部署にいらしたらしくて、役所の人々に現実味ありました。おばちゃんパワーが格好良い房代さんと、ヒモかと思わせといてまさかの青柳さんが良かったです。
    青柳さんのキャラクター、遠回りしてても人生に無駄なことって無いんだなとつくづく感じました。流されて逃げ続けただけな日々と思ってても、思ってもみない所でかなり必要になる。青柳さんの経験が無ければ昭川市は収束しなかった。
    新型の日本脳炎って所だけ時代を感じるけど、あとはこのコロナ禍を思い出させる数々で……予言的な小説っていくつかありますがこの小説もそうでした。
    ラストも震えます。

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    2022年07月07日
  • 肖像彫刻家(新潮文庫)

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    主人公の高山正道は、イタリアで著名な彫刻家の下で長年修行し、実績を積んで帰国したにも関わらず、日本では全くもって仕事の見通しが立たず、怖い姉から「オラッ!あんたは何してんのよ!」と叱責されっぱなしの情けない生活を続けていた。正道は素直でお人好しなのだが、世間に疎過ぎるのが欠点。そんな正道が忍びなかったのか、両親の肖像を作れと、姉が100万円をくれた。その結果、正道の人生がガラリと変わることとなる。ちょっとばかりドタバタ喜劇の様相を呈するとともに、少々正道にイライラさせられる物語が綴られる。

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    2022年06月28日
  • カノン

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    学校を出て会社に入り、家庭を作って必死に暮らしている中。
    突然あらわれる空虚感。
    自分の人生、これでいいのか?これで終わるのか?
    と思うような時があるはず。
    そのキッカケに友人の死があったりなど。

    そんな多くの人が通る通過点を、篠田節子がお得意の音楽とホラーミステリーで描いた作品だと思います。

    ただちょっと過去時代と、主人公が関わる2人の男性と、そして音楽と盛り沢山に描き過ぎている感じがします。

    とはいえキラリと光る前向きな希望で終わる最後は、篠田節子先生のどの作品でもそうですが、やはり好きなのです。

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    2022年06月14日