篠田節子のレビュー一覧

  • 青の純度

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    「青の純度」(篠田節子)を読んだ。

    なかなか読み応えのある作品。(何やらいわく付きだったらしいが)
    物語の流れとして最後にカタルシスを得られるかどうかにかかっているわけだが、流石に落とし所をちゃんと心得ているねぇ。

    私はまず真っ先にラッセンの絵を思い浮かべたけれどこれは私だけではなくたぶん全ての人がそうだろうと思う。

    篠田節子さんの作品は過去に「ゴサインタン 神の座」を読んだ気がするけれどなんか不気味な物語だったようなことしか覚えていないぞ。

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    2026年08月13日
  • 聖域

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    ネタバレ

    未完の傑作を残して消えた作家の行方を追う編集者。粗筋自体はそんな感じなのだが、アートミステリというよりオカルト系サスペンス。それに留まらなず、古代東北の死生観、残された者の弔い方や被差別民・者への扱いといった深さがこの作品の魅力。

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    2026年08月09日
  • 贋作師

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    ネタバレ

    突然訪れた画壇の大御所の遺産の修復依頼と昔の恋人の自殺。
    タイトルから大作家の後年の作品の真贋問題だとは想像つくが、解決したと思わされる中盤以降が存外長くグロい。
    著者が女故か、主人公含め女性のキャラクターが力強く、逆に故人であるにしても作家の存在が窺いにくい。

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    2026年08月09日
  • 青の純度

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    バブル後に悪徳販売手法で話題になってしまったラッセンをモデルにしたミステリ小説。
    あの世代の女性ビジネスマン、画家の正体とその行方、ハワイにおける生活や日系人の文化を多く取り込んでいてそういう意味でも面白い。ちゃんとしたマヒマヒも食べてみたいところ。

    ラッセン研究本をモデルにしたのではないかと著者からの書評で指摘され問題となったが、現実のラッセンはあの画風の画家、兼実業家自然保護活動家として活動中。大人の事情がありそう。

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    2026年07月30日
  • 田舎のポルシェ

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    東京-岐阜間を、台風接近中に軽トラで米を運ぶというユニークな内容を含む3作です。
    強面の運転手とのやり取りが軽妙で、二人の距離感が徐々に縮まる様子が微笑ましく、ニヤニヤしながら読みました。
    地方の現状や人間関係の機微が丁寧に描かれており、読後には温かい気持ちになりました。
    軽やかに描かれているストーリーなので、日常の喧騒を忘れたいときに読みたい一冊です。

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    2026年07月03日
  • 青の純度

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    ゴースト画家の真相を明かしていくミステリー。著者の作品は好きで、今回も楽しんで読めた。けど、意外性はあまり感じなかった。まとまり過ぎているのだろうか??登場人物の人間性があまり伝わってこないと言うか…?
    海玲のキャラクターはインパクトが強かったけど、なぜあんなに嫌な女を演じるのかよく分からなかった。

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    2026年04月09日
  • セカンドチャンス

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    タイトルとあらすじから「歳を重ねることへのうっすらした不安が和らぐかも」と手に取った一冊。

    主人公の麻里は20年におよぶ介護生活を経験した50代の独身女性。結婚して子どもを持つ自分とは立場が違うけど、共感できるところが結構あった。
    夫の予定がありきの日々、子どもの都合に合わせて自分の予定が決まり、いつも自分が調整弁役になる。利用されてるなんてつもりはなくても、自分ファーストで動けなくなった自分と麻里を少し重ねてしまった。

    だから彼女が自分の都合を押し通した時はスカッとしたな!よくやった!えらい!って背中を叩きたくなったよ。

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    2026年04月06日
  • セカンドチャンス

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    自分と同世代の主人公・麻里がどうにもじれったい。が、親友の言葉に一念発起して水泳を始め、最初はもう無理!と思っていたのが、少しずつ少しずつ泳げる感覚を得て、体が変わり、怖かったクラスのメンバーにほめられ…
    中年になり自分を諦める気持、まだまだ変われると諦めない気持、どちらも分かるだけに、感情移入しながら読めた。

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    2026年04月04日
  • セカンドチャンス

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    友の成長を感じれるような一冊。
    頑張ったねぇ!やったねぇ!って共に喜びたい。

    成長に年齢は関係ない。
    思い立ったその時がその人を変える。
    人生100年時代。
    還暦からはじめようとも40年、趣味や学びを楽しむことができる。
    細く長く。。

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    2026年04月03日
  • 田舎のポルシェ

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    表題作「田舎のポルシェ」のうまくはまらなかった凸と凹のような2人が、車という密室である目的のために旅をして、最後には角がとれて収まる所に収まる流れがよい。今後の中・短篇集でこの2人の今後の話を読んでみたくなった。

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    2026年03月31日
  • ロズウェルなんか知らない

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    タイトルだけで選んだ本。勝手にSFかなと思っていたけど全然違った。廃村間近に追い込まれた宿街が再起をかけてオカルトブームを巻き起こそうとする話。荻原浩さんの『オロロ畑でつかまえて』と設定が似ていたなあってまず思った。アッチはギャグ強めだけどコッチは結構社会派な印象。途中でダレたりもしなかったし凄く読みやすかった。あんまり魅力的なキャラクターが居なかったのが少し残念かな。

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    2026年03月29日
  • 青の純度

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    装丁買い、書名買い。初めての著者作品。推理小説にも取れる。絵画の美術性、人気性をネタにした展開は読ませてくれました。主人公はじめ、女性たちにガラスの天井や男性主社会抑圧からくる生きる皮肉があちこちに散りばめられてる(主人公の心の声が痛々しい)
    私の好きな色、青。しかし海が青く見えるのは多くの光色を吸収、反射してるから青に見えるということに重ねたのだろうか。
    最後まで純度は上がらかった。なぜ美術性がなくて大衆人気が出たのかの一点が私には未解決

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    2026年03月26日
  • 青の純度

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    バリキャリ編集者の有沢真由子がバブル時代に一世を風靡した海を描いた絵画の謎を追うお話

    海、アロハシャツ、ダイビング、マーメイド、日系移民、老人…ハワイの雄大な景色が脳裏に浮かんでくる(行ったことないけど)

    自分で何かを選ぶとき
    価値の有る無しよりももっと大事なことがあるんじゃないだろうか
    それは好きか好きじゃないかなんじゃないか

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    2026年02月12日
  • 青の純度

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    ラッセンをモデルにしたと思われる架空のヴァレーズという画家にまつわる物語。
    ヴァレーズ本人に会いにハワイまで飛んだがヴァレーズには会えず、きな臭い話が次々と出てくる。美術を題材にしたミステリーでおもしろかった。

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    2026年02月11日
  • 青の純度

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    かつて自分が、いわゆるデート商法に引っかかりそうになったことを思い出しました…。←
    バブルがはじけたあの頃、アート作品が法外な値段で売られ、社会問題になった記憶があります。
    本書はラッセンファンには怒られそうな内容ですが…。とにかくミレの強烈なキャラはスピンオフを出してほしいくらいでした。

    ―――
    ※デート商法未遂事件に興味のある奇特な方は〈再読記録〉へどうぞ →→→



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    2026年02月08日
  • 青の純度

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    ブルーファンタジアを描く画家ヴァレーズを追って画集の企画編集に携わる有沢真由子はハワイへ自費で赴き真実を突き止める。真実を隠したい人たちとの命懸けのやり取りにハラハラする場面も。芸術を、一つの絵を見て、素直な気持ちで感動を得られたらと願わずにはいられません。

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    2026年02月03日
  • ドゥルガーの島

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    新年の初読書。
    篠田さんの得意なフィールドで、一気に読めたが、物語性の不足が残念だった。知識の披見に終始したというか……読んだ!という満足感は薄い。

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    2026年01月14日
  • セカンドチャンス

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    年々、人付き合いに疲れを感じるようになっている私には主人公の人間関係が広がっていく様に羨ましいような…でも実際には疲れてしまうよな…の
    気持ちで読みました。

    新しい事を始めるのはその趣味の内容、場所、人、全てが初めましてだから、歳を重ねてからチャレンジするのは少し勇気が必要かなと思う。
    でも10年後20年後そんな人間でいたい。

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    2026年01月10日
  • 冬の光

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    ネタバレ

    お遍路を終えた父親が水死体で見つかったという衝撃的な出来事から物語が始まる。

    人と人の感情のすれ違いが多く残念な関係ばかり。

    碧が父が通った道のりを想いを馳せながら周り、父の人柄が垣間見えたりして、最終的には少し暖かい気持ちになりかけたが、やっぱり父親はダメ男すぎだ。

    健気にサポートする奥さんとは別に、(都度間が開いてるとはいえ)20年もの間ずっと好きな人がいて、都合良く不倫して、しまいにはお遍路で行きずりの女性と致してしまうなんて、、、最低野郎!

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    2025年12月09日
  • 青の純度

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    イルカと海の絵で、バブル時代に人気のあったラッセンの絵を思い出した
    人の価値観は、人それぞれ違う
    富裕だけが幸せでは無い
    画家として決して有名にならなくても、自分の絵を好きだと思ってくれて飾ってもらえるだけで幸せだと思える
    そんな人生もあってもいいと思う

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    2025年12月01日