篠田節子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
途中まで読むのしんどかった
真相が見え始めてからいっきに読み進めることができた。たぶんバブル当時の空気とかその商法を知っている人は楽しく読めるのでしょう。
ラッセンの絵を、子どもの頃すてきな絵だなと思ったことはある。でも大人になってからはなぜか恥ずかしくて好きとは到底言えないし、カレンダーでも飾るなんてムリだった。なぜだろう、人気があったから余計に?
「ゴッホよりふつうにラッセンが好き」
このギャグが深い言葉のように思えてきた。
篠田先生がラッセン(のような絵)のそういう微妙さを言語化しているのはすごいなあと思った。そう、悪くはないんだ、悪くないけど、受け入れがたい、と思いながらスマホの画 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
1話5分でわくわくできる、本にまつわる18のストーリー。
森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。
青春、恋愛、時代小説から、ミステリにファンタジーまで、「本」と「本屋」をテーマに豪華執筆陣18名が集結! 本の世界の奥深さが短いお話の中にたっぷり詰まっています。1話5分でわくわくできてどこから読んでも面白い、本にまつわるショートショート・アンソロジー。
*****
本にまつわるショートショート18編を集めた短編集。
僕は梨木果歩さんの作品目当てで購入。
ホロリとさ -
Posted by ブクログ
今読んでるところですが、気になりすぎて...真由子は、高卒ですよね?
1973年生の学年は、高卒でない限り「氷河期世代」です。もし大学出てたら就職なんてまともに出来てません。1970年までの生まれなら「バブル世代」だなーと納得できるんだけど、その世代を差し置いて高卒の真由子が、良い会社に入って最年少管理職と持て囃されるためにはだいぶなんか色々あったはずだと思う。
ここがどうにも腹落ちしなくて、読んでて気になってしょうがないです...。
この件について、chat GPTと議論したところ、大卒で入社し、同期が少ない孤立を描いていると言われてちょっと納得。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ神鳥イビスは、タイトル通り神に近い鳥イビス=朱鷺をめぐる物語です。
古代から神聖視された鳥であり、日本では1981年に純粋な野生種が絶滅した「喪われた鳥」としても象徴的な存在。その意味でもタイトルにふさわしいと感じました。
物語の核となるのは、夭折した明治の女流画家が残した「朱鷺飛来図」。
その絵に魅せられたイラストレーターの女性と、バイオレンス色の強い作家の男性が、絵に秘められた謎に導かれ、幻想の“滅びの村”へ迷い込んでいきます。
一見は吉祥画の体裁をとりながら、実は地獄絵図が仕込まれている―この設定がとても魅力的でした。吉祥と凶事の二面性を持った絵は、所有する者・見た者を破滅へと引きず -
Posted by ブクログ
マリンアートでバブル期日本で熱狂されたが、いまは"終わったアーティスト"であるヴァレーズ。編集者の主人公はそんなアーティストの原画展と出会う。なぜいまヴァレーズ?当時の熱狂の正体とは?かつて嘲笑したアーティストの絵画に癒しを見出したことをきっかけに、ハワイに渡り取材をはじめるが─
アート×ミステリー小説。
どう考えてもラッセンがモデルなのだが、ご存命の人でこういうかたちの話、どうなんでしょう。あきらかにフィクションなので、まあいいのか?うーん……。難しい。
とはいえ、アーティストの痕跡を巡るなかでハワイの日系移民たちの歴史、生活を描かれていて興味深かった。アートとは?とい -
Posted by ブクログ
ちょっと怖いような不思議な四つの話。
いい大人が何かのきっかけで一つのことに心を絡め取られてしまい、深みにはまっていく。それが「白昼夢」なのか。
自分より長生きする亀と共に生きる人生、社会とも一線を引いて亀だけと生きる人生、恐ろしい。そしてその長寿の亀を自分のまだ形もない子どもに託そうとする大人にも空恐ろしくなる。
アガベに心を絡め取られて何もかも無くしてしまう男性、その堕ちていく様子は怖いのに目が離せず一気に読んでしまった。
のめり込めばのめり込むほど周りは離れていく。人が離れていけば、余計に目の前の自分を裏切らないだろう植物に傾倒していく。恐ろしい循環だ。
みんな、気がついた時にはも