篠田節子のレビュー一覧

  • ロブスター【電子版特典付き】

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    こんな場所に長く留まろうとは思わないわ。やっていく自信がない。ただ、砂漠のロブスターは食べてみたい。

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    2025年02月05日
  • 田舎のポルシェ

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    初めて読んだ作家さんだったのだが、直木賞作家だった。軽やか語り口ながらも、人と比べる必要なんてない、自分の人生を生きていけたらそれだけで幸せなんだ。私も頑張ろっと思わされる良い本だった。他の著書も読んでみようと思う。

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    2025年01月22日
  • 神の座 ゴサインタン

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    ネタバレ

    先が気になってほぼ一気読みでした。篠田節子作品は割とこうなる…
    そばにいてくれた白猫を葬った日に、豪農の跡取り・輝和はネパール人のカルバナとお見合いしそのまま結婚した。
    カルバナに「淑子」と名付けて奪い、食文化を奪い、生活と言葉を矯正し、結木の家に当てはめ、嫁としての仕事をさせていく…この部分は辛かった。わたしの母は日本人でしたが、昭和生まれ平成育ちなのでこんな家庭は想像できます。
    しかしカルバナが救いを…というよりは穏やかそうで苛烈な破壊と再生を行っていき、結木家は全てを失っていく。
    その姿は周りから神と崇めれていったけれど、見抜いていたのかな?血と涙と怨嗟が染み込んでそうな結木家の資産の数

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    2025年01月09日
  • 田舎のポルシェ

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    どの話も読み口はスムーズ。読み進めるうちに登場人物の人生が浮かび上がる。

    自分の好みは下記の通り。
    田舎のポルシェ★★★
    ボルボ★★
    ロケバスアリア★★★★

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    2025年01月03日
  • 四つの白昼夢

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    ネタバレ

    ホラーの要素を持ち、奇妙だが、素材調べがしっかりされており、あり得ないこともないと感じる4つの短編
    「屋根裏の散歩者」は、借家に引っ越してきた夫婦が夜になると聞こえる屋根裏からの物音に悩まされ、その意外な正体に驚く話。ワシントン条約や希少昆虫のブリーダーにも話が及び、よく調べられてるなと感じた。
    「妻をめとらば才たけて」は、ある男が電車の中に骨壺を入れた紙袋を置き忘れ、それが警察に届けられたところから始まる。相思相愛だった妻と別れ、有名ピアニストと再婚した男だったが、自分はがんになり、再婚相手はコロナに罹患する。物悲しさと幸福感が共存する深みのある結末となる。
    「多肉」は、コロナ禍によって父の

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    2024年12月02日
  • 絹の変容

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    予想とはかけ離れた迫力あるSFだった。こういう作品もあったのか。リアリティがあって、キモいけど目が離せない。既存の先入観は打ち破られた。

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    2024年11月28日
  • 冬の光

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    ネタバレ

    流される男と流されない女のお話って感じなのかなあ。
    世代や性格が違うせいか、めっちゃ性に奔放な康宏と紘子にもついていけなかったし。
    康宏は「何者にもなれなかった自分」に虚無感を感じているのかなとも思ったけど。
    康宏がホントに恵まれた人生すぎて、正直何ゼイタク言っとんねんくらいにしか思えなかった。
    終わりくらいの、康宏と梨緒の濡れ場はめっちゃ爽やかな朝に読んでたせいか「朝っぱらから何を読まされてるんだ私は…」感が半端なかった。

    康宏と紘子の話に絞っても良かったと思うんだけど、娘の碧に後を追わせたのは何故なんだろうと考えてしまった。

    これ、男性が読んだらまたちがう感想が出たんじゃないかなあって

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    2024年11月20日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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    騙された男と騙した男が始めたインチキ宗教「聖泉真法会」。最初は訳アリな若者たちの駆け込み寺のようなものだったが、あれよあれよと言う前に信者数千人をかかえる大所帯になる。
    だが、所詮は思いつきとインチキで始めたエセ宗教団体。思わぬところから足元をすくわれ、転落の一途をたどる。果たして、聖泉真法会の向かう先とは…?

    上巻とは全く違って、終始重苦しくて禍々しい雰囲気が漂う中、これでもか!ってくらい堕ちていく主人公。
    もうね、えげつないです、篠田節子さん…。上巻の何となく面白おかしいムードを一変して、ホラーにしちゃうんだもの。怖い怖い!
    そりゃ虚業で始めた宗教(商売)だし、別に特別主人公に肩入れして

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    2024年11月20日
  • ゴサインタン 神の座

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    1997年第10回山本周五郎賞
    同年の直木賞候補作にもなりました

    ゴサイタンーヒマラヤ山脈にある山の名で
          「神の座」の意味を持つ

    東京近郊の豪農結木家
    地元名士だった父、家と夫に尽くし地元にも尽力した母、家と農業を継いだ次男
    長男は優秀で早々と家を出て結婚してアメリカで暮らしている
    次男の輝和はまもなく40歳を迎える
    家の為親の為にも結婚を希望しているが
    嫁はなかなか見つからない
    同じような環境の友人達と外国人花嫁の斡旋を受けて ネパール人の若い女性と結婚する

    なかなかの長編で この農家の現状と外国人花嫁の受け入れ、それでもよしとする農家を継ぐ男達を中心とした心情はとても興味

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    2024年11月17日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

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    騙された男と騙した男が始めたインチキ宗教「聖泉真法会」。最初は訳アリな若者たちの駆け込み寺のようなものだったが、次々と起こるトラブルを真摯に(?)こなしていくうちに信者7,000人を超える大所帯に。
    そんな時、大教団の教祖に目をつけられ…?

    上巻の本書は、嘘でしょ!?みたいなノリで始めた宗教が、あれよあれよという間に信者を抱えていく様がとても面白かった。
    もちろん、信者になった全員を救うことなど出来ず、脱会する者や亡くなってしまう者もいる中、信仰とお金という切っても切れない関係がズバズバ書かれています。
    篠田節子さんの描写って人物もそうだけど、こういうところがホント、リアリティがあって面白い

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    2024年11月16日
  • 四つの白昼夢

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    ネタバレ

    4つのありそうそれでいて不思議な話の短編集。
    最初の亀の話が微笑ましい。変な霊とかでなくて亀でよかった。よく見ると表紙にも亀が。
    4話目の義母が微笑んでいる相手がコーヘーという猿だったって言うのも、その人柄(猿柄?)がいいですね。

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    2024年10月30日
  • ロブスター【電子版特典付き】

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    温暖化の一層の進行でディストピアと化した未来の地球を舞台に展開される奇妙な物語。
    主人公は“自称”ジャーナリストの寿美佳で、発生生物学のクセキナス博士の妻から「オーストラリアの鉱山から博士を救出してほしい」という依頼が届く。金のためにその依頼を受けた寿美佳は、オーストラリアに飛んだが……。
    壮大なスケールの割にはこぢんまりした話である。圧巻は超巨大な掘削機の描写だ。本当はこれが主人公なんじゃないかと思うほど力が入っている。
    この先、人類に未来はないのだろうが、それでも経済活動は続くという馬鹿らしさも感じた。

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    2024年10月13日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

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    NHKBSドラマを見て、読み始める。新興宗教を虚業として立ち上げる彼らが本当に病める若者、女性たちに翻弄される様はドラマより生々しい。

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    2024年10月08日
  • ゴサインタン 神の座

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    すっかり忘れていたけど,たしかに何十年前に読んだ。
    篠田節子は好きでほぼ読んでるけど、これはまだ あまり書き方が洗練されてないから、とりわけ長くダラダラ感じた。私は「賛歌」と「仮想儀礼」が1番好き。

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    2024年10月07日
  • 四つの白昼夢

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    4話の短編集
    篠田節子の長編SFミステリーの様な緻密さや深さは有りませんでしたが、サクッと読めてまぁまぁ楽しめました。後半2話は篠田節子らしい不思議物語でした。

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    2024年10月07日
  • 四つの白昼夢

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    四つの物語からなるお話。
    そのうちの二つは植物についても詳しく描かれており、植物が好きな私はとても楽しめた。

    『多肉』はアガベが主役(?)で、
    確かにアガベってこのお話のような不気味さを感じます。うちの近くの国道沿いに巨大なアガベがあって、去年ぐーんと茎を伸ばして花を咲かせました。花が終わったあと、あっという間に枯死して、怖い感じがしたのを思い出しました。

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    2024年09月11日
  • 四つの白昼夢

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    日常と隣り合わせの非現実とも言える世界を描く四つの物語。

    理想の家屋根裏に潜む何かの正体‥‥「屋根裏の散歩者」
    置き忘れた遺骨を巡る風景‥‥「妻をめとらば才たけて」
    経営破綻したレストラン店主がはまった沼‥‥「多肉」
    亡くなった義母と一緒に写った男の正体‥‥「遺影」

    どれもちょっと非現実的な物語。
    それでも「妻を‥‥」はいい話だった。人の幸不幸は側から見ている者にはわからないということ。他人は見えている風景から勝手な想像を働かせるけれど。
    二人の遺骨はどうなったのかな?共に葬られたらいいなと思うけど、そうならなくても二人の魂は共にあるような気がする読後。

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    2024年09月07日
  • 四つの白昼夢

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    ネタバレ

    白昼夢って何だっけ?ああ、非現実的な体験のことなのか。確かに4つの短編いずれも、不思議な話だった。怖いような不思議なような印象を持った。

    屋根裏で音がするので気になって調べたところ、音の発生源は意外にも亀という話は、どこか非現実的だがあり得なくもない。亀が歩くときはゆっくりだが地を這うような音がする。正体が分からないとこんなにも不気味なものなんだな。亀は昔から好きで可愛いし、人に懐くケースも知っている。飼っていた亀を手放したくない気持ちは分かるが、この先どうなるんだろう。親類とは言えほとんど他人の男が、自分たちの家の屋根裏に無断で入っているというだけで結構気味が悪い。ただ、私も主人公同様、す

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    2024年08月24日
  • 四つの白昼夢

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    ネタバレ

    妻をめとらば…
    は骨壷を電車の中に置いて帰ってしまった初老の男性に乗客の女性が駅員に届ける所から始まり、男性の過去が徐々に明らかになる。
    思い込みで誤解が発生し、本人がしゃべらないと誤解が誤解を生むという説明の大切さと思い込みはいけないなぁと教訓
    あと三つも面白く読めた。

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    2024年08月12日
  • 四つの白昼夢

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    世界がコロナ禍に飲み込まれた時代を背景にした4篇の短篇集。冒頭に置かれた「屋根裏の散歩者」にはそれらしき描写はないが、初出は2021年なので、作家がその影響下にあったことは間違いない。
    それが原因か知らないが、今回の篠田さんはホラー寄りである。読んでいると背筋がぞくぞくする系だ。モダンホラーは平気だが、和風のどろどろは苦手なんだよな……。とはいえさほど怖い話ではなく、コロナで破壊された日常に生きる人々を描いた巧さが光る。
    異常が当たり前なら、この暑さも普通になっていくのかな。そのうち“酷暑小説”も登場するのかもしれない。

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    2024年08月10日