篠田節子のレビュー一覧
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文章は淡々としているが、冷徹さと熱っぽさが共存していて心地よい。 テンポよく話もすすみ、久々の期待どおりの作品になった。続きが楽しみである。Posted by ブクログ
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ストーリとは関係ないけど、
心に病を持った人、浮浪者のような生活をしている人、人生に疲れた人、そういう人たちを受け入れる質素な生活を行う集団いいと思う。それで、そこで暮らしていく中で贅沢な暮らしがしたくなったり、新たな目的を持って生きていきたくなったりした人はそこを出ていく、というようなコミュニティ...続きを読むPosted by ブクログ -
最後まで一気。ほんとにすごい小説家。
とはいえ、95年10月からの連載で、問題意識が掴みづらかった。
確かにオウム事件などが起きた直後なので、そこへの考察はあると思うが、端的に主人公は悲惨だし、宗教はクズが集まることがよくわかった。Posted by ブクログ -
ネパール人の妻を持った地主の男性が、妻の不思議な能力を気味悪がる。しかし次第にその能力に翻弄され、財産を失い、裸一貫になり、掴んだものとは。地下鉄サリン事件後に発表された本作は、人心掌握する宗教の側面と、それにとどまらない物質主義からの脱却を提起しているようにも読み取れる。今のアジアは経済的に豊かに...続きを読むPosted by ブクログ
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町起こしの話。途中から一気に読める。
青年団とともに一喜一憂しながら、考えさせられるとこも多々あり、読み応えある質の高い小説。
途中、少し中だるみになるぶん☆減らす。Posted by ブクログ -
面白かった〜
初めのほうは田舎の頭の固い親父やら寂れた田舎の陰鬱とした描写やらで中々読み進めなかったけど、途中からはスピーディーな展開で一気に読んでしまった
こういう物事が上手く展開していく小説って好きだ
最後はどんな結末になるのかと心配しながら読んだが、納得出来るオチが付きつつ、読後感の良い終わ...続きを読むPosted by ブクログ