篠田節子のレビュー一覧

  • 死神

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    生活保護を受ける人と、それを受給させる人たち、またその人たちの仕事空間でのやりとりをうまく描いている作品。
    落ちていく人たち。それを見ている人たち。さまざまな人の視点を入れて短編小説をうまくつなげて書いてある作品

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    2013年08月05日
  • カノン

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    2人の男性と1人の女性の音楽を軸にしたお話。本当にどういう生き方がしたかったのかを振り返り、再度考えるきっかけを作ってくれた彼。彼の言いたかったことを理解するために何度もあった葛藤。

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    2013年08月04日
  • 家鳴り

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    篠田節子せんせ、相変わらず文章が上手いよね。描写も上手すぎて怖さが増す。お話に暖かさが一切感じられず冷徹。女流作家の方が ホラーに甘さがなくて怖い。さすが。

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    2013年06月03日
  • 静かな黄昏の国

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    個人的には、楽器ものが好き。「陽炎」「エレジー」いいです。凄いのは、やはり表題作、震災あとではとてもフィクションとして笑えない怖さ。。。。。

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    2013年05月28日
  • 静かな黄昏の国

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    老後の生活を考える年代になって読むとちょっと切ない。でも篠田節子さんは初めて読んだ『絹の変容』からのファンです。

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    2013年05月26日
  • 美神解体

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    美人のピアノ演奏者として評判の主人公麗子。
    その美しさは、彫刻的人工的でが、ハンバではない。
    しかし、ハッと息をのむほど美しいのに、
    人間的な温かみのなさがすぐにわかると見え、
    誰も親密になろうとしない。

    もともとは自分の容姿を悲観して
    美容整形で手に入れた顔と美貌だったのだが、
    元の自分を葬り去るつもりで、思い切った整形に挑んだため、
    彼女自身も自分の顔がキライだった。

    そんな彼女にある日突然、
    謎の男性平田が「夢ではない」といいつつ、近づいてきた。
    相手の身元も何もわからないまま、
    麗子も彼を愛するが、彼が愛したのは実は麗子の表面だった・・・。

    おぞましい結末がラストにあったが、

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    2017年11月09日
  • ロズウェルなんか知らない

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    観光名所がない、温泉もない、ないないずくしの田舎町で起死回生の企みを青年クラブが独自で仕掛ける。UFOや怪奇現象が多発する地域として売り出すというのだから驚いた。
    ロズウェルなんか知らないというタイトルが秀逸。

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    2013年03月13日
  • 沈黙の画布(新潮文庫)

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    何となく、藤田嗣治の5番目にして最後の妻・君代夫人のことを思いながら読みました。君代夫人も著作権を盾にずいぶん強硬であったと、著作権学の教授から学生時代に聞いたことがあったので。でもこの作品のラストはもっと哀しいものでした。

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    2013年02月18日
  • 死都 ホーラ

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    亜紀の前でよみがえるホーラの描写がすごくリアルで生々しい街の様子が想像できた。胸にぐっとくる描写が多く、読み終わった後がなんとも言えない気持ちになりました。

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    2013年02月08日
  • 絹の変容

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    これが篠田節子の原点かと思うと、「意外」と「さもありなん」が交錯する。
    前半と後半で、まったく別の物語になってしまう展開を「破綻している」と見るか「ダイナミック」と見るかで評価は変わるだろうが、一つだけはっきり言えるのは、これは確信犯的なストーリー展開であり、そこに異様なまでの迫力が存在しているという事だろう。「美へのこだわり」や「自然の尊厳」といった、後の篠田作品で扱われる様々なテーマの萌芽が見えるのも面白い。
    こうしてみると「絹の変容」とはなんと卓越したタイトルであることか。まさしく篠田節子はという作家は、一作ごとに「変容」して来ているのである。

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    2013年02月08日
  • カノン

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    読んでいる間、ずっと耳にバイオリンが響いて来るようだった。
    ミステリでもあり、すこしづついろんなことが明らかになっていくのは読んでいて引き込まれる。ホラーとしても一級。派手に出てこないところがかえって怖い。

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    2013年02月01日
  • 静かな黄昏の国

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    以前ホラーアンソロジーに収録されていた「子羊」を再読できて満足。生まれたくない世界だけど一筋の希望を感じる好きな結末。
    あとがきで、表題作が10年前に書かれていたことを知った時が一番ゾッとした。

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    2013年01月28日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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    上巻では、トントン拍子に成長していく教団の姿が書かれていましたが、下巻では一転。ドンドン転落していきます。

    適当にでっち上げた宗教。
    それが次第に一人歩きし始め、そして教祖・慧海の手には負えなくなって行く様子が見事ですね~。

    宗教って、信仰って何なんだろう?と考えさせられます。
    教祖以上に教えを信じ込む女性信者たち・・・
    信じる者は強く・恐ろしい。
    とにかく下巻は圧巻でした。

    暴走する信者・それを客観的に眺める教祖・世間からはカルト教団の烙印を押され弾圧される・押しかける信者の関係者。
    すごく怖いです。
    やはり下手なホラーよりも一番怖いのは人間だ、と再認識させられる怖さ。

    そして暴走す

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    2012年12月05日
  • 家鳴り

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    日常生活が、ふとしたことからズレていく。ずれは思いもかけない方向に進み加速度を増す。気がつくとまったく違ってしまった自分と家族と日常になってしまっている。そんな静かな恐怖を描いた短編7作。

    中でも「幻の穀物危機」が鋭い。幼い子と妻と3人、脱サラをして山梨のペンション村に引っ越して喫茶店を営む主人公。周りには穀物危機が来ると信じて疑わない同じ脱サラ組の農業者もいる。そんある日東京西部で大きな地震が起き続々と東京から難民がやってくる。生活機能がマヒし食糧が手に入らなくなったのだ。それは東京のみならず県都の甲府でも起きていた。そして田舎にいながら農地を持たない主人公も食べ物が底をつく。穀物危機は外

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    2012年11月24日
  • 神鳥(イビス)

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    この作品と、赤江瀑の「禽獣の門」を続けて読むとちょっとした大型鳥類恐怖症ができあがるのではないかと(笑)

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    2012年11月04日
  • 女たちのジハード

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    女性たちが元気である。
    その元気さは、この小説を読んで理解した。

    康子という女性が、鮮やかな生き方をしている。
    バラを作っている「男の品位」のなさ
    女性の位置とマンション購入をめぐる闘い
    ボランティア活動のあり方。ファーストクラスの客。
    個人のネットワークの大切さ。

    女性が生きていく上での方向性。
    英語を勉強して。

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    2012年10月25日
  • アクアリウム

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    スーパー林道が、
    東京と山梨の接点で開発される。
    その中における「環境を守る。」ということは、
    重要なことであるが、
    その運動の質はいかなるものか?
    環境を守るためには、シンボルがいる。

    内封性クジラがいた。
    目がなく、白色化し、内蔵まで見える。
    「不思議な力」を持ち、
    人間とコミュニケートできる。
    人間の持つイメージに対応する。
    想像力によって、コミュニケートすることができる。
     
    教育委員会に勤める、
    日頃まじめだった青年のひょっとした
    アクアラング仲間の洞窟での死。
    そこから引き寄せられた。
    そして、環境を守る運動に巻き込まれる。
    「澪」のイメージ、
    シルクウッド、想像力としての女性。

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    2012年10月25日
  • 家鳴り

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    篠田さんお得意の人間ホラー短編集。

    『幻の穀物危機』
    東京西部で大地震が発生し、生き残ろうとする人々が理性を失っていく様子を描いたパニック小説。
    主人公は地震前に東京を離れ、別荘地(長野あたり?)でパン屋を営む男。
    極端な話だと笑えないのが恐ろしい。
    でも集団パニックを防ぐ方法ってないよなと途方に暮れてしまう。。

    『やどかり』
    教育センターで相談員を務める男が、家庭に問題のある少女と関わりを持ったことで破滅に進んでいく話。
    主人公は愚かだけれど、だんだん追い詰められていく過程が恐ろしい。
    オチはもっと最悪のものを想像していたから少々意外な形だった。

    『操作手』
    姑の介護をする主人公のもと

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    2012年10月09日
  • ロズウェルなんか知らない

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    四次元ゾーンを騙った起死回生の村起しプロジェクトYZ!話の展開は同著者の『仮想儀礼』に似ている。最初は軽い気持ちで始めた嘘が雪だるま式に膨らんだ挙句、敢え無く虚構バブルは崩壊。執拗なまでの社会的制裁、再生!但、金儲けの為に新興宗教をでっちあげた前作に比べ、本作は非常に明るいタッチである。作中に頻出する疑似科学用語や超常現象を知らなくても充分に楽しめるが、元ネタを知っていればさらにニヤリとできる。私は実世界では疑似科学否定論者であるが、小説の素材としては楽しむ主義。そして『ロズウェルならよ~く知っている!』

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    2012年08月28日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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     信者の家族、マスコミ、国家権力によって追い詰められた聖泉真法会は次第に瓦解、暴走してゆく。様々な追及、いやがらせによって教祖と信者たちは狂気にむかってゆく。そして、あまりにもおぞましい事件が起こる…。
     この小説を読んでいて、登場人物に共感出来たことがなかった。あまりにも恐ろしく、醜く、そして弱かった。しかし、彼らは決して珍しい人たちではないと思った。このレビューを書いている俺も、聖泉真法会の教祖や信者、彼らを追い詰める独善的で残忍な人たちと同じ要素を持っているのかも知れない。彼らは少し前まで、「普通の人たち」だったのだから。宗教というのは、それに関わる人の運命を多かれ少なかれ変えてしまうも

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    2012年08月11日