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自殺者がのこした音楽テープは遺言なのか、それとも怨念なのか。曲を聴いた児童はひきつけを起こし、押入れのチェロはひとりでに弦をはじく。送り主は松本の旧家で作曲をたしなみ、同人誌を発行する「高等遊民」。気味の悪さにテープはうち捨てられるが、音楽だけ別のテープへと乗り移る。死者の真意をさぐるために音楽教師の瑞穂は奔走、その途上、彼女自身が封印してきた過去があばかれることに……。『女たちのジハード』で直木賞受賞の著者による異色ホラー長篇。
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Posted by ブクログ
クラシック音楽、楽器演奏者からみたその深淵。若くない人達がかつての青春に再び焼かれる。完璧人間の凋落と復活。 僕が好きな色んな要素が入ってる。
ホラーって言っても怖くないですね。最初から最後まで切ない話でした。また、独特の文章表現が魅力的でした!
ホラーというホラーではなく 読み始めると 独特な世界に 引き込まれて行きました。 各々が過去に縛られてたんだなぁと いう風に感じました。
学校を出て会社に入り、家庭を作って必死に暮らしている中。 突然あらわれる空虚感。 自分の人生、これでいいのか?これで終わるのか? と思うような時があるはず。 そのキッカケに友人の死があったりなど。 そんな多くの人が通る通過点を、篠田節子がお得意の音楽とホラーミステリーで描いた作品だと思います。 ...続きを読むただちょっと過去時代と、主人公が関わる2人の男性と、そして音楽と盛り沢山に描き過ぎている感じがします。 とはいえキラリと光る前向きな希望で終わる最後は、篠田節子先生のどの作品でもそうですが、やはり好きなのです。
2人の男性と1人の女性の音楽を軸にしたお話。本当にどういう生き方がしたかったのかを振り返り、再度考えるきっかけを作ってくれた彼。彼の言いたかったことを理解するために何度もあった葛藤。
読んでいる間、ずっと耳にバイオリンが響いて来るようだった。 ミステリでもあり、すこしづついろんなことが明らかになっていくのは読んでいて引き込まれる。ホラーとしても一級。派手に出てこないところがかえって怖い。
経済的理由から音大に進めず教育学部で音楽を専攻し、チェリストになることを夢見ていた主人公。彼女は学生オケで出会ったヴァイオリニストに恋をし、その恋情を彼女の思うようには遂げられず妊娠堕胎といった失意のうちに夢にさえも挫折し流されるまま教職の資格を得て小学校の音楽教諭となる。それから二十年近くが経った...続きを読むある日、もの悲しいヴァイオリンの音色とともに彼女の青春のすべてだったかのヴァイオリニストの訃報がもたらされこの物語は始まる。ヴァイオリニストが残した主人公と交わした約束の曲が儚くなった彼の幻とともにたち現れては彼女になにかを訴えかけ、彼女はその謎を追って長野県の松本市へと向かう。……長野県民としては、というかよく知った地名に誘われて頁をめくる指はどんどん進んだ。ホラーともいえるがミステリでもある。そして、一人の人生の折り返し地点にきた女が自らのうちに眠らせていた夢を再び追う物語だ。ラスト、彼女は仕事をやめすべてを捨てて音楽だけに生きようとしながらも家族だけは捨てきれないまま学生時代のようにチェロを抱く。
音楽教師の瑞穂は、夫と一人の子供と毎日を忙しく過ごしていた。ある日、瑞穂に一本の電話がかかってきた。大学時代からの付き合いがある正寛からで「香西が死んだ・・」と・・・。 自殺した葛西康臣は、瑞穂が大学時代に出合った人だった。 康臣との出会いは、大学時代のサークルの集まりのオーケストラの合宿だっ...続きを読むた。あまり腕のいいオーケストラでなく不甲斐ない演奏をしたため、揉め事が起きた。その時突然流れたバイオリンの調べ・・。それが康臣との出会いだった。当時チェロを弾いて、プロになろうとしてた瑞穂は、康臣の演奏に魅了された。そして、アンサンブルをしようと言われオーケストラを抜け出し二人は、会うようになった。ある時アンサンブルは、ピアノを含めてやろうと言われ紹介をされたのが正寛だった。そして、夏休みに康臣の別宅で合宿をしようという事になり、あの出来事が起きた・・・。 康臣の通夜に行って、渡された一本のテープ。その中には逆に流れてたバッハのカノンの調べが・・・。このテープを手にしてから、瑞穂の周りで奇怪な出来事が起き始める。日常生活が軋み始め、瑞穂の心にも・・・。失われた歳月をえて託された正臣のメッセージ・・。幻の旋律は瑞穂をどこにいざなうのか・・・。 と言う感じのホラー小説です。個人的に好きな部類に入る本です。心理的に怖いと思わせるそんな本ですよ。ん〜でも、「贋作師」の方が怖いですけどねちょっと異色のホラーもたまには、いいのではないでしょうか?
昔の恋人が遺したヴァイオリン演奏を聞いて以来, 身辺で奇妙なことが起こり始める。 恋人とその親友,主人公で始めたある夏の合宿。 そこへ向かって,テープがそうであったように逆行していく。
ブクオフ100円。タイトルと本の厚さにひかれて購入。ちょっと眠かったとかそういうことが影響してるのかもしれないけど、何だか、世界に入り込んだような気がする。[08/05/09]
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