Posted by ブクログ
2009年10月04日
篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。
たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。
着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。
それが今回、とてもよ...続きを読むくわかっちゃいました。
私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!
自分でも不思議なくらい・・・
と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合があってる?
作家さんによってはノート取りに時間がかかって中々、前に進めない・・なんてことも多いのですがね。
これがたくさん書くから仲良し・・ってことでもないのですよ・・わかるかな・・この感じ(笑)
で、前置きはこの位にして・・・
前半では、とんでもなく高ビーで嫌なやつらの三十路女三人組が、内乱に巻き込まれ、運良く逃れるも、大海を小船で漂ったり、無人島に漂着したと思ったら、逃げ出した島の反対側でちっとも逃れられなく、ゲリラに攻撃されながらも、彼女らを匿ってくれた村人たちと同じ生活をしながら本能的な生命力で生き延びる様が、最初に受け取った高ビーで嫌な女たちってイメージを次々に拭い去っていきます。
同じような状況に私が立たされたら、果たして彼女たちのような生命力を出せるのか・・・と物語とわかっていながらも問わずにいられませんでした。
これ、中々、よく構成されています。
ぐんぐん引き込まれちゃいましたもの・・・・・
ここ数日、私の夜は閉ざされた小島でサバイバルしてました(笑)