楽園は戦場と化した。女たち、生き残れ!
南国のリゾートに出掛けたOL3人は、内乱により戦場と化した島で生き残れるのか?
文明の意味を問う、スリルと感動の1300枚
ノンキャリ公務員の真央子、買い物依存症の祝子、不倫の恋に悩むOLありさの三人組は、バカンス先のバヤン・リゾートで、テオマバル国の内乱に巻き込まれる。
ゲリラの手に落ちた島で、虐殺を逃げ延び、彼女たちは生き残れるのか……?
圧倒的なスケールで、異文化接触地点(コンタクト・ゾーン)での女たちの闘いを描いた感動巨編。
Posted by ブクログ 2009年10月23日
篠田作品のいくつかの系統があるうちの一系統の代表的な作品。
読むべし。
#同じように複数の女性が主人公になっても,桐野作品とこうも違うものかと興味深い。篠田作品は,根底に社会的背景が一本太い筋として必ずあるのに対して,桐野作品は個人的特性と人間関係をねっとりと描写するのを主眼としているので,両方...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
どちらかというと負け組の女性3人が、南の島のサバイバルや地元の人との暮らしの中で強く成長していきます。彼女たちが生き延びられるのか、どういう選択をするのか、ハラハラしながら一気に読みました。
女性なら共感しながら読めると思います。
また、世界の貧富の差や、武力、私たちが取るべき行動について非常に考え...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。
たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。
着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。
それが今回、とてもよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月24日
第一章は、とにかく3人組の言動が鼻についてイライラする(敢えてそう描かれているのだが)。ここで挫折する人もいるのでは。その後は、アクションからのすわ無人島サバイバルかと思いきや、民族対立や伝統と発展が入り交じる村の様子が重苦しく、しかし丁寧に書かれている。主人公3人にに共感できる部分も多い。
下巻も...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年11月16日
この著者は『女たちのジハード』で直木賞を受賞している。
『女たちのジハード』は同僚が次々と寿退社していく中での売れ残ってたOL5人の生き様を連作長編小説の形式で描いた作品で、女だというだけで男の身勝手さの中で生きていかなければならない逞しさが描かれて元気を貰えるような小説だった。
本作『コンタクト・...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月04日
篠田節子『コンタクト・ゾーン 上』文春文庫。
2006年の文庫化作品。上下巻の長編。後半、サバイバル小説かと思うような展開があるが、それも一瞬のこと。2000年代の典型的な日本のOLが異国の地で紛争に巻き込まれ、文化の違いに気付き、帰国の道を模索するという物語。
日本から架空の国テオマバルにバカ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月31日
三十路を過ぎた女たちがリゾート地で、内乱に巻き込まれる物語。どこか、血なまぐささの中にユーモアがあるのは、3人にそれぞれの個性を与えていてうまく機能しているからだろう。それにしても、弥勒はここが原点であったのか。前々から気になってた作品だったが、このようなストーリーとは知らなかった。半島を出よがかな...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
東南アジアのある国の豪華リゾートにでかけた日本の30代女性3人が、突如勃発した内戦に巻き込まれ、日本に帰国できないまま現地の村でサバイバルする…という話。バリ島のリゾートホテルに持って行って読んだので、臨場感をたっぷり味わた(悪趣味…)。私が篠田節子の最高傑作と思っている『弥勒』につながるテーマだが...続きを読む
※予約作品はカートに入りません