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Posted by ブクログ
篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。
たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。
着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。
それが今回、とてもよくわかっちゃいました。
私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!
自分でも不思議なくらい・・・
と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合があってる?
作家さんによってはノート取りに時間がかかって中々、前に進めない・・なんてことも多いのですがね。
これがたくさん書くから仲良し・・ってことでもないのですよ・・わかるかな・・この感じ(笑)
で、前置きはこの位にして・・・
前半では、とんでもなく高ビーで嫌なやつらの三十路女三人組が、内乱に巻き込まれ、運良く逃れるも、大海を小船で漂ったり、無人島に漂着したと思ったら、逃げ出した島の反対側でちっとも逃れられなく、ゲリラに攻撃されながらも、彼女らを匿ってくれた村人たちと同じ生活をしながら本能的な生命力で生き延びる様が、最初に受け取った高ビーで嫌な女たちってイメージを次々に拭い去っていきます。
同じような状況に私が立たされたら、果たして彼女たちのような生命力を出せるのか・・・と物語とわかっていながらも問わずにいられませんでした。
これ、中々、よく構成されています。
ぐんぐん引き込まれちゃいましたもの・・・・・
ここ数日、私の夜は閉ざされた小島でサバイバルしてました(笑)
Posted by ブクログ
この著者は『女たちのジハード』で直木賞を受賞している。
『女たちのジハード』は同僚が次々と寿退社していく中での売れ残ってたOL5人の生き様を連作長編小説の形式で描いた作品で、女だというだけで男の身勝手さの中で生きていかなければならない逞しさが描かれて元気を貰えるような小説だった。
本作『コンタクト・ゾーン』も設定は同じで、前半の彼女たちの強さやエゲツなさが描かれているのも同じ。が、読み進むにつれて違う世界に引き込んでいってくれる。
ノンキャリ公務員の真央子、医師免状を持ち買い物依存症の祝子、不倫の恋に悩むOLありさの3人組は、バカンス先のバヤン・リゾートで、テオマバル国の内乱に巻き込まれる。ゲリラの手に落ちた島で、虐殺を逃げ延び、彼女たちは生き残れるのか……? 異文化接触地点(コンタクト・ゾーン)での女たちの闘いが描かれている。それも命を張っての戦いだ。
贅沢三昧に暮らしてきた3人は未開の異文化摩擦の中で政治イデオロギーと向かい合わざるを得ず、共産主義者やイスラム原理主義者たちと対面し、したたかな生存能力を発揮して活動に加わる。
もし、自分がそのような場面に遭遇したらその端緒で死んでいるだろう。
そう思うと彼女らの生存能力の高さが眩しくもあり嘘っぽくも感じる。
そんなことは百も承知の上で著者はぬるま湯に浸かって生きる目標を見失っている同胞女性に「喝!」を入れたかったのではないかとも思う。
ただ、小説とはいえ冒頭の女たちと漂流してからの彼女たちが同一人物と思えないほどの変身ぶりに違和感を感じてならない。
国際紛争の根源的縮図をここで勉強?できたかもしれない。
Posted by ブクログ
篠田節子『コンタクト・ゾーン 上』文春文庫。
2006年の文庫化作品。上下巻の長編。後半、サバイバル小説かと思うような展開があるが、それも一瞬のこと。2000年代の典型的な日本のOLが異国の地で紛争に巻き込まれ、文化の違いに気付き、帰国の道を模索するという物語。
日本から架空の国テオマバルにバカンスを楽しみに来た国辱レベルの30代後半のOL三人組。政情不安に揺れる国でわがままし放題の真央子、祝子、ありさの三人。ツアーガイドの工藤は三人のわがままに振り回される。やがて、内乱が激化し、ゲリラによる虐殺が始まった……
本体価格648円(古本110円)
★★★
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