篠田節子のレビュー一覧
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上下巻の長編小説にも関わらず、先の展開が気になり、すごい勢いで読んでしまいました。ふー。すごい話だったよ。
3人の独身女性がバカンス先で内乱に巻き込まれてしまう話で。虐殺とかあったり壮絶ではあるんだけど、村での生活はのどかだったり。でもこんな中、生き延びれるわけないような状況をかいくぐっていくのはハラハラドキドキの連続です。ゲリラなのかテロなのか、誰が敵で誰と戦っているのかどんどんわからなくなっていきます。
あり得ない設定のようでリアリティがあるのは筆者のすご腕。イスラム過激派とかって内情はこんな感じなのかもなぁと思わせます。
3人の主人公、最初は頭の軽いバカな女たちと思ったけど、どんどんたく -
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「幻の穀物危機」
都会から離れ、カントリーライフを送る主人公は同じく都会から来て「穀物危機が来る」と言っている岡田と知り合う。
ある日東京で大震災が発生し、その村に避難民がやってくる。
「やどかり」
万引きをした少年を引き取りにきたのは中学生の姉だった。教育センター研修員として働く男が、中学生の姉に勉強を教えようと考えたのは、学業に後れを取る子を見てやろうという熱意だった。
しかし、そのために男は恋人を失い、自身の社会的地位さえも失いかねない立場になる。
「操作手」
妻の介護の負担を軽くしようと導入されたのは、夫の会社で試作された介護ロボットだった。それでも全てをロボットに任せられないと思う妻 -
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ネタバレサービス業として「宗教」という商売を始める...という発想に深く興味をそそられてワクワクしなたら読み進めた。「心身のケアをサービスとして売る」ある意味正当な職業だ。それが宗教という枠に入った場合、世間との兼ね合いはどうなるのか。まともな職業でいられるわけがない。そういう事を念頭に置いて、どの様に、この物語は進んでいくか、ワクワクしながら読めた。
上巻を読んだとき、そのうちに来るであろう崩壊が読めた。よくあるマスコミの餌食にされてボロボロになるというパターンを想定した。けれども、この小説はそこから先があった。それが異常に面白かった。
エセ宗教から本物の信仰を見出した信者達。深い信仰を持った信 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下まとめて感想
サービス業として「宗教」という商売を始める...という発想に深く興味をそそられてワクワクしなたら読み進めた。「心身のケアをサービスとして売る」ある意味正当な職業だ。それが宗教という枠に入った場合、世間との兼ね合いはどうなるのか。まともな職業でいられるわけがない。そういう事を念頭に置いて、どの様に、この物語は進んでいくか、ワクワクしながら読めた。
上巻を読んだとき、そのうちに来るであろう崩壊が読めた。よくあるマスコミの餌食にされてボロボロになるというパターンを想定した。けれども、この小説はそこから先があった。それが異常に面白かった。
エセ宗教から本物の信仰を見出した信者達 -
Posted by ブクログ
この小説って一体なんなのか、どういう物語なのかっつーのが読後数日経った今でも捉えきれない。色んな事盛り込み過ぎなんだけど、かと言ってバラバラではない。日本ではカルバナも空っぽだったし、輝和も空っぽだった。ただ輝和が自分らしきものを手にした後半でカルバナがなんにも覚えていないってのはあまり歓迎できない展開だった。一連の神懸り的な出来事に関しては潔いまでになんの解説もないところが清々しい。教団の描写では仮想儀礼に連なるものを感じたし、過疎地での嫁取りついてはロズウェルなんか知らない、ネパールの情景では転生と後の作品の萌芽らしきものが垣間見え、それぞれ一作になるほどの数多くのテーマが含まれた作品。壮