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Posted by ブクログ
とてもよくできた短編集だと思う。
短編小説らしいキリリとした作品ばかり。
予想外にブラックな話が集まっていた。
永久保存
…お役所内部の嫌ーな人間関係の話。
ポケットの中の晩餐
…芸術家の故郷の思い出。
絆
…バブルと不倫と手切れ金の別荘。
これは主人公、気付かないのは馬鹿すぎる 笑
ただの都合のいい女。惚れた弱みで気付けないものなんだろうか。
夜のジンファンデル
…大人の恋愛小説。読み終わってジーンとした。解説もよかった。
恨み祓い師
…つましく暮らす老母子の話。怖い。ほんと妖怪じみてる。
コミュニティ
…さびれた団地の奇妙な共同体。これが一番ぞっとする話かな?
でもこういう暮らしをしている部族とか世界の中には普通にありそう。
Posted by ブクログ
2006年に刊行された単行本『夜のジンファンデル』を改題して文庫化。収録されているのは「永久保存」、「ポケットの中の晩餐」、「絆」、「夜のジンファンデル」、「恨み祓い師」、「コミュニティ」の6編。文庫化に当たり表題作を変更したのはどういう意図があってのことか深読みしてしまいます。というのも、ホラーの名手による本作は、「夜のジンファンデル」を除くと、いずれもジワッと嫌な感じ。それが「夜の〜」のみ、あきらかに趣を異にしています。ある男女がダブル不倫に陥りそうになりながらも踏みとどまって50代間近、片方が突然死を迎えてしまうという、切ないと言えば切ない、煮え切らないといえば煮え切らない1編。あとの5編は自信過剰のパワハラ課長、軽度の知的障害を持つ同級生の女性をいわばヤリ逃げした男性、不倫相手への手切れ金として不良物件を押しつけた男、恨みだけで生きながらえてきた老母娘、そして文庫の表題作は「みんな家族」という設定が恐ろしい。これらのなかで異質だった「夜の〜」が控えに回ったのは、そんな切ない話よりも、嫌な話のほうが売りやすいからかと思わずにはいられません。ホラーを想定すればさして怖くもなく、ただ「嫌な感じ」で終わってしまうのが物足りなく嫌な感じ(笑)。篠田節子ならばもう少し読み応えのある長編のほうが私は好きです。
Posted by ブクログ
日常が非日常へ、そして奇妙な世界に自分自身転がってしまっているのではないか、そんな感覚を持たせてくれる作品。
たまに時と時の流れがプツッと切れてしまうような印象はありましたが、私個人的にはまぁまぁ楽しんで読めました。
何か1つあげるとすれば…「夜のジンファンデル」。
他の作品が奇妙さを取り巻いているのであれば、こちらは美しくも儚く且つ官能的な雰囲気を纏っている。
大人の切なく甘美な恋愛。
読後、ぜひジンファンデルを食べてみたくなりました。
2009年7月25日初版
目次
・永久保存
・パケットの中の晩餐
・絆
・夜のジンファンデル
・恨み祓い師
・コミュニティ
解説 吉田伸子
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