篠田節子のレビュー一覧

  • 本からはじまる物語

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    色んな作家さんに出会うきっかけになった。
    読書はやっぱり夢があるし、楽しい、続けたいと思った。
    短編集だから読みやすかった

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    2022年08月02日
  • インドクリスタル 下

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    上巻と同じ熱量をキープしたままフィニッシュ。
    強いて言うならもうひと盛り上がりあるとなおよかった。
    ただ最後まで面白く読めた。
    外国人がインドで商売するのってすごく困難。
    藤岡さんもインディジョーンズ的な大冒険をしたわけだが普通なら懲りてもう行かないよね。

    慈悲深くもあり、冷酷でもあるロサの運命がいい方向に向けばいいけど。

    外国人の中途半端で自己満に近い救いの手って???
    考えさせられる機会にもなった。

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    2022年07月20日
  • インドクリスタル 上

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    騙す方じゃなく騙される方が悪い…ハッタリや嘘は当たり前のインド人いてのビジネス。
    タフじゃないとやってけない、かけひきたっぷり展開が面白い。
    加えてインド社会の闇も垣間見える。
    読み応えがかなりある。そして、妖しい魅力を放つ少女娼婦ロサ。彼女の正体が気になる。

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    2022年07月17日
  • 本からはじまる物語

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    正直全体的に似たような話がちらほらあり、あらすじを掴めないものが多かった。
    本にまつわるというところでぎりぎり星3かな。

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    2022年07月05日
  • 鏡の背面

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    割と冒頭の方であっさりと遺体の正体が分かり、そこから本当のテーマに入っていく。退屈はしないけれど全体的にやや冗長に感じた。
    主人公や優紀の人物像があまり浮かび上がってこなくて、一番人間らしくて印象深かった登場人物は長島だった。

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    2022年06月17日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    平成のサラリーマンの挫折とロマンを描く作品…かな(笑)

    花形部署にいたサラリーマンが仕事一辺倒で家族を失い、バブル崩壊を経経し、新しい職場で苦労しながらも信頼を得て、若い女性とちょっと恋愛関係になったりして、結局は別れた奥さんとイイ感じで収まるという話。
    あっさりとまとめると、こんな感じ。
    身も蓋もない説明になってしまうのは、最後に別れた奥さんとイイ感じになって終わるところが好きではないから。

    とはいえ篠田節子さん、保険会社の代理店制度や地方の学生が集まらない私立大学の問題点などが描かれており面白いのです。
    キラキラしたイメージのある海外駐在も、現実は体調を崩して帰国してしまうご本人や家族

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    2022年06月14日
  • 本からはじまる物語

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    もっとストレートな本や本屋さんの話が読みたかったけど、どちらかというと、ファンタジー寄りやSFっぽい話もあり、私としては少し物足りなかった。

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    2022年05月08日
  • レクイエム

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    ネタバレ

    ホラー小説になるのだろうけど始終物哀しい空気でした。SFあり、壮絶な戦争ものもあり、引き込まれます。
    なかでも「コヨーテは月に落ちる」と「帰還兵の休日」が好きです。破滅ものが好きなのかも…と思ったら物騒ですが。作者の後書きを読んで思ったのですが村山由佳さんどうしてコヨーテにお詳しいんだろう?
    「レクイエム」は壮絶でした。確かに、第二次大戦中に悲惨な戦場にいた従軍経験者は戦争経験語らないと同僚も言ってましたし、わたしの母方の祖父も家族に全く語らないままだったようです。
    愛する人が永遠に失われようとしている時に自分は体内に取り込めるのか…考えてしまいました。

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    2022年05月03日
  • 本からはじまる物語

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    ネタバレ

    本、もしくは本屋さんにまつわるショートショート。
    いろんな作家さんたち集結。
    でも、やっぱり好みの作家さんのしか読めなかったわ。

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    2022年04月29日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

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    組織化されるまでの経過は、もうギャグ小説かと思うほど、桐生の信者へのツッコミが面白い。

    言葉にしている内容と心の声が真逆で、嫌々相談に乗ってる感じにニヤけてしまった。

    大きな組織となっていくと、怪しい人達(自分たちもだけどw)が周りに増えてきて、物語がどう着地するのか先が楽しみ。

    やはりこの方の文章はとても読みやすい。

    ただ、いつもより引き込まれる感じはなく、途中閉じるとペースが落ちてしまった。
    この感じで下巻もペースが落ちたままだと、結構長いからしんどいなー。

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    2022年04月21日
  • 本からはじまる物語

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    本にまつわるショートショート18編。半分以上がファンタジー系。当然というか、本屋が舞台の話が多い。隙間時間にちょうどよかった。

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    2022年04月12日
  • 女たちのジハード

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    すっかり忘れていた直木賞受賞作。記憶する限り、著者の作品を読むのも初めてか。
    コレが期待以上に面白かった。主要登場人物4人それぞれの書き分けがスバラシイ。ぼくは、中でも康子と紗織の二人のキャラクターに強く惹かれた。30年前だったらどちらにもホレてしまいそう。それらキャラクター一人一人に関し、安直でありきたりではなく、かといって荒唐無稽に過ぎることのないリアリティも感じられる物語を演じさせた筆力にも感服。

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    2022年04月04日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一見普通の人の普通のおじさんの地味なストーリー

    …なんだけど、結構恵まれている。

    きっとそんなに都合良く仕事決まらないし
    ましてや教授なんてなかなかなれないし
    別れた妻とまた…なんて展開は
    現実の女なら別れた旦那となんて嫌だと思うし。

    けど、なかなかジンワリくるものがあって
    楽しかった。

    将来自分も孤独を味わう事は確実なので
    こういう話を読むと少し胸が苦しくなる



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    2022年03月31日
  • 冬の光

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    父親はお遍路巡りをして何故海に身を投げたか次女が休みを利用して父親の足跡を辿るところから父親の大学生からの話が始まる。
    大学時代に付き合っていた人と数十年ぶりに再会して何度か会い家族にばれそれでも妻は離婚に踏み切らず彼女と金輪際会わない約束をさせられてそのままでいる。
    そして成り行きで東北の大震災のボランティアに参加し彼女の死の真相を知る。自殺は一つの事でなくたくさん絡まり合って自殺してしまうが父親も彼女の死を知って、お遍路では慰めにならなかったのか。
    と考えて読んでいるとありえない死の真相で家族にしてみれば自殺ではなかった救いがあるだろうが、帰ったら車をメンテナンスしようとお遍路途中で死を選

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    2022年03月06日
  • 鏡の背面

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    長かった。すごく深いテーマだし、聖女なのか悪女なのかという謎には引き込まれたけど、展開が冗長に感じて疲れてしまった。途中ホラー的なポイントは、さすが篠田さんでゾクゾクと怖かった。オカルト的な人たちが出てきたところは、こういうのって本当に女性は弱い。私もめちゃくちゃ信じちゃった。長嶋さんみたいな超現実的で論理的で修羅場を潜ってきた人がいて安心した。私も長嶋さんに危ない所を救われた感(^^;
    ラストは私に全く理解できなかったので、どういう事?みたいな。ただ、強すぎる女だったんだろうなという事は分かった。

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    2022年02月21日
  • 女たちのジハード

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    ネタバレ

    この作品が刊行されたのは1997年1月。そして今は、2011年11月。
    14年前も今も、働く女性の立場はなんにも変わってないんだなー。

    男女雇用機会均等法だのなんだのと、建前だけの法律が作られたってだけで、実際社会に出て働く女性のポジションなんて今も昔も全然変わらず、昭和の時代で時間が止まっている感じ。

    それでも社会に出て働きたいと思う女性たち。
    結婚して家庭に納まれば納まったで、世間に取り残された感があり、働き続ければ続けたで、これまた女としての人生のレールから外れてしまった感は否めない。

    どっちが幸せなんて決して結論はでないけど、自分が後悔しない生き方をしたいっていうのが根本にあるん

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    2022年02月17日
  • 百年の恋

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    ネタバレ

    夫婦の役割や生活が逆転すると、それまでの「女がやって当たり前、男がやって当たり前」という役割分担の理不尽さに気付くかもしれないなー。

    そして、あえて夫婦の役割を逆転して描くことによって、社会で戦う男の苦労、家を守る女の不満などなどを改めて感じることができたりして。

    夫婦共働きで、家庭での役割分担にモヤモヤしている女性のみなさん!
    一度読んでみてはいかがでしょうか。
    私は梨香子の男らしい働きっぷりにスカッした気持ちになりましたよー。

    結婚しても出産しても生活のスタイル、自分自身のスタイルを変えない梨香子はすごくかっこいいと思いました。
    あ、でも梨香子は私生活は本当にダメダメだけど。

    そし

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    2022年02月17日
  • 夏の災厄

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    何かで紹介されていて、このコロナ禍を予想していたかのような内容ということで、興味を惹かれて読んでみた。

    埼玉県の架空の市で未知の感染症が拡がり、それに対応する役所や医療関係者の戦いを書いている。かなり厚くて読むのに時間がかかった。

    書かれたのは1998年だけど、今のコロナ禍の状況と似通っているところがある。最初に発生した地域の住民が差別されるとか、変異した日本脳炎という設定だが、蚊が媒介するということで、虫除けスプレーが売切れになるとかリアルである。
    コロナ禍は終わっていないが、最終的に住民へのワクチン接種で収束に結び付くというのも現実と共通している。

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    2022年01月15日
  • 夏の災厄

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    コロナの20年以上前に書かれたとは思えないリアルさ。
    作中の新型脳炎はコロナより病状がエグい。最後はちょっと尻窄みかな。

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    2021年12月28日
  • 家鳴り

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    ネタバレ

    とても面白く読めました。

    短編はあっさりしていて物足りなく感じることが多く苦手なのだけど、なかなかに考えさせられるストーリーが多かったです。


    1話目『幻の穀物危機』の旦那の頼りなさには笑えました。
    一人で駆け回る割には、毎回何も収穫ないし。
    いずれくるであろう首都直下型地震の後、こんな日本になってしまうのかと考えさせられる話でした。

    3話目の『操作手』もよかったです。
    自分が介護される歳になったら、こんなロボットが実用化されていたらいいな〜


    篠田さんの書くお話は女性が強いんですよね。

    だからなのか、男性がほんと頼りなくて…


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    2021年12月26日