篠田節子のレビュー一覧
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幻想短編集とあるが、「コンクリートの巣」は幼児虐待を扱っていて、毛色が違う感じ。「自分が悪いから、母親が叱る。悪いのは自分だと自分を納得させているかぎり、家庭内に彼女の居場所は、一応確保されているんだ。」・・・涙。Posted by ブクログ
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東南アジアのある国の豪華リゾートにでかけた日本の30代女性3人が、突如勃発した内戦に巻き込まれ、日本に帰国できないまま現地の村でサバイバルする…という話。バリ島のリゾートホテルに持って行って読んだので、臨場感をたっぷり味わた(悪趣味…)。私が篠田節子の最高傑作と思っている『弥勒』につながるテーマだが...続きを読むPosted by ブクログ
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気持ちのすれ違いを、互いに抱えながら、結婚、出産、育児を経験を経て、絆を築いてゆくであろう夫婦のお話。奥様の方が、収入も学歴もあって、旦那様が家事などを引き受けていたのだが、なんか、お互い、いつも、胸の中にモヤモヤ・イライラがあって、読んでいて、少し辛くなった。Posted by ブクログ
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ワガママ贅沢三昧OL3人組がリゾート先でゲリラに巻き込まれ、命をかけたサバイバルが始まる・・・。
政治経済に疎い私には多少難しいところもあったけど、パワフルな彼女たちを応援していた。同じ女性として、恋って、仕事って、人生って、社会って何だろう??と考えさせられた本でした。篠田さんが描く女性はとても共...続きを読むPosted by ブクログ -
相変わらずテーマが面白い。人物、特に女性陣(芳子など)が力強い。が、ストーリーの小道具となる品々、情景がちょっと仰仰しい感じで気になったのが残念。どうも後半集中できなかった。Posted by ブクログ
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社会的生活を持った教師の主人公と、チェロリストを目指していた少女時代の自分が交錯する戸惑いが潔い。山の部分が若干物足りなかったが、終わりまでぐいぐい引っ張っていくストーリー展開はさすが。Posted by ブクログ