篠田節子のレビュー一覧

  • 女たちのジハード

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    ネタバレ

    篠田節子作品 第117回 直木賞受賞作
    この作家さんは「肖像彫刻家」に続き2作目
    1997年に直木賞をとっているということで、読んでみた。
    篠田節子のWikipediaを読むと ホラー・SFと出てくるのだが、

    この作品はお年頃のOL 女性5人(メインは康子とリサと紗織)の生き様が興味深い
    それぞれのキャラが立っていて、
    様々なエピソードに対する行動や考えが話を推し進めていき、
    読んでいるものが 共感したり、
    (いやいや それ駄目でしょう)なんてツッコミを入れたくなったりする。

    私が面白かった章は「シャトレーヌ」
    気弱な康子が自分の城を獲得すべく、裁判所の競売で危ない輩と渡り合う。
    勉強にも

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    2019年08月21日
  • 百年の恋

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    8月-10。3.0点。
    翻訳者の男と、銀行エリートの女。インタビューで意気投合し、一気に結婚へ。妻は「片付けられない」女。また、意に沿わないと夜叉の顔になり、当たり散らす。
    妊娠するが、子育てはいかに。。

    一気読み。コメディタッチかと思いきや、意外と重厚なストーリー。ラストは良かった。

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    2019年08月20日
  • 沈黙の画布(新潮文庫)

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    7月-14。3.0点。
    新潟県出身の画家。無名で亡くなったが、ある雑誌の編集者の手で紹介され、一躍有名に。価格も高騰。
    しかし、作家の妻が一部の絵は、夫の絵ではないとクレームを。

    7月-14。3.0点。
    新潟県出身の画家。無名で亡くなったが、ある雑誌の編集者の手で紹介され、一躍有名に。価格も高騰。
    しかし、作家の妻が一部の絵は、夫の絵ではないとクレームを。

    無名の作家に対する、地元の支援や人間関係が克明に描かれる。読み応えある600頁。
    まあまあだったかな。

    0
    2019年07月20日
  • ハルモニア

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    7月-13。3.0点。
    障害者施設でチェロを教える主人公。
    ある自閉症の少女に教えると、驚くほどの才能が。
    ある黒人チェロ奏者のコピーを完璧に。

    少し現実離れしすぎ。筆力あるので読ませるが。

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    2019年07月17日
  • 転生

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    7月-1。3.0点。
    チベットの村で、パンチェンラマのミイラに、魂が復活。
    寺の小姓と一緒に、中国当局から逃げる。

    荒唐無稽な話に見えるが、さすが篠田節子。チベットの時事問題やらに、うまくストーリーを紡いでいく。
    一気読み。

    宗教系の話がうまいな。

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    2019年07月01日
  • 神の座 ゴサインタン

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    6月-18。3.0点。
    農業を営む地主の次男が主人公。家を継ぐが、嫁不足のためネパール人女性達と集団見合い。
    結婚するものの、不思議な減少が続き、妻は家出してしまう。

    前半は主人公のまごつきと、嫁の不可解な行動でなかなか読み進まず。後半は一気読み。
    ラストは良かったね。

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    2019年06月24日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    長女という立場の3人の女性たちの3つの物語。
    「家守娘」では、出戻りの長女が骨粗鬆症を患っている母が認知症まで発症してしまい、その対応に四苦八苦する。
    「ファーストレディ」では、糖尿病を患っているのに甘いものを止めず、過去に医者である父の義父母との同居や病院のスタッフとの確執等の恨み辛みを嫁に行かず、母の代わりに父の片腕として奔走する娘が受け止める。
    この2つは母と娘の深い溝を感じる。
    母と娘でありながら、友達のようであり、母の所有物である長女たち。
    どちらも年老いていく母の介護という、重い現実が突き付けられる。
    「ミッション」だけは、長女であるが母との確執といったものはなく、父の孤独死という

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    2019年06月16日
  • 絹の変容

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    蚕に遺伝子操作をし、幼虫が人を襲うようになると言うパニック小説。

    これは…気持ち悪かった。
    幼虫が大量に発生したところを想像しただけでゾワっとくる。
    襲われるだなんて…本当にパニックを起こしそう。
    おそろしや。

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    2019年04月06日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    以前からテーマが気になっていた短編集。
    年老いた母親の介護要員として、結婚もせずキャリアも諦め家に縛り付けられる長女。生まれた時点でその役割を期待されながら育つというのはとても恐ろしいことだと思った。
    「殺すか、逃げるか。」という長女の悲痛な葛藤があまりにも極限で震えた。

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    2019年01月13日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    以前読んだことがあるのを失念して、また購入してしまったため再読。
    主人公がエリートであるのに、いろいろな理由で転職を繰り返しているのが、我が身と重なり(私はエリートではないが転職を経験しているので)興味深かった。最近親を亡くした経験もあり、親の介護などで戸惑う場面も同感しながら読んだ。

    0
    2019年01月06日
  • 蒼猫のいる家(新潮文庫)

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    『トマトマジック』、『蒼猫〜』と読み進み『ヒーラー』で、え?SF?ってなった。読後感がそれぞれ違う短編集でお得感があります。
    どの話も皮肉が効いてるけど、動物がでてくる二編はラストに(どっちも主人公の状況はどん詰まりなのに)爽やかささえ感じさせる救いがある…気がする。
    表紙が猫。

    0
    2018年12月31日
  • 聖域

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    異動先の編集部で偶然見つけた未発表の未完原稿に魅了された実藤が、僧侶が主人公のそれの続きが読みたい、結末を知りたい一心で、失踪した謎めく作者を追い求め、ついに見つけた新興宗教のイタコな彼女に、故人が夢に現れる中、続きの執筆を迫る。現実の動きと導入部の作中作に隔たりがなく滑らか。自然体なみっしりさ。

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    2018年10月16日
  • インドクリスタル 上

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    ネタバレ

    ウーン。何と言っていいか。インドのカースト制度を見せられ日本人の冒険活劇を見せられたような。でも、この年の人が仕事とはいえこんなにのめりこむのかな。日本の家族はたまったものじゃない。

    0
    2018年07月30日
  • 聖域

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    篠田エンターテイメントはやはり読み応えがある。面白い。しかしこれは、そもそも主人公である実藤に魅力が乏しく、また、彼が小説「聖域」にそこまで強く惹かれる理由に説得力が足りなかったように思う。そして、周囲の人々がことごとく水名川泉を忌避するのも大げさな謎かけっぽくて納得感が薄かった。
    何かに憑りつかれた男の人生の顛末を描くことこそが著者の本分で、あの世とかこの世とか実相とか色即是空とかは本来的なテーマではないのだと思うが、どちらかというともっとそっちへシフトした物語が読みたかったな、という気持ちにさせられた。

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    2018年07月29日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    都立の進学校から国立大学を卒業し、大手証券会社に入社、社内留学を経てMBAを取得後ニューヨーク支店勤務と順風満帆な人生を送っていた高澤が、慣れないアメリカ生活での妻の発病、離婚、会社の経営破綻、再就職、鬱病発症、リストラ、再再就職と都落ちしていく人生の悲哀を描いた長編。

    前半は高澤の前向きな生き方に頭がさがるばかり。特に、再就職した中堅損保会社での代理店のおばちゃんたちへの誠実な対応と、再々就職で大学教員になってからの学生への精一杯の教育など、常に目の前の仕事に真摯に向き合う姿勢には清々しさを覚えた。

    こうなると再婚もしてほしかったけど、いくら前妻との間に息子がいるからって、離婚したのにこ

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    2018年06月26日
  • 絹の変容

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    書店で、帯に惹かれて衝動買い。この作者は初。
    イモムシ、もっとはっきり言うと蚕が主人公(?)の
    「生物もの」パニック小説。

    偶然目にした虹色に輝く絹布を再現するべく、
    虹色の絹糸を生む蚕を探す(人間の)主人公。
    苦労して見つけた野蚕を繁殖させるべく、
    専用の飼育場まで作って入れ込んでいくが...

    あまり細かく書くとネタバレになってしまうので(^ ^;

    アイディアは悪くない。が、別に新しくもない。
    「気色悪いシーン」の描写も悪くない。
    が、何か読後感が今ひとつ物足りない(^ ^;

    一つは、文体...と言うか、文の「リズム感」。

    決して「読みにくい文章」とかではない。
    が、最初から最後ま

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    2018年05月09日
  • 絹の変容

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    一気に読めて気持ち悪さもちょうど良かった。
    蛾に遺伝子操作を加える所が個人的に一番気持ち悪かった。

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    2018年04月12日
  • 死都 ホーラ

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    ギリシャのパナリア島を舞台にしたミステリー。全体的に、同じ作者の「廃院のミカエル」にかなり近い。

    主人公の亜紀はヴァイオリニストで、建築家の聡史と10数年W不倫の関係を続けている。ある日2人で内緒の旅行に訪れたロンドンで、聡史は海の底から発見されたというヴァイオリンを亜紀に贈る。その後アテネに渡った2人はパナリア島に行くことになり、かつて異教徒たちの都があったホーラにたどり着く…。

    ギリシャ語のχώραには都市、栄えている場所という意味があるらしい。パナリア島という場所は知らなかったけどロードス島の近くにあり、ロードス島と同じく騎士団の要塞跡などがあるらしいので一度行ってみたい。

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    2017年12月23日
  • 秋の花火

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    ネタバレ

    「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」「秋の花火」の5編からなる短編集。
    どの物語も短編ながら奥の深い、密度の濃いものになっている。設定も、主人公たちの抱える問題もそれぞれ別物でありながら、行き詰まり、鬱屈しているという点で共通している。
    「観覧車」は最後に感じる小さな希望にホッとし、「灯油の・・・」はつらい結末に気分が塞ぐ。
    「戦争の・・・」はどこかコミカルでありながら、痛烈に現実をえぐるところが篠田さん的で、タイトルの「鴨」にニヤリ。
    そして、秀逸なのが標題作「秋の花火」。秋の花火は夜空に大きく開いて消える夏の花火とちがい、手元で闇を一層際立たせながらそっと横顔を照らす

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    2017年12月03日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    会社が倒産し日本に帰国、転職先では鬱になり離職することになる。その後、大学に仕事先を求めて、人生をやり直す高澤だった。とことん落ちていかないところが、逆にリアリティがあるのかもしれない。妻とは離婚はするが息子を通して、家族の絆が絶えることはない。高澤が再婚せずに、前妻と縁が切れない辺りが、ありそうで読んでいて感情移入できる。篠田節子本にハズレなし

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    2017年11月25日